ホロライブ ビルドライバーズ   作:神楽

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本当は一旦通常回挟もうと思いましたが、なんかこっちの方が筆記が捗ったんで通常回は後回しにしてこちらを先に片付けたいと思います。なので前回の次回予告も変えました!……本当にすいませんm(_ _;)m

今回はついに、玲二があいつと対決!はたしてかつての世界で一体何があったのか?そして玲二は別世界との決着をつけれるのか!?今回も最後まで見て頂ければ有り難いです、ではどうぞ!


EP35『真の無呪羅』

神羅フレアの件から数日後、あれから拓哉達に関しての対策に目処が立ち、なんとかする事が出来たのだが、如何せんまだ問題は山積み状態には変わりなかった。GWDWCの予選終了まで後僅か……だがЯの問題も解決していない今、このまま放っておくワケにはいかない。やはり奴等を裏で操っている奴を探って叩かない限りはこの負のループからは抜け出せない。

 

一体誰が……グラトニーが言うにはシロ、アカリ、みしろ、ヒメヒナ、そしてホロライブ4期生がかつての無呪羅だった。もしその中で現在もいるとしたら……やはり、神羅族の中に紛れ込んでいるのか?だとしたら一体誰が…………ん?

 

「…………久しぶりですね、レイくん」

 

「フブキ?……いや、神羅族のフブキか。そっか、オカユが連絡してくれたんだな」

 

何時の間にか俺の背後に立っていたフブキ……正確には神羅族の、別次元のフブキ。以前オカユに頼んでフブキを呼んでもらうように言ってたが、漸く来てくれたんだな。

 

「うん、オカユにレイくんが白上と話したがってるって聞いたから駆けつけたの。そしてその話っていうのが……無呪羅の事ですよね?」

 

「あぁ、そしてその中でも今最も聞きたいのは今Яを操っているのが誰かって事だ。なぁ、お前は知っているんだろ?今何が起こっているのか、そして敵の目的とかも」

 

「……はい。今こそ全部お話しします。今起きてる事全てを、そして、一体どうしてそうなったかを……」

 

フブキも覚悟を決めたのか、俺に全てを話してくれると言ってくれた。そしてそれが、俺達の予想を遥かに超えるとんでもない出来事だったのだ…………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……かつて、白上達は神羅の力を手にした時、この力と対を成す力を用意する事を決めてました。それこそが無呪羅……『呪いを以て無に帰す力』です。創造の神羅と破壊の無呪羅、この二つを持つ事で何があっても互いに静止させるようにしたんです」

 

成る程、神羅と無呪羅は互いに互いを静止する為に生み出したワケか。

 

「そしてその後白上達は自分達の世界を作り、其処でレイくんと幸せに暮らしてました。その中で白上達を補佐する為のAIプログラム『Relight』を作ってより良い暮らしを過ごしてきました…………ところがあの日、ある男が白上達の世界に侵入し、あろう事か神羅の力と無呪羅の力を宿した核を盗み出し同時にその身に宿したんです」

 

「ある男……?そいつは一体……」

 

「…………只野喪不男。かつて白上達のいたホロライブにいた最悪の男です」

 

な…………ッ!?た、只野だと!?なんで奴がそんな事を……!?

 

「どうやってあいつが白上達の世界にやって来たのかは分かりません……けど、神羅と無呪羅の力を宿した只野は暴走し、欲望のままに白上達を襲い始めました。これに対してレイくんや白上達は真っ向から立ち向かい、多くの犠牲を払いましたが無事に只野を倒す事が出来ました」

 

「成る程……いやちょっと待て?只野を倒す事が出来たならそれで終わりじゃないのか?」

 

「うん、白上達も最初はそう思ったよ……けど、あいつはそれでも死ななかった。核だけの状態になっても尚生き延び続けていて、このまま放置するワケにはいかないと判断したレイくんは只野を厳重に封印する事にし、そして世界の奥底に沈める事が出来ました……けど、此処で只野は最後の悪足掻きをしたんです」

 

悪足掻き?それって一体……?

