ホロライブ ビルドライバーズ   作:神楽

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「やったー!明日から漸く三連休だぁー!」

「神楽、悪いんだけど明日と明後日入ってくんない?」

「はーい……(⁠´⁠;⁠ω⁠;⁠`⁠)」

出勤する筈の人がインフルになった所為で休みが潰れてしまいました。インフル許すまじ……(T_T)

今回は前回の続きです!突如現れた神羅族のオカユ、はたして彼女が語る神羅族の事実とは……?今回も最後まで見て頂ければ有難いです、ではどうぞ!


第153話『神羅の事実』

「……ね、ねぇ、あれがレイさんと同じ神羅族の娘なの?」

 

「そ、そうみたいだけど……?」

 

「まさか、おかゆにそっくりな娘だったなんて……!?」

 

「〜♪」

 

……俺の目の前に神羅族を自称する女性、オカユが現れてから数時間後。俺はフブキ達と合流してオカユと一先ず神羅城へと連れ帰ってきた。当然の事ながら皆かなり驚いているが当の本人は子供達と一緒にショーケースに並んだガンプラを楽しそうに眺めていた。

 

「……で、実際のところお前は何者なんだ?まさか本当に俺と同じ神羅族だというのか?」

 

「んー?だからそうだって言ってるじゃん。それよりも一応私の方が神羅族としての歴は長いんだからもう少し敬ってほしいなぁ〜?」

 

「え?歴は長いって、神羅族の僕はレイくんより前からその力を持ってるの?」

 

「うん、こう見えて私6751241歳だからね〜♪」

 

『675万歳ッ!?』

 

嘘だろ!?最早長寿なんて言葉で収まらないくらいの悠久の時を生きてるのかこいつ!?

 

「これでも君が誕生するまでは他の神羅族の中では一番若かったんだけどね〜?」

 

「嘘でしょ!?神羅族ってそんな長く生きてられるの?!」

 

「んー、生きてられるというか私達には死の概念がないからね〜。一番長く生きてる『ソラ』さんだって15億越えてからはもう自分の歳なんて覚えてないし意味のないものだって言ってたしね〜」

 

死の概念がない!?つまりこの先何があっても死ぬ事が出来ないって事か?!っていうか今こいつ……!?

 

「おい、今お前『ソラ』って言ったか?さっき会った時もフレアの名前も出してたが、そいつ等が他の神羅族なのか!?」

 

「んーそうだよ〜♪でもびっくりしちゃったよ〜、だって私もそうだけど君の奥さん達がまさか私達神羅族の面々と同じ名前に似た姿をしてるんだもん。まぁ性格は全然違うけどね〜」

 

「そ、そうなの?」

 

「まさか神羅族がアタシ達にそっくりだったなんて……?」

 

確かにそれは本当にびっくりしたな……だがこれは逆にいい機会だ、こいつは俺より長く生きているって事は俺達以上に神羅族について知ってる筈だから詳しく聞けそうだ。

 

「なぁ、お前が本当に神羅族だって言うのならお前が知ってる神羅族の事を全て教えてくれ。そしてお前がこの世界にやって来た理由も」

 

「ん〜、良いよ〜♪でもその前にお腹が空いてきちゃったからご飯にしよっか?今日は私がご馳走しちゃうよ〜♪」

 

オカユはそう言いながらリビングにあるテーブルに向かって指パッチンをするとテーブルの上に大量の食料が現れていく。皆一瞬おぉー、と驚いていたが……

 

「……え?か、缶詰?」

 

「しかもこれ、全部サバ味噌缶だよ?」

 

「え、なんでこんなにサバ味噌缶ばっかなの……?」

 

「え〜?だってサバ味噌缶美味しいじゃん〜♪」

 

なんとテーブルに出されたのは大量のサバ味噌缶だった。しかもご丁寧にいろんなメーカーのサバ味噌缶がズラリと並んでいる。いや確かに美味いけどこんなにはいらんだろ?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それからオカユから出されたサバ味噌缶を少し食べた後漸く本題に入る事となった。さて、まずは何を聞くべきか?

