ホロライブ ビルドライバーズ   作:神楽

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最近はガンプラも結構売り場に残っている事が多くて良いのですが………今月発売のシャニマスコラボの30MSははたして買えるのか不安です(-_-;)

今回は遂に只野達との決着!はたして玲二は迫る悪意に勝てるのか……!?今回も最後まで見て頂ければ有難いです、ではどうぞ!


第145話『全てを護れ!神羅覚醒!!』

ガンプラウォーズを利用してメインサーバーをハッキングしようとした犯人。それはまさかのかつて玲二と対立していた只野と大友とゴーマンの三人であったのだ。

 

「お前等、久しぶりに見たと思ったらまさか性懲りもなくこんなくだらねぇ事をしてたとはな!?」

 

「ぶ、ぶぐぐ……ま、まさかこんなにも早く佐々木が此処を嗅ぎつけるとは……!?」

 

「ふ、フン!だがそれはそれで好都合!お陰で我々の目的も此処で果たせるというモノだ!」

 

目的?どういう事だ?こいつ等はガンプラウォーズのメインサーバーを乗っ取るのが目的ではないのか?だがそんな事はどうでもいい!

 

「……大友、ゴーマン、お前達に聞きたい事がある。お前達は現在服役中の筈だ。それもかなり厳しい刑務所に……なのにお前等は一体どうやって脱獄した?そしてなんで只野なんかと手を組んでこんな事をしたんだ?」

 

「は!そんな事か!それはな、俺達に協力してくれた奴がいたんだよ!」

 

「協力だと!? 」

 

「そうだ!あの方は我々が佐々木玲二を倒せばその報酬として我々が望む世界へと移住させてくれると仰ったのだ!だから我々はお前の地位を落とし失脚させる事でそれを成し遂げようとしたが、貴様からこちらに出向いてくれたなら話は別だ!」

 

ま、まさか協力者がいただと!?それも俺を倒せば自分が望む世界に移動!?そんな事、この世界じゃ神羅族の力がなければ出来ない筈……!?

 

「ブフフ、本当はもう少し金儲けしてからこの世界とはおさらばして夢のホロメンハーレムの世界へ行くつもりだったが、こうなったら先にお前を倒してやるよ!」

 

「巫山戯るな!お前等なんて今すぐ此処で捕まえて刑務所に戻してやる!」

 

「まぁまぁそんなかっかするな、貴様がもし此処に来た場合の戦いの舞台は既に用意してあるんだよ」

 

ーパチイィンッ!ー

 

ーウイィーン……ガシャンッ!ー

 

「ッ!こ、これは……ガンプラウォーズの筐体!?」

 

「なんでこんな物が此処にあるんだよ!?」

 

大友が指を鳴らすと同時に床から現れたのはなんとガンプラウォーズの筐体、しかも白を基調とする本来の物とは違う真っ黒な筐体だった。こいつ等、一体これを何処で……!?

 

「ハァーッハッハッハァッ!これもあの方が我々に提供してくれた物だ!さぁ佐々木玲二!貴様にはこれから我々とガンプラバトルを行ってもらう!もし貴様が勝てば我々は大人しく刑務所へと戻ってやる!だが貴様が負ければ貴様がこれまで築き上げてきた物を全て奪ってやるッ!!」

 

「な!?巫山戯んじゃねぇッ!先輩、こんなガンプラバトルなんかやらずにさっさとこいつ等を捕まえましょ「おっと、残念だがそれは不可能だぜ?」な、なんだと?!」

 

「これはあの方との契約でな、我々がこのガンプラバトルで負ける以外で捕まった場合は即座にまた脱獄出来るようにしてもらっているのだ!つまり、此処で貴様等が我々を力づくで取り押さえても結局我々は何度でも脱獄し貴様等の妨害が出来るという事だッ!!」

 

なんだと!?そんな事になれば唯のイタチごっこじゃねぇか?!クッ!奴等の協力者がどんな奴か分からない以上こいつ等を力づくで捕まえるのは得策じゃない!仕方がないが此処は奴等の徴発に乗るしかねぇ!

 

「…………分かった、その徴発乗ってやるぜ!」

 

「先輩!?」

 

「本気か玲二!?こいつ等の事だからきっとまともな戦い方なんてするワケねぇぞ?!」

 

「分かっている。だが向こうの協力者が分からない以上被害を抑えるにはこの手しか方法がない!だから此処であいつ等を倒す!」

 

俺はこの後の事も考え奴等と戦う事を決め、転移能力で自分のガンプラを取り出す。ついこの間完成させた俺の『アサルトジェミナスバースト』で奴等を止めてやる!

