今回は久々のガンプラ製作回!しかし何時もとは何やら様子が……?今回も最後まで見て頂ければ有難いです、ではどうぞ!
「……お待たせしましたお嬢様。本日のハーブティーでございます」
「あら、有り難うですわセバス」
………ハァ、神羅城のバルコニーで朝の陽射しを浴びながら優雅におハーブティーを飲む私。玲二様の妻の一人として私は今はもうあの頃のようなお嬢様に憧れる一般庶民ではなく!気品溢れまくる真のお嬢様に登り詰める事が出来ましたわぁ〜!はぁ~、こんな素敵な庭で朝からこんな優雅な一時を過ごせるなんて……
ードドドドドドドドドドドド……!ー
?な、なんですのこの音は……?まるで何かが大量に近づいて来てるような……?
『わぁーーーい♪』
「待つにゃあーーーッ♪」
「ブゥーーーーーーッ!?」
ゲホッゲホッ!?な、なんですのこれは?!玲二様のお子様達がでっかくなったぴりかちゃんと追いかけっこしてるんですけど!?っていうかデッケェなぁぴりかちゃん!?
「こらぁーーーッ!皆朝からそんなにはしゃぎ過ぎだって!そろそろパパも降りてくるから戻りなさーーーい!」
『はーーーい!』
ードドドドドドドド……!ー
な、なんだったんでしょうか?ミオ様が子供達を呼んだらすぐに部屋に戻って行きましたわ……?
「あれ、サロメは知らなかった?朝はあぁやって子供達が運動の為に追いかけっこしてるのよ」
「え、あ、リオン様!?そ、そうだったのですね……?」
ぽかんとしている私の元に同じにじさんじの先輩である『リオン』様(旧姓:鷹宮)が朝食を持ってやって来ました。偶にバルコニーで朝食を摂る方もいるとは聞いてましたがリオン様もそうなのですね?
「それにしてもあんた、朝っぱらから何リゼのセバスに紅茶なんて淹れさせてんのよ?」
「そ、それは、少しお嬢様っぽく執事にお紅茶を淹れてもらいたいなぁ〜なんて思って……すみませんセバス様、もう戻って頂いて結構ですわ」
「あ、はーいお疲れ様でーす」
私の後ろに待機していたセバス様は変化を解き鳥の姿になって飛んでいってしまいました。あぁ、折角リゼ様に頼んでお借りしたのにぃ〜……
「まったく、わざわざリゼに頼んでまでそんな事しなくても良かったんじゃないの?」
「うぅ〜……で、ですが私も玲二様の妻となったからにはやはり真のお嬢様としての振る舞いをした方が良いかと思いまして……」
「はぁ~……あのね、あの玲二がそんな馬鹿な事を強いるとでも思ってんの?玲二ならきっと「そんな事しなくたって、サロメはサロメらしくしていれば良いさ」って絶対に言うでしょ?」
「そ、そうですけど……それだと私、本当に玲二様の傍にいて良いのか分からなくなってしまって……私のようなお嬢様に憧れるだけの一般庶民が神羅族である玲二様に相応しいのかどうかも分からないのに……」
「…………それ、デビュー一ヶ月もしない内にうちの事務所一の登録者数を叩き出した奴が言う?」
ウッ!?そ、そんなジト目で見ないでくださいまし……けれど不安な事には変わりないんですから仕方がないじゃないですかぁ……
「………ま、大丈夫だって。玲二は本当に着飾らない私達が一番だって言ってたし。それに私達に何があったってよっぽどの悪い事とかしない限りあいつが私達の事を見捨てるなんて事は絶対にしないでしょ」
「………リオン様、本当に玲二様の事を信頼していらっしゃるのですわね?」
「当たり前じゃない。これでも鷹宮財閥と佐々木家は昔からそれなりの付き合いをしてるんだから。玲二の事なら幼い頃からずっと見てきたんだし、にじさんじの中なら間違いなく私が玲二の事を一番理解してるわよ」
……そうでしたわね。リオン様は子供の頃から玲二様とのお付き合いがあったって言ってましたし。なんでも昔鷹宮財閥の経営状況が窮地に陥った時に玲二様の曾お祖父様が助けてくださりそれまで以上の巨大財閥になったとか。そう考えると玲二様の一族って本当に普通ではない程凄い方々なのですわね……?
