今回はReGLOSSのとあるメンバーの恋愛感情についてです。今回も最後まで見て頂ければ有難いです、ではどうぞ!
「…………はぁ~」
「……どうしたのさリリー?さっきから溜め息ばっかり吐いてるけど」
ホロライトシティ中心街にあるフルーツパーラー『SUIKA』、その店内の端側の席に今絶賛急成長中のReGLOSSの面々が集まってパフェを食べていたのだが……その中で何故か一条莉々華だけは先程から何故かデカい溜め息を何度も吐いていた。
「あ、ごめん、ちょっと悩みというかなんというか………」
「悩み?リリーが悩みだなんて珍しいね、何かあったの?」
「もしかしてこの間発表されたガンプラウォーズの大会の事かい?」
「ううん、そうじゃないんだけど……」
「?じゃあ一体何に悩んどるん?」
どうやら何か悩みがあるようなのだが何故か肝心の内容を話す事に躊躇いがあるのかモジモジしながら唸っているだけだった。少ししてから漸く話す気になったのかゆっくりと他のメンバーに悩みを打ち明けていく。
「あ、あのさ……どうやったら玲二くんとお付き合い出来るかな〜、なーんて……///」
『…………はい!?』
莉々華の口から出た悩み。それはなんとホロライブ支部長である玲二とどうやったら付き合えるかというものだった。そのとんでもない質問に対して他のメンバーは驚き思わず持ってたスプーンを落としてしまった。
「お、お付き合いってその……支部長とって事だよね?え、なんで!?」
「奏達其処まで支部長と関わりなんてないのにどうして!?」
「あー、えっとね……///」
「…………リリー、もしかしてだけど一目惚れとか?だとしたら流石にお付き合いとかは無理だと思うけど?」
「…………ううん、一目惚れじゃないよ。実は皆にはまだ言ってなかった事があるんだ」
「言ってなかった事?それってなんなのさ?」
一目惚れではない。それを聞いて玲二の従兄妹であるらでん(この事はまだ他の人には伏せている)が莉々華を睨むように聞いていく。莉々華は一体何を皆に言ってなかったのだろうか?
「…………実はね、莉々華は昔玲二くんに助けられてるんだよね。それも三回」
『はいぃッ!?』
まさかの事実!なんという事か、莉々華は過去に玲二と出会ってて三度も救われているというのだ。これは歴代の玲二に救われた事のある娘達の中でもトップクラスの遭遇率である。
「さ、三回も!?それって本当に佐々木さんだったの?!他の似たような人じゃなくて!?」
「うん、まぁ玲二くんは莉々華の事覚えてるか分からないけどね?でも、昔莉々華の事助けてくれたのは間違いなく玲二くんだったよ。神羅城で対面した時にそれは確信になったし」
「そ、そんな………リリー!一体玲に……玲二殿とは何処で出会ったんじゃけん!?」
「え、えと……最初は小学校の時だね。昔莉々華はある事でクラスメイトに馬鹿にされて、皆と遊びたくても一人で遊んでろよって言われて誰も遊んでくれなかったんだ」
莉々華は幼い頃小学校に通ってた時イジメられていた子を庇った所為で今度は莉々華がその標的となってしまいイジメられてしまったのだ。助けられた子もまた自分がイジメられてしまうと危惧したのか、莉々華の事を遠ざけてしまっていた。
「そんな寂しい思いをしてた時、一人の男の子が声をかけてくれたの。その子は他の学校から合同授業の為に来た子だったんだけど、校庭のブランコで一人で遊んでた私の所にやって来て一緒に遊ぶか?って聞いてくれたの。その時の莉々華はそう言ってくれた事が嬉しかったんだけど、運悪くイジメっ子達がその子に絡んできて……」
「ちょっとあんた、そいつと遊ぶ気なの?」
「?あぁそうだけど?」
「ふざけるんじゃないわよ、そいつはこの私を侮辱したおバカさんなんだからそいつと遊ぶんだったらあんたもそのおバカさんの仲間入りって事になるわよ。それでも良いのかしら?」
「ふーん、お前に逆らったらおバカさん扱いなのか?意味が分かんねぇな」
「はぁ!?あのねぇ、私のパパは大企業の社長なの!つまり私に逆らうっていう事は私のパパに逆らうのと同意義なのよ!パパがその気になればあんたなんてこの街にいられなくしてやるんだから!」