 

「…………只野は、その悪意を波動に乗せて白上達に向けて放ったんです。それに対して白上達はなんとか防いだ、そう思ってたんですが……運悪くかなたんだけはその悪意に触れてしまって、その心に強い欲望と悪意を宿してしまったんです」

 

「な、なんだと……!?」

 

「其処からは悪夢の始まりでした……かなたはレイくんを独り占めする為に白上達に牙を剥き、更に白上達の補佐をしていたRelightをその力で無理矢理捻じ曲げて破壊プログラム『Я』に変化させてしまったんです」

 

な……そんな事があったのか!?つまり別次元の只野の所為でかなたがおかしくなってしまって、更に補佐プログラムをЯに変化させてしまったのか!?あの馬鹿、異世界でもとんでもない事しやがったな!?

 

「それから白上達もレイくんを守る為に必死でした。でもЯの圧倒的な戦力に白上達は次々とヤラれてしまって、最後に残ったのがレイくんと白上だけになってしまったんです。もう絶体絶命の状況になって、其処でレイくんは最後の手段に出ました」

 

「最後の手段?一体何をしたんだ?」

 

「…………自分の中から神羅の力を抜き、そしてその力を白上に託して自分は残った力でかなたと共に自爆しました。それが、白上達の世界が終わった瞬間です」

 

じ、自爆……別次元の俺、かなりムチャしたんだな?だがそうでもしない限りはかなたを止める事は出来なかったという事か……

 

「レイくんの決死の自爆で全てが終わった……そう思ってたんですが、まさかかなたんがまだ生きてたなんて、しかもそれが今いる神羅族の中に紛れていたなんて思いもしなかった。全ては白上達が油断していた結果です」

 

「そんな事はない!悪いのはいきなり侵入して神羅と無呪羅の力を取り込んだ只野だ!あいつが悪意の波動を放たなければかなたもそんなふうにはならなかった筈だ!」

 

そういう意味ではかなたもまた被害者に過ぎない!なら俺達がすべきなのは、かなたを止める事だけだ!だから今すぐにでもかなたを探して……!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あ〜!今玲二君、ボクの事を考えてたでしょ〜♪やっぱりボク達は相思相愛なんだね♡」

 

「「ッ!?」」

 

な……!?何時の間にか部屋の片隅に誰かがいた!?あれは……シズクか?前にオカユがガンプラをあげた女の子だよな?なんでこんな所に……?

 

「あれ?なーんか反応がイマイチだにゃ〜?あ、そっか。今はこの子の身体借りてたんだっけ……ンブッ!オボォッ!」

 

―ボドドドドドドドッ!―

 

ッ!?な、なんだ!?いきなり黒いヘドロみたいなのを吐き出した!?それがどんどん人型になっていって……ッ!?まさかッ!

 

「……ふぅ〜、やっぱりこの身体が一番だね♪」

 

「お前、かなたなのか……!?」

 

「フフッそうだよ玲二君♪直接会うのはこの世界では初めてだね♡」

 

目の前に現れたかなたは妖艶な笑みを浮かべながら俺を見つめてくる。その横には先程まで乗っ取っていたであろうシズクが横たわっている。まさか、関係のない子まで巻き込んでいたなんて……!?

 

「……今さっき、フブキから全てを聞いた。お前は、本当に別次元の……かつての俺達の仲間だったかなたなのか?」

 

「そーだよ〜♪ボクはかつて玲二君と一緒に過ごしたプリチー天使♡天音かなたそだぞ〜♡」

 

やっぱりそうなのか……しかし、言葉遣いは普段のかなたと同じだが、こいつから放たれる悪意は明らかに異常過ぎる……!

 

「……なぁかなた。さっきフブキが言っていた事は本当なのか?お前がかつて、仲間達を滅ぼしたって……」

 

「……本当だよ。だってあいつ等がいたら、ボクが玲二君を独り占め出来ないじゃん?だから消したんだよ、邪魔なあいつ等を纏めてね♪でも、最後に玲二君がボクごと巻き込んで自爆するなんて思わなかったなぁ〜?でもでもぉ、これってある意味情熱的なアプローチってコトだよね♡」

 

「ッ!?……お前は……お前は本当にそんなふうに思ってるのか!?かつての仲間達を、共に苦労し喜びを分かち合った仲間達をそんなふうに邪魔だと思っていたのか!?」

 

「…………そうに決まってるじゃん。そもそもさぁ?ボク達が皆で玲二君を守るなんて決めてたけど、そんなの皆表面上だけだったんだよ。本当なら自分こそが一番でありたい、そう思っているのに皆して良い子ぶって我慢していた。只野が放ったあの波動は、そんなボクの心を解放してくれたに過ぎないんだよ」

 

…………こいつは、本気でそんなふうに思いながら皆を……これが、只野が残した悪意の波動の影響なのか……!?