 

 

『HG アサルトジェミナスバースト』

『新機動戦記ガンダムW DUALSTORY G-UNIT』に登場した主人公機であるガンダムジェミナス01にオプションパーツであるアサルトブースター&高機動ユニットを装備させ、更に一部装甲をプラ板やパテで補強し黒く塗装した機体。ユニットと補強により高機動且つ防御面にも優れた機体となっている。因みに前回の拓哉とのテストプレイで使用されたのはこの機体である。

 

 

「フン、やる気満々のようだな?だが俺達もとっておきの兵器を用意している。準備が出来たら筐体の中に入るがいい!」

 

「言われなくてもやってやるさ!拓哉、ベルさん!俺が奴と戦っている間他の二人が何かしないか見張っててくれ!」

 

「あ、ちょっと先輩!?」

 

「お、おい、玲二の奴なんか熱くなってないか……?」

 

二人が何か言ってるが今はそれどころじゃない!こいつ等にこれ以上俺達が作り上げたガンプラウォーズを貶させるワケにはいかない!必ず此処でぶっ倒すッ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーBATTLE STARTー

 

 

…………どうやら舞台は荒野か。周りに遮蔽物は一切ないが、奴等は一体どんな手で来るんだ?

 

「フン!それが貴様のガンプラか!?なんともチンケな機体だなぁッ!」

 

「なんだと?そういう貴様のガンプラは一体どんな……の……!?」

 

……な、なんだあのガンプラは……?い、いや、あれは……ガンプラなんかじゃない!?だとしたらこれは……!?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「クックックッ……これぞ貴様を倒す為に作られたゴーマン特製の兵器!その名も『TOGノヴァ』だぁッ!!」

 

 

『TOGノヴァ』

ゴーマンが作り上げたオリジナルガンプラ……否、それはガンプラとは呼べない代物であった。サイズはHGサイコガンダムの倍はあり元となった機体はなく装甲は全てステンレスに覆われており武装も恐ろしい程の重火器を搭載している。まさに全てを壊す為の兵器そのものである。

 

 

「な、なんだありゃあ!?あれってガンプラなのか?!」

 

「いや、あんなガンプラなんて存在しない!まさかこれは、違法改造か!?」

 

「その通り!これは佐々木玲二を倒す為だけに作られた最強の兵器だ!幾ら改造したとはいえ所詮は唯のプラモデルであるガンプラにこのTOGノヴァは撃ち落とす事など不可能だぁッ!!」

 

チィッ!やはり最初っからまともに戦う気なんてなかったか!だがこいつを倒さない限りはどの道奴等を止めるなんて事は出来ない!無理難題なクエストだがやるしかねぇッ!

 

「いくぞ、先手必勝だッ!」

 

ーバキュウゥンッ!バシュ……ー

 

「なッ!?」

 

「おやおやぁ?今なにかしたのかい佐々木くぅ~ん?」

 

クッ!今高出力でビームを撃ったのにダメージどころかかすり傷すらないだと?!

 

「な、なんだよあれ!?先輩のアサルトジェミナスはかなり技術が組まれた先輩最高傑作の改造ガンプラなのに?!」

 

「当たり前だ!私の作ったTOGノヴァは貴様等のガンプラのようなプラスチックではなくステンレスで作られているのだからな!」

 

「なんだと!?そんなの規格外で読み込みなんて出来ない筈だぞ!?」

 

「ブッフッフ、ところがどっこいこの筐体は特別製でねぇ?ゴーマン博士が作った最強兵器も問題なく読み込む事が出来るんだよぉ!」

 

ステンレス製だと!?奴等め、データを改ざんしてとんでもないモン作りやがってッ!

 

「さぁ~て、今度はこっちから攻めさせてもらうとするかぁ?」

 

ーガコンッ!シュウゥゥゥゥ……ー

 

ッ!?マズい!奴の機体の武装が全部開いて射撃体勢に入った!急いで退避を……!

