ホロライブ ビルドライバーズ   作:神楽

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劇場公開されてから一週間経ちますがライフリとイモジャがまだ店に山のようにある……!?(; ・`ω・´)

これはガンプラの品薄が少しずつ解消されていく兆しなのではないでしょうか?だとしたらまだ僅かに残る転売ヤー達もそろそろ終わりですかね?

今回は前回の続きです!はたして玲二達は無事にシュバルカトラズから脱出出来るのか?今回も最後まで見て頂ければ有り難いです、ではどうぞ!


EP11『深まる神羅族の謎』

神羅族のフブキに助けられ牢獄を出た俺は神羅族のスバルが創り出したこの世界から脱出しようとしたが、神羅フブキは何故か俺がいた牢よりも更に下へと向かっていた。

 

「おい、何処に向かってるんだよ?!早くしないとスバルが追いかけてくるかもしれないだろ?!」

 

「えぇ、そうなんですが……どうやらおかゆとあくたんが貴方を助ける為なのかこの世界に来てるみたいなんですよね。あ、今言った二人は貴方の世界のおかゆとあくたんだよ」

 

え!?おかゆとあくあが!?まさか二人とも、俺に何かあったって察して助けに来てくれてたのか……

 

「だからあの二人も連れ戻さないと。神羅族のスバルは()()()()()()()()()頭も固くて融通が聞かないので「いたぞ!脱獄者だ!」……もぉ〜、次から次へと面倒が起きてやんなっちゃうなぁ~」

 

ッ!しまった、見つかったか!?脱走した俺達を刑務官達が追いかけて来て俺達を再び捕らえようとしている。仕方ない、此処は時間が掛かるがなんとか蹴散らして……!

 

「……仕方ないですね、此処はこの子達に任せましょう」

 

?フブキの奴、懐から何かを出して……ッ!?それって、ガンプラ!?なんでそんなの持ってるんだ?!ていうかそれでどうやって……!?

 

―キュイィィンッ……!―

 

―ドッシイィィィィィンッ!―

 

「な……!?ガンプラが、巨大化した?!」

 

フブキが何か力を込めたかと思えば手に持ってたガンプラ二機が俺と同じ位まで大きくなり刑務官達の前に立ちはだかっていった。これは一体……!?

 

「な、なんだこのロボットは!?」

 

「さぁ『ドグレイト』、『ウルフェイト』、此処は任せたよ!」

 

―キュイィィンッ……ガッ!―

 

フブキの指示を受けた二機はそのまま刑務官達に突っ込んでいき次々と蹴散らしていく。な、なんなんだこの二機は?!……けどこのガンプラ達、なんだか懐かしい感じがする……?

 

「さ、此処はあの子達に任せてさっさと行きましょう!」

 

「あ、あぁ……」

 

と、取り敢えず考えるのはまた後でだ!今はおかゆ達と合流しないと!待っててくれ、二人共!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その頃……

 

「到着しました!こちらがスイセイ様の独房となっております!」

 

「え……?ど、独房……?」

 

神羅族のスイセイと謁見する為に刑務官に着いて来た二人が辿り着いたのは監獄世界シュバルカトラズの最下層にあるこれまで以上に厳重に封鎖された牢獄だった。二人はてっきりスイセイがこの世界を管理している神羅族と思っていたのでまさか囚人側だったとは予想外であった。

 

「それでは私は此処で待機しております。用が終わりましたらまた私にお声がけくださいませ」

 

「あ、ありがと……」

 

ともあれもしかしたら玲二について何か分かるかもしれないと思った二人は意を決して独房の面会用の扉を開けて中へと入っていった。そしてその中にいたのは…………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…………568194年8ヶ月19日14時間36分56秒ぶりの来訪者か……私に一体何の用だ?」

 

くすんだ水色の髪にハイライトを失った深い緑色の瞳をした女性が無数の鎖で束縛されていた。そのあまりにも異様な光景に二人は思わず息を呑んでしまった。

 

「あ、貴方がスイセイ、さん……?」

 

「…………そういう貴様等は、新たな神羅族か。それもかなり最近誕生した……フフ、私が投獄される前は私含めて五人しかいなかったのに、近年はどんどん増えていってるようだな?」

 

牢獄の住人『スイセイ』はまるで覇気のないような感じで淡々と話をしていく。自分達の知っているすいせいとはかなり違う雰囲気に二人は困惑しながらもひとまず玲二について何か知らないかを聞いてみる事にする。

