ホロライブ ビルドライバーズ   作:神楽

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最近遊戯王熱が徐々に熱くなってきている……短編で遊戯王も書いてみようかな?

今回は後編!魂子達ははたして玲二と結ばれる事が出来るのか?今回も最後まで見て頂ければ有り難いです、ではどうぞ!


EP43『AOGIRI THE FINAL 後編』

魂子に呼ばれてあおぎりへとやって来た俺達。覚悟を見せると言っていたが、一体どういうつもりなんだ?

 

「それにしてもあの娘達、まだレイくんの事諦めてなかったんですね?」

 

「本当に諦めが悪い方達ですわね?まぁ、わたくし達も人の事言えませんが……」

 

「パパ、モテモテだね〜」

 

「だね~」

 

「うゅ?」

 

俺と一緒に着いてきたフブキとサロメ、そしてこゆきとふゆきとサリナを抱っこしながら俺達は魂子達の待つ教室へと向かっていく。というかこゆきとふゆき、まるでパパが女誑しみたいな言い方するのはやめなさい。

 

「別にモテてるなんて思っちゃいないんだがな。本当になーんで皆俺なんかに迫ってくるんだか?」

 

「……あーら聞きましたか奥さん?この人ってば普通に女誑ししてる自覚がないらしいですよ〜?とんだプレイボーイですよね〜?」

 

「ほんっと、生粋の天然女誑しですわ〜。しかもそれだけならまだしもこの人、たまき様やましろ様のような男の方達まで虜にしてますしね〜?」

 

「おい悪意ある井戸端会議止めろ」

 

いや確かに俺にも悪い部分はあるとは思ってるけど仕方ねぇだろ?お前等ほっとくと危なっかしいんだから。ってそんな事考えてたら何時の間にか教室に着いてたな。

 

―コンコンッ―

 

「失礼します。佐々木ですが、音霊魂子さんはいらっしゃいますか?」

 

「……お待ちしてました、玲二さん。どうぞお入りくださいませ」

 

………なんか、扉越しでも何時もの魂子とは違った雰囲気を感じるな。取り敢えず開けてみるか……

 

―ガラガラガラッ―

 

「……お久しぶりです、玲二さん。今日はお忙しい中お越しくださって頂き有り難うございます」

 

「お、おぉ……な、なんか何時もと雰囲気違うな……?」

 

教室の中に入ると、其処には何時ものおちゃらけた感じではなく真面目な雰囲気の魂子とぽぷらを除くあおぎりメンバーが集まっていた。けど、魂子以外のメンバーは俺達が此処に来る事を知らなかったのか驚いた様子だ。

 

「ね、ねぇ魂子?どうして玲二さんが此処に来てるの?今日またコラボとかするなんて聞いてないんだけど……?」

 

「うん、だって今日はコラボとか撮影とかじゃなくて、私が個人的に呼んだ事だから」

 

「え?じゃあなんの為に……?」

 

「…………玲二さん、これが最後にします。どうか、私達のこれから先の未来を貴方の傍にいさせてください」

 

『ッ!?』

 

…………驚いたな。何時もはハチャメチャな事してる魂子がまさかこんな頭を下げて真面目に懇願してくるなんて。それに対して俺とフブキとサロメも驚いたが、どうやら本当に話を聞かされてなかったのか他のあおぎりメンバーも驚いた顔をしている。

 

「ちょ!?た、魂子!そういうのは玲二さんに迷惑掛かるからもう止めようってこの間言ったばっかじゃんか!?」

 

「そうですよ!レイくんは婚約者を除いたらもうこれ以上は誰とも結婚なんてしないって言ってるんですからいい加減諦めてください!」

 

「それに貴方達は玲二様と結ばれるというのがどう意味なのか分かって「神羅族になって死ぬ事が出来なくなる、でしょ?」ッ!?」

 

ッ!?魂子の奴、どうしてその事を?!千代浦から聞かされたのか!?……いや、今の魂子の言葉を聞いて他のメンバーも驚いているのを見るとそうじゃなさそうだ。ならどうやって……ルミティアか!あいつ今魂子と一緒に暮らしてるから其処で神羅族の事を喋ったのか!