 

「さぁ、これで消し炭になりやがれえぇぇぇぇぇぇぇッ!!」

 

 

 

 

ーシュウゥゥゥゥ……キュイィンッ!ドゴオォォォォォォォォォォォォォンッ!!ー

 

 

 

 

「グッ……ぐあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁッ!?」

 

「先輩!?」

 

「玲二!?」

 

奴等の機体から大量のレーザーがフィールド全体に放出され俺は直撃しないよう躱したがその直後にフィールド全体が爆発を起こしその爆風に俺のアサルトジェミナスが巻き込まれてしまった。な、なんて破壊力だ……!?

 

「……ほぅ?あの攻撃を受けても尚動けるとはな?だが……」

 

「ブフフ〜!どうやら貴様の機体はもうスクラップ同然だなぁ佐々木ぃ〜?」

 

ージジッ…バチッバチバチッ……ー

 

「ハァ、ハァ……クソ……!」

 

「あぁ!先輩の機体が……!?」

 

「爆風だけであのダメージ……一体どんだけの威力があるんだよ!?」

 

く、クソ……今の一撃で直撃こそは避けられたが爆風のダメージで既にデッドゾーンまでHPが減らされてしまった……だが、まだ動けはする!俺のアサルトジェミナスはまだ戦える!!

 

「おやおやぁ?そんなボロボロになりながらもまだ戦う気なのかぁ?大人しくやられていれば楽になれるっていうのになぁ?」

 

「ハァ、ハァ……黙れ下道が……例えボロボロになったとしても、俺とアサルトジェミナスが動ける限りは負けてねぇ……例えコックピットだけになったとしても、最後の最後まで俺は決して諦めたりはしないッ!!」

 

「ブッハハハハァ!こんなくだらない遊びにマジで熱くなるとか、やはり貴様のようなガキは俺のホロメン達には相応しくないぜ!」

 

「全くだ!こんなガキに私の野望が阻止されたと思うと腸が煮えくり返るわい!おい大友!さっさとそいつを叩きのめせ!」

 

「言われなくてもやってやるさ!さぁ佐々木ぃ、そんなにボロクソに負けたければお望み通り潰してやるよぉッ!」

 

……すまないアサルトジェミナス、もう既に限界かもしれないが最後まで俺と一緒に戦ってくれ…………よし、いくぞッ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方その頃……

 

「…………ねぇ皆、なんだがさっきから変な胸騒ぎがして仕方がないんだけど……?」

 

「……うん、実は私も……」

 

「まつりも……なんだが玲二君が大変な目にあってるような気がして……」

 

「そ、そんな事ないって!兄ちゃんに限ってそんな……事……」

 

神羅城で玲二の帰りを待つフブキ達は何やら嫌な予感に襲われていた。自分の大切な旦那に何か悪い事が起きている気がする……そんな気持ちが先程から押し寄せて仕方がないようだ。

 

「ふみゅ、ぱぱぁ……」

 

「だ、大丈夫だよカガリ、パパはきっと悪い奴等を捕まえて帰ってくるって♪」

 

「ふぇ、ふえぇん……」

 

「ど、どうしたんだ椛?さっきからぐずって……」

 

「……きっと子供達も何か感じ取ってるのかもしれません。もしかしたらご主人様の身に何か良くない事が「そんなの冗談でも言わないでよみしろちゃん!子供達だって余計に不安になっちゃうって!」……申し訳ありません、少し配慮が足りませんでした……」

 

玲二の嫁達、そして子供達は押し寄せてくる不安に呑まれ気が気でない状態だった。そんな光景をただ一人、リシェッタが辛そうな表情で眺めていた。

 

(…………皆さんもブレインの影響で神羅族になりつつある所為でブレインの危機を無意識に感じ取ってしまっている。そしてそれはブレインの半身とも呼べる子供達にも影響が出ている……今ブレインはかなりの危機に瀕しているのが、自然と分かってしまっているんでしょうね)

 

リシェッタは玲二が作った美プラ、故に彼女にも神羅の力は宿っており玲二が現在どうしているのかも感じる事が出来る。故に今玲二が只野達と戦い追い詰められている事も感じ取ってしまっているのだ。そして不安になっている玲二の家族を見て、リシェッタはある覚悟を決めるのだった。

 

(……白上フブキ、そして皆さん、ブレインの事をこれからもよろしくお願いします)

 

そしてリシェッタはフブキ達に気づかれないよう頭を下げリビングから出ていった。そして向かった先は玲二がこれまで作ってきたプラモが保管されている展示室である。一体何をする気なのだろうか?