「へぇ、そうなのか……だから?」
「へ……?」
「だからそれがどうしたんだって聞いたんだよ。お前の父親が大企業の社長っていうのは確かに凄いけど、それはお前の父親の功績であってお前のモンじゃねぇよな?父親の事を誇るのは良いが、それを理由に気に食わない奴を陥れようとするのはお門違いだし、お前のそれは逆に父親の顔に泥を塗る行為だってのが分からねぇのか?」
「な、ななな……!?」
なんとその子はイジメっ子に対して怯むどころか逆に反論したのであった。イジメっ子は顔を真っ赤にして震えていたが、それでキレたのか男の子に対し更に圧を掛けようとしていた。
「ふ、ふざけんじゃないわよ!?私のパパはあのグラッチェカンパニーの社長なのよ!パパに頼めばあんたなんて家族ごと路頭に迷う事になるんだからッ!」
「はぁ、言っても分かんねぇみたいだなこいつ……ん?グラッチェカンパニーって確か……おーいリオン!」
「?どうしたの玲二?」
「あのさ、グラッチェカンパニーって確かお前の財閥の傘下だったよな?」
「え……!?」
「グラッチェカンパニー?あー確かに鷹宮財閥の傘下に入ってる会社ね。お父様が最近頑張ってくれてる会社だって言ってたし。それがどうかしたの?」
「た、鷹宮財閥!?」
なんと男の子が呼んだ女の子はイジメっ子の父親が勤める会社のトップでもある鷹宮財閥のお嬢様だったのだ。その事を知りイジメっ子は急にガクガクと震えだし、男の子はその女の子に事情を説明すると
「……はーんなるほどね?まぁ言いたいなら勝手に言えば?けどその後あんたがどうなるかだなんて知らないけど。まぁでも私はあんたと違って親や家系を盾に脅すようなマネはするつもりはないから今回の事は見逃してあげるけど、もし玲二を陥れようとするなら私もお父様に進言させてもらうから」
女の子がそう言うとイジメっ子は半泣きになりながらその場から去っていき、その後莉々華は助けてくれた男の子と女の子と一緒に時間いっぱいまで遊んで過ごしたのであった。
「その後からそのイジメっ子が自分のパパを出しに他の子を脅すなんて事はしなくなったわ。あの時莉々華達のやりとりを見ていた他の子達が一緒にいた女の子も財閥のお嬢様なのにそういった脅しなんてしないのを見てそのイジメっ子を軽蔑するようになったし、何よりそんな脅しをしていた事がパパにバレて思いっきり怒られてしまったみたいですっかり大人しくなっちゃったの」
「そ、そんな事があったんだ……?」
「ていうか鷹宮財閥のお嬢様のリオンって……」
「間違いなく支部長の奥さんの一人のリオンさんの事だよね?」
「という事はやっぱりその男の子って支部長の事だったんだ……?」
莉々華の話を聞き、その中で出てきた男の子が自分達の所属するグループの支部長だと知り唖然とするReGLOSSの面々。らでんに関しては何やら面白くないのか話の最中ずっと莉々華を睨んでいた。
「……で、次は一体いつ玲二殿と出会ったん?」
「え?えっとね、二回目は少し経って大学に通ってた時だね。その頃の莉々華は自分で言うのもあれだけどマドンナ的な扱いをされてたの。けどその中で一人、厄介な男に絡まれてね。その男、所謂ストーカーだったんだけど……」
「あーもう遅くなっちゃったなぁ。今日はもうおかずはウインナーだけで良いや……」
その日の莉々華は大学での講義で自身の目指す会社経営を学ぶ為の経済学を受けていたのだが、その講義が思いの外長くなってしまい終わった頃には日が沈みすっかり暗くなってしまっていた。莉々華は疲れもあってさっさと帰って簡単な食事を済ませようと早足で自宅へと向かっていたのだったが……
―バチィッ!―
「ウグッ!?ぐ、うぅ……!?」
―ドサァッ!―
突然背後から何かを当てられたと同時に強い刺激を受け莉々華はその場に倒れてしまったのだ。一体何が起こったのか一瞬理解が出来なかった莉々華だったが、倒れた拍子で自分の背後にいた男と目があってしまった。
