ホロライブ ビルドライバーズ   作:神楽

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ストフリのバックパックをマイストフリに移してストフリ二式、マイストフリのバックパックをライフリに移してマイライフリに、そして余ったライフリのバックパックとストフリを合わせてライストフリ……うーん、なんか微妙になっちゃうなぁ?まぁ取り敢えず改造案も思い浮かばないので暫くはこれで飾ろうと思います。

今回は遂にあおぎり高校最後の物語!と言いつつまた前後編になってしまいました……(-_-;)
はたして魂子達は玲二と無事結ばれるのだろうか?今回も最後まで見て頂ければ有り難いです、ではどうぞ!


EP42『AOGIRI THE FINAL 前編』

あおぎり高校。ギリギリのラインを攻めた配信活動を続けているクレイジーなグループであり、今や新生アイドル界の異端児として多くのファンを取り込みその絶大なる人気を博している事務所である。

 

所属するアイドルは現在11人であり、その内の半数以上がホロライブにいる佐々木玲二に惚れ込んでおり、今もなお彼との結婚を夢見ている。

 

これは、そんな彼女達が玲二に迫る最後の物語である……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「お前等ぁッ!今日という今日こそ!玲二さんと私達が結ばれる方法を考えるぞぉーーーッ!!」

 

『おぉーーーーーーッ!!』

 

「……はぁ、まーたやってるよ?」

 

「もういい加減諦めたら良いのにな?」

 

とある昼下がり、事務所代わりに使用している教室の中では今日もまたリーダーである魂子を中心に何回目になるか分からない佐々木玲二と結ばれる作戦会議を行っていた。それを見ていた蝶美と麗女とぽぷらは呆れた様子で見ていて、エトラと最近あおぎりに入ってきた古参の新生アイドル『嫁ノ萌実』は苦笑いしていた。

 

「……もぉ魂子先輩達もいい加減諦めたらどうです?これ以上やったところで佐々木さんも振り返ってはくれないと思いますよ?」

 

「なぁに言ってんだ蝶美ぃ!?お前それ私達に○ねって言ってんのと同じだかんなぁッ!」

 

「いや其処まで言ってないですって……」

 

「ってか皆してなーんであんな男に惚れ込むんだか……?」

 

「そんな事言って、麗女さんもお兄ちゃんの事なんだかんだで認めてるよね?」

 

「……まぁ、悪い奴じゃないのは良く知ってるけどさ」

 

玲二を兄と慕うぽぷらも玲二の事を毛嫌いしていた麗女も玲二の事は良い人だとは思っているが魂子達のような恋愛感情は抱いてない。故に魂子達が其処まで玲二に対して執着するのかがイマイチ分からずにいた。

 

「けど玲二さんの事を幾ら好きって言っても向こうが拒否してる以上はどんなに攻めようが無理じゃないんですか?」

 

「何をぉ!?そーいうお前等はどーなんだ?!知ってんだぞお前等が本当は玲二さんの事好きだったっていうのを!」

 

「……まぁ確かに好きでしたよ。あの人は忖度なしに私達の事を助けてくれましたし……けど、あの人にはホロライブの皆、それに他にも沢山の愛する人がいます。私にはその間に割って入るなんてことなんて出来ませんから……」

 

「萌実も、昔は佐々木さん……玲二さんの事は理想の旦那様だなって思ってたよ。でもね、一生懸命にホロライブの皆を支えているあの人を見ていたら萌実が迫っても邪魔になってしまうから……」

 

そう、実は元々別の事務所にいた萌実とエトラも玲二に好意を寄せている。否、正確的には寄せていた。彼女達はあおぎりに入る前に玲二のサポートを受けていたのだ。その時の献身さに心を打たれた二人は玲二に惚れた……のだが、玲二にはフブキ達をはじめとしたいろんな女性が近くにいる。そんな中に自分達が入る隙間なんてないと悟った二人は玲二の事を諦めその想いを心の中にしまい込んでいたのだった。

 

「ほら、萌実さん達だってこうして諦めているんですから、魂子先輩達もきっぱり諦めて」

 

「絶対にヤだ!私は絶対に玲二さんと結ばれたいんだ!今や一夫多妻制になっているこのご時世に他に女がいるからなんて理由で諦めたりするもんか!」

 

蝶美が諭すように説得するも魂子はそれを聞こうとしない。魂子だけでなく他のメンバーも諦める気はないのか魂子の言葉に頷いていた。だが……

 