 

「……皆さん、もう既に気づいているかもしれませんが、現在ブレインと私達の仲間であるアサルトジェミナスが危機に瀕しています。このままではブレインは負けてしまい、ブレインの大切な物が全て奪われてしまいます。なのでなのでどうか皆さん、ブレインを助ける為に力を貸してください」

 

ー……ウイィーンッガシャンッ!ー

 

リシェッタがショーケースに向かって声掛けをすると、なんと中に入っていたガンプラを始めとしたプラモ達が一斉に動き出し、そしてその姿を光の球体へと変化させそのまま何処かへと飛んで行き出した。

 

「…………待っててくださいブレイン、必ずお助けに参ります!」

 

そしてリシェッタも自身を光の球体へと姿を変え、他のプラモ達と同様に何処かへと姿を消したのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ハァ……ハァ……」

 

「せ、先輩……!?」

 

「クッ……こんな事ってありかよ……!?」

 

…………あれから少しは粘ったが、結局奴等の機体の猛攻には勝てずアサルトジェミナスは既に両手両足を失い地面に横たわった状態だった。こちらがどんな攻撃をしようとヤツには何も効力はなく、結局弾切れも起こしなす術なく撃沈してしまったのだ。

 

「ブフフ、無様だなぁ佐々木ぃ〜♪そうだよ、俺が見たかったのはこういう無様な姿のお前だよ!」

 

「あれだけ息巻いていったクセに結局は無駄骨だったようだな?貴様に特殊な力があろうと所詮は唯のアイドル事務所の人間!やはり世界最高峰の頭脳を持つ私には勝てなかったようだなぁ!?」

 

「さぁ佐々木玲二ぃ、お前の最後の時間がやって来たぞぉ?最後は敗者に相応しく蟻のように踏み潰してくれるわッ!」

 

大友は俺にトドメを刺す為機体の足を上げアサルトジェミナスを踏み潰そうとする。

 

……どうやら此処までみたいだな?すまない皆、俺が不甲斐ないばっかりに…………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーブレインッ!!ー

 

 

 

…………え?ど、どうしたんだ?奴等の機体が足を上げたまま止まってる……?いや、それだけじゃない!大友達も、そして拓哉とベルさんもまるで時が止まったかのように動かなくなっている!?ど、どうなってるんだ一体!?

 

「………ブレイン、なんとか間に合いましたね?」

 

「え…………り、リシェッタ?」

 

突然リシェッタの声が聞こえたと同時にあたりが光に包まれ、そして俺の目の前には人間サイズになったリシェッタ、そして俺が今まで作ってきたプラモ達が集まっていた。こ、これは……?!

 

「ブレイン、私の能力で一時的にですが時間を停止させました。今世界で動いているのはブレインと私達だけです」

 

「そ、そうだったのか……それにしても一体どういう事だこれ?なんで俺のプラモ達が……?」

 

「それは私達がブレインの危機を感じ取ったからです。そしてその危機を救う為に、私達は此処までやって来ました」

 

危機を救う?いやそうは言ってもどうやって……?

 

「私達にはブレインに神羅の力を注がれて作られた存在。即ち私達にも神羅の力はあります。それをブレイン、貴方に全てお返しします」

 

「お返しって……それじゃあリシェッタ達はどうなるんだ?!唯のプラモに戻ってしまうって事か?!」

 

「いえ、私達も最後までブレインと共に戦うつもりです。なので今戦っているアサルトジェミナスと私達を融合させ神羅族であるブレイン専用の新たなガンプラとして生まれ変わります」

 

「な!?そんな事したらお前達は……!」

 

「えぇ、私達は消滅します」

 

そ、そんな……そんな事出来るワケないだろ!?リシェッタも皆も、俺が今まで大切に作ってきた家族同然の存在なのに、そんな自分達から消滅させるなんて……!

 

「…………大丈夫ですよブレイン、例えこの身体が無くなってもの魂までは消えません。私の、私達の魂はブレインと共にあります。だから、何時かまた会えますから」

 

「リシェッタ、皆………」

 

「………皆さん、もう時間停止の力もそんなに長くは持ちません!予定通りブレインとアサルトジェミナスに力を分け与えてください!」

 

ーキュイィンッ!シュンッ!ー

 

ーバシュッ!バシュッ!バシュウッ!ー

 

リシェッタの合図と共に俺のプラモ達は光に包まれ分裂していき、一つは俺に、もう一つはアサルトジェミナスへと光が注がれていく。光が注がれていく内に俺の中にある何かが呼び覚まされるような感じがする……!