「クヒヒ、漸く莉々華ちゃんが僕のモノに……♪」
「あ、あんた……確かこの間私の近くでウロウロしてた奴……!?」
「クヒヒ、ま、まだ喋れるの?結構強めの電流を流した筈なんだけどなぁ……?」
其処にいた男に莉々華は見覚えがあった。何しろその男は此処最近莉々華の周りをウロウロしていた同じ学年の男だったのだ。何時も自分の事をジロジロと怪しい目つきで見てくるその男に莉々華は不気味さを感じて関わらないようにしていたが、まさかその男がこんな事をしてくるとは思いもしてなかった。
「ヒヒ、で、でもこれで漸く君を僕のモノに出来る♪今まで他の男に色目を使ってたみたいだけど、これからは僕だけを見てもらうよ……ヒヒ♪」
「ヒッ……!?」
明らかにヤバい目をしている男のニヤけた表情に莉々華は恐怖を感じてしまう。だが逃げたくても男が持ってたスタンガンの所為で身体が痺れて上手く動く事が出来ずにいた。
「さ、さぁて、取り敢えずまずは僕の家に連れてって、そ、その後にお楽しみタイムだぁ♪莉々華ちゃん、これからは毎日僕と愛し合おうねぇ……♪」
男は倒れている莉々華を自宅に連れ去ろうとしている。こんな男に自分の純潔が奪われてしまう。そう思った莉々華の目には涙が溢れていた……
「おいあんた」
「クヒ?……な、何だよお前!?い、いつの間に僕の後ろに……!?」
「え……?」
そんな時、一人の青年が男の背後から現れた。青年はどうやら倒れている莉々華と男が手に持ってたスタンガンを見て状況を把握したらしく男に向かって鋭い目つきで睨んでいた。
「泣いて倒れている女の子にスタンガン持った不審者……どう考えても合意じゃねぇのは丸わかりだよな?」
「う、うるさいッ!莉々華ちゃんは僕の女だ!お前も莉々華ちゃんを狙ってるんだったら容赦しないぞぉッ!!」
「ッ!あ、危ない!?」
男は青年に向かってスタンガンを最大出力にして襲いかかっていく。だが青年はそれを避けようともせずそのまま腹部にスタンガンを当てられ
―バチィッ!―
思いっきり電流を流されてしまった。
「く、クヒヒ!ざまぁ見ろ!これで莉々華ちゃんは僕の「はい正当防衛成立」え―ブォンッ!―ウグオォッ!?」
―ドッシーンッ!―
だがなんと青年は電流を浴びたのにも関わらず何事もなかったかのように男の腕を掴み巴投げをして地面に叩きつけたのだった。
「な、なんで……?!」
「悪いな、兄貴との特訓でそれ以上の電流浴びた事があるからスタンガン程度なら痺れもしねぇんだよ。おいあんた、動けそうなら早く警察に連絡しな。こいつは俺が取り押さえておくから」
「は、はい!」
青年に促され莉々華は身体の痺れが治まっているのを確認し急いで警察へと通報した。十分後、警察がやって来て男はぐったりしながらパトカーに乗せられ連行されていった。
「あ、あの!有り難うございました……///」
「ん?いや礼なんて良いって。それよりこんなくらい夜道に女の子一人で出歩くのは危険だからさっさと家に帰りな。それとも家まで送ってくか?」
「は、はい……///」
こうして事件は終わり莉々華は青年に自宅まで送ってもらった。その後その青年とは会う事はなかったが、莉々華の心にはその時の青年の顔が今でもしっかりと刻まれていたのであった。
「って事があったの」
「うわぁ、そりゃ恐ろしい体験だったんだね?」
「……でもさ、その時リリーを助けてくれた人がなんで玲二殿って分かるけん?偶々雰囲気が似てるだけの人だったんちゃうん?」
「ううん、あれは間違いなく玲二くんだったよ。だってReGLOSSに入って初めて見た彼の顔は間違いなく莉々華の事助けてくれた人と一緒だったもん」
「だとしたら支部長の身体ってどうなってるんだ……?」
二度目の出会いを聞いてまたも驚く面々。自分を襲ってきたストーカーから身を挺して守ってくれるなどまるでドラマのような展開が本当にあるんだなと思っていた。
青に関しては玲二の身体の頑丈さに驚いているが、それは彼が幼い頃から兄である浩一の特訓を受けていたのと彼が神羅族だという事を知らないので其処は仕方がない。