「……ふぅ、ごちそうさま。さーてと、この後少ししたら玲二と一緒にホロプラに行く約束してるんだけど、良かったらサロメも来ない?」
「え、よろしいのですか?」
「えぇ、人数は多い方が楽しいし、それにお互いお腹の子の為にも少しは動いた方が良いでしょ?」
……確かに私もリオン様も大分お腹が大きくなりましたものね?確かリオン様も私と同じ六ヶ月だったかしら?それに言われてみれば此処最近あんまり神羅城から出ていませんでしたし、気分転換の意味も込めて行ってみるのもありですわね。
「分かりました、それでしたら是非お供させて頂きますわ」
「ん、それじゃあ九時半には出るからそれまでに正門に集まりましょ」
リオン様はそう言って食べ終わった後の食器をトレーに乗せて室内へと戻って行きました。なら私も片付けて準備をしないと……
一時間後……
「へぇ、サロメも一緒に着いてくるのか?」
「えぇ、リオン様にお誘いを受けましてご一緒させて頂く事になりましたの。ですがヒメ様とヒナ様もご一緒でしたのは知りませんでしたわ」
「うん、今日は玲二くんがヒナ達の気分転換の為に遊ぼうって言ってくれたんだよねーユメ♪」
「あい!みんなでがんぷらすりゅの〜♪」
時間になり正門に集まった俺達はホロプラへと向かっているがサロメとも遊ぶのは久々だな?けどサロメも最近忙しくてなかなか遊べなかったみたいだから今日は思いっきり楽しませてやらないとな。
「そう言えば今ヒナさん気分転換にって言ってたけどもしかして最近忙しかったりするの?」
「あーうん……それよりもメンタル的にちょっとね……」
「メンタル的に……ですか?」
「うん……ほら、ヒメ達って今後のアーティストとしての活動の為に今までのバラエティー動画について改定したんだけど、その所為で一部のファンから反感を買っちゃったんだよね……」
そう、ヒメヒナは二ヶ月ほど前からアーティストとしての活動を重点する為にそれまでに出してきたバラエティー動画は全て動画リストから消し再生リストでのみの公開にし、更に今後のバラエティー動画は全てメン限公開にする事を発表したのだ。勿論これに対しヒメヒナのアーティストとして応援していた人達は変わらずに暖かい声援を送ってくれたのだが、問題はバラエティー動画を楽しみにしていた一部のファン達から幾つもの苦言を言われているのだ。
「バラエティー動画を消されて楽しみがなくなった」
「歌も頑張ってもらいたいけど、それ以外ももっと見たかったな……」
といったやんわりとした言い方をしてくるファンが殆んどだが、中には
「バラエティー見たけりゃ金払えってふざけんな!」
「結局金か、ファンを馬鹿にすんのも大概にしろや」
と、不満が爆発して過激な言葉をぶつけてくる一部のファンが抗議をする程だった。アーティストとしての活動を重点にするったってなんでそれまでのバラエティーを非公開にする必要があるんだ?って声も多かったし、中には暴言を吐いている奴もいたくらいだ。ただでさえアーティスト活動と子育てもあるのにその所為で二人は徐々に疲弊してしまっていたんだ。
「本当はメン限じゃなくてサブチャンネルを作って其処に移そうって話もあったんだけど、今まで作ってきたチャンネル一本でやっていきたいって思ったからこういう形式にしたんだけど、それが完全に裏目に出ちゃったのかな………?」
「そんな事はない。今はまだ突然の方針変更にファンが馴染めてないから本当のファン達なら何時かきっと分かってくれるさ……まぁこんな感じで二人とも落ち込んでしまってたからそれで少しでも気分転換になればと思ってな、リオンにも協力してもらってこうして出掛けようって事になったんだよ」
「ふーん、玲二に言われた時は二人ともどうしたんだろって思ったけどそういう事だったのね?」
「うみゅ……まーま、よちよち」
「あ、アハハ……ありがとねリナちゃん」
