今回はホロプラでの一幕!無呪羅の一人がホロプラにやって来てとんでもない事件を起こす!?今回も最後まで見て頂ければ有り難いです、ではどうぞ!
二次予選が始まり既に三週間が経過。現在ではフブキも復活し各バトラー達がしのぎを削りあっていた、のだが…………
「…………やはりトップは依然としてグリード達無呪羅か。しかもこいつ等、他の連中の記憶や情報を操作しているのかこの異常な点差でも誰も疑問に思わないなんてな」
現在トップは変わらず無呪羅の連中で固められている。それもその後に続いている蘭とのポイント差は2000近く離れている。これはガンダリウム相手だと20回、ダイヤランク相手だと100回勝たないといけない。それを開始僅か二週間弱で到達するなんて、普通ならチートとか疑われていてもおかしくはないんだが……
「……チーム『セブンズSin』、ガンプラウォーズ始まってから活躍し続ける謎の覆面集団。その実力はランクに縛られる事なく多くのバトラー達を払い除けてきた……奴等め、自分達に疑いの目がいかないようにこんな小細工しやがって」
最新のガンプラウォーズ関連の雑誌の記事、どれを見てもこのセブンズSinというチームの事ばかり書かれている。しかも俺達神羅族や神羅の力を受けたレイラは影響を受けてないが、他の連中は皆このセブンズSinが最初からいたというふうに記憶を改ざんされている。
「…………Яとは違って無闇矢鱈な破壊行為をしてこないが、実際のところ奴等が何を考えて行動しているのか分からない以上やはり目が離せないな」
その為にも他の皆と連携して無呪羅達の動きを観測しないとな。けど今は取り敢えず大会運営に集中しないといけないし、本当にやる事が多過ぎる……
「……ダメだ、ずっとパソコンとにらめっこしてたら疲れてきた。一先ず休憩がてら飯でも食うか」
幾ら神羅族といえど普段は普通の人間と変わらない生活を送っているから普通に疲れるし腹が減る。オカユからはその気になれば普通に自己回復出来るし食事や睡眠の必要はないと言われてるが、流石にそんな人間らしさを捨てるつもりは毛頭ない。そんな事を考えながら俺はリビングへと向かっていった。
―ウィーンッ―
「さて、確かカップ麺がまだ残ってた筈……え?」
「マミ〜♪だっこしてだっこ♪」
「はいはい、レヴィちゃんはとっても甘えん坊さんね〜♪」
「マミ〜、フィルもだっこ〜」
「うん、フィルちゃんもおいで〜♪」
「わ~い♪」
…………なんだこれ?リビングに入ったらレヴィとフィルがおっとりとしたウサ耳の女性に抱っこされてるんだが?いや、誰かは知ってるんだがなんで此処にいるんだ?
「あら?久しぶりね玲二君♪元気にしてたかしら?」
「……お久しぶりです、お義母さん。まぁいつも通り元気ですよ」
俺が来た事に気づいたのか目の前にいる女性、ぺこらの母親である『兎田月代(つきよ)』(本作内のオリジナル名)さんがニコニコと笑顔で出迎えてくれた。この人ぺこらの他に二人産んでる筈なのにぺこらの姉と言ってもおかしくない程に若々しい。それでいてかなり母性の強い人であり、その容姿と雰囲気で野うさぎ(ぺこらのファン名)以外にも多くのリスナーから絶大な支持を受けている。
「もぉ玲二君ってば、お義母さんなんて堅苦しいからマミーって呼んで良いって言ったでしょ?」
「いや、流石にその呼び方はちょっと遠慮しておきます……というより何故此処に?今は実家で暮らしていると聞いてましたが……?」
「あら、ぺこちゃんから聞いてなかったの?私達もこの街に引っ越して来たのよ♪今日はぺこちゃん達が戻ってきたって聞いたから久しぶりにレヴィちゃん達に会いに来たの。ね〜二人とも〜♪」
「「きゃうぅ〜♪」」
成る程、そういう事か。確かに俺の家族や白上家や夏色家もこの街に引っ越しているから兎田家も一緒に引っ越してきたって事か。
「それは分かったんですが、ところでそのぺこらは一体何処にいるんですか?」
「ぺこちゃんならクロヱちゃんと一緒に今は大浴場の掃除をやってもらってるわ。母親という立場になったのに子供抱えてスロットなんて打ってるからその罰としてね」
あー、やっぱりお義母さんにもその情報は行ってたか。お義母さんはおっとりとしているものの実際は子育てに関しては真面目で子供に悪影響になりそうな事は絶対に許さない性格をしているからな。まぁぺこら達のあれは自業自得だから仕方がない。
―ウィーンッ―
「「お、終わりましたぁ〜……」」
「はい、ご苦労さま♪」