 

「……これで残すは私だけです。最後にブレイン、貴方にお伝えしたい事があります」

 

「伝えたい事?」

 

「はい…………私はブレインを、佐々木玲二様の事をお慕いしてました。そしてこれからもその気持ちは変わりありません。なので、何時か必ずまたお会いしましょう♪」

 

リシェッタは俺にそう伝えると他のプラモ達と同様に光へと姿を変え俺とアサルトジェミナスと一つになっていった。

 

 

 

 

 

そしてそれと同時に俺の中から何かが開放された…………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーキイィィィンッ……ゴオォォォォォォォォォォォォォォォォォォッ!!ー

 

「ッ!?な、なんだ?!」

 

「ブブゥ!?一体何が起きたんだ?!」

 

「こ、これは………!?」

 

「せ、先輩のアサルトジェミナスが……!?」

 

時間停止が解除されると同時にアサルトジェミナスが強い光に包まれ巨大な光の柱を生み出す。そしてその光が止むと、其処には()()()()()()()が神々しく輝きながら仁王立ちをしていた。

 

 

『シンラガンダム』

システムの想定を超えたエネルギーを感知。

データ量、測定不能。

ステータス、測定不能。

81個の異常を感知。

Error Error Erroーキュイィィィンッ!ー……SYSTEM ALLGREEN

CHORD SNR-XXX シンラガンダム、起動に成功しました。

 

 

「な、なんだあのガンプラ……?!」

 

「あれってもしかして先輩のガンプラ……?でもあんなガンダム見た事もないぞ!?」

 

…………どうやら上手くいったようだな?これが新しく生まれ変わった俺のガンプラ……俺のプラモ達が一つになった『シンラガンダム』か。

 

「な、なんだあのガンプラはぁ!?なんであいつ復活してんだよぉ?!」

 

「お、落ち着け只野!こんなの唯の虚仮威しだぁッ!」

 

ーガコンッシュウゥゥゥゥ……ー

 

「ッ!先輩、また来ますよ!早く避けないと……!?」

 

「……心配すんな拓哉、()()()()()()()()()()()()()()()

 

ーキュイィィンッ!ー

 

ーシュウゥゥゥゥ……バシュッ!ボンッ……ー

 

「なッ!?なんだこれは?!」

 

()()()()()()、奴等の機体からは先程までとは全然違う程に弱々しいビームが放たれ、それを受けたシンラガンダムも何事もなかったかのように普通に立ったままだった。

 

「おいゴーマン!どうなっているんだこれはぁ!?」

 

「そ、そんな馬鹿な!?私のTOGノヴァの出力が落ちるワケが……!?」

 

「……その程度か?なら今度はこっちからいかせてもらうぜ」

 

俺はシンラガンダムを動かし射撃の構えをするとシンラガンダムの手に光が集まりその光はビームライフルのような形へと変化していく。

 

「ハッ!馬鹿か貴様!?さっきからビーム撃っても効いてないのを分かってんのにまだ撃つ気かよ!?」

 

「あぁ、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

ーキュイィィンッ!ー

 

ーバキュウゥンッ!チュドオォォォォォンッ!!ー

 

『なぁッ!?』

 

そしてまた()()()()()()奴等の機体はシンラガンダムのビームライフルの攻撃によって貫かれ、そして撃たれた場所から火が立ち上がり瞬く間に炎上し始めていく。

 

「す、すげぇ……!?」

 

「な、なんなんだあのガンダムは……あんな戦い方をするガンダムなんて見た事ないぞ!?」

 

ベルさんの言う通り、俺のシンラガンダムは今までのどの作品のガンダムとも違う異質な力を持っている。まるで、俺が望んだ通りになる理想のガンダムとも言える。

 

「クッソォ!?なんなんだそのガンプラはぁ?!貴様ぁ、まさか開発者だからってイカサマを「()()()()()()()()()()()()()

 

ーキュイィィンッ!ー

 

「ーーーーー?ーーーーーッ!?ーーーーーー!!」

 

「ーーーーー!ーーーーーーッ!?」

 

「ーーーーーー?!ーーー!ーーーーーーー!!」

 

そしてまた()()()()()()奴等はそれ以上は何も喋る事はなくなった。

 

「こ、これは一体……!?」

 

「さっきからまるで玲二が言った事がそのまま現実になっているみたいだ……!?」

 

そう、これは俺の新たな力……いや、厳密に言えば神羅族の本来の力。今だからこそ理解出来る。神羅族は元々自分の思い描いた事を実現する存在。そして俺は…………その神羅族へと真に覚醒する事が出来たのだッ!