 

「それじゃあ聞きたい事があったらなんでも聞いてね〜♪」

 

「あぁ、じゃあまず……そもそもお前達神羅族というのは一体どういう存在なんだ?俺達の世界ではあらゆる種族の祖と呼べる種族だという伝承しかないんだが、実際はどうなんだ?」

 

「まぁ概ね合ってるけど、私達神羅族の本質は世界の調和と管理だね」

 

「調和と管理、ですか……?」

 

「そーそー、神羅族はその使命を担った時から世界を与えられてその世界を管理するのが主な役割なんだ〜。言ってしまえば君達の言う神様みたいなモンだね」

 

神様……やはりそういう存在なのか。つまりはその世界を統治している当主のようなものだな。

 

「え、じゃあオカユさんも自分が管理している世界があるんですか?」

 

「勿論あるよ〜♪私は今三つの世界を管理してるんだ〜。その一つがネコ科の動物が進化した世界でもう一つがこの世界で言う中世ヨーロッパのような世界。後はこの世界そっくりな世界だね。その中でも一番最後の世界がお気に入りなんだ〜♪なんてったってサバ味噌缶が沢山あるんだもん〜♪」

 

「そ、そうなんですね……?」

 

いやどんだけサバ味噌缶好きなんだよ?ってそんな事は良いとして他にも聞いてかないとな。

 

「それで、そんな世界を三つも管理しているお前がなんでこの世界にやってきたんだ?自分の世界放ったらかしにしても良いのかよ?」

 

「んー、それは別に大丈夫だよ。だって真面目に自分の世界に留まっている神羅族なんて『スバル』さんや『ルシア』くらいなもんだし。まぁルシアに関しては他の世界に行く事が出来ないってだけだけど……ってそんな事は良いとして、私がこの世界に来たのはソラさんに頼まれて君を護衛する為だよ〜」

 

「え、玲二さんを護衛、ですか?」

 

どういう事だ?なんで他の世界の神羅族が俺の事を護衛しようとしてるんだ?もしかして誕生したばかりの新米だからか?

 

「……実はね、私達神羅族って世界の調和と管理を目的にしてるんだけど、全員が全員同じような目的で動いているわけじゃないんだよ。中には自分の目的の為に動いている奴もいる。その中でも何人かが玲二君、君の事を狙ってる連中がいるんだよ」

 

「レイくんを狙ってる神羅族!?」

 

「な、なんで!?自分達にも神羅の力があるならわざわざ玲二君を狙う必要なんてないんじゃないの!?」

 

確かに神羅族の力はあらゆる事を実現する力だ。それを既に有している筈の者が何故わざわざ俺の事を狙ってるんだ?

 

「普通ならそうかもね。でも問題なのは玲二君、君の誕生の経緯なんだよ」

 

「?俺の誕生の経緯?それが一体どうしたんだ?」

 

「…………じゃあ一つ聞くけどさ、君は一体()()()()()()()()()()()()()

 

「…………え?」

 

継承?一体何の事だ?俺はいつの間にか神羅力が覚醒して神羅族になったのであって誰かからこの力をもらったワケじゃないぞ?

 

「……その様子じゃやっぱり継承の儀を行ってないんだね?」

 

「継承の儀?なんですかそれは?」

 

「継承の儀は文字通り、私達神羅族が継承するに相応しい相手を見つけてその人に神羅の力を授ける儀式だよ。本来私達はそれを行って神羅族へと昇華する……にも関わらず君は誰からもその力を継承せずにその力を覚醒させた。それは本来絶対にあり得ない事なんだよ」

 

継承の儀……そんなのがあるんだな?だが俺はさっきも言った通りそんなものは行っていない。俺は神羅族はいつの間にか身体が進化して変化すると思っていたが、それは普通ならあり得ない事だったのか……?

 

「それに君が妻であるその子達を神羅族へと変化させ、あまつさえ子供も作っている。これも本来は絶対にあり得ないんだ。何故なら私達は子供を作る必要はない。だってそんな事しなくても私達は人間を生成するくらいわけないからね。他者を神羅族へと変化させその力を受け継いだ子供を作る……はっきり言って君は他の神羅族にはないイレギュラーな存在なんだよ」

 

イレギュラー……そう聞いて皆は俺を心配そうに見てくる。俺は今まで先祖返りでこの神羅の力を手にしたと思ってたけど、実際には他の神羅族とは違う経緯でそうなってたのか。

 

「それで君の事を察知したとある神羅族が君を真の神羅族に覚醒させようとしていろいろと手回しをしてたみたいなんだよ。君の周りで起こってた大きな事件、あれはどうやらその神羅族が裏で糸を引いてたようなんだ」