……ヒメもヒナも子供達の前では明るく振る舞おうとしているがやっぱり気が滅入ってしまってるな?このお出掛けで少しでも気分転換出来れば良いんだけど……
「よぉーし!最近全然ガンプラも作れてなかったし今日は思いっきり格好良いの作っちゃうぞぉーーー!」
「おぉ〜♪」
「それでしたら私も技術を上げる為に新しいガンプラを作りたいですわ〜♪」
「さろめまま、ユメといっしょにちゅくろ〜♪」
「……うん、大丈夫そうだな?なら早いとこホロプラへと向かうとするか」
『おぉ〜♪』
……まぁ心配し過ぎも良くないか。それじゃあさっさとホロプラへと向かうとするか。
そして俺達は開店時間丁度になるようホロプラに到着し店内へと入っていった。平日にも関わらず相変わらず大盛況だな。
「久し振りだな、玲二」
「え?……って矢島さん!?」
だけど俺達を出迎えてくれたのはるしあ達ではなくホロプラでは見慣れない男性店員だった。リオンを除く他の三人も誰なのか分からずぽかんとしてしまっている。
「え、えーっと……誰ですのこの方?」
「ホロプラにこんな人働いてたっけ……?」
「いや、この人はホロプラの人じゃなくて俺が本土にいた頃よくお世話になってた模型屋『矢島模型店』の店主さんだ。リオンも一緒に行った事があるから知ってるよな?」
「え、えぇまぁ……でもなんでやっさんが此処に……?」
「あぁ、実はこのホロプラの店主であるるしあに頼まれて数日間代理の店主をする事になったのだ。なんでも本土にホロプラの二号店を出すからその視察の為に出張に行くからその為俺が呼ばれたという事だ」
……あ、そういやそんな話あったな?るしあは昨日からホロプラを本土にも建てる計画を立てていてその為に条件に合う場所を探しに視察に出ていったんだっけ?そんでるしあだけだと不安だからってあかりとるるも一緒に行ったから代わりに昔から馴染みのある模型屋の店主である『矢島一』さんにお願いしてたというワケか。
「そういやそんな話がありましたね……けど矢島さん、自分のお店の方は大丈夫なんですか?」
「大丈夫だ、店の方は元々改装する為に臨時休業している最中だったからな。それで、今日は一体何を探しに来たんだ?」
「あ、えっと、そうですわね……せ、折角なので新しいガンプラに挑戦したいなって思いまして……」
「新しいガンプラか、ならこれが良いだろう」
そう言って矢島さんは一旦その場を離れ二つのガンプラの箱を持って戻ってきた。成る程、『ラーガンダム』と『ビルドストライクエクシードギャラクシー』か。確かに最新のキットではあるな。
「『ガンダムビルドメタバース』に登場する主人公ホウジョウ・リオがエントリーグレードのガンダムを改造し作り上げたガンダム。その特徴として本来のガンダムの良さは残しつつ日本の心をイメージとしたカスタムが施されている、正に太陽の名を持つに相応しいキットに仕上がっている。そしてビルドシリーズは今年で十周年を迎え過去に登場したキャラクター達も多数登場、その中でも初代『ビルドファイターズ』の主人公の一人イオリ・セイがエントリーグレードのストライクガンダムを改修したこのキットはエントリーグレードとは思えない程の情報量を備えた、正に十年の時の進化を体現したガンプラと言えるだろう」
『は、はぁ…………?』
あー、皆矢島さんの気迫に圧されてしまってるな……矢島さん、普段は口数が少ないのにプラモの事になると凄く早口になって熱く語るから初めての人は大体びっくりしてしまうんだ。そんな中でもユメとリナはキャッキャと笑いながらラーガンダムとエクシードギャラクシーに手を伸ばしている。
「私はこっちのビルドストライクは作ったけどこれ本当に凄いキットなのよね。ジョイント部分が多くて改造前提の構造をしている感じがして自分だけのオリジナルビルドストライクが作れるみたいで結構楽しかったわ♪」
「流石だ、リオン。そしてお前達、名前は?」