 

「さぁ、これでトドメだ!いくぜ、シンラガンダム!」

 

ーキュイィィィンッ!ゴオォォォォォォォ……!ー

 

俺は奴等にトドメを刺す為に再び射撃の構えを取り、そしてシンラガンダムの後ろから歴代ガンダム達のビーム兵器を全て出現させエネルギーを充填させていく。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「これでキメる……オールブラストキャノン!ファイヤァッ!!」

 

ーチュドオォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォオンッ!!ー

 

エネルギーをフルチャージさせたビーム兵器を全て一斉射撃し、奴等のご自慢の兵器とやらはビームに呑まれ跡形もなく消滅していった。この勝負、俺達の勝ちだッ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「さぁお前等、約束通り刑務所へと戻ってもらおうか?」

 

「……何の事だ?俺達がいつそんな事を言った?」

 

「テメェ!さっき自分達で負けたら刑務所に戻るって言ったじゃねぇか!」

 

「フン!そんなの忘れたね!それに此処で貴様等を倒せば全て問題な「()()()()()()()()()」……………………」

 

俺はまた力を使ってこの馬鹿三人の動きを封じた。やっぱりこいつ等最初から約束なんて守る気なかったみたいだな?なら……

 

「……お前等、確か俺を倒したら協力者とやらに望んだ世界に転移させてもらえるとか言ってたな?そんなに行きたけりゃ連れてってやるよ。但し、行き先は既に人類が滅んだ世界だけどな?」

 

ーキュイィィンッ!バシュウッ!ー

 

俺の言葉と共に奴等は俺の指定した世界、人類が滅び荒廃した世界へと飛ばしてやった。これでもう奴等は俺達にちょっかいかける事はないだろう。

 

「せ、先輩!?良いんですかあいつ等飛ばしちゃって!?あいつ等消えたら警察とか刑務所が困るんじゃ……?!」

 

「大丈夫だ拓哉、元より奴等はこの世界にはいなかった事にするから。勿論ロボ子とかの辻褄は合わせるけどな」

 

「……最早なんでもありな存在だなお前?」

 

まぁ確かに今の俺はなんでも有りな存在になっちまったな?けどこの力は絶対に悪用するつもりなんてないし、何かあった時以外は力を使うつもりはないから結局は普段通りになりそうだな。このシンラガンダムももしもの時以外は封印しておこう。

 

「さ、全てが終わったし、皆も待ってるから早く帰るとするか」

 

「そうですね。でもあいつ等が言ってた協力者って結局誰だったんですかね?」

 

「さぁな?だがもし玲二に敵対するつもりならその内また現れるんじゃないか?」

 

「あぁ、そうなったらその時対処すれば良いさ。さて、そんじゃ帰りますか」

 

「はい!」「おう!」

 

……結局のところ只野達が言ってた協力者が何者かは分からなかったが、もし俺や家族に手を出して来るならその時は容赦なく叩きのめすだけだ。だが今は皆を安心させる為にも早く帰らないと。それと、またリシェッタも作ってあげないとな。

 

 

こうして玲二は完全なる神羅族へと覚醒し、只野達の野望は打ち砕かれ再び平和な日々が戻って来たのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その頃……

 

「ぐうぅ……おのれぇ佐々木玲二めぇ!」

 

「我々をこんな世界に飛ばしおってぇ!」

 

「ブググゥ……!俺達はこんなところで終わるつもりはないぞぉ!必ず奴に復讐してやるぅ……!」

 

玲二によって荒れ果てた世界へ飛ばされた三人は性懲りもなく玲二に対する復讐心に燃えていた。だが……

 

 

 

「あーあ、あんなに息巻いていたのにあっさり負けて随分みっともない状態になっちゃったねぇ〜?」

 

「ッ!あ、貴方は……!?」

 

