ホロライブ ビルドライバーズ   作:神楽

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この間ライジングフリーダム作りましたがマジでシール地獄でした……これ本当に令和のガンプラか?ってくらい羽部分のシール貼りが面倒くさかったです(-_-;)

今回はまた新たな神羅族が登場!しかし、何やら不穏な空気が漂って……?今回も最後まで見て頂ければ有り難いです、ではどうぞ!


EP10『現れる新たな神羅族』

クラッシャーの事件が終わり漸く神羅城へと戻ってきた玲二。だがそんな彼にまた、新たな存在が近づこうとしていた……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…………此奴が例の新たな神羅族か。今まで散々いろんな事をしてたようだが……このオレ様が来たからにはもう世界の秩序を乱すような真似はさせんぞ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「うぅ……た、確かこの街に新しい神羅族がいるんだよね?だ、大丈夫かな?私なんかがその新しい神羅族に会うなんておこがましいかな……?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…………成る程、今回は『スバル』と『メル』ちゃんかぁ。二人共ベクトルは違えど面倒くさい性格してるから結構骨が折れるかも?でもまぁ、()()()()だったらこれくらい対処出来ると思うし、私は遠目で観察させてもらおっと♪」

 

……どうやら三者ともそれぞれ別の思惑があるようだが、はたして玲二は一体どうなってしまうのだろうか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……あ、玲二さん、今この子がお腹を蹴りましたよ♪」

 

「お、そうか。この子も元気そうだな。きっとクレアに似て優しい子になってくれるだろうな」

 

「もしくは玲二さんのように逞しい子になってくれるかも?どっちにしても無事に産まれてさえくれれば嬉しいです♪」

 

そう言ってクレアは嬉しそうにポッコリと膨らんだお腹を擦る。来月には産まれてくる新しい子供にクレアも母親としての喜びを感じているようだ。

 

「お父様、クレアお母様、お紅茶のご用意が出来ました♪」

 

「お、有り難うなメアリー」

 

そんな俺達の元にメアリーが紅茶とお茶菓子を持ってやって来た。背中にはすやすやと眠ってる椛がおぶさっていてしっかりしたお姉さんみたいだが、これでまだこの子が一歳とは誰も思わないだろうな?

 

「それにしてもメアリーちゃん本当に成長早いですよね?普通妖精族の一歳って他種族だと八歳くらいまでだって聞きますけど、明らかに十五歳くらいまで成長してますよね?」

 

「はい、これもご主人様の神羅族のお力だと思います♪」

 

「今じゃラプちゃんよりも大っきくなっとるもんな。そう考えると神羅族の力って本当に凄いんやな?」

 

「まぁその辺に関してはまだ分からない事だらけだよな。なんたってイレギュラーなワケだし」

 

一緒にいたエリーと楓も子供達の成長速度に関心しつつ夕ご飯の準備を進めていた。楓も本当に母親になってから大分丸くなったよな……まぁ実際は普段にじさんじにいる時は前と変わってないみたいだけど。

 

「あ、あうぁ〜、ぱーぱぁ」

 

「ぱーぱ、あぶ、ぷぅ〜」

 

そんな事考えているとラインと玲斗がハイハイしながら俺の膝によじ登ろうとしていた。そのまま二人を抱っこしてやると二人共キャッキャと笑いながら喜んでくれる。本当に赤ん坊は可愛いなぁ。

 

「もぉライン、まだお乳あげてないんだからあっちこっち行ったらダメだぞ〜」

 

「ほら玲斗、そろそろおっぱいの時間だからママの所においで〜♪」

 

「「あうぅ〜♪」」

 

そんなラインと玲斗を母親であるレインと尊が抱っこしその場で授乳をしていく。にしても……レイン、唯でさえ大きかったが更に大きくなってるな、尊も結構大っきくなってるし。

 

「それにしてもパタちのおっぱいかなりデカくなっとるよな?」

 

「ん〜……でもあんまり大っきくなっても動きづらいし肩凝っちゃうからなぁ。もう少し神羅族の力が馴染んだら矯正しようと思ってるんだよね」

 

「そっか、神羅族って種族とかも変化出来るからその応用で身体も変化出来たりするんや?ならうちもひまちゃんみたいにばいんばいんになる事も……グヘヘ♪」

 

おい咲、頼むからそんな気安く体型変えようとすんなよ?前にかなたがそれやって母親であるおしおさんが本気で怒ってたんだから。マジで事務所のスタジオ破壊しそうで大変だったんだからな?てかそうでなくともファン達が困惑するからマジで止めてほしい。