「え?えっと……壱、拾、百、千、満点サロメ〜♪皆様に百萬点の笑顔をお送りします佐々木サロメでございますわ〜♪」
「はおー!佐々木ヒメでーす♪」
「はおー!佐々木ヒナでーす♪そしてこの子達はヒナ達の子供のユメとリナでーす♪」
「「はお〜♪」」
「サロメとヒメとヒナ、そしてユメとリナか……良い名だ。なら、早速新しい世界の扉を開けてこい!」
矢島さんはそう言って俺達にそれぞれガンプラを渡してきた。まだこれ作るとは言ってないんだが……まぁ矢島さんが選んだ物に外れはないから全然良いんだけどな。
そして工作スペースで製作開始。
「おぉ、エクシードギャラクシーって外装は殆んど新規なんだな?」
「えっと……このラーガンダムって新規のランナーが一枚しかないのですね?」
「ラーガンダムは新規ランナーを使わなければ通常のガンダムとしても作る事が出来る。更に主人公ホウジョウ・リオが初心者という事もあり一からガンダムを改修しているのでアニメ第一話のようにバックパックを元のガンダムの物に付け替える事で原作再現も可能だ。つまりは、自分の好みにカスタマイズする事が出来るという事だ」
………なんか矢島さんがいると説明する必要がなくなるな?さて、今回俺達はそれぞれサロメとリオンがラーガンダム、俺とヒメとヒナはエクシードギャラクシーを作る事にしたんだがこのキット、確かにいろいろと改造してみたいな。他に使えそうなビルダーパーツがないか後で探してみるか。
「エントリーグレードはタッチゲート式だ。ニッパー等の工具は使う必要はない、手で簡単に外す事が出来る」
「へぇ〜、SDと一緒なんだね?」
「あれ?ヒメってエントリーグレード作った事なかったっけ?」
「うん、ヒメは何時もHGばっかりだったからね。ヒナみたいにはそんなに作ってもないし」
そういえばヒメってヒナと違って主人公機ばっかり作ってるよな?対してヒナはジャンル問わずいろんなキットを組んでるイメージがある。他にもサロメは水星の魔女のキットを好んで作ってたりする。リオンは母親が生粋のガノタだった所為で敷居を高く感じてしまい懸念していたが仲間達との交流もあってか今ではすっかりビルド系にハマっている。こうしてみると同じガンプラでも皆それぞれ違う好みが分かれて面白いな。
「んちょ、んちょ……あい、できちゃの〜♪」
「お、ユメも上手くパーツをくっつけられたな」
「うむ、幼いながらもしっかりと組み立てられている。この子達の将来は有望だな」
「ゆーぼー♪」
流石矢島さん、ユメとリナに対してもプラモ愛を持って接してるな。けど今改めて見ると幼児がガンプラを組み立ててるのって結構凄い光景だな……
「では次はスミ入れだ。モールドにスミ入れを施す事でより陰影がはっきりしリアル感が増す。そしてエクシードギャラクシーの一部にはクリアパーツの裏側にスミ入れを入れられる部分がある」
「スミ入れ……そう言えば私やった事がありませんわ」
「でもやっさんの言う通りこれをやるのとやらないとではかなり印象が変わるのよね」
「……そう言えばリオンちゃんって矢島さんの事やっさんって呼んでるけど何でなの?」
「え?あー、矢島模型店に通う常連の人達は皆そう呼んでるのよ。其処で働いている女の子が矢島さんの事をやっさんって呼ぶから自然にそうなっちゃったのかしらね?」
「へぇ〜、じゃあヒナ達もやっさんって呼んでも良い?」
「あぁ、好きに呼ぶがいい。さぁ、スミ入れをして組み立てをしたら、後はお前達の好きに改造すると良い」
そう言うと矢島さんは予め用意していたビルドカスタムパーツを出し自由に改造するように言ってきた。そして皆それぞれ好きなパーツを選び思い思いに改造を始めていく。それなら俺は……よし、これを使ってみるか。
それから一時間程経ち、俺達はそれぞれのガンプラを完成させた。それぞれ五機のガンプラがズラッと並び皆達成感で気が抜けてしまっている。
