波音様の方は以前出てきたオリキャラである飛鳥新達がホロメン等とガンプラウォーズを通じて交流を深めるといった内容となってますので是非ご覧くださいませ!
https://syosetu.org/novel/327058/
今回は前回のチーターから手に入れた黒いチップの出処を探る回です!はたして犯人は一体……!?今回も最後まで見て頂ければ有難いです、ではどうぞ!
ガンプラウォーズのプレイヤーの中で不正行為を働いた者がいた事が発覚した。その内の一人で知らずに使用していた少年から謎の黒いチップを入手し俺達は緊急でこよりや灰を呼んで調べてもらう事にしたんだが……
「玲二くーん!漸くこのチップについていろいろと分かったよ〜♪」
「本当か?ナイスだこより。灰も急に呼んですまなかったな」
「それについては別に良い。だが問題はこのチップについてだ。これは俺達が思っていた以上にヤバいデータが仕組まれていたんだ」
ヤバいデータ?なんか聞く限り穏やかじゃないな、一体どんなシステムなんだ?
「まずこのチップはガンプラウォーズの筐体にセットされた瞬間に特殊な電波を発生させプログラムをジャミングしデータを書き換えていたんだ。これなら筐体そのものを弄らなくても外部からデータを改ざんする事が出来るようになる」
「成る程、これを利用してガンプラにチートスキルを与えていたワケか」
「うん、でもそれだけじゃないの……実はこのチップを組み込んだガンプラが使用されていると思われる時間帯にガンプラウォーズのメインサーバーに不正なアクセスが検知されたの」
不正アクセス!?どういう事だ?!
「どういう事だこより!?ガンプラウォーズのメインサーバーには厳重なファイアウォールが張られている!そんなメインサーバーにアクセス出来るのは俺以外には権限の与えた数人しかいない筈だ!それなのになんで……!?」
「……これを見て。あの不正ガンプラが使用されていた時の記録なんだけど、そのタイミングでファイアウォールの極一部に小さな穴が発生しているの。そしてこの穴が発生している間で誰かが不正にアクセスしようとしている形跡があったんだ」
「おそらく犯人の狙いは不正ガンプラを売って儲けるんじゃなくて、その不正ガンプラを使用させる事でファイアウォールに穴を開けさせて其処からメインサーバーにアクセスする事だったようだ」
なんという事だ!?もしそれが本当なら不正ガンプラが出回り続けたらファイアウォールの穴が更に広がって犯人にメインサーバーのアクセスを許してしまう可能性があるぞ!?
「くッ……仕方がない、ユーザーには申し訳ないが一度ガンプラウォーズを緊急メンテナンスと称して一時稼働を停止させる!こよりはその間にこのチップに対するジャマープログラムを作れるか?」
「もっちろん!こよの頭脳があればこんなプログラム余裕で止めてみせるよ!」
「なら俺も手伝おう、そうすればもっと早くプログラムを完成出来る筈だ。それと玲二さん」
ん?なんか灰がUSBメモリを渡してきたけど……!これってまさか!?
「漸く敵の居場所を探る事が出来たよ。其処に行けばおそらく犯人のアジトに辿り着く筈だ」
「流石だ、灰。これで犯人を捕まえる事が出来るな」
「まぁあくまで発信源が分かっただけで本当にいるかは定かじゃないけどな?けど気をつけてくれ玲二さん、今回の事件はおそらく単なる金儲けやメインサーバーの乗っ取りなんてモノじゃ済まされない、何か途轍もない目的があるかもしれない」
そう言って灰はこよりと共にジャマープログラムを作りに部屋を出ていった。途轍もない目的?一体何なんだ?兎に角メモリに入っているデータで犯人の座標を……………………ッ!?こ、これは!?まさか灰の言ってた事はこれの事か!こうしちゃいられない!急いで全員を集めて緊急会議だ!