 

「あ、あの、それでですね……実は僕達この世界に連れてこられた夫を探しに来たんです。何か知らないでしょうか?」

 

「はぁ?知る訳がないだろう。私はもうこの牢獄に三億年間ずっと閉じ籠もっているのだ、外の事なんて知れる訳がなかろう」

 

「そ、そうですか……って三億年!?そんなに長くこの監獄に……!?」

 

まさかの三億年という長い年月をこの牢獄で過ごしている事に二人は驚愕する。一体何をしたらそんなに投獄されてしまうのだろうか……?

 

「あ、あの、つかぬ事をお聞きしますが、その……な、なんでスイセイさんはそんな長い間此処に囚われているんですか……?」

 

「ん?ソラから聞いてないのか……まぁ良い、折角だから教えてやろう。私はな……かつて自分の管理していた世界をはじめ18の世界を滅ぼしたのだ」

 

「「世界を滅ぼした!?」」

 

18もの世界を滅ぼしたというまさかの大罪に二人は驚き開いた口が塞がらなかった。

 

「な、なんでまたそんな事をしちゃったの……!?」

 

「…………元よりそうする他手はなかったのだ。()()に侵食された世界を放置すれば、やがて他の世界も侵食されてしまうからな」

 

「………奴等?奴等って一体……?」

 

「なんだ、それもまだ知らないのか?…………まぁその辺はその内ソラが教えてくれるだろう。兎に角私はその罪を償う為に500億年間投獄される事になったんだ。幾ら他の世界に被害を出さない為とはいえ、多くの世界を潰してしまった事には変わりはないからな……」

 

500億……想像も絶する程の長い年月をこの冷たい牢獄で過ごすなんて普通なら絶対に耐えられない。だが目の前のスイセイはそれを受け入れ罪を償おうとしている事に二人は絶句してしまっていた。

 

「……さ、もう良いだろう。これ以上話す事もないからとっとと帰ってくれ」

 

「あ、ちょっと待って!さっきスイセイさん、自分が幽閉される前は自分を含めて五人神羅族がいたって言ってたけど、残りの四人って誰なの?一人はソラさんだと思うけど……?」

 

「なんだ、そんな事か……確かに一人はソラだ。後はソラが継承させたココと私、それと私が継承させたスバル、そして……フブキの五人だ」

 

「そ、そうなんだ……あれ?じゃあそのフブキって神羅族は一体誰が継承の儀をしたの?」

 

「知らん、奴は気づいたらいつの間にかいた神羅族だ。他の皆も奴について聞いてきたりするがそれ以外に言いようがない。だがひょっとすると……あいつこそがソラより前に誕生した神羅族なのかもな?さぁもうこれ以上は本当に出ていってくれ。もう話す事は何もないからな」

 

そう言うとスイセイは俯きそれ以上は何も喋ろうともしなくなった。これ以上はもう何も聞き出せないと思った二人は仕方なく独房から出ていくしかなかった。

 

「うぅ~、結局ご主人の事なんも聞き出せなかったぁ……」

 

「うん……でも代わりに神羅族について分かった事があるね。神羅族はやっぱり僕達ホロメンとそっくりな姿をしている事、そしてその神羅族には敵がいるって事だね」

 

「え……敵って、そんな話出てたっけ?」

 

「忘れたのあくあちゃん?あのスイセイって人が言ってた事、18もの世界を滅ぼした理由を」

 

“元よりそうする他手はなかったのだ。()()に侵食された世界を放置すれば、やがて他の世界も侵食されてしまうからな”

 

「あ、そういやそんな事言ってたね?」

 

「その奴等っていうのが分からないけど、少なくとも神羅族が世界を滅ぼしてまでも食い止めなきゃいけない何かがいるって事だよ。それが何かは分からないけど、少なくとも警戒するに越した事はないと思う……まぁ今はそんな事よりレイくんを探さないとね」

 

まだ解決してない部分が多いが、二人はひとまずこの件は置いといて再び玲二を探す為に動き出そうとした。そんな時……

 

「グァ……ッ!?」

 

「え……な、何今の声?」

 

「多分僕達を案内してくれた刑務官だと思うけど、一体何が「おかゆ!あくあ!二人とも無事か!?」ッ!レイくん!?」

 