 

「裏で糸引きを!?それって……!?」

 

「ボクのオリジナルの杏奈を拐ったゴーマンや、引退したアイドル達を拐った大友とかが起こした事件の事!?」

 

「そういう事。実際誰がそんな事をしたのか今のところ分からないけど、おそらくそいつの狙いはイレギュラーな君を覚醒させて自分の手駒にするつもりなんだと思う」

 

……なんて事だ。まさかかつて起こってたゴーマンや大友を裏で操っていたのが他の神羅族だったとは……そう言えば前に大友達が自分達には協力者がいるような事を言っていたが、まさかそいつがそうだったのか?!

 

「……まさか、俺達の知らないところでそんな事が起こってたとはな?」

 

「まぁそれだけ皆君に注目してるんだよ♪まぁでも其処は私が守ってあげるから安心して良いよ〜♪」

 

「……あれ?でもそんな事しなくてもレイ兄ちゃんが襲ってくる神羅族を蹴散らせば良いんじゃない?レイ兄ちゃんめちゃくちゃ強いし」

 

「うーん、それは難しいかも?相手が一人ならまだしも複数人だと不利になるし、それにもしそいつ等が玲二君じゃなくて他の仲間や家族に手を出してきたらマズいからね」

 

「だったらその時はアズキ達も戦うよ!アズキ達だってまだ半端だけど神羅族の力を使えるようにはなってきたし「神羅の理」え……?」

 

「神羅の力は他の神羅の力に干渉出来ない」

 

神羅の力は他の神羅の力に干渉出来ない?どういう事なんだそれ?

 

「んー、分かりやすく言うと私が神羅の力を使って何かをしたら他の神羅族は関与する事が出来ないんだ。試しに玲二君、私がさっき出したサバ味噌缶を消してみてよ」

 

「あ、あぁ分かった」

 

まぁ取り敢えず言われた通りにしてみるか……

 

―シュウゥゥゥ……パリィンッ!―

 

「ッ!?け、消せない……?!」

 

「え、嘘でしょ!?レイくん何時もゴミとか普通に消したりしてるのになんで……?!」

 

「これが神羅の理。私の力で生み出したこのサバ味噌缶は私にしか消したり変化させる事は出来ない。つまり向こうが何かしらの力を行使してきた場合はもうどうする事も出来ないんだよ」

 

そういう事か!つまり神羅族の力を持ってる俺達家族には効果はないが他の皆には神羅族の力を使われてしまったら手出し出来ないというワケか!?

 

「そ、それってもし皆を消してしまったらもうレイさんでも元に戻せないって事?!」

 

「あ、其処は安心して。神羅の理、神羅族は他の神羅族の世界に悪しき影響を与えてはならない。つまり他の神羅族がこの世界に来て侵略行為をしたらその瞬間にアウトって事さ」

 

成る程、その理がある限りは他の神羅族は下手にこの世界で好き勝手出来ないって事か……ん?ちょっと待てよ?

 

「なぁ、もしそういう悪影響を及ぼす事をした場合、その神羅族ってどうなるんだ?」

 

「んーとね、其処は私も聞いた事がある程度だけど……もし他世界に悪影響を及ぼした際はその神羅族は消滅してしまうんだって。力も、存在も、そして管理している世界そのものもね」

 

「し、消滅……!?」

 

「で、でも神羅族って死の概念が存在しないんじゃ……!?」

 

「うん、だからこの理が唯一神羅族を消し去る手段とも呼べるね。実際昔ソラさんの管理している世界を乗っ取ろうとした奴がいたみたいだけど、そいつはその力を使おうとした瞬間に全てが消えてしまったって聞いたし」

 

そ、そうだったのか?じゃあ俺もリク達の世界に行った際に変な事をしてたらもしかしたら消されていた可能性もあったのか?流石にそんな侵略行為とかするつもりはないが、これからは他世界に行く時はもう少し考えて行動しよう……

 

「……とまぁ取り敢えずはこんなものかな?それじゃあ話す事はもうないし、私はそろそろお暇するね♪」

 

「え、お暇って、あなたはレイくんを護衛する為に来たんですよね?」

 

「まぁ護衛っていっても何かあれば対処するよってだけだからね。だからそれまでは私もこの世界を観光させてもらおうかなって♪」

 

「な、なんだか自由な人だなぁ……?」

 

確かに護衛を名乗り出た割には観光って、結構自由な性格だな?