っとそう思ってたら二人ともぐったりとした状態でリビングに入ってきた。まぁこの城の大浴場はかなりデカいから普段はオートロボットによる清掃に任せているから人力だとかなり時間が掛かりそうだしな。疲れてしまうのも無理はない。
「ま、マミ〜、もぉスロットなんてしないから許してくださいぺこぉ〜……」
「沙花叉も反省しますから、何卒お慈悲をぉ〜……」
「う~ん、そうねぇ……ま、今日のところはこれで勘弁してあげるわ。貴方達はもう立派な母親なんだから、子供達に悪い影響与えるような事はしちゃダメよ」
「「はいぃ、以後気をつけますぅ〜……」」
「ん、よろしい♪それじゃあそろそろお昼だし、皆でご飯食べましょうか♪」
「「わ~い♪」」
どうやらお義母さんも二人を許したようでこの件はこれで終わりに出来そうだ。まぁまたやったら今度こそ兄貴の地獄のブートキャンプ行き確定だけどな?それじゃあ俺達もそろそろ飯に―ピリリリリッピリリリリッ―ん?電話?またなんか嫌な予感が……相手は、るしあか。
―ピッ―
「はいもしも《玲二さん、助けてくださいなのですッ!!》……ど、どうしたんだるしあ?そんな大きな声出して……?」
電話に出るやいなやるしあのデカい声が響き耳がキーンとなってしまった。本当に何が起きたんだ?
《ご、ごめんなさいなのです……じゃなくて!今ホロプラが大変な事になってるのです!》
「ホロプラが?なんだ、またマナーの悪いバトラーが現れたのか?」
《違うのです!今ホロプラのフードコートでクロヱちゃんそっくりな子が料理を食べ尽くす勢いで食べているんです!》
は?クロヱそっくりな奴がフードコートで飯を……ってそいつってまさか!?
「るしあ!そいつはまだ飯を食ってるのか!?」
《え?は、はいなのです!幸いホロプラの食料はるしあの力で無限に補充出来るけど、早くしないと先に従業員の皆が疲労で倒れちゃうかもです!》
「分かった、今すぐ向かう!待っていろ!―ピッ―というワケでぺこら、クロヱ!疲れているところ悪いが今すぐホロプラに向かうぞ!」
「「えぇ〜!?」」
俺は電話を切り直ぐ様ぺこらとクロヱを掴みホロプラへと向かっていった。最近大人しいと思ってたのにまさかこんな事してくるなんて、全く面倒な連中だ!
「……あらあら、玲二君ったらどうしちゃったのかしらね?」
「「ね〜」」
数分後、ホロプラフードコート……
「……な、なんだこれ?」
「こ、こんな光景見た事ねぇぺこ……?!」
「てかあれがお兄ちゃんが言ってた無呪羅ってヤツなの?!な、なんかあいつ沙花叉に似てて凄くやな感じ……」
ホロプラに到着しすぐにフードコートへと駆けつけたんだが……其処には大量の食べ終わった食器が積み重なった席で未だにがっつきながら食べ続けているクロヱそっくりな奴、確か……グラトニーだったか?がいた。
「ガッツガッツクッチャクッチャモグモグ……ゴックン!プハァー!おーいこのエビフライとハンバーグ、もっと沢山持ってきてよ〜!」
「は、はいただいまーーーッ!!」
デカいステーキを頬張り平らげるもまだ満足してないのかグラトニーは更に注文をし続けている。既に百人前以上は食ってるのにまだ食うのかこいつ!?
「あ、玲二さん!来てくれたのですね!?」
「あ、あぁ。というかるしあ、これは一体どういう事なんだ?なんで無呪羅が此処で飯なんて食ってんだよ?」
「無呪羅?……あぁ!前に玲二さんが言ってたЯの親玉達の事だよね!?こいつがそうなのですか?!今朝いきなりやってきてメニューに載ってるもの全部出せって言ってきて、もうスタッフ総出で対処してるけど間に合わないのですーーーッ!?」
るしあは俺にしがみついてわんわんと泣いている。よっぽどこいつが常識離れした食べ方してたのがよく分かる。取り敢えず一旦奴を止めないとな。
「……おいお前、確かグラトニーだったか?お前こんな所で一体何をしてんだ?」
「ング?……ゴックンッ!プハァー!あ?なんだ神羅の男か。何って、見て分かんだろ飯食ってんだよ」
「いやそうじゃなくて、どんだけの量食ってんだって事だよッ!?というかなんでお前が此処にいるんだ?!」
「モグモグ……ゴックンッ!ハァ~、そんなの、アタイが何処で飯食おうがアタイの勝手でしょ?それに金ならちゃんと払うし、これで問題ないでしょ?」
そう言いながらグラトニーは胸元からブラックカードを取り出し見せびらかす。いやどっから出してんだよ?しかもそのカード絶対に能力使って作ったヤツだろ?ってそんな事は今はどうでもいいんだって!
