ホロライブ ビルドライバーズ   作:神楽

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やっと仕事から解放されたぁーーーーーーッ!!という事でさっきまでミニプラのブンブンジャーロボ作ってました。この後一旦寝た後にストフリとパーストフリルージュのパーツ取っ換えてストフリルージュでも作ろうと思います(^o^)

さて今回は前回の続き!レイラとエンヴィーとの戦いの行方は如何に……?今回も最後まで見て頂ければ有り難いです、ではどうぞ!



EP30『嫉妬の脅威 後編』

エンヴィーに連れられ神羅城のテストプレイルームでバトルする事となったレイラ。朽ち果てていくスペースコロニーでは今まさに激しい撃ち合いが繰り広げられていた。

 

―バキュゥンッ!バキュウゥンッ!―

 

「そんなの、当たらない……!」

 

―ブォンッ……ズバアァッ!―

 

「そっちこそ、そんな大振りな攻撃なら躱せるぞッ!」

 

互いの攻撃を躱し反撃、それを繰り返す事早五分。ただでさえボロボロだったスペースコロニーは更に崩壊し、所々に穴が空き宇宙空間が見えていた。だがそんな中でも二体とも未だに目立ったダメージを受けておらず、決定打を与えられていない状況が続いていた。

 

「………妬ましい程に強い。流石、二度も転生しただけはあるか」

 

「…………一つ聞きたい。お前は何故僕達転生者を酷く妬む?無呪羅というのが何か分からないけど、話を聞く限り創造の力を持つ神羅族と対を成す存在のようだ。そんな強い力を持ったお前達がたかが僕達転生者を其処まで妬む必要なんてないだろう?」

 

「…………逆だ」

 

「え…………?」

 

レイラに問われ、エンヴィーはジェラシーフラッグの武器を下ろし答え始める。

 

「寧ろ我々無呪羅は破壊する事しか出来ない。故にその高まる破壊衝動を抑える為に他の無呪羅達はその名に合う感情や本能を与えられた……だがわたしに与えられた感情は『嫉妬』……相手の持ってる物が全て羨ましく妬ましく感じてしまう。例えそれが手に入ったとしてまた別の物が妬ましく思い決して満たされる事が出来ない。それなのに……お前達人間はちょっとした事でも簡単に満足してしまう……その中でもお前達転生者は唯の人間にも関わらず転生を果たしまた新たな人生を謳歌している!私が得たいと思う物を意図も容易く手に入れていく!そんな貴様等がわたしにとって酷く妬ましく許せない存在なのだ!」

 

「な…………そんな理由で僕を破壊するって言ったのか?!確かに僕達転生者は前世からの記憶を引き継いで新たな人生を送っているけど、だからと言ってそれが全て楽しい事ばかりだったワケじゃない!時には辛い事や苦しい事もあって、僕達はそれを乗り越えて今こうして生きているんだ!何も楽しい事ばかりをして生きてきたんじゃない!」

 

「辛い事?苦しい事?それすらわたしにはないのだ!お前達が得てきた喜び、楽しみ、怒り、憎しみ、悲しみ、苦しみ!それらをまともに感じる事さえ出来ない!それらをどんなに集めようと、すぐに『妬み』で塗り潰されてしまうのだから……ッ!」

 

エンヴィーが執拗にレイラを、そして転生者を妬む理由。それは自分が持つ事の出来ない、決して満たされる事のないモノを沢山持っているからであった。唯でさえ普通の人間相手ですら妬ましいのに、転生者達は複数の人生を歩んでいる為により多くのモノを手に入れている。決して満たされず嫉妬に塗り潰されるエンヴィーにとって、それは耐え難い屈辱だったのだ。

 

「………そうか、嫉妬以外感じる心が弱い所為で、他の人達が何かを感じて満たされるのが堪らなく妬ましいのか……お前のその気持ちは分からなくもない、けど!僕だって、はいそうですかとやられるワケにはいかないんだ!」

 

―ブオォンッ!―

 

FAPνガンダムはビームサーベルを抜きジェラシーフラッグへと斬り掛かっていく。ジェラシーフラッグもビームサーベルを抜き応戦していくが、やはり出力の違いから徐々に圧され気味になっていく。

 

「グッ……!やはり、強い……!」

 

「当たり前だ!僕は今まで多くのバトラーと戦ってきたんだ!多くの強者と戦って、共に切磋琢磨して此処まででやってきたんだ!それを、ただ性能が良いだけの機体を使っているお前に負ける道理はないッ!」