 

「それじゃあまた何か分かったら教えてあげるね。あ、それとなんだけど」

 

「どうした?まだ何かあるのか?」

 

「そーそー、実はこの世界にもう一人神羅族が来てるみたいなんだよね。この反応からして多分……『アクア』かな?」

 

アクア?またホロメンと同じ名前の奴が出てきたな……

 

「彼女なら人懐っこいからきっと君の助けになってくれるかもね♪もし会ったらその時はよろしくしてあげてね♪それじゃ〜ね〜♪」

 

―シュンッ!―

 

オカユはそう言い残してその場から消え去ってしまった。それにしても俺を狙う神羅族か……

 

「まさか兄ちゃんの事を狙ってる奴等がいたなんて……」

 

「けどあの神羅族のオカユも護衛してくれるって言ってくれたし、一先ずは安心だね♪」

 

「…………いや、あいつは確かにいろんな事を話してくれたがそれが真実かどうかまでは分からない。素性が分からない以上下手に信用するのも危ないし、暫くは様子を見てみるしかないな」

 

オカユの事を完全には信用しきれない以上、俺も自分で家族や仲間を護れるようにはしないといけないな………精神と時の部屋でも作って兄貴と特訓でもするか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方、神羅城を後にしたオカユはホロライトシティにあるリゾートホテルの屋上から島を眺めていた。

 

「…………うん、やっぱり彼に接触して正解だったな〜♪彼ならきっと全ての世界を良くしてくれる。そう思わない?アキさん、ボタンさん」

 

そんなオカユの後ろにはオカユと同じようなコートに身を包んだ女性が二人立っていた。フードで顔が隠れているが、うっすら見えるその表情はかなり険しい。

 

「………貴様、何故この世界にいるのだ?そして何のつもりであの男に近づいた?」

 

「え〜?そりゃソラさんが彼の事を気にかけてたし、そんな彼を狙う悪い奴等から護ってあげようって思ったんだよ♪」

 

「よく言うな、護衛を任された等と嘘つきやがって……だが正直我には奴にそれ程の力を感じるとは思えん。ソラ様や他の連中が気にかける理由が全く分からん」

 

「そりゃボタンさんは相手の気を察するのが苦手だしね〜?……でも分かるんだよ、彼にはきっと世界を変える力があるって。私達神羅族が決して実現する事が出来ずにいた『エンドレスユートピア』を実現出来るかもしれないってね。だからこそ彼を狙ってる奴等から彼を、そしてその家族や仲間を護らないといけないんだ」

 

「エンドレスユートピアか……もしそれが叶うのであれば、確かにあやつを護る価値はあるな」

 

「フン、エンドレスユートピアだかなんだか知らんが、ソラ様に命じられた以上は納得はいかんが奴を他の連中から護る事にしよう」

 

オカユの言葉にアキは興味を持ち、ボタンはどうでもいいが自分の主の命令なら仕方ないといった様子で島を眺めていく。新たに現れた他世界の神羅族、彼女達はこの先何をもたらすのだろうか……?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―オマケ―

 

「うわぁ〜♪このお菓子おいしそうなの♪私これ食べたいの〜♪」

 

「おぉそうかいお嬢ちゃん♪でも食べるのにはお金がいるからパパかママが来てから買ってもらいな「お金!お金払えば食べられるの!ならはいなの!」ってえぇ!?こ、こんな大金どっから……?!」

 

「これで食べて良いんだよね!?此処にあるお菓子全部ちょうだいなの〜♪」

 

オカユが玲二達と対話しているその頃、本土のとある洋菓子店で黒いコートを羽織った水色髪の女の子が何処からか札束を出してケーキを食べまくる姿が目撃された。その姿から『佐々木あくあではないか?』と言われたがあくあの性格を考えたらそれはないと一蹴されたのであった。




はい、という事で神羅族の事実が判明回でした!とは言えまだまだ明かされてないところはありますのでこれからどんどん分かってくると思います!

次回はたまきとラプラスの回!神羅族になる為に二人が何かをしようとして……?次回もまったりと待って頂ければ幸いです、ではまた!
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