 

「それより玲二さん、皆の予選の進捗はどうなっとるんや?」

 

「あぁ、皆大体三つくらいはクリアしているようだな。中にはもう残り一つというところまで来ている娘もいるようだ」

 

実際ぼたんはフォーカスミッション、ルイはクイズミッションを終わらせればもう予選突破だって言ってたし、他の皆も頑張っているからきっとすぐに突破出来るだろ。ただメルは……今は気持ちを整える為に実家に戻っていて、来週にはこっちに戻って来るみたいだからそれまで待ってあげないとな。

 

「さて、それじゃあそろそろ皆で夕ご飯食べるとするか」

 

「そうですね。では私もお手伝いしに…………………」

 

……?クレアの奴、急に黙ってどうしたん……ッ!?違う、黙ってるんじゃなくて全く動いてない?!それにレインや楓達もまるで時が止まったかのように動かなくなってる!?これは一体……!?

 

「…………成る程、貴様が新たに誕生したイレギュラーな神羅族か」

 

「ッ!?お前は………!?」

 

そんな中、突如として俺の目の前に黒いコートを羽織った人物が姿を現した。この感じ、まさかこいつは神羅族か!?

 

「あまりグダグダと話すつもりはないから手短に済ませる。オレ様は『スバル』。監獄世界『シュバルカトラズ』の監獄長にて最高裁判長を勤めている」

 

「……今度はスバルかよ?確かオカユの話だとお前は穏健派でも革命派でもない中立の立場なんだよな?ならなんでそんなお前が態々俺の元にやってきたんだ?」

 

「オレ様に質問する権利は貴様にはない。貴様、世界を担う神羅族という立場でありながらその力を世界を歪める事に利用しているな?」

 

世界を歪める?いや、確かに神羅族の力は偶に使ってるがそれはあくまで利便性のあるものだけで別に悪用なんかしてないんだが?

 

「貴様が『メル』の管理する世界とこの世界を繋ぎ合わせ行き来出来るようにしたな?それは本来世界の調和を乱す行為。だが貴様はそれを大した理由もなく無理矢理繋いだ!貴様、世界の調和を乱して一体何を企んでいる!?」

 

な!?そ、そんなつもりはないんだが!?……い、いや、確かにオカユは前に神羅族は世界を管理する存在って言っていたな?つまり俺の繋いだ世界、おそらくリク達の世界が神羅族のメルの管理する世界というワケだから、それを繋ぐという事は世界のバランスを崩す原因にもなってしまうのか………?

 

「い、いや、それはあくまでリク達とも一緒に皆でガンプラバトルを楽しもうと」

 

「言い訳をするな!どう言おうが貴様が世界を繋ぎ合わせた事には変わりはない!現にその影響で本来この世界にいる筈のない者達がどんどん浸透し始めているのが証拠だ!」

 

この世界にいる筈のない存在?それって拓哉とかレイラの事か?けどその二人は神羅族のフレアが転生させたんだから関係ないような気が……?

 

「だから貴様にはこれからオレ様が管理する監獄世界シュバルカトラズに収容する事を決めた!貴様の世界を繋ぎ合わせたその罪、ざっと三億年は幽閉するから覚悟しろッ!」

 

三億年!?そんなに収容されたら皆ともう会えなくなるかもしれないぞ!?おかゆとあくあ以外はまだ半端な状態でしか神羅族化してないから何処まで生きられるか分からねぇし、何より子供達とも離れ離れになるなんてそんなの絶対に行くものかッ!

 

「悪いがそんな所に行くなんざごめんだ!世界を繋ぐゲートについては何か対策を練るからそれでなんとか―ジャラララララッ!ガキィッ!―なッ!?」

 

「黙れ!貴様の意見など聞かん!貴様は黙って自分に架せられた刑罰を受け入れろ!では行くぞッ!」

 

グッ!?いきなり鎖で全身縛られて身動きが……!?クソ、こうなったら隙を見て逃げるタイミングを伺うしかないか……

 

そして俺はスバルに首根っこを掴まれそのまま転移し何処かへと連れ去られてしまうのであった…………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…………行きますね、ってあら?玲二さん………?」

 

「あ、あれ?玲二君、何処に行っちゃったの?」

 

玲二がスバルに連れ去られたと同時に皆の時間がまた動き出し、そして突然と姿を消した玲二を一同はキョロキョロと探しだす。

 

「お、お父様、一体何処に消えてしまわれたんでしょうか……?」

 

「わ、わからん……?けどなんで玲二が急に消えたりなんか「皆!」え、おかゆん?」

 