 

レイラも自分が生きてきた人生を、ただ妬ましいという理由で破壊しようとするエンヴィーを許せなかった。冷静な戦いを心掛けているレイラが珍しく鼻息を荒くし、何時も以上にコントローラーを握る力が強くなっている。

 

「…………お前の心が滾っているのが分かる。そしてお前のガンプラがそれに応えて最大限の力を発揮している。全くもって妬ましい奴だ………」

 

「当然だ、ガンプラには作ったその人の想いが込められている。バトラー達の強い想いが込められたガンプラが、バトラーに強い力を与えてくれるんだ!」

 

実際レイラも前世を含めて今まで多くのガンプラを作り戦ってきた。そしてその機体の全てはレイラの想いが込められて作られていた。その想いに応えるかのようにガンプラ達もレイラに力を与えてきた事も幾度もあった。故にレイラにとって自分のガンプラが唯の力によって生み出されたガンプラに負ける道理などないと確信していた。だが……

 

 

 

 

「……………………クククッ…………クハアァッハッハッハァーーーーッ!!」

 

「ッ!?何がおかしい?!」

 

レイラの言葉に対しエンヴィーは突如狂ったかのように高笑いをしだした。

 

「クククッ………やはり転生しようが貴様は唯の人間!神羅の力が宿った物を持ってようがその身は脆く貧弱な存在!そんな存在がたかが150年近く生きた程度で我等無呪羅に対抗するだけの力があると思い込んでいる……全く持って妬ましく苛立たしいッ!」

 

―キイィンッ……バッ!!―

 

「ッ!?こ、これは……?!」

 

ジェラシーフラッグが手を翳すとFAPνガンダムの背後に謎の魔法陣が現れ、其処から放たれる衝撃波を受けたFAPνガンダムは身動きがとれなくなってしまった。

 

「転生した程度で我等無呪羅に抗えると思い込んだ妬ましき人間よ…………その身を以て、自らの愚かさを味わえ

 

 

 

―FORMAT―

 

 

 

―キュイィィィィンッ………カッ!―

 

「な………!?」

 

突如赤く強い光が魔法陣から放たれFAPνガンダムが飲み込まれてしまい、その強過ぎる光にレイラも思わず目を閉じてしまった。そして光が止み、再び目を開けると……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…………な…………!?ぼ、僕のFAPνガンダムが!?」

 

なんとレイラのFAPνガンダムが()()ν()()()()()になってしまっていた。これは一体どういう事なのだろうか?

 

「クククッ……どうだ?貴様の言う想いの込められたガンプラからその()()が消えた感想は?」

 

「想いが、消えた……?それに今のフォーマットって音声…………まさか!?」

 

「そう、そのまさかだ。貴様の妬ましいガンプラを、組み立て始めた最初の頃に戻してやったんだよ……!」

 

何という事だろうか……レイラのFAPνガンダムはエンヴィーの力によって改造し始める初期段階、つまり仮組み状態まで戻されてしまったのだった!しかも筐体に乗っているνガンダムも仮組み状態まで戻されてしまっている!

 

「そ、そんな……!?まさか、こんな方法で相手のガンプラを弱体化させるなんて……!?」

 

「我々無呪羅を甘く見過ぎていたな?だがこれで終わりではないぞ……弱くなった貴様を、後は容赦なく潰すだけだ……!」

 

「くッ……だけど!例え仮組み状態に戻されても、僕は負けるつもりはないッ!」

 

―バキュウゥンッ!バキュウゥンッ!―

 

レイラは焦りつつも仮組み状態のνガンダムを動かしジェラシーフラッグへと攻撃していく。流石は最強のバトラーと言うべきか、仮組み状態に戻されたにも関わらずビームライフルで牽制しつつ接近しビームサーベルで斬り掛かっていった。

 

「ほぉ?力を戻されたのにも関わらず、まだそれだけ戦えるのか?」

 

「確かに出力とかは落ちてしまってるけど、νガンダムはそのままでも充分に戦えるだけの力がある!」

 

「へぇ……でも、貴様が良くても()()()()()()()()()()()()()()のか?」

 

「何?どういう意味だ―バキィッ!―………え?」

 

エンヴィーの意味深な言葉にレイラが聞き返そうとしたその時、ビームサーベルを振りかざしていたνガンダムの右腕が突如として崩壊し地面に落ちてしまった。

 