「…………よし、全員集まったな?ではこれよりガンプラウォーズチーター事件に関する緊急会議を始める」
「えっと……玲二さん?ガンプラウォーズにチーターが出たっていうのはぼたんちゃんから聞いとったけど……」
「それにしてはホロライブとにじさんじをほぼ全員集めるなんて、そんなに大事なんですか?」
急に呼ばれ緊急会議が始められたが咲や美兎達はあくまで唯のチーターが現れたという事しか聞いていない為にまだ事の重大さに気づいていない。まあ普通なら唯のチーターの為に全員が集まる必要なんてないからな。
「確かに唯のチーターってだけなら此処までの事はしない。だがまずはこれを見てくれ、これは昨日とあるユーザーが使用していたガンプラの中から出てきたチップだ」
俺がモニターに例の黒いチップを映し出すと皆が一体なんだとざわつきだす。
「これはガンプラウォーズのスキャナーにジャミングしデータを改ざんさせ自分の有利なチートスキルを与えるという物だ。だがこのチップにはそれ以外のある仕掛けが施されていた事が分かったんだ」
「ある仕掛け……ですか?」
「あぁ……これにはガンプラウォーズのメインサーバーを守るファイアウォールに一時的だが穴を開けるという仕掛けが仕組まれていたんだ」
『えぇぇぇぇッ!?』
俺の説明に皆が驚いているが無理もない。ガンプラウォーズのメインサーバーを守るファイアウォールは政府の機密情報を守っている物と同等以上のプログラムが施されている。そんなファイアウォールに穴を開けるなんて普通なら考えられないのだ。
「おい玲二!それって本当なのかよ?!」
「あぁ、現にこの違法ガンプラを使用されていたとされる時間帯に何者かがメインサーバーに不正アクセスをした形跡がある」
「不正アクセス!?それじゃあ犯人の目的って……!?」
「あぁ、この違法ガンプラを利用してガンプラウォーズのメインサーバーにアクセスするつもりだ」
犯人の真の目的を知り更にざわつきだす一同。だが事はそれだけでは納まらないのだ。
「このガンプラウォーズのメインサーバーはホロライブ、そして協力関係にあるにじさんじとのりプロのサーバーにも直結している。もしメインサーバーに侵入されればそれはつまり……」
「ホロライブとにじさんじとのりプロの乗っ取りにも繋がってしまうって事!?」
「その通りだ。犯人が其処まで理解しているかはまだ分からないが、そうじゃなかったとしてもこれ以上不正アクセスをさせるワケにはいかない。なのでこれから一時的にガンプラウォーズを緊急メンテナンスと称して一時封鎖、並びに犯人を特定し確保する!」
「え?確保って、もしかしてもう犯人の居場所が特定出来たの?!」
「あぁ、灰のお陰でな。犯人はこの黒いチップを内蔵した違法ガンプラをある通販サイトで販売し世間にばら撒いていた。そのサイトは海外の通信回線も利用され何十にも経由されて解析には時間が掛かったみたいだが遂に特定する事が出来たんだ。それが…………此処だ」
俺はモニターの映像を切り替え灰が調べてくれたサイトの詳しい発信源を表示した。それを見た一同は驚きを隠せないでいた。
「こ、此処って確か……!?」
「前にキズナアイさんとかを捕まえてカプセルに閉じ込めていた奴の別荘?!」
「あぁ!?そうだよ!確か大友とかいう最低な刑事の秘密基地みたいなとこがあった場所だ!」
そう、発信源はなんとかつてキズナアイ等の引退、卒業、休止したアイドル達を拐い監禁していた元警察官大友の秘密の地下室がある別荘だった。まさかかつて俺達が潰した相手の拠点が利用されているとは誰も夢にも思わなかっただろう。
「じ、じゃあ犯人は大友だったって事?!」
「けどあのクズ刑事って今刑務所にいるんじゃないの?!」
「そうだよ!確か無期懲役の実刑判決くらって日本でも厳しい刑務所に送られた筈だよ!?」
「……それについてだが、俺もこの拠点を知って嫌な予感がして急いで調べてみたんだ。そしたら…………一ヶ月程前に大友が刑務所を脱獄し今現在も逃亡中だそうだ」
「脱獄!?いつの間にそんな事してたのあいつ?!」
そう、大友はあろう事か刑務所から脱獄し行方を眩ませている事が判明したのだ。あの野郎、反省するどころか更に罪を重ねてやがったんだ。
「つまり脱獄した大友が此処を拠点にして違法ガンプラを販売してたって事!?」
「ちょっと待って!だとしても大友にそんなチートチップを作るだけの技術なんてあるの?!」
「いや、大友にはおそらくそんな技術は持ち合わせてないだろう。地下室にあった培養カプセルも奴が特別に発注した物だって聞いたからな。つまり……仮に犯人が大友だった場合、奴に協力している共犯者がいる可能性がある」