「いやそうじゃなくて、お前が此処でどか食いしている所為でホロプラの業務に支障をきたしているんだよ!だから頼むからこれ以上は此処で飯食うのを止めてくれ!」
「えぇ〜?そんなのアタイの勝手だし〜。それにそっちにだって金入るんだから別にWIN-WINの関係だからいーじゃん」
「なぁにがWIN-WINぺこか!?オメェが此処で飯食いまくってる所為でスタッフ全員駆り出されて他の仕事が出来ねぇぺこだよ!」
「そうだよ!それに沙花叉と同じ姿でそんな爆食なんかしないでよ!今SNS見たら暴食沙花叉ってトレンドに載っちゃってるじゃん!?」
あ、本当だ。今見たらグラトニーがどか食いしているところが撮られてSNSで拡散されている。まぁグラトニーは目の色が青色な所以外は後は全てクロヱそっくりだからな。見ていた連中もクロヱと勘違いしてしまったんだろう。
「あー?姿が似てるのはしょーがねぇじゃんか、アタイはЯどもがお前をコピーして生まれたんだから」
「Яが?Яはお前等を補佐するプログラムじゃないのか?」
「ん〜、というよりはЯは先代の無呪羅が作り出したプログラムだからね。どういうワケかこの時代に無呪羅がいないからあいつ等がアタイ等を作ったみたいだけど、それ以外は本当にポンコツだから今は待機させてるよ……ハムッ」
ってまだ食うのを止めねぇし……にしてもこの時代に無呪羅はいなかったからこいつ等が生まれた?だとしたら先代の無呪羅達は一体何処に消えたんだ?何故Яなんて危険なプログラムをそのまま放置していたんだ?
……………………いや、待てよ?そういやあの時……
『アタイ等の役割は神羅の連中が生み出した物の中で世界のバランスを崩すようなヤツを消し去る事。何でもかんでも生み出し続けたら世界の理が崩壊しちゃうのは当然じゃん?』
…………つまりこいつ等は神羅が創造した物の所為でバランスが崩れてしまった物を破壊するのが目的という事だ。だがそれなら何故先代の無呪羅はЯなんて恐ろしい無差別破壊プログラムを作ったんだ…………?そういや前に神羅族のフブキ、もとい別次元のフブキが……
『白上達はそれでもレイくんと共に過ごし、守る事が出来るならと受け入れ、それからはずっと平和に暮らしてました……あいつ等が現れるまでは』
あいつ等……最初はЯの事だと思っていたが、それは先代の無呪羅によって生み出された存在。だが無呪羅の役割を考えたらそんな無差別な破壊プログラムなんて作る筈がない、つまり…………
おそらく先代の無呪羅の中に、何らかの企みを持った奴がいた。元々は無呪羅の補佐をする為に作られたプログラムを、その裏切り者が意図して書き換え無差別破壊プログラムであるЯに変化させた。それが先代の神羅と無呪羅を、別次元の俺達を滅ぼしたんだ。そしてもしこの仮説が正しいなら……
「?お兄ちゃん、どうしたの?そんなに考え込んで」
「………え?あ、いやすまないクロヱ、何でもない」
いや、こんな憶測は今はよそう。それよりも今は目の前にいるこいつをどうにかしないとな。
「おいグラトニー。頼むからこれ以上のどか食いは止めてくれ。幾ら食材はるしあが確保してくれるとはいえ調理はスタッフがやってるんだ。これ以上負担を掛けたら皆倒れてしまう」
「え〜?でもアタイまだ全然満足してないんだけどぉ「あらあら、そんな事言って皆に迷惑掛けたらダメですよ〜」へ?」
え……って月代お義母さん!?な、なんでお義母さんが此処に来ているんだ?!しかも子供達を乳母車に入れて連れてきてるし!?
「玲二君達が慌てて出ていったから気になって皆一緒に来たんだけど、まさかこんなによく食べる子がいたなんてね〜。でもダメですよ〜、こんなに食べ過ぎたらお腹壊しちゃいますよ〜」
『よ〜♪』
「な、何こいつ?なんでいつの間にアタイの後ろにいたの?ってそれアタイのラーメン!?何勝手に取ってんのさぁ?!」
お義母さんはいつの間にかグラトニーの背後に立っていて、しかもグラトニーが食べてたラーメンの器を持っていた。一体どんなステルス能力してんだ?