「なッ!?な、なんでいきなり……!?」

 

「……お前の操作技術は確かに妬ましい程に優秀だ。だが、その所為で唯でさえ脆いガンプラに更に負荷の掛かる操作をしてしまい、結果自滅したのだ」

 

「そんな……そうか、今のこのνガンダムは仮組みの状態だから通常よりも脆くなって……チィッ!焦った所為で何時もの感覚で操作してしまった!」

 

レイラのガンプラバトルの操作技術はこの世界でもトップクラスの実力を誇る。それは本来プラスに働くのだが、今レイラが操作しているのは仮組み状態まで戻されたνガンダム。幾らRGで構造はしっかりしているとはいえ、仮組みの為にパーツを外しやすくした所為で一部装甲を脆くしてしまっている。つまりちょっとした衝撃ですぐに壊れやすくなってしまっているのだ。

 

そんな唯でさえ脆い状態のνガンダムにレイラの高度な操作技術が加わってしまった所為でその崩壊が更に早まってしまった。もう少し慎重に戦えばまだある程度は保ったのだろうが、レイラは早く決着をつけようとしたあまり焦ってしまい何時もの感覚で操作してしまった。

 

(くッ……!まさか、操作技術の向上の所為で逆にガンプラに負担を掛けてしまうなんて、そんなの考えもしなかった……!)

 

レイラも自分の操作技術の高さが仇となってしまうとは思いもしなかったが、それは仕方のない事だった。レイラは前世からもそうだったが、自分の操縦する機体のレベルを自然と自分の操作技術に合わせて作っていたからだ。時折トレーニングの為に機体調整した物も作ったりしたが、それでも自分のレベルを基準に作っていたので素組や仮組みの状態で戦った事は殆どないのである。自分でも気付かない内にレイラの操作技術は素組等の機体では耐えきれない程にまで上がってしまっていたのだ。

 

「クッ!フィン・ファンネル!」

 

―ガコッ!ヒュンッ!ヒュンッ!ヒュンッ!―

 

それでもレイラは対抗しようとフィン・ファンネルを射出する。だが崩壊する事を懸念しているのかファンネルの動きにキレはなく、出力も大分抑えめになってしまっている。

 

「まだ足掻くか?だが今度は崩壊を恐れてしまって動きが鈍くなっているな……その程度の攻撃など……」

 

―ジャキイィンッ!―

 

―チュドオォォォォンッ!!―

 

「な……!?」

 

「取るに足らない……!」

 

ジェラシーフラッグのビームサーベルによってフィン・ファンネルが全て打ち落とされ、残るは本体のνガンダムだけとなってしまう。だがファンネルも破壊され右腕も崩壊してしまったνガンダム。まだ武装は幾つか残っているが、先程の操作で右腕だけでなく全体にも崩壊の兆しが見えてしまい、最早対抗する迄の力はもう殆ど残されてはいなかった。

 

「…………此処まで、なのか……?」

 

元の世界から二度の転生を果たしたレイラはこれまでに無い程の絶望感を味わう。負ければ死……いや、死ぬだけなら記憶はなくなるが生まれ変わる事が出来るが破壊となるとおそらく魂ごと消滅する事になる。自分という存在が完全に消されるかもしれないという恐ろしさにレイラは何時以来になるか分からない恐怖を抱いていた。

 

 

 

「これまでのようだな……では、サ ラ バ だ

 

 

 

 

 

―ブオォンッ!!―

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―ガキイィンッ!!―

 

「…………え?」

 

……ジェラシーフラッグのビームサーベルがνガンダムに向かって振り降ろされ最早万事休すかと思われた。しかし、その間に何かが割り込みジェラシーフラッグの攻撃を防いだのであった。その正体とは……

 

 

「ッ!?神羅の、男……!」

 

「れ、玲二さん!?」

 

「…………勝手にテストプレイルームが使われているから来てみれば、まさかのメンツだったな?」

 

そう、その正体はシンラガンダムを駆るこの城の主、玲二であった。玲二はシンラガンダムの能力でトールギスシールドを出現させ攻撃を防ぎ、鋭い目つきでエンヴィーのジェラシーフラッグを睨む。

 

 

―視点変更―

 

 

「グラトニーの次はエンヴィーか………おいお前、こんな所でレイラを連れて何をしているんだ?」

 