「…………そうですか。なら、勝手にすれば良いんじゃないですか?ちよはもう帰りますんで」

 

そんな魂子達に対して蝶美は冷めたような目で見ながら教室から出ていくのであった。

 

「……なんだあいつ?急に態度悪くなって」

 

「さぁ?けどそんな事より今は作戦会議を続けるぞぉーーーッ!」

 

蝶美が出ていった事に対し気にせず作戦会議を続けようとする魂子達。だが真白だけは何かを察しでいた。

 

「……あ、大代ちょっとトイレに行きたいから先に話を進めておいてくんない?」

 

「ん?あーオッケー。早く戻って来いよ〜」

 

そして真白はトイレに行くと嘘を言って廊下に出て蝶美を追いかけてた。幸い蝶美はすぐ其処にいた為に真白はすぐに追いついた。

 

「蝶美!」

 

「?どうしたんですか真白先輩?まだ話し合いしてたんじゃないんですか?」

 

「あ、いや、そのな……なぁ蝶美、お前玲二さんと何かあったのか?」

 

「は?いや、別に何もないですけど……いきなりそんな事聞いてきて、どうしたんですか?」

 

「いや、えっと…………最近大代達が玲二さんに迫ろうとしたり玲二さんの事で話し合いをしてる時のお前の様子がおかしくてさ。もしかして玲二さんと何かあったんじゃないかって思ってな……」

 

そう、真白は最近蝶美が自分達が玲二に迫ろうとする度に何処となく様子がおかしいと悟っていたのだ。そしてそれがもしかしたら蝶美と玲二の間に何かあったんじゃないかと思い心配していたという事だ。だか、蝶美の様子がおかしかったのは玲二と何かあったのではなく、玲二に執拗に迫る魂子達に対してだった……

 

「…………まぁ、あの中では真白先輩が一番まともなので言っておきますね。佐々木さんと結ばれる……それが一体何を意味するのかを」

 

「玲二さんと結ばれる事が意味する事……?」

 

「はい……佐々木さんと結ばれる、それはつまり…………」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―ガラガラガラ……―

 

「お?大代〜遅かったな?もしかしてデカい方だったか〜?」

 

「……………………」

 

蝶美との話を終えた真白は魂子達のいる教室へと戻ってきた。しかし、その表情はかなり暗く俯いている。

 

「よぉーし!そんじゃ大代も戻ってきた事だし会議の続きを「ねぇ魂子、もうこんな事止めにしない?」……え?」

 

作戦会議を続けようとする魂子の言葉を遮り真白はこれ以上は止めようと言いながら自分の荷物をまとめていく。

 

「ちょ!?ど、どうしたんですか真白先輩?!いきなり止めようだなんて……!?」

 

「そうだよ!大体お前だって玲二さんの事ステキな人だって言ってたじゃねぇか!」

 

「……うん、そうだけど……ほら、やっぱり一目惚れとかちょっと優しくされたからってそれだけで執拗に迫るなんて向こうにも迷惑だしさ?それに私達だってまだまだ若いんだしさ、他に良い人なんてすぐに見つかるっしょ」

 

「はぁ!?おいいきなりどうしたんだよお前!?この前の玲二さんとのデートめっちゃ嬉しかったって喜んでたじゃねぇか……ッ!?」

 

荷物をまとめて帰ろうとする真白を魂子が止めようと肩に手をやろうとするが、その時の真白の目から涙が溢れているのに気づき手が止まってしまった。

 

「…………ゴメン、私には玲二さんの横に並ぶ覚悟がないから…………」

 

そう一言だけを残し、真白は教室を後にして帰ってしまった。その様子に魂子達も戸惑ってしまい、結局その日は何もせず解散するのであった………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その夜……

 

「はぁ~、大代の奴一体どうしちまったんだろうなぁ?」

 

「ほえ?大代真白がどうかしたんですか?もしかして喧嘩したとか?」

 

風呂から上がり自分の部屋で寛ぐ魂子と玲二の眷属の一体であるルミティアことルミア。魂子が愚痴っていた内容が気になったのかルミアがどうしたのかと聞き出す。

 

「ん~、別に喧嘩とかしとらんけど……今日も玲二さんと結ばれる為の作戦会議をしてたんだけど、なんだかあいつ様子がおかしくてさ。急に玲二さんに迫るのを止めると言い出して……」