「じゃあじゃあ、三回目は一体どうやって佐々木さんと出会ったの?」
「……三回目は割と最近だね。そして、それが莉々華がホロライブに入ろうとした切っ掛けでもあるかな。あれは莉々華が社長として外回りをしていた時なんだけど……」
「よぉネーチャン、俺達と一緒に遊びにいかね〜♪」
「今ならメッチャ楽しくて気持ちよくなれるとこ教えてあげるからさ〜♪」
(うわ、メッチャヤバい連中に目つけられちゃった……)
その日外回りを終えて秘書と一緒に会社に戻ろうとした時にヤバめのチャラ男に絡まれてしまった。今時こんな絵に書いたようなチャラ男がいる事にもびっくりだが、それよりもそんなチャラ男達に絡まれてしまい莉々華も嫌気が刺していた。
「こ、困ります!社長はこれから会社に戻って資料を作らないといけないんです!」
「あ?テメェに用はねぇんだよ!すっこんでろチビッ!」
―バキィッ!―
「ウグッ……!?」
「秘書くん!?」
莉々華の事を庇おうとした秘書はチャラ男に殴られふっ飛ばされてしまい、莉々華も秘書を助けようとするももう一人のチャラ男に腕を掴まれてしまった。
「は、離して!?」
「へへ、そんなに嫌がる事ねぇじゃん♪あんなチビより俺達とこれから楽しくて気持ちよーくなれるとこに行こーぜ♪」
チャラ男達の厭らしい笑みに莉々華は恐怖を感じてしまう。周りの人達もチャラ男達の厳つさを見て助けようともしてくれず、ただ目を反らしてその場から離れていってしまう。誰も助けてはくれず、絶望してしまう莉々華……だったが
「ヒヒヒ、それじゃ早速行こーぜ―ガシッ!―……は?なんだテメ―ブオォンッ!―うぉッ!?」
―ドッゴォンッ!―
「ガヘァッ!?」
突如チャラ男達の背後からやって来た一人の男がチャラ男の一人の首根っこを掴んだと思いきや思いっきり振り上げチャラ男の顔面を地面に叩きつけたのだった。これには莉々華を含む周りにいた人達は皆驚いていた。
「な、なんだテメェはぁ!?」
「は?それはこっちのセリフだ。テメェ等、嫌がってる女の子無理矢理連れ去ろうとか普通に犯罪だろうが」
男はチャラ男達に一切怯む事なく、それどころか鋭い眼光でチャラ男達を睨みつけていた。
「おうおうにーちゃん、俺等に楯突こうなんざいい度胸してんじゃねぇか?」
「別に。それより周りの迷惑にもなるからさっさとどっかに消えてくれないか?」
「んだとゴルァッ!?上等だ、おいお前等!この命知らずな奴を叩きのめすぞッ!!」
『オォーーーッ!!』
「…………ハァ、本当に面倒な事はしたくねぇんだけど?ま、仕方ねぇか……」
怒り狂うチャラ男達に男は呆れながらも相手にする事にした。そして数十秒後……
―チーンッ……―
「う、ウソ……?」
「全員倒しちゃった……!?」
なんと男はなんも苦戦する事なく七、八人はいただろうチャラ男達を全員纏めて倒してしまったのであった。
「ふぅ、やっぱこういう奴等は何も考えてねぇから全然歯ごたえがなぇな……ってそんな事より早くホロライトシティに戻らないと!」
「あ、ちょっと……!?」
莉々華は助けてくれたお礼を言おうとするも男はそのまま急いで何処かへと向かって行ってしまい追い掛けるもあっという間に姿が見えなくなってしまった。
「行っちゃった……でもあの人、何処かで会った事があるような……?」
「ホロライトシティ…………ッ!ひょっとしてあの人って!?」
「?秘書くん、何か知ってるの?」
「は、はい!多分ですがさっきの人、ホロライトシティの市長でホロライブの支部長でもある佐々木玲二かと思われます」
「佐々木、玲二……?」
秘書に言われ莉々華は急いでその名を検索すると、トップページの一番上にホロライブの公式ページが表記され其処には先程自分を助けてくれた男と同じ写真が載せられていた。そしてその時莉々華はある事に気づく。
(……ッ!この人、前に莉々華がストーカーに襲われた時に助けてくれた人に似てる……それだけじゃない!面影くらいしか特徴がないけど、昔莉々華をイジメっ子から庇ってくれた男の子にもそっくり!?まさか、そんな事ってあるの?!)