玲二が消えた事に一同が困惑する中、其処におかゆとあくあが何やら慌てた様子で駆けつけてきた。

 

「ど、どうしたの二人共?そんなに慌てて「大変なんだよ!レイくんが、多分他の神羅族に拐われた!」……えッ!?ど、どどどどういう事なの!?なんで玲二君が……?!」

 

「さ、さっきおかゆと一緒に街で買い物してたら急に周りの皆が凍ったように動かなくなったからまさかと思って急いで戻って来たの!こんな事出来るなんて多分神羅族しかいない筈だからもしかしてって思ったんだけど……」

 

「僕達が此処に戻ってくる前に僕達が感じた神羅族の反応と一緒にレイくんも消えちゃって……ごめん、僕達がちゃんと付いていればこんな事には……!」

 

他の神羅族による玲二の誘拐というまさかの事態に一同はショックを受けてしまう。

 

「…………でも安心して!僕達が必ずレイくんを見つけ出して連れ戻すから!あくあちゃん、レイくんの気配を追える?」

 

「任せておかゆ!ご主人の事ならずっと近くにいたあてぃし達なら絶対に見つけ出せるから!」

 

だが悲しんでいる暇はないとおかゆとあくあは消えた玲二達の反応を追って転移ゲートを開こうと試みる。

 

「……………………ッ!おかゆ、見つけたよ!多分この先にご主人がいる筈だよ!」

 

「本当に!?なら早速行こう!皆は此処で待ってて!相手が神羅族である以上まともにやりあえるのは僕達しかいないから!」

 

「で、でも……いや、確かにパタち達が一緒に行っても足手まといか。じゃあ二人共、玲二君の事頼むね?」

 

レインの頼みに二人は頷き、そしてゲートを開いてその中へと入っていった。だがレインや他の皆が不安そうに見守る中、神羅城の屋上では……

 

「………まさかイレギュラーを連行するとは、スバルも相変わらず頭が固いな」

 

「あぁ、全くだ。奴はこれまで一度下した罰は必ず執行してきた。それも唯の一度も例外なく、な……だがこれはある意味都合が良い。お陰で我等もあいつの護衛などしなくて済むからな」

 

「あぁ、ソラ様には申し訳ないが、こればかりはもうどうしようもない。それにあの男が投獄される事で革命派の神羅族も手出しは出来ぬだろう。そういった意味でも、これは寧ろ都合が良いのかもな」

 

玲二を監視していたアキとボタンの二人が若干呆れながら自分達の世界に帰ろうとしていた。自分達の使命を考えれば玲二の投獄は寧ろ都合の良い事しかない。そう思った二人はこれ以上此処にいるのは無意味と判断しその場から去ろうとしていた……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あれれ〜?アキロゼもししろんもそんな事言って良いんですかね〜?」

 

「「ッ!?」」

 

しかし、そんな二人の背後にいつの間にか別の黒いコートを羽織った人物が現れた。突然の事に二人は武器を取り出し警戒するが、その人物を見てすぐに武器をしまった。

 

「……フブキか。相変わらず神出鬼没な奴だな?」

 

「まぁ()()にだってやる事いっぱいありますからね〜♪それより良いんですか二人とも?ソラちゃんは彼の事を必要としているのに黙って投獄なんてさせたら後々面倒くさいんじゃないかな〜?」

 

「……だがどうすれば良いと言うんだ?スバルは一度下した刑罰は必ず執行する。それは我々にも止める事は出来んぞ?」

 

「分かってますよ〜♪だから今回は白上が彼を助けに行くので戻ってきたら引き続き彼の警護をお願いしますね♪」

 

そう言ってフブキはニコニコと笑いながらゲートを開きその場から去っていった。そして終始ニコニコしていたフブキと違いアキとボタンはかなり不信感を抱いていた。

 

「……あいつ、一体どうするつもりなのだ?監獄世界はスバルの力で出来た世界、他の神羅族ではどうこう出来ない筈だぞ?」

 

「あぁ……それよりアキよ、少し気になった事があるんだが良いか?」

 

「?なんだ、ボタンよ」

 

「…………あいつは何故何時も我の事を『ししろん』と呼ぶのだ?それにアキ、貴様に対してもあいつは『アキロゼ』と呼んでいる。極めつけにはあいつは自分の事を時偶『白上』と呼称している。これは一体どういう意図があるというのだ?」

 

「…………さぁ?私にも何の事だか分からん。そもそもあいつに関しては誰も関与していないからあいつが何者なのかなんて誰にも分からないしな…………」

 