 

「マスターを諦めるって事ですか?」

 

「多分だけどそうかも……それに最近蝶美の様子もおかしいんだよね?私達が玲二さん絡みの事を起こす度になんか態度が冷たくなるっていうか……ねぇルミア、あの二人に何かあったか分かる?」

 

「だぁーかぁーらぁールミア様って言ってるじゃないですか!…………まぁでも、心当たりがないワケではないですよ」

 

「本当!?一体なんなの?!」

 

魂子の話を聞くとルミアには何となくだが心当たりがあるようで、魂子はそれが何か聞く為にルミアに迫っていく。ルミアもそんな魂子を見て何やら覚悟を決めたかのように語り始める。

 

「………千代浦蝶美と大代真白の様子がおかしかったのは、おそらく二人ともマスターの本質を理解してしまったからだと思うのです」

 

「玲二さんの本質?何それ?」

 

「音霊魂子、貴方は玲二さんやその家族が神羅族だというのは知ってますよね?」

 

「え?ま、まぁ話には聞いてるよ。確かあらゆる種族の祖って言われてる伝説の種族だよね?」

 

「まぁ実際には少し違いますけどね。そしてそんなマスターと結ばれた奥様達もまた、マスターの影響を受けて神羅族と覚醒しました」

 

実際には玲二は既にそれを超越した真魔神となっているが、此処ではそれは割愛しよう。兎に角玲二やその家族が神羅族となり強力な力を持つようになったというのはこのホロライトシティに住む一部の住人達による極秘情報となっている。

 

「神羅族になった者は得意不得意はあれど様々な能力が使え、更に怪我も一瞬で癒え病魔も殆ど効かない身体へと変化します」

 

「へぇ~そうなんだ?それってめっちゃ良いじゃん!私もそんな身体になりたいなぁ〜「その代わり死ぬ事が許されないとしてもですか?」…………え?」

 

死ぬ事が許されない。そう聞いた魂子は一瞬理解出来ず固まってしまう。

 

「確かに神羅族はあらゆる力を超越した万能な種族です。ですが、その影響でその身は不老不死へと変化してしまうんです。例え死にたくなっても死ぬ事が出来ない、仮に肉体が滅んでも体内にある神羅の核がある限りすぐに再生される。核を壊せば消滅出来ますが、そもそも核を壊す方法自体がないんです。つまりマスターと一緒にいるという事は、これから何千何万何億……いえ、数える事すら馬鹿らしくなる程の時を生き続けなければならないのです」

 

「永遠に……死ねない……?」

 

「そうです。そしてマスターの後輩である神代拓哉もとある神羅族に神羅の力を継承され、その力を千代浦蝶美も彼と一緒になる覚悟を決めて継承を受けました。だから彼女からしてみれば貴方達が薄い理由でマスターに迫ってるのが許せなかったんでしょう」

 

「蝶美が!?……そっか、あいつが最近様子がおかしかったのはそういう事だったのか。それに大代も多分あの時蝶美を追っかけてその事を聞いたんだな……」

 

此処最近の蝶美の態度、そして今日大代の様子について全て理解した魂子。蝶美からすれば大した理由もなく玲二と結ばれようとするならこの先何処かで後悔する事になるのに、知らなかったとはいえ能天気にしていた魂子達が許せなかったのだろう。そして真白もその事実を知り、永遠に生き続けなければならないという恐怖が勝ってしまい玲二への想いを諦めてしまったんだと…………だが

 

「…………まぁ、だからといって私は玲二さんを諦めるつもりはないけどね?」

 

「…………はい?いや貴方聞いてました?マスターと結ばれるという事はつまり「神羅族になって永遠に生き続けなければならない、でしょ?そんなの上等だよ」……何故です?何故そんな簡単に人間捨てるなんて決断出来るんですか?」

 

「簡単に?そんなワケないじゃん。確かにどんなツラい事があっても死ねないのは嫌だよ。でもね、私はそれでも玲二さんとずっと一緒にいたいって思えるんだよ」

 

「………私には理解出来ません。貴方はマスターの奥様達と違って唯の一目惚れなんですよね?そんな弱い理由でどうして「一目惚れなんかじゃないよ」……はい?」

 

一目惚れではない。魂子はそう言いながらタンスの前に行き引き出しを開く。その中にはボロボロながらも修繕されたネコのぬいぐるみがしまわれていた。

 