 

「え……ど、どういう事なの魂子?確かに玲二さんが神羅族っていうのは知ってたけど、死ぬ事が出来なくなるって……?」

 

「……神羅族は万能の力を宿しているんだけど、その代わり死の概念がなくなってしまうんだって。だから例え肉体が滅びようとも再生して元に戻ってしまうらしいよ」

 

「ハァッ!?そ、それってつまり、不老不死な身体になっちゃうって事なの?!」

 

「そ、そうなんですか玲二さん!?」

 

「…………あぁ、俺達の身体は既に生死の理を逸脱している。俺達はこの身体に核を宿していて、その核さえ壊れなければ永遠に生き続ける事が出来るんだ。逆に言えば核が残り続ける限り、俺達は死ぬ事が許されない」

 

だからこそ、俺はそんな思いを仲間や家族に背負わせたくないから、申し出があれば俺の力で核を消して普通の人間に戻す事にしている。けど皆それを受け入れて神羅族として俺達と一緒に歩む決意をしてくれているから今のところ人間に戻った奴はいないけどな。

 

「魂子先輩!貴方、それを知った上で佐々木さんに迫るって言うんですか!?そんな、たかが一目惚れしたからって!」

 

「……まぁ、今だから言うけどさ?私、実は玲二さんとは子供の頃に会ってるんだよね。私が近所にいたガキ大将から虐められて、大切なネコのぬいぐるみと一緒に私を助けてくれたんだよ」

 

…………ネコのぬいぐるみ?……ってあぁ!あの時の女の子か!あれ魂子だったのか!?

 

「……え、マジで?魂子、昔玲二さんに会った事あったんだ……?」

 

「まあね。それに……仮に一目惚れだったとしても、それでも全然良いんじゃないかな?」

 

「ハァ!?何言ってんですか?!そんな一目惚れ程度で神羅族になるなんて……!?」

 

「出会った切っ掛けなんて人それぞれだよ。現に玲二さんの奥さんの中にはそういった娘もいるっていうし。それに、たとえ最初は一目惚れだったとしても、此処にいる皆は玲二さんの優しさ、そして想いが充分分かっていると思う。だからこそ皆に聞きたいんだ。これから先の未来、玲二さんと一緒に歩む想いと覚悟があるのかを」

 

…………魂子、お前そんなふうに考えていたのか?そして魂子に言われた他のメンバーも少し顔を伏せ考えていき、そして出た決断は……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…………良いよ、上等じゃん!私にとって玲二さん以上の男なんて絶対にいないから!玲二さんと一緒にいられるなら神羅族でもなんでもなってやるよぉッ!!」

 

「え!?あ、あかり、お前何言って……!?」

 

「僕だって!幽霊族の僕の事を知っても一人の女の子として扱ってくれた玲二さんだから僕はずっと一緒にいたいと思ったんだよ!」

 

「私も、中学の時からずっと皆に優しくしてくれた玲二君の事が好きだった!発育良かった所為でセクハラしてくる他の男子から守ってくれたのが本当に嬉しかった!そんな玲二君だから私は心から好きになったんだもん!」

 

「こまるは他の皆と違って完全に一目惚れだけど!一緒に玲二さんと過ごす内にどんどん好きって気持ちが溢れてきたんだ!こんな気持ち、他の男じゃ絶対になれないもん!」

 

あかり、音玄、りえる、こまるの四人が俺に素直な気持ちをブツケてくる。その想いを聞いたフブキとサロメも想像以上の覚悟に少し押されつつある。そして……

 

「…………あぁーーーッ!もぉ魂子がそんな真剣に考えてたら悩んでた大代が馬鹿みてぇじゃん!?だったら大代だってもう我慢なんてしないよ!玲二さん!大代は玲二さんの笑顔を見て惚れてしまった安い女かもしれないけど、玲二さんと一緒にデートしたりしてその想いが強くなりました!こんな大代でも傍にいさせてもらえるならいさせてくださいッ!」

 

「わ、私も………あおぎりに移籍する前の事務所から時々サポートしてくれた玲二さんに感謝していると同時に好きになってしまってました!でも玲二さんにはホロライブの皆がいるからって諦めてこの気持ちも