「共犯者!?一体誰が……?!」
「其処までは分からない。だがどっちにしろ犯人にこれ以上好きにさせるワケにはいかない。だからこれから俺は何人か連れて犯人のアジトに向かおうと思っている。拓哉、ベルさん、一緒に来てもらっても良いか?」
「勿論です!先輩が俺達や皆の為に作った大切なガンプラウォーズを貶す奴は絶対に許さねぇッ!」
「あぁ、俺もそんな卑怯な奴をほっとくワケにはいかねぇな」
よし、拓哉とベルさんは普段から俺と同じように兄貴の訓練を受けているから並大抵の相手なら簡単にあしらう事が出来る。よっぽどの事がない限りはこれで大丈夫な筈だ。
「待ってよ玲二君!それならパタちも……!」
「レイン、お前にはまだ産まれたばかりのラインがいるだろ。それにもし犯人が大友ならあいつは必ず卑怯な手段で俺達を追い込もうとする筈だ、だから今回は俺達三人で行くよ。フブキ、俺が留守の間は皆の事をよろしく頼むぞ」
「分かりました!けどレイくん、絶対に無理だけはしないでくださいね?」
あぁ、もとよりそのつもりだ。まずは敵の本丸に攻め込む前にいろいろと準備をしてから向かうとしよう。決行は今日の日が落ちる頃だ!
それから数時間後……
「…………此処に来るのも久しぶりだな」
「此処が大友って奴のアジトですか……」
「何と言うか……随分寂れているようだな?」
俺達は闇夜に紛れながら転移で大友の元別荘にやって来たが……ベルさんの言う通り以前はシンプルながらも豪華だった別荘が今じゃいろいろと荒らされており最早廃墟同然の状態だった。
「大友が逮捕されてからこの別荘は事件があった場所だと知れ渡ってしまってそれからいろんな奴等がやって来ては好き勝手に荒らしまくっていたらしい。その所為でこの別荘に新しい買い手がつかず取り壊す事すらままならない状態だそうだ」
「けれどそんな場所なら仮に大友が戻ってきてもまさかこんな所にいるわけがないって思わせる事が出来るって事ですよね?」
「成る程、思い込みを逆手に取ったって事か」
「そういう事になるな。よし、取り敢えずまずは中に入って地下室へと向かうとしよう。こっちだ」
この別荘には以前潜入した事もあって中の構造はある程度把握しているから俺達はそのまま地下室がある秘密の通路へと向かっていった。しかし……
「あ、あれ……?」
「?どうしたんだ玲二?」
「いや、此処の食料庫にあった地下室への通路があったんだが……それが既に封鎖されているんだ」
「え!?封鎖ですか?!」
そう、以前見つけた地下室への通路があった場所は既に埋め立てられてしまい通る事が出来ない状況だったのだ。一体どうなっているんだ?!
「え?じゃあ犯人はこの地下室を利用していないって事ですか?」
「けどそれだったら一体何処に隠れているんだ?念の為に此処以外の場所も見たけど他に隠れられそうな場所なんてなかったぞ?」
「あぁ、だから隠れるとしたら此処の地下室だけだと思ったんだが…………ん?」
…………なんだ、この違和感は?そもそもこの壁、一体誰が埋め立てたんだ?警察なら中を調べる為に残しておく筈だし、他にこの別荘に出入りしているのは事件を知ってやって来た野次馬くらい、そんな奴等がわざわざ地下室を埋め立てるなんて到底あり得ない。だとしたら……
ー……コンコンッコンコンッー
「?先輩、一体何をしてるんですか?」
「いや、少し気になる事があってな………」
俺は埋め立てられている壁の方を軽く叩いてみる。すると……
ーコンコンッコンコンッ…トントンッー
「!此処だけ音が違う……だとしたら!」
一箇所だけ音が違う場所を見つけ、俺はその近くに何かないかを確認していく。すると近くに謎の窪みを見つけ、其処を軽く踏むと……
ーカチッ……クルッー
「ッ!か、壁が!?」
「……成る程、カモフラージュしていたって事か」
「そういう事だ。おそらく犯人が警察とかの目を誤魔化す為の仕組みだろう。こっからは何があるか分からないからステルス化して地下に潜入するぞ」
俺は自分と拓哉とベルさんをステルス化させ地下へと続く通路を降りていった。相変わらず長い階段だが、此処は以前と変わらず綺麗なままだ。おそらく此処には野次馬達も入っては来れなかったんだろうな……っと、そうこうしていたら以前奴が美術館と称していた地下室まで辿り着いたな。
「……鍵は開いている。以前は能力を封じる特殊なバリアが張られていたから其処だけ注意して入るぞ」
「はい」
「おぅ」
よし、なら早速入って行くぞ!