「えーと、クロヱちゃんにそっくりな貴方。沢山食べるのも良いけど、周りの皆の迷惑をかけたらダメですよ〜。食事は皆で楽しむものですからね〜♪」
「う、だ、だってアタイ、食べるのが好きなんだもん。好きな時に好きなだけ食べたいんだもん……」
「うんうん、食べる事はとーっても良い事よ。でも食べ過ぎたりすると身体を壊しやすくしちゃうからちゃーんと考えて食べなきゃダメ。貴方とってもスタイルが良いんだからバランス良く食べないと、ね♪」
「う、うぅ〜……」
おいおい嘘だろ?さっきまで俺達が何言っても食べるのを止めなかったのにお義母さんが咎めたらタジタジになってるんだが?やっぱこの人本当にスゲェな……?
「あ、そうだ!折角だから貴方も食事だけじゃなくガンプラバトルをしてみない?此処はいろんな人達がいるからきっと面白いわよ〜♪」
「へ?い、いや別にアタイは「良いから良いから、さぁレッツゴ〜♪」ちょ……!?」
乗り気じゃないグラトニーをお義母さんは背中を押してGWコーナーへと連れて行く。相手は未知の存在の無呪羅なのに、知らぬとはいえスゲェなあの人……
「……ぺこら、お前の母親ってスゲェな」
「ぺこーらもそう思うぺこ……」
「……お兄ちゃん、取り敢えず沙花叉達もついて行かない?」
「そうだな。という事でるしあ、すまないがこっちの事は任せるぞ」
「は、はいなのです。はぁ、これ本当にどうしよ……?」
目の前にそびえる食器の山にるしあは深くため息を吐き、俺達はそんなるしあに任せて子供達を連れてお義母さんの後を追うのであった。
「……で、来たのは良いけど結局何をすんのさ?」
「そうねぇ〜、何時もぺこちゃん達がやってるのを見てるけど、やっぱりガンダムって難しくて分からないわね〜」
「って分からずに此処に連れてきたの!?」
「マミーはホントにアニメとか無頓着ぺこだからね〜」
まぁ月代お義母さんだけに限らず殆どの親が世代じゃない人が多いからそれは仕方がないんだけどな?けど勝負ったって一体何をするんだ?
「…………あ。じゃあ其処のアタイのオリジナル、これで勝負とかどうだい?」
「え、これで勝負って……『爆食!ガンプラフードバトル!』って何これ?」
ん?確かそれって………あー、前に新イベントを決める企画で出たネタ系のイベントだな。あまりにもくだらないから一度はボツになったけど、その後にスタッフ同士の話し合いで超短期のイベントとして開催する事にしたヤツだったな。
「ルールは至ってシンプル、ゲームエリア内に出現するパネルを攻撃するとパネルに料理とポイントが表示される。そしてプレイヤーの目の前にその料理が出されて完食出来ればポイントゲット。但し完食しないと次の料理にはいけない。最終的にポイントが多い方が勝ち、どうよ?」
「………何そのガンプラとは関係なさそうなバトル?後沙花叉今ダイエットしてんだけど?」
「は?そんなのあんた等神羅なんだから自由に体重とか体系変化させれるだろ?兎に角勝負はこれで決まり!分かったならさっさとやるよ!」
そう言ってグラトニーは専用の筐体の中に入っていく。このイベントはやってもGWDWCのポイントにもなんないからやる奴殆どいないからほぼガラガラだからすんなり入ったな。まぁこのイベントやる奴なんて食費浮かせたい奴くらいしかやらんしな。
「うぅ〜、沙花叉まだ神羅の力上手く使いこなせてないのにぃ〜!」
「あー、まぁ終わったらその分のカロリーをエネルギーに変換してやるよ。流石にこんなイベントで太らされたら可哀想だしな」
「ホント?お兄ちゃんありがと〜♪そんじゃ沙花叉、行ってまいります!」
そしてクロヱもグラトニーの横の筐体に入っていきゲームをセレクトしバトルを開始する。さて、この勝負は一体どうなるのやら……?
続く……
神羅file13
無呪羅の身体は、Яが神羅族の中から一部コピーした姿をしている。
はい、という事でグラトニー登場!そしてクロヱとの一騎打ちまでの冒頭でした!今回はゲストとしてぺこーらママを登場させてみました!あの人一日限りとはいえ同接18万人はやば過ぎでしたよね……自分もリアルタイムで見ててとても楽しい配信でした!また機会があればやってほしいくらいです!
次回はグラトニーとクロヱの一騎打ち!次々と押し寄せる料理に苦戦するクロヱと余裕で平らげるグラトニー。はたしてクロヱに勝機はあるのか!?次回もまったりと待って頂ければ幸いです、ではまた!