謎に包まれたフブキの言動。そしてその見えない目的に怪しむも二人は特にこれ以上何も出来ないと悟り、一度ソラにこの事を報告する為ソラのいる次元観察門へと飛ぶのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―監獄世界 シュバルカトラズ―

 

「此処が貴様の牢だ、入れ!」

 

「グッ……!」

 

……ヤバいな、何の対策も出来ないまま牢屋に入れられてしまった……にしても本当に凄いなこの世界?見渡す限り牢獄しかない。そしてその牢獄には暴れている者や絶望し嘆いている者もいる。そしてこの牢屋……というよりもこの監獄自体があのスバルの力によって生み出された物だから他の神羅族でも干渉出来ない。よって此処から出る方法は……今のところないって事か。ならチャンスは何かしらでこの牢から出されたときという事だ。

 

「……貴様、まさかこの牢から出たタイミングで脱走するとか考えてないか?生憎貴様をこの牢から出すつもりはない。大人しく三億年の時を此処で過ごすんだな」

 

……マジか?この牢屋の中で三億年も?普通の監獄でも刑務作業とかあるのにか?いやどちらにしてもこのままでは本当に長い事投獄される事になってしまう……最悪三億年経った後に過去に戻る事も視野に入れとかないとな。

 

「ではオレ様はこれから別件の裁判に行く。妙な事は考えず大人しくするんだな」

 

……どうやら行ったらしいな?さて、この間に此処から出る策を考えておくか……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方その頃……

 

「……此処の何処かにレイくんがいる筈なんだけど……」

 

「な、なんかこの中にいる人達皆怖いんだけど―ガシャアァッ!―ヒィッ!?」

 

「出せぇ!此処から今すぐ出せぇーーーッ!!」

 

玲二の反応を追いかけてシュバルカトラズへとやって来たおかゆとあくあは刑務官の変装をして玲二が収容された牢屋を探していた。しかし、中にいる囚人達はどれも凶悪な見た目が多く中には檻を掴み暴れている者もおり二人はびくびくしながら牢屋を一つ一つ探していくが、無数にある牢屋を探すのは無理がある。

 

「うーん……やっぱレイくんを拐った神羅族を見つけ出して居場所を聞き出すしか「貴様等!其処で一体何をしている!?」ひゃい!?」

 

そんな二人の後ろから本来の刑務官がやって来て槍を突きつけられた二人にはびっくりして立ち止まってしまう。

 

「貴様等!現在此処の持ち場を担当しているのは私だ!貴様等の持ち場は何処だ!?何をしに此処にいる!?」

 

「あ、あの、その……!?」

 

「ご、ごごごめんなさあぁいッ!!ちょっと探している人がいて……!」

 

槍を突きつけられびっくりした二人は振り向き刑務官に向かって謝る。しかし、二人の顔を見た刑務官は……

 

「ん?ん〜……………………ッ!?こ、これはオカユ様!アクア様!大変失礼致しましたッ!!」

 

「「…………へ?」」

 

刑務官は何やら慌てた様子で二人に対し敬礼をしだした。突然の事で何の事か分からず二人はポカンとしてしまう。

 

(お、おかゆ、これどういう事なの……?)

 

(えっと、うーん…………あ、もしかしてこの人、僕達を元々いた神羅族の僕達と間違えているんじゃない?ほら、僕達も今は同じ神羅族なワケだし、見た目も殆んど一緒だからぱっと見じゃ気づかれてないのかも?)

 

どうやらおかゆの言う通り、この刑務官は二人の事を神羅族のオカユとアクアと間違えているようだ。まぁ性格は違えど見た目は殆んど一緒だから見間違いをしてもおかしくはないのだろう。

 

「そ、それで、お二人は本日はどのようなご要件で?……あ、もしかして以前お話されていた『スイセイ』様とのご面会でしょうか?」

 

「へ?すいちゃんとの面会って……?」

 

「え、えっと………………あッ!そ、そうなんだよね〜。僕……じゃなかった私達、今日はソラさんに頼まれてスイセイに会いに来たんだよね〜」

 

スイセイ、自分達の仲間であり家族である娘と同じ名前の人物との面会かと聞かれおかゆは何故かそれに乗っかるかのように返答しだした。

 

(え!?おかゆ何言ってるの?!今はご主人を探しに来てるんだよ!)

 

(分かってるよ。だけどレイくんが何処にいるか分からない今闇雲に探してたらキリがないし、それにさっきこの人が言ってたスイセイって人も今までの傾向だと間違いなく神羅族だと思うから会えば何か手掛かりが掴めるかも!)