「……神羅の男には関係ない……わたしは目の前にいるこの妬ましい奴を破壊するんだ……!」

 

「破壊だと……?そんな事はさせない。レイラは俺達の仲間だ。どんな理由があるかは知らんが、破壊なんてマネさせるワケにはいかねぇ。それに、お前達無呪羅がGWDWCに出場する条件で破壊行為を禁止している事を忘れたのか?」

 

「そんなの、わたしには関係ない……!わたしにとってこの世界を破壊するよりも、この世界に巣食う妬ましい異物を破壊する事が第一の目標だ……!」

 

……?どういう事だ?奴は何故かレイラに対して強い妬みを抱いているみたいだが…………………成る程、レイラの思考を読み取る限り、エンヴィーは人間が持つ感情や想いが妬ましく思えて、その中でも転生して多くの事を体験しているレイラが特に妬ましいから消し去ろうという魂胆か。

 

「…………お前の考えている事は分かった。だがそんな事をしてどうする?此処でレイラを破壊したところでお前の妬みが消える事はない。寧ろまた別のモノが妬ましく思えてそいつを破壊し、そしてまた別のモノを妬むようになる負のスパイラルに呑まれるだけだぞ?」

 

「そんなの分かってる……!けど、わたしのこの妬みを一時的にでも和らぐ為には、こうする他ないのだ……!」

 

………どうやら何を言ってもムダのようだな?嫉妬の感情を得てしまったが故に、こいつはその強い妬みに支配されてしまっている。なんとも哀れな奴だな……

 

「…………なら、こっからは俺が相手をする。これ以上お前の妬みに周りを巻き込むのは御免だからな」

 

「え!?ま、待ってください玲二さん!僕なら大丈夫ですから……!」

 

「そんなボロボロの状態で言われても説得力がねぇよ。取り敢えず此処は俺に任せて下がりな」

 

レイラに下がるように言い、俺はシンラガンダムにクロスボーンのサーベルを持たせエンヴィーのガンプラと対峙する。グラトニーのあの感じからしてこいつ等とは多少なりとも和解出来そうな気もしたが、こいつに関してはそれは無理そうだな……

 

「……神羅の男よ、わたしの邪魔をする気なのか?まぁいい、貴様もこの男と同様妬ましき存在。今此処で貴様諸共始末してくれる!」

 

「やれるモンならやってみろ。俺はそうやすやすと負ける程ヤワじゃねぇぞ……!」

 

最早お互い相容れぬと分かるや相手に敵意を向け、そして二機のガンプラがビームサーベルを構え相手へと斬り掛かっていった…………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「トマレ」

 

 

 

―ガッ……!!―

 

「「な…………ッ!?」」

 

……が、その瞬間何処からか止まれという声が聞こえ、俺とエンヴィーの機体が動かなくなってしまった。いや、機体だけじゃない、俺達の身体自体も動けなくなっている!?こ、これは……!?

 

「…………エンヴィー、貴様一体何をしている?」

 

「ッ!?グ、グリード……!?」

 

「グリード!?こいつが……?!」

 

すると其処に黒い靄が現れグリードが怒りの表情を浮かべながら現れた。そんなグリードに対しエンヴィーは怯えた様子を見せ、レイラもグリードから放たれる威圧感に圧されてしまっている。

 

「エンヴィー、貴様は我々が其処の神羅の男と誓いを交わしている事を忘れたのか?我々は此奴が開催する大会が終わるまで一切の破壊行為を行わないと」

 

「い、いや、その……!?」

 

「…………フン、大方嫉妬の感情に支配されて衝動的に動いたのだろう。だが今は我々と此奴等の世界の存続を賭けた審判の時。勝手な行動は謹んでもらおうか?」

 

「う、うぅ…………わ、分かった……」

 

グリードに睨まれエンヴィーは急いで自身が生み出した負のオーラの空間を解除し、辺りは普段と変わらないテストプレイルームへと戻っていった。

 

「……其処の転生者、此度の事はすまなかったな。此奴の暴走の所為で貴様を危機に晒してしまった。無呪羅のリーダーとして、深く詫びよう」

 

「え!?い、いやその……?!」

 

あー、やっぱレイラも動揺するか。こいつ等無呪羅はЯと違って悪意を持って破壊行為を行ってはいないからな。まさか謝られるなんて思いもしなかっただろうな?