「……これは?」

 

「私が子供の頃に大事にしていたぬいぐるみ。そして……私が玲二さんに命を救ってもらった切っ掛けの、大切な思い出だよ」

 

「えッ!?マスターに命を救ってもらったって……!?」

 

「うん、向こうが覚えているか分からないけど、私は昔玲二さんに助けてもらったんだ。この子と一緒にね……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

十年数前……

 

「うわぁ~ん!魂子のネコちゃん返してよぉ〜!」

 

「ヤーだよ〜だ!こんな公園で一人でこんなぬいぐるみで遊ぶなんて気持ちワリぃなぁ〜!」

 

幼い頃から人とのコミュニケーションを取る事が苦手な魂子は公園でも一人でぬいぐるみと遊んでいた。その時偶々近くにいたガキ大将に目をつけられ持っていたネコのぬいぐるみを取られてしまったのだ。

 

「返して、返してよぉ〜!」

 

「うるっせぇなぁ!?此処は俺の縄張りなんだ!そん中で勝手に遊んでたのがワリぃんだよ!こんな人形、こうしてやる!」

 

―ブゥンッ!ポチャンッ―

 

「あぁーーー!?ネコちゃんが、魂子のネコちゃんがぁ……!?」

 

必死に返してもらおうとする魂子に苛立ったのかガキ大将はネコのぬいぐるみを近くの池へと投げ飛ばしてしまった。魂子は泣きじゃくりながら柵を越えて手を伸ばして取ろうとするが、子供の腕の長さでは全然届くワケがなく……

 

―ツルッ……―

 

「あ……!」

 

―バッシャアァンッ!―

 

もう片方の手を滑らせてしまい、魂子はそのまま池へと落ちてしまった。しかもこの池はかなり深いようで、子供の魂子では足が付かない程である。そんな中に当初泳げない魂子は当然這い上がる事すら出来ずに溺れてしまった。

 

「アブ!アブブ、ゴホッ!ガハッ!」

 

「あ、あぁ……!?お、俺しーらねっと!?」

 

まさか魂子が溺れるなんて思ってもいなかったガキ大将はその場から逃げ去ってしまい、時間も悪く周りに人がいなかった所為で魂子を助けてくれる人は誰もいなかった。このままでは死んでしまう、幼いながらもそう悟ってしまった魂子は大粒の涙を流すもどんどん力が弱くなっていく。

 

(……なんで?なんで魂子がこんな目に合うの?魂子はただネコちゃんと遊んでただけなのに……やだよぉ、しにたくないよぉ……)

 

そう思いながらもとうとう力が尽きてしまった魂子はそのまま池の中へと沈んでいってしまった。このまま自分は本当に死んでしまうのか?そう思いながらも魂子は何も出来ず意識を失ってしまった……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(…………あれ?なんだろう?なんだか身体がポカポカする……もしかして魂子、死んじゃったのかな……?)

 

自分は死んでしまったのか?そう思いながらも意識が徐々に覚醒していく魂子。少しずつ身体に力も戻っていき、うっすらと目を開けると一人の青年の顔が目の前にいた。

 

(……え?お、男の子…………ッ!?え、えぇ!?た、魂ちゃん今どうなっちゃってんの?!今魂ちゃん目の前の男の子にチューされてる!?///)

 

そう、魂子が意識を取り戻した時、青年の口と魂子の口が合わさっていた。この事に気づいた魂子は慌てて上半身を起き上がらせていく。

 

「わあぁぁぁぁぁッ!?///……ケホッ!ケホッガハッ!」

 

「うぉ!?良かった、息を吹き返したんだな?!」

 

魂子が目を覚ました事に喜ぶ青年。だがそんな事より魂子は目の前の青年に口付けされた事にかなり動揺してしまっていた。

 

「な、ななな、なんですかあなた!?い、いくら魂ちゃんが可愛いからっていきなりチューだなんて良くないと思いますッ!///」

 

「へ?チュー?いや、君がこの池で溺れていたから急いで引き上げて人工呼吸しただけなんだが……?」

 

「……へ?人工呼吸…………あ……」

 

青年に言われて魂子は先程までの事を思い出した。ガキ大将に投げられたネコのぬいぐるみを取ろうと池の柵を越えてそのまま落ちてしまった。其処に誰もいないと思いきや、どうやらこの青年が助けてくれたようだ。