「ラーガンダム、ビルドストライクエクシードギャラクシー、ギブバースッ!」
「ぎ、ギブバース?」
「やっさんがプラモを完成させたら言う言葉よ。命が吹き込まれたって意味らしいわ」
「命が吹き込まれた、ですか……?」
「まぁ俺達はガンプラを作る時は常に想いを込めて作るから間違いではないな」
そうして俺達はそれぞれ完成した自分達のガンプラを見る。簡易的に作ったが、これもまた俺達が組み立てた物には変わりはない、大切な機体だ。
『ラーガンダム サロメカスタム』
バックパックは初期型の物を採用しシールドにジャイアントガトリングを装備させたヘビーアームズ形式を採用、更に肩パーツのノの字部分にはメタリックパープルで塗装をしている。
『ラーガンダム リオンカスタム』
サロメが使わなかったバックパックのビームナギナタを貰い両刃仕様に変更。更に紅ウェポンのガンブレイド(ロング)とハンドガンを合わせたガンブレードを装備している。
『ビルドストライクエクシードギャラクシー ヒメカスタム』
エクシードギャラクシーの背部にスカイハイウイングスを装備させた形態。他は特にカスタマイズされてはいないが、一つのパーツだけでヒメヒナらしさを表現している。
『ビルドストライクエクシードギャラクシー ヒナカスタム』
ダイバーエースのカスタムパーツを装備し接近戦特化の機体に仕上げてある。本来ジョイントが合わない部分はランナーと瞬間接着剤を使いジョイント出来るように改造してある。
『ビルドストライクエクシードギャラクシースタードライヴ』
バックパックにユニバースブースターとギャラクシーブースターをミキシングしたブースターを装備。イオリ・セイがビルドストライクエクシードギャラクシーを極限まで進化させたらというIFをイメージして作られている。
「わぁ〜、みんなかっこいぃ〜♪」
「ままのがんぷら、とりさんみたい〜♪」
「お、ユメとリナも気に入ってくれたみたいだな」
「ホントにこの子達ってガンプラ好きだもんね〜♪」
並んでいるガンプラを見てユメとリナはキャッキャと笑いながら手にとって喜んでいる。普通なら赤子にこういった物は誤飲の危険性があるならダメなんだがこの子達ってガンプラとかは絶対に口に含もうとはしないんだよな。まぁでも分かっていても触る時はちゃんと一緒についている時だけだけどな。
「けれどこれだけ作り込んだらこのラーガンダムをもっと作り込んでみたくなりましたわ♪」
「確かに、久々に愛着が湧くガンプラに出会えたかもね♪」
「それで良い。プラモは何処までも自由だ、制限や決まり事等は存在しない。例え何度失敗しようと、自分の納得のいく自分だけのオリジナルを見つければ良い」
「………何度失敗しても」
「自分の納得のいくように………」
……どうやら矢島さんの言葉に感銘を受けているのかヒメとヒナは自分のエクシードギャラクシーを手に取りじっと見つめている。
「………確かにガンプラ然りアーティスト活動然り、失敗する事も周りから揶揄される事もある。けど其処で折れたら自分が納得する物は決して作れない。なら周りの言葉に惑わされず自分達のやりたいようにやれば良いと思うぞ」
「…………うん、そうだね!よぉーし!目指すは世界最高峰のトップアーティスト!ヒメとヒナなら絶対になれるよ!」
「うん!周りの言葉がなんぼのもんじゃい!ヒナはヒナらしく歌で世界を獲るぞぉーーーッ!」
「まーま、がんばれ〜♪」
「りなもおーえんしゅる〜♪」
「私達も精一杯ヒメヒナ様方を応援しますわ〜♪」
「まぁ何か困った事があったら相談してよね、私達は家族なんだから♪」
うん、ヒメもヒナも元気を取り戻したし、今回のガンプラ製作は無事大成功に終わったな。
「矢島さん、今日は本当に有り難うございました」