 

「……でもね!そんなのもうどうでも良いんだ♪だって、漸くキミの事を手に入れる為の準備が整ったんだから♪」

 

「ッ!そ、それは……!?」

 

?どうしたんだ?フブキの奴、かなたがポケットから出した虹色のカードを見て驚いているが、あれは一体……?

 

「フッフッフ〜♪流石フブちゃん♪これが何か分かってるみたいだね?」

 

「…………神羅の、核……まさか、他の神羅族の皆をヤッたの!? 」

 

な!?あれが、核!?それも九枚も……つまりあれは、神羅族から奪った物だというのか!?

 

「そうだよ、フブちゃんがあの紛い物達を生み出したお陰でこんなにも神羅の力が手に入ったんだ〜♪さてと……それじゃあそろそろ始めよっか。でも此処じゃ少し寂しいし、場所を移させてもらうよ」

 

―パチィンッ!―

 

―ブォンッ!―

 

ッ!?こ、これは……宇宙空間!?だが上空や足元には虹色に輝くオーロラのような物が浮いている……なんか、かなり神秘的な場所だな……

 

「フフフ……さぁ、始めようか。玲二君とボクの、愛を誓い合う戦いをッ!!」

 

―バッ!―

 

な!?かなたの奴等、神羅の核を上に投げ出した!?一体何を…………ッ!?あれは、Я!?それもかなりの数がいるぞ!?

 

 

 

―グチュッ!グチャッ!グチャグチャッ!―

 

―ギュインッ!ギュインギュインギュインギュインッ!!―

 

ッ!Яが、一つに集まってる!?しかもその周りに神羅の核がЯを包み込むように回り始めた!まさか、Яの力と神羅の力を一つにする気か!?

 

「フフッ……ハァッ!」

 

―ズズッ……ビカアァーーーーーッ!!―

 

なッ!かなたの奴、Яの中に取り込まれていきやがった!?しかもこの光はなんなんだ!?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「フフフ……さぁ見てよ玲二君!これが神羅と無呪羅の力が合わさった究極の機体ッ!『ジャッジメントウイングガンダム“Яebirth”』さッ!!」

 

 

『ジャッジメントウイングガンダム“Яebirth”』

さぁ、裁きの時は来た。無用なモノは全て神の裁きによって廃し、新たな世界を再び築き上げよう……!

 

 

な、なんだこの機体は!?金色の、ウイングゼロ!?それに背中には九枚の羽根が広がっている!?しかもこの大きさ……デカ過ぎる!最早ガンプラなんかじゃねぇ、本物のMS程の大きさがあるぞ!?

 

「さぁ、玲二君も早く機体を用意しなよ?キミの想いが籠もった最強のシンラガンダムをね♪」

 

「くッ……!フブキ!シズクの事を頼んだぞ!」

 

「う、うん!…………レイくん、頑張って!かなたんを、救ってあげて……!」

 

「………あぁ、勿論だ」

 

横たわっているシズクをフブキに任せて、俺はシンラガンダムを取り出し巨大化させる。そしてシンラガンダムと一体となりかなたのジャッジメントウイニングと対峙していく。

 

「フフッこれはキミの世界のガンプラウォーズとは違ってゲームじゃなくて本当の戦い。ボクがこの戦いに勝てば、神羅の力と無呪羅の力をぶつけ合い全次元をリセットする。そして全てを無に帰した後で、ボクは玲二君との永遠の愛を結ぶんだ♡」

 

「…………そんなくだらない真似させねぇよ。お前に絡みついた悪意は、此処で断ち切るッ!」

 

「フフッそれでこそ玲二君だよ♡まぁ……出来るモンならね♪」

 

 

 

………………………………

 

 

 

 

…………………………………………

 

 

 

 

 

……………………………………………………カッ!