なんと其処に探していた玲二が刑務官を倒し現れたのだった。

 

 

 

―視点変更―

 

 

 

「良がっだあぁぁぁぁぁぁぁ!ご主人無事だったんだあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁッ!」

 

「うわあくあ!?お前抱きつくのは良いけど鼻水拭けよ汚ぇッ!?」

 

「よ、良かったあぁ〜!本当に僕達皆心配したんだからねレイくん!」

 

「あ、あぁそれは悪かった……けど二人とも、有り難うな。俺を助ける為に危険を顧みずに来てくれて」

 

そう言って俺が二人の頭を撫でると二人とも嬉しそうに惚けた顔になっていく。本来ならこんな危険な目には合わせたくなかったのに、本当に申し訳なく感じてしまうな……

 

「お?どうやらお仲間に会えたみたいですね〜♪」

 

「え?……ふ、フブキちゃん!?なんで此処にフブキちゃんがいるの?!」

 

そんな俺達を茶化すように神羅フブキが間に割って入ってくる。当然の事ながらあくあ達もかなり驚いているな。

 

「あ、そう言えば二人とはこれがはじめましてだね。私はフブキ、よろしくきーつね♪」

 

「え?も、もしかして神羅族のフブキちゃんなの……?」

 

「…………でもなんだろ?前に神羅族の僕やアクアと会った時とは何か違う感じがするんだけど……?」

 

……確かにおかゆの言う通りだ。俺がこれまで出会った神羅族はこいつを除けばオカユ、アクア、フレア、スバルの四人。だがこいつ等は俺達の家族である四人とは全く性格が異なっていた。オカユに関しては割とおかゆに近いがそれでも分かるくらいの違いはあったが……このフブキに関しては何故かそれがない。まるで、俺達のよく知るフブキのようだ。

 

「まぁまぁそんな事は今は置いといて、早くこの世界から脱出「させると思っているのか?」……やっぱり、すぐに見つかっちゃったね〜」

 

な……スバルッ!?まさかもうやってくるなんて!?

 

「え!?す、スバル!?」

 

「……成る程、こいつがレイくんを拐った神羅族って事か」

 

「拐う?馬鹿な事を言うな。オレ様は世界の理を乱す其処の男を連行しただけに過ぎん。そしてフブキ、それにオカユとアクア……ではないな?なら新たな神羅族か……何れにせよどうやったかは知らんが貴様等はその男の脱獄に加担したのだろう。よって、貴様等もその男と共に懲役十億年の刑に処すッ!」

 

―ジャラララララッ!ガキィッ!―

 

『な……!?』

 

しまった!また鎖で縛られてしまった!?クソッこのままだとおかゆとあくあまで牢に入れられてしまう!何か手はないのか……?!

 

「……もぉ落ち着きなよスバル?そもそも彼は別に世界を支配しようとかしてないし、寧ろ彼がメルメルの管理してる『ビルドワールド』を繋げたお陰で世界は安定し始めている。これって世界の調和を目指す神羅族の掟になんにも反してないんじゃないかな?」

 

「黙れフブキ!結果がどうあれこいつが掟を破った事には変わりはない!掟を破りし者には罰を!それがオレ様の使命だッ!」

 

「…………ホント、()()()()()()()()()頭が固すぎるよ、スバル」

 

―グググッ……バキィンッ!―

 

『えぇッ!?』

 

嘘だろ!?フブキの奴、スバルの鎖をいとも簡単に壊しやがった!?さっきの牢の件といい、なんでこいつは他の神羅族の力に干渉出来るんだ!?

 

「……悪いけどこれ以上お前のくだらない看守ごっこに付き合うつもりはないよ」

 

―キュイィィンッ……ドッシイィィィンッ!―

 

なッ!?また新しいガンプラか!?しかもこいつは……!

 

「チィッ!フブキお得意のガジェットか!?」

 

「さぁ『ラビットラッパー』!スバルの足止めお願いね!」

 

―ウィィンッ……ガシャアァンッ!―

 

フブキが出したガンプラ、『ラビットラッパー』がスバルに向かって突っ込んでいく。だがラビットラッパーって確かレイラが言ってたアナザーのフブキが使ってたガンプラ……まさか、このフブキって……!?