まさかのまさか、なんと過去に起こった出来事に関わっていた男がもしかしたら全員同じこの佐々木玲二という人物かもしれないという事が分かったのだ。それに気づいた莉々華は……
「…………秘書くん、莉々華決めたから」
「え?決めたって何を……?」
「莉々華、ホロライブに入る。ホロライブに入って、直接この人に会って確かめてやるんだから!」
「は、えぇッ!?ちょ、ちょっと社長!?」
自分を助けてくれた人が本当にこの佐々木玲二という人物なのか?それを確かめる為に莉々華はこの日からホロライブに入る事を決めたのであった。
「……というのが全部かな」
「ま、まさかそんなに支部長と出会ってただなんて……!?」
「しかもそれが全部自分を助けてくれたとなると、そりゃ惚れてしまうのも無理はないよなぁ?」
莉々華の過去を聞いて青と奏とはじめは驚きつつもまるでドラマのような展開に若干興奮しており、らでんは終始面白くなさそうな表情で莉々華の話を聞いていた。
「……で、リリーはこれからどうすんの?佐々木さんに告白でもするの?」
「……うん、実は今日の夜に玲二くんとお話しさせてもらえるようにフブキ先輩に頼んでるんだ。其処で玲二くんに告白するつもりだよ」
「ッ!…………ふーん」
今日の夜に玲二に告白する。莉々華のその言葉を聞いてらでんも何かを決めたかのような顔つきになっていった。
その日の夜……
「……という事で玲二くんの事が好きですッ!だから莉々華も佐々木家の輪に入れてくださいッ!!///」
「えぇ、良いですよ♪」
「そ、そうですよね、良いって言ってくれるワケない…………ってえぇ!?き、気のせいかな?今良いって……?」
「はい、だから良いって言いましたよ♪」
玲二とフブキに過去に起こった事を全部打ち明け告白するとその応えはまさかのOKであった。しかもそれを正妻であるフブキが許可したのである。
「いやなんでお前が許可してるんだよフブキ?」
「えぇ〜?でもレイくんもどうせオッケー出すつもりだったんですよね?」
「………まぁな」
「え、で、でもなんで?どうして莉々華の事を受け入れてくれるの?正直莉々華が過去に会った人達だって玲二くんだって保証はないかもしれないのに……?」
莉々華の言う通り、過去に莉々華の事を助けてくれた人達は本当に玲二である確証はない。それなのにどうしてフブキはすんなりと莉々華を受け入れたのかが理解出来ずにいた。
「あー実はですね〜、此処最近莉々華ちゃんのレイくんを見る目が明らかに恋する目だったので気になってレイくんと一緒に過去を覗き見してみたんですよ。そしたら莉々華ちゃん、過去に三回もレイくんに助けられていてびっくりしましたもん。そりゃ惚れてしまうのも当然ですよ。全くこの人は本当に美女を引っ掛けるのが上手い人ですよね〜?(怒)」
「……それふぁふぁるいふぉおふぉっふぇるふぇど、ふぁのふふぁらふぉふぉをふねるな(それは悪いとは思ってるけど、頼むから頬を抓るな)」
どうやら玲二とフブキは莉々華の視線が気になり過去に何かあったのか時空透視の力を使って過去を覗き見していて、其処で莉々華が過去に何度も玲二に助けられていた事を知り、それで莉々華が玲二に告白してきたら彼女を受け入れる事にしたらしい。まぁフブキ的には天性の女誑しな旦那にちょっと腹が立ってるのか玲二の頬を抓っている。
「痛てて……まぁそういう事だ。お前の事はこの数ヶ月間で大体分かっている。けど流石にまだお互いの事は其処まで理解してないからな。ひとまずは婚約という形でお付き合いして、それでも俺で良いって言ってくれるなら籍を入れよう」