 

「そ、そうだった……あ、あの、あ、あり、ありがとう、ございます……///」

 

「いや良いって別に。確かに緊急事態とはいえ口を付けた事には変わりないしな。それと、はいこれ」

 

「え?あ、ネコちゃん!」

 

水を吸ってしまったが、青年は魂子にネコのぬいぐるみを渡し頭を撫でていく。大切なおともだちを取り戻せた嬉しさから魂子の目には涙が溢れていく。

 

「それにしても君、どうして池で溺れていたんだ?この池は中に入らないよう柵もあったのに……」

 

「あ、えっと……実は…………」

 

気持ちが落ち着いた魂子は青年に全てを話した。そして話し終えた辺りで青年の表情は怒りが露わになっていた。

 

「ふーんそっか、そういう事か…………安心しなお嬢ちゃん。もう君を虐めるガキ大将は二度と現れないようにしてあげるから」

 

「え?それって、どういう……?」

 

「なーに、小さい子供が気にしなくても良い事さ。さて、取り敢えず君をお家まで送っていかないとな」

 

こうして魂子は青年に家まで送ってもらい、母親も怒るも無事だった事に喜び青年を家に招き入れようとするが、青年はそれを断りすぐに帰っていった。そして、その翌日から何故かガキ大将の姿を見る事はなかった。風の噂では何処か遠くに引っ越したようだが、真相は謎のままである……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……って事があったんだよ」

 

「あー……確かにそれ、間違いなくマスターですね。私の中にもマスターの記憶はありますので掘り返したら確かにそういう事はあったようですし……というかマスター、まさかその時のガキ大将をあんな事しちゃったなんて……」

 

「え?あのガキ大将がどうかしたの?」

 

「……音霊魂子、世の中には知らなくて良い事もあるんですよ」

 

「お、おう……?」

 

魂子の過去話を聞き、玲二と記憶を共有しているルミアも確かに玲二が過去にそんな事をした事があるという事実を知り、やっぱりあれは玲二で間違いなかったと嬉しくなる魂子だった。それにしてもあの時のガキ大将は一体どうしたのだろうか……?

 

「ま、まぁ貴方がマスターを諦めない理由は分かりました。ですが、だからと言ってマスターや奥様達が受け入れるかどうかは……」

 

「うん、分かってる。でもね……やっぱり私は、玲二さんとずっと一緒にいたいから。そしてそれは皆も一緒な筈だから。石狩、音玄、おこま、我部先、それに大代とエトラさんと萌実さんだって本当は……だからこそ、これで最後にする。これでダメなら私達は……きっぱりと玲二の事を諦めよう」

 

そう言って魂子はスマホを取り出し何かを打ち込んでいく。そして打ち込み終わると同時にすぐにそれを何処かへと送信した。

 

「?今のは?」

 

「玲二さんにメールしたんだ。これが本当に最後……私達の覚悟、見せてあげるんだから!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―ピロンッ!―

 

「ん?メールか?誰だ、こんな時間に……?」

 

深夜0時を過ぎ、配信している以外の他のメンバーも眠りについた頃、俺のスマホに一通のメールが届いた。差出人は……魂子か。もしかして、何かあったのか……

 

 

 

 

[玲二さんへ

明後日の午後三時、お時間がございましたらあおぎり高校にお越しください。これで私達が貴方に迫るのを最後にします。私達の覚悟を、貴方に見せます。貴方が来てくれる事を、お待ちしてます。

音霊魂子]

 

 

 

 

「覚悟…………まさか、千代浦があいつ等に神羅の事を話したのか?だが…………」

 

メールの内容を見て、今までとは違いかなり真面目なところを見る限り、おそらく魂子達は何かを決意したようだが……まぁ良い、取り敢えずは言われた通りあおぎりに行くとするか。

 

 

 

魂子からのメールに玲二は少し悩むも行く事を決意する。はたして、この想いの行方や如何に……?

 

 

 

続く………

 

 

 

真魔神file05

真魔神、神羅、無呪羅は核がある限り死ぬ事はない。但し、異例として核を壊す方法もある。

 

 

 




はい、という事で前編終了です!魂子の意外な過去も明らかになったが、玲二の事を諦めかけている真白と萌実とエトラは覚悟を決めれるのか?次回、魂子達に最後の試練が待ち受ける!

という事で次回もまったりと待って頂ければ幸いです、ではまた!
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