 

―ジャキィッ!―

 

―ズガガガガガガガガガガガガガガガガガッ!―

 

僅かな静寂、しかしそれは長くは続かず俺達は互いにガトリング砲を召喚し互いに撃ち合い躱していく。そしてジャッジメントウイングはガトリング砲を捨てビームサーベルを抜き接近してきた。

 

「おりゃあッ!!」

 

―ズバァッ!!―

 

―ブシュウゥゥゥゥゥッ!!―

 

「グアァッ!?な、これは……グフッ!?」

 

な、なんだこれは……?シンラガンダムの胴体が斬られたと思ったら、俺の胸部分から血が噴き出した!?

 

「アハハ♪言ったでしょ、これはガンプラウォーズとは違うって。ボク達は今それぞれの機体とリンクした状態、そんな状態で攻撃を受ければ当然自分にもダメージがいくよ!」

 

「グッ……そういう事か……よッ!」

 

―シュンッ!バッコオォォォォンッ!!―

 

「うぐぅッ!?」

 

俺は仕返しと言わんばかりにマックスターのショルダーアーマーを召喚してそれを拳に装着してジャッジメントウイングの顔面に向かっておもいっきり叩きつけた。その隙に先程受けた傷を回復させ、俺は一旦距離を取る。

 

「いったぁ〜……やるねぇ玲二君♪久々に鼻血でちゃったよ♡」

 

顔面をおもいっきり殴られたかなたは鼻血を出しながらも笑みを崩さず俺に突っ込んでくる。そして互いにフツノミタマを召喚しぶつかり合い激しい鍔迫り合いを繰り広げる。

 

「グッ!?なん……てパワーだ……ッ!?」

 

「アッハハ♪そんなんじゃ力負けしちゃうよ〜?戦いは始まったばかりなんだから、もっと楽しもうよ〜♡」

 

圧倒的な力によって徐々に圧されていく……けど、此処で負けてしまったら全ての次元世界が滅んでしまう!皆の居場所を守る為に、そしてかなたを正気に戻す為にも!俺は負けるワケにはいかないんだッ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その頃……

 

―ゴゴゴゴゴゴゴゴ………ッ!―

 

「な、なんかさっきから様子が変じゃない……?」

 

「まるで、世界が壊れそうになってるみたいだ……」

 

「うわぁ~んままぁ〜!」

 

「お、終わりだ……この世の終わりだぁ……」

 

玲二が戦っている中、世界各地では様々な異変が起こっていた。大地は震え、海は荒れ、空も灰色へと変色していた。それは玲二達の世界だけでなく、リク達の世界であるビルドワールドや他の神羅族が管理する次元世界でも同様の出来事が起こっている。まるで、世界がもうすぐ崩壊してしまうかのような状況に、人々は混乱し絶望していた。

 

「こ、これってもしかして……!?」

 

「……うん、私達には分かる……レイくんが、今強大な何かと必死に戦ってる!」

 

「だ、大丈夫だよね?レイ兄ちゃんが負けるなんて事、ないよね……?」

 

「あ、当たり前だろねね!兄ちゃんが負けるなんて、そんな事……」

 

そしてこの世界の異変に、玲二の嫁であるフブキ達はこの現象が玲二が誰かと戦っているモノだとすぐに気づいていた。だが今までとは違い、あまりにも強大過ぎる影響が世界中で起きている所為か、皆はもしかしたら玲二が危ないのでは……そう思ってしまっていた。

 

(…………今の私達には、レイくんの無事を祈るしか出来ない。お願いレイくん、絶対に無事に帰ってきてください!)

 

神羅化しつつあると言えど自分達ではどうする事も出来ない。今のフブキ達に出来るのは玲二の、最愛の夫の無事を願うだけであった……

 

 

続く……

 

 

 

神羅file20

神羅と無呪羅、二つの力を取り込んだ先にあるのは、破滅である……

 

 

 

 

次回……

 

次元の彼方で激しく戦い合う玲二と無呪羅かなた。だが神羅と無呪羅の力を取り込んだかなたのジャッジメントウイングガンダム“Яebirth”に圧倒され追い詰められていく……はたして玲二は、無呪羅かなたの悪意を祓う事が出来るのか?

 

次回

『―――覚醒』

 

 




はい、という事で遂に玲二VS無呪羅かなたとの対決でした!はたして玲二は、世界を救う事が出来るのだろうか?次回もまったりと待って頂ければ幸いです、ではまた!
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