「…………うん、うん!ありがとう、玲二くん……♪///」
玲二の受け入れてくれるという言葉に莉々華は嬉し涙を流しながら笑顔で喜んでいた。こうしてReGLOSSより一条莉々華が佐々木家の仲間入りを果たしめでたしめでたし……
―バアァンッ!―
「ちょっと待てぇいッ!!」
……なんて事はなく玲二の部屋に突如らでんが扉をぶち破りながら現れた。
「ら、らでんちゃん!?どうして此処に?!」
「そんな事はどーだって良いけん!それよりも……!」
―バァンッ―
「玲にぃ!莉々華だけじゃなくてらでんの事も貰っておくれッ!!」
「……ハァ!?ちょ、ちょっとらでんちゃん?!」
なんと今度はらでんまでもが玲二に対し告白してきたのであった。それに対し莉々華は驚いているが玲二とフブキに関してはあーやっぱりみたいな感じの顔をしていた。
「あー、やっぱりらでんちゃんもそうなっちゃいますかぁ?」
「こいつ本当におっきくなっても俺に引っ付いてくるからもしかしてと思ってたけどな……」
「え!?も、もしかしてらでんちゃんって、玲二くんと知り合いだったの……?」
「知り合いも何も、らでんは玲にぃの従兄妹じゃけん!」
「ハアァァーーーッ!?」
玲二とらでんが従兄妹同士という関係に驚く莉々華。まぁ玲二は兎も角フブキ達は既に玲二からその事を聞いていたのでもしかしたらと思っていたので大して驚いてはいない。
「いやいやいや!?従兄妹同士なら結婚出来るワケないじゃない?!」
「らでんは父ちゃんの連れ子だから玲にぃとは血が繋がっとらんねん!だから玲にぃ!らでんの事もお嫁さんにしておくれ!このとーりッ!」
玲二に向かって頭を下げるらでんを見て、フブキは少し困った顔をしながらも軽く溜め息を吐いてらでんに告げていく。
「……はぁ~、本当になんで毎度こんな事になるんですかねぇ?まぁReGLOSS全員じゃないだけマシですか……本当にモテる男は辛いですねぇこの女誑しめ♪(怒)」
「ふぁからいふぁいっへ(だから痛いって)……ハァ、という事だ。お前達が良いって言ってくれるなら俺はお前達を受け入れる。こんな俺だけど、この先もずっとついて来てくれるか?」
「あったりまえでしょ。莉々華の事を惚れさせた責任、しっかりと取ってもらうからね♪」
「玲にぃが嫌って言ってもらでんは何処までも着いてってやるけんね♪」
こうして莉々華とらでんが玲二の婚約者になる事が決まった。その後二人は玲二が現在に生きる神羅族であり、玲二と交わった妻達も神羅族化しつつあると知り驚くも、自分達も玲二と生きる為にその覚悟はあると伝えると皆から受け入れてもらえたのであった。
―オマケ―
「…………ふーん、此処が新しい神羅族が誕生した世界かぁ。けど案外普通だなぁ?もっと『ロボコ』のようなメカメカしい世界や『スバル』のような監獄だらけの世界を想像したのに」
深夜の東京スカイツリー。その天辺に黒のコートを纏った一人の女性がこの世界を眺めていた。
「けどあの新米が作ったガンプラウォーズだっけ?これはなかなか面白そうだなぁ♪……うん、ちょっと
その一言と共に女性はその場から消えてしまった。また何やらとんでもない事が起こる予感……?
はい、という事でReGLOSSの限界飯社長こと莉々華と自称ネタ枠のらでんが佐々木家に加わりました!これからストーリーに絡ませるのは大変だぁ……(;´∀`)
そして次回はまた何やら不穏な感じが……?次回もまったりと待って頂ければ幸いです、ではまた!