 

「さ、ぼんやりしてる暇はないですよ!早く此処から逃げましょう!」

 

「あ、あぁ……おかゆ、あくあ!此処はフブキのガンプラに任せて逃げるぞ!」

 

「「う、うん……!」」

 

……正直このフブキには聞きたい事が山程あるが、それは後にして今はこの世界から抜け出そう!

 

「クッ……待て!絶対に逃さんぞぉッ!!」

 

―シュンッ!―

 

そして俺達は転移能力でこの世界から脱出する事に成功したのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―……シュンッ!―

 

「……どうやら戻ってこれたみたいだな」

 

「あぁッ!玲二君無事に帰って来れたんだね!?良かったあぁーーーッ!!」

 

俺達が元の世界に戻って来るとレインが涙を流しながら俺に抱きついてきた。他にも皆が俺を見て泣きながらも安心したような表情になっていた。皆にも心配掛けさせてしまったな……

 

「……皆、心配させて悪かったな」

 

「ホンマや、私等がどんだけ心配しとったか……あ、そうや!玲二さんが連れ去られた後にまた新しい神羅族がやって来たんや!ほれ、この子や」

 

そう言って楓が後ろに隠れていた奴の首根っこを掴んで俺の前に出してきた……ん?この感じ、髪はブロンズだけど多分メルか?さっきまで話に出てきてはいたが、まさかこんなに早く出会えるとはな……?

 

「うぅ~、ごめんなさいごめんなさい私が余計な事した所為で迷惑かけてごめんなさいぃ〜……」

 

「あ、メルメルもこの世界に来てたんですね〜?」

 

「けどこのメルちゃん、なんだか自虐的な感じがするね?」

 

「うん、あてぃし達の知ってる明るいメルちゃんとは真逆だね……?」

 

確かにこのメルも俺達の知るメルとは全然性格が違うな?何と言うか、何があったらそんなに卑屈になってしまうんだ?

 

「ほらメルメル、そんなに自分を責めなくて良いからそろそろ自己紹介してあげたら?」

 

「え……あ、ふ、フブキ様!?ご、ごめんなさい!私全然気づかなくて「だぁーかぁーらぁー!そんなの良いから早くレイくんに挨拶してあげて」は、はいぃーーーッ!?あ、あの!私、メルっていいます!フブキ様から継承の儀を受けた元コウモリです!こ、こんな駄目な私ですが知っていただければと……」

 

へぇ、このメルは元はコウモリだったのか?やはり神羅族は皆元の存在とは違う姿をしていたんだろうか?……いや、そんな事よりも今は聞きたい事があるんだった。

 

「……じゃあ漸く落ち着けるようになったからフブキ、そろそろお前の事を教えてもらえるか?」

 

「?私の事ですか?いやぁ私なんて他の神羅族と何も変わりませんって〜♪」

 

「惚けるな、オカユが言っていた。神羅族の力は他の神羅族の力に干渉出来ないって。だがお前はスバルの力に対し明らかに干渉するような力を発揮していた」

 

「……………………」

 

「それにお前の性格と姿もだ。ずっと違和感があった……今まで出会った神羅族は確かに俺の家族であるホロメンと同じ見た目と名前をしていたが髪や目の色、それに性格なんかは全然違っていた。なのにお前は見た目も性格も、俺達の知るフブキと何もかも一緒だ」

 

「…………さぁ?偶々そういった神羅族もいてもおかしくはないんじゃないですか?」

 

「確かにそれだけならな……だがお前がスバルの世界で出していたガンプラ。あれは神羅族のフレアが転生させたレイラから聞いた俺達の世界のもう一つの世界線でフブキが使っていたガンプラだ。何故お前がそんな物を持っていたのか?そして、お前がスバルに対して言ってたあの言葉……」

 

“ホント、()()()()()()()()()頭が固すぎるよ”

 

「あの言葉をそのまま受け取るならあの神羅族のスバルはまるで偽者かコピーかのような言い方だ。オリジナルが一体何を指すのかは実際まだ分かってはいないが、今までのお前の言動や行動を纏めると、ある一つの仮説が生まれたんだ」

 

そう、おそらくだがこのフブキは……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…………お前、もしかしてこの世界とは別の世界線の白上フブキなんじゃないのか?」

 

 

続く……




はい、というかワケで玲二無事に脱出!そして次回、神羅族についてまた新たな謎が判明する……?次回もまったりと待って頂ければ幸いです、ではまた!
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