 

「神羅の男よ、貴様に対しても誓いを破るような真似をしてしまった事を詫びる」

 

「い、いや、取り敢えずレイラも無事だったからそれは良いんだが……」

 

「ふむ、そう言ってもらえるなら有り難い。まぁ我が此処に来たのはこのエンヴィーを回収しに来たのと、貴様にも伝えなければならない事があってな」

 

?伝えなきゃならない事?何なんだそれは?

 

「一つは我々の六人目の仲間、『スロウス』が生まれた事だ。とは言っても、奴は自発的に動く奴ではないがな」

 

「スロウス……怠惰か。成る程、確かに自発的に動きそうにない名前だな?」

 

やはり六人目も七つの大罪から取ってきたか。すると残るは傲慢か。一体どんな奴が出てくるのか……?

 

「で、それがお前の伝えたかった事か?わざわざ仲間が増えた事を伝えるなんて、案外律儀なところもあるんだな?」

 

「……まぁ、これに関してはオマケのようなモノだ。本題は別にある」

 

本題?まだ何かあるのか?まさか今回の事でこの世界の破壊を無しにしてくれる……とかはないだろうな。だとしたら一体なんだ?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…………Яが、我々の命令に叛き幾つかの世界を破壊した」

 

「「な…………ッ!?」」

 

な、なんだと!?Яが世界を破壊した?!

 

「どういう事だそれは!?Яがお前達の命令を無視して世界を破壊したって……!?」

 

「それについては我々も分かってはいない。だが我々は確かに奴等に破壊行為を止めるよう命令し封印していた。にも関わらず、奴等はその封印を解き、今は好き勝手世界を破壊しようとしている。その中には貴様がかつて絆を結んだ世界もあったようだ」

 

な、なんだと!?俺が絆を結んだ世界……まさか、前にこの世界に迷い込んだ異世界のホロメン達の事か!?その世界が消されたなんて……!?

 

「…………貴様には本当にすまないと思っている。だがこれだけは伝えておこう。Я達は今はどうやら我々とは違う奴に付いているようだ。そいつがЯ達に命令を下し、他の世界を消し去っているようだ」

 

「お前等とは違う奴に………?!」

 

それってつまり……もしかしたらこの間俺が立てた仮説、先代無呪羅に裏切り者がいて、そいつが今もなお生き残っているっていうのが当たってたという事か!もしこいつの言う事が本当ならそういう事になる!そうなるとその裏切り者は一体誰で、何処に隠れているんだ?!

 

「兎に角、我々から言える事はそれだけだ。我々も引き続きЯ達の動向を追うとする。貴様らも充分に気をつけるのだな。行くぞ、エンヴィー」

 

「…………転生者、今回は大人しく身を引こう……だがわたしは諦めないからな……必ず何時の日か、妬ましい貴様を破壊してやる……ッ!」

 

そうしてグリードは忠告、エンヴィーは捨て台詞を言いその場から消え去っていった。取り敢えず、危機は去ってくれたか……

 

―ウィーンッ―

 

「玲二さん!大丈夫!?怪我とかしてない?!」

 

テストプレイルームの扉が開き、アズキが慌てて俺の下に駆け寄り心配してきた。一応扉の前で待機させてたけど、グリードのあの威圧感を受けずに住んだから正解だったな。

 

「あ、あぁアズキ、俺は大丈夫だ。それよりもレイラを……」

 

「え、レイラ君?どうしてレイラ君が此処に?それにそのガンプラ……!?」

 

「…………いえ、僕は大丈夫です。それより今はこいつを修理しないと……」

 

そういうレイラの手にはボロボロになってしまったνガンダムが乗せられていた。さっきの戦い、リプレイで見せてもらったが、まさか相手の機体を仮組みの素体まで戻してしまうなんてな……レイラのように操作技術が優れたバトラーにとって、素組や仮組みのキットは逆に扱いづらくなってしまう。もし本戦であんなチートスキルを使われたら厄介だ。これは、早急な対応をしないといけないかもな……

 

「…………玲二さん、僕は今まで神羅族のフレアからもらった力が宿ったガンプラを使う事を避けてきました。あれは、Яのような世界を滅ぼしかねない相手に使うべき力ですし、それに……僕自身がきっと慢心してたんでしょうね?さっきのような奴なら使わなくても勝てると思ってしまって………」

 

「まぁレイラは無呪羅の事をあまり知らなかったからは無理はない。だがこれからの戦い、神羅の力を宿したガンプラは絶対に必要になってくる。その時が何時来ても良いように、心構えだけはしっかりしとかないとな」