「気にするな。プラモを愛する者同士、時に切磋琢磨し時に支え合うのは当然だ。それより玲二、偶にはこっちの店に顔を出してこい。リコ達もまたお前とプラモを作りたがってるからな」
「はい、必ず近いうちに顔を出します」
こうして矢島さんによるガンプラ製作回は終わり、俺達は神羅城へと帰宅していった。その帰り道、ヒメとヒナは機嫌良く笑顔で歌を歌っているのを見て改めて二人のファンでいて良かったと思い返したのだった。
ーオマケー
「………それで、貴方は緊急招集がかかったのにも関わらずに例の神羅族と接触しようとしたのですか?」
「う……はい、仰る通りでございます………」
薄暗い空間の中、其処には二人の女性がいた。一人は以前玲二達の世界に現れたマツリ。もう一人は仮面で素顔を隠しているロングヘアーの女性だった。
「で、でも『ソラ』、神羅族の誕生なんて数百万年に一度あるかないかのビッグイベントなんだよ?これで騒がない奴の方がおかしージャキィンッ!ーヒッ!?」
マツリはソラと呼んだ女性に言い訳をするがソラは刀を出し次の瞬間マツリの喉元に切っ先を当て黙らせた。
「ビッグイベント?巫山戯るのも大概にしなさい。貴方、私達神羅族の使命を忘れましたか?」
「わ、忘れてないって〜。“世界の歪みを消し理を正す”、でしょ?そんなの言われなくたって分かってるからその刀下ろしてよ!?幾ら私達に死の概念がないからってヤラれたら普通に痛いんだから!?」
「………分かっているならさっさと自分の世界に戻りなさい。必要があったら追って連絡をします」
「あれ?緊急招集の件は?」
「その件は既に『オカユ』と『コロネ』が動いてくれているので問題ありません。もう貴方の出る幕はありませんので早く戻りなさい」
「ちぇ、分かりましたよ〜っと」
マツリは渋々ながらもその場から消え元の世界へと戻っていった。一方ソラは……
「………『アキ』、『ボタン』、いらっしゃいますか?」
「「は!此処に……」 」
誰かの名前を呼んだかと思うとそのソラの背後に二人の女性が現れ片膝を付き頭を下げていた。
「今のやり取りを見ていれば分かる通り、最近誕生した神羅族の男についてですが私の見てない所でその男を我が物にしようとしている不届き者がいます。お二人には今後その男に接触しようとする輩を見つけ次第身柄を拘束し連れてきなさい」
「御意に……」
「必ず不届き者の首根っこを押さえソラ様の元に引きずりだしてみせましょう……」
アキとボタンと呼ばれる女性達は指令を受けたと同時にその場から一瞬で消え去っていった。
「………新たな神羅族、それもかなりイリーガルな存在……事と次第によっては私が直接出なければならないかもしれませんね……」
そして最後にソラもその場から消え去り、その直後にその空間は初めから何もなかったかのように綺麗さっぱり消えてしまったのであった………
はい、という事で今回はサロメ、リオン、そしてヒメヒナ達とのエントリーグレード製作回でした!最初はサロメとリオンのコンビでやろうと思ったのですが急にネタが降ってきて内容を変更しました。そしてゲストにドラマ『量産型リコ』よりやっさんこと矢島一さんを出してみました!結構お気に入りのキャラだったの
で何時か出そうと思ってたので出せて良かったです(^o^)
ヒメヒナのバラエティーの件に関してですが、これはバラエティーの方を楽しみにしていた方々には残念なお知らせでした。事実自分の友人もそれまでは普通にヒメヒナのファンだったんですがバラエティーが今後メン限のみと知ると結局は金かよと言ってチャンネル登録を解除してしまいました。バラエティーに関しては本当にいろいろ考えた結果こうなってしまいましたが、ヒメヒナの一番の魅力はその歌声と歌唱力だと思っていますのでこれからも変わらず歌で皆を元気にしてほしいと思います。
さて、長々となってしまいましたがまた次回までまったりと待って頂ければ幸いです、ではまた!