既に人類が滅んでいる世界の筈なのにフードを深く被ったコートを着た一人の人物が只野達の目の前に現れた。どうやら只野達はその人物を知っているようですぐにそいつの足元にしがみついていく。

 

「な、なんで貴方が此処に……いやそんな事はどうでもいい!貴方が此処にいるという事は、我々を助けに来てくれたんだな!?」

 

「いやぁ良かった良かった!貴方が来てくれればまた奴に復讐する事が出来るぞぉ!」

 

「ブフフゥ!これでまたホロメンハーレムの夢を叶えるチャンスがある!さぁ早速俺達を元の世界に「は?ゴミの分際で何いってんの?」……え?」

 

どうやら三人はコートの人物に助けてもらえると思ったようだが、コートの人物はまるで冷めきった目と声で三人を見下していた。

 

「君達は彼を真の神羅族にする為だけに利用させてもらっただけ。その目的が果たされた以上君達にはもう利用価値なんてないんだよ」

 

「な、何を言ってるんだ?貴方は我々を助けに来てくれたんじゃ……?」

 

「はぁ?なんでそんな事しなきゃいけないのさ?ボクが此処に来たのはあくまで()()()()しに来ただけだよ」

 

そう言うとコートの人物は何処からかタブレットを取り出し何かを検索し始めていく。三人は未だに何をされるか分からずポカーンとしている。

 

「うーんとね〜……あ、この人面白いコメント残してくれてるなぁ♪じゃあこれにしよっと♪」

 

ーピッ……ブオォンッ!ー

 

そして何かを見つけタブレットを操作すると、只野達の後ろに何かが現れた。それは……

 

 

『グルルルルルルルゥ…………!』

 

「ひ、ヒイィィィ!?」

 

「な、なんだこいつはぁ?!」

 

「クスクス……さぁ、『ディアボロモン』、遠慮なくそいつ等食べちゃって良いよ♪」

 

『グルアァァァァァァァァァァァァァァァァッ!!』

 

『ギャアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァッ!?』

 

ーガブゥッ!グヂャッ!クッチャクッチャクッチャ……ゲップゥー!ー

 

突如召喚された巨大な化け物、ディアボロモンに三人はそのまま喰われてしまい、そして満足したのかディアボロモンも霧のようにその場から姿を消したのであった。

 

「……フフフ、これで彼はボク達と同じ神羅族になった♪漸く彼をボクに相応しい男にする事が出来たよぉ〜♪」

 

「……相変わらずやな性格してるわねアンタ?」

 

ゴミ処理を終えてうっとりしているコートの人物の所にもう一人のコートの人物が呆れた様子で近づいてきた。

 

「あ?なんの用さ『ラミィ』?まさか君、ボクの邪魔するつもりなの?」

 

「そんな事は言ってないわよ?けどあまり他の世界の神羅族にちょっかい掛けたら『ソラ』に怒られるわよ、『カナタ』」

 

「分かってるってそんなの。でも彼を見た瞬間にボクの心が久しぶりに燃えてきちゃってさぁ〜♪何としてでも彼をボクのモノにしたいって思っちゃったんだもん!それにボク以外にも『ポルカ』や『フレア』も彼を狙ってるんだから動ける内にいろいろと手を打っとかないと!」

 

「はぁ、さいですか?けどそんなノリノリになっているところ悪いけどまたソラから呼び出しよ。あの慌ただしい感じからして暫くは自由な時間はなさそうね」

 

「えぇ〜!?折角彼が覚醒したっていうのにぃ〜!?……まぁでもソラの呼び出し放っといたら後が怖いもんね?しょうがないからさっさと行ってさっさと終わらせちゃおっか」

 

ラミィ、そしてカナタと呼び合ってたコートの人物達はゲートのような物を出現させ其処を潜りその場から消え去ったのだった。はたして二人は一体何者なのだろうか?それを知るのはまだ先の話である…………




はい!という事で玲二の神羅族完全覚醒!そして玲二の新ガンプラであるシンラガンダム無双回でした!書いてみて思った事はまず一つ、玲二普通にチートキャラになってしまったなぁ……(-_-;)

そして只野達は悲惨な最後を遂げ、何やら聞き覚えのある謎の人物達も登場し今後はどうなってしまうのか……?
それについては一旦保留で次回は日常回!すいせいとみことのWデートをやりたいと思います!次回もまったりと待って頂ければ幸いです、ではまた!
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