ーガチャッ……ー
……どうやらバリアは張られていないようだな?にしても中はワリと悲惨な事になっているな、辺りは割れた培養カプセルが転がってガラスの破片なんかも散らばっている。こんな所に本当に誰か隠れているのか?
(!先輩、これを見てください!例の黒いチップがこんなにも沢山!)
(おい、こっちにはガンプラの山が沢山あるぞ!)
何!という事はやはり此処が犯人のアジトという事か!他にもコンビニ弁当やカップ麺とかも転がっている事からして此処を居住スペースにも利用していたんだな。それにしてもこの量……単独犯じゃ絶対に処理しきれない量だ。やはり犯人は複数いるようだ…………ん?なんかこっちから話し声が聞こえるな…………
「おい見ろよこれ!今月だけでガンプラが200個も売れたぜ!一個一万で売ってるからこれで200万の儲けだぜ!」
「焦るな、俺達の目的はあくまでこのハッキングチップを使ってのメインサーバーの乗っ取りだ。これを占拠出来れば奴の地位は地に落ちたも同然だ」
「その通り!しかも噂ではこのメインサーバーには奴の女達が所属する事務所の重要なサーバーとも直結しているらしい!それらも落とせば最早我々に怖い物は何もない!」
ッ!?あ、あの三人は……!そうか、今回の事件は全てあいつ等が仕組んだ事だったんだな!?
「けどよぉ、このタイミングでガンプラウォーズが緊急メンテナンスなんて面倒な事してくれてるよなぁ?」
「全くだ!奴等め、普段からしっかりメンテナンスとかしていればこんな苦労はしないで済むというのに!」
「ふむ……だがタイミングとしては些かドンピシャ過ぎではないか?もしや我々の計画がバレたとか……?」
「いやいや、博士が作ったハッキングチップが入ったガンプラだって世間じゃ唯の特殊なスキルだって思われているだけだし、それにこれ売ってるサイトだって博士が組んだこの多重回線のパソコンを利用してるんだから早々にバレやしないでしょ?」
「それもそうか!あいつ等如きが私の作ったハッキングチップに気づくワケもないか!ハァーッハッハッハーガッシャアァンッ!ーッ!?だ、誰だ!?」
「…………俺達の大切なガンプラウォーズをこんなふうに汚す奴等がどんな奴等かと思えば、まさかお前等だったとはな?」
俺は湧き上がる怒りをなんとか抑えながらステルス化を解き犯人であろう三人の前に姿を現した。まさかこいつ等が一連の事件の黒幕だったとはな?
「き、貴様は佐々木!?な、なんでお前が此処にいるんだ?!」
「なんで?そんなのお前等の悪巧みを止める為だ……
“只野、大友、ゴーマン”ッ!!」
俺は目の前にいる三人……かつての同僚だった只野と元刑事の大友、そしてロボ子の生みの親にして世界征服を企んでいる科学者Dr.ゴーマンを睨みつける。こいつ等が何故手を組んでいるかは知らねぇが、皆の大切なガンプラウォーズを貶した事は許さねぇからなッ!!
遂に違法ガンプラを売り捌いている犯人を追い詰めた玲二。その正体はかつて玲二と敵対していたヴィラン達だった。はたしてこの後一体どうなってしまうのだろうか?続く……
はい、という事で玲二、遂に黒幕を追い詰める回でした!まさかの只野達が再び玲二の前に現れましたが、はたして次回はどうなるのでしょうか?!次回もまったりと待って頂ければ幸いです、ではまた!