 

「…………はい」

 

…………レイラの奴、さっきの戦いでいろいろと考えさせられてしまったようだな。無理もないか。俺が後僅か遅れていたらレイラは破壊されていたのかもしれない。幾ら150年生きようと、存在が消えてしまうという恐怖はそう安々と払拭は出来そうもないだろうな……

 

「…………よし、決めた!」

 

「え?決めたって何を……?」

 

「今までHi-est νガンダムを使う事を躊躇ってましたが、あいつ等と当たった時はもう遠慮なくこいつを使います!いや、それだけじゃない!こいつを更に強化してもっと強い性能のνガンダムを作り上げてみせる!そして必ずあのエンヴィーにリベンジしてやりますよ!」

 

「…………フッ、ハッハッハッ!そうか、そうだよな?やられっぱなしは悔しいもんな?」

 

「えぇ、だから次こそは絶対に勝ってみせます!そして全てが終わった時に、玲二さん!僕は貴方に勝負を挑みます!」

 

「あぁ、その時を楽しみにしてるぜ。ま、俺も簡単にやられるつもりはないけどな?」

 

……うん、取り敢えずレイラも大丈夫そうだな。寧ろエンヴィーと戦った事で戦いに対する覚悟がより一層固まったようだ。俺も負けてはいられないな。

 

「さて、それじゃあまずは腹ごしらえといくか。アズキ、あんずも連れて今日はファミレスに行くとしよう。当然、レイラもな」

 

「え、良いんですか?」

 

「あぁ、飯は皆で食った方が良いしな。アズキもそれで良いか?」

 

「うん、あんずもきっと喜んでくれるよ♪じゃあすぐにあんずを呼んでくるね」

 

「という事だ。今日は俺の奢りだから遠慮なく食いな」

 

「…………ありがとうございます。ではお言葉に甘えさせて頂きます」

 

こうして俺達はレイラを連れてファミレスへと向かうのであった。エンヴィーという脅威は去ったもののまだまだ油断は出来ない。だが今はこの一時をゆっくりと味わうとしよう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―オマケ―

 

「…………おい『スロウス』、お前何時までそうやってだらけるつもりだ?」

 

「えぇ〜?別に良いじゃ〜ん、特にやる事ないんだしぃ〜……はぁ、もう喋んのも息すんのも怠いぃ〜…………」

 

「チッ!こいつどんだけやる気ねぇんだよ!?苛立たしいッ!」

 

「クククッ流石は怠惰を関するだけの事はあるな?」

 

「でもこいつのコピー元の奴はあの神羅の男に付いてたメイドでしょ?まるっきり真逆じゃん。なんでわざわざあのメイドをコピーしたんだろ?」

 

「でもこれはこれで面白いわ〜♡あっちのオリジナルちゃんがこっちのスロウスちゃんを見たら驚いちゃうかもね〜♡」

 

新たに生まれた無呪羅、スロウス。怠惰の名前を関する彼女はなんとみしろの姿をコピーして生まれたようだ。物事をきっちり熟すみしろがこのスロウスの姿を見たら失神してしまうかもしれない程、スロウスは髪はボサボサでだらしなくソファーでぐて〜っと過ごしている。

 

「ねぇグラトニ〜、パン買ってきて〜。あんまり咀嚼しなくて済みそうなパンで〜………」

 

「自分で買ってこいよそんくらい!どんだけ他力本願なんだよ!?」

 

新たに誕生した無呪羅、スロウス。そのあまりにも自堕落な感じに仲間であるグリード達も一苦労しそうな予感がするのであった……

 

 

 

神羅file15

無呪羅の姿であるコピー元はЯが決めている。理由は定かではない




はい、という事でレイラがまさかの敗北寸前まで追い詰められてしまいました。ですがレイラもこれを切っ掛けにさらなる機体強化に励む切っ掛けになると思います(^_^)

そして新たに生まれた無呪羅、スロウスですが……みしろの姿でだらけているのが創造出来ませんね(^_^;)

さて次回は……
神羅城に帰宅したフレア。その理由が自分の祖母が会いたがっている為にカガリと共に帰省する為だという。しかしフレアは全く乗り気でなかった。その理由とは……?

次回
『天界の魔法国家』

次回もまったりと待って頂ければ幸いです、ではまた!
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