 

現状玲二を拐った神羅族が何者か分からない以上、兎に角手掛かりとなるような物ならなんでも良いから探す。現状のおかゆとあくあにはそれ以外の方法はないのだ。

 

「分かりました、ではご案内しますので着いてきてください」

 

「「は、はーい」」

 

兎に角情報が欲しい二人は刑務官に案内されるままスイセイという人物に面会する事となったのだった……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それから一時間後……

 

「…………ダメか、やっぱり俺の力は全部弾かれてしまう」

 

あれから幾つか能力を使って脱出を図ったが、やはりスバルの力で作られたこの牢からは出られないでいる。神羅の力は他の神羅の力では干渉出来ない……今になると厄介な制約だな……

 

「……だけど此処で黙って過ごすワケにはいかない。なんとかこの牢の穴を見つけて此処から出ないとな………」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「そうですね〜。私的にも貴方には此処に長くはいてほしくないですからね♪」

 

「ッ!?」

 

な、なんだ!?俺の背後に誰かがいる?!バッと振り向くと其処にはベッドの上に座って足をパタパタさせている黒いコートの人物がいた。まさか、新しい神羅族か?!だが……!?

 

「…………お前、一体何者だ?それにどうやってこの牢に入ってきたんだ?この牢はスバルの力で作られているから出入りはやすやすと出来ない筈じゃ……?」

 

「はいストップ、まずは一つずつ説明しますね。私は『フブキ』、貴方と同じ神羅族です♪」

 

そう言って目の前の人物はコートのフードを下ろすと白い髪の毛に狐のような耳が特徴的な素顔が露わになる。これが、神羅族のフブキか?だが……なんだこの()()()は?

 

「本当なら白か……私はもう少し後になってから接触しようと思ってたんですが、まさかスバルがこんな暴挙に出るとは予想外でした。だから仕方なく私がこうやって貴方を迎えに来たんですよ♪」

 

「迎えにって……だがどうやって此処から出るつもりなんだ?この牢は……」

 

「どうやってですか?そんなの」

 

―キュイィィンッ……バキィィンッ!―

 

「な……!?」

 

「普通に檻を壊して出れば良いだけです♪」

 

な、なんだと……そんな馬鹿な!?この牢はさっきも言ったがスバルが作った物、それを他の神羅族が干渉して壊すなんて本来出来ない筈なのにどうして……?!

 

「ほら()()()()、そんな所でボーっとしてないで早く此処から脱出しますよ〜」

 

「え?あ、あぁ……」

 

な、なんだかよく分からないが取り敢えずこの牢から出れたし、それにこいつにも聞きたい事があるからさっさとこの世界から抜け出せないとな!

 

 

 

謎を神羅族フブキによって牢獄から脱出した玲二。はたして無事に元の世界へと帰ること事が出来るのか?そしておかゆとあくあは無事玲二と合流出来るのか?

 

続く……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―オマケ―

 

「…………玲二君、大丈夫かな?」

 

「まぁ私等が心配しててもしゃーないし、此処はおかゆとあくたんに任せるしかないな」

 

「そうじゃの……うぅ~、わらわ達も神羅族の力が覚醒していれば一緒に行けたのにぃ~!」

 

拐われた玲二の安否を心配するレイン達。しかし自分達に出来る事がない以上、彼女達は玲二の無事を祈る他なかった。そんな時……

 

―ガサガサッ……―

 

「?今なんか茂みが動いたような……?」

 

「あら、もしかして猫達でしょうか?」

 

「…………違う、気配からして間違いなく人だ。それもかなり強い力を持ってる」

 

「なんやと!?まさか玲二さんを拐った神羅族か?!オラァッ!隠れとらんでさっさと出てこんかいッ!!」

 

茂みが動き人の気配を感じ、楓が近づいて隠れているであろう何者かの首根っこを掴んだ。その正体は……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ひ、ヒイィィィッ!?ごごごごめんなさいごめんなさいッ!?私なんかが新しく誕生した神羅族に会おうなんておこがましい事を考えて申し訳ありませえぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇんッ!!」

 

「…………え?」

 

「め……()()()()()?」

 

黒いコートを羽織り涙目で必死に謝ってくるメルそっくりの女の子であった。はたしてこの子の目的はなんなのだろうか?




はい、という事で玲二投獄!しかし神羅フブキによって脱出!な回でした!そして次回は二人でこのシュバルカトラズからの脱出となります!そして別行動しているおかゆ達はどうなってしまうのか……?次回もまったりと待って頂ければ幸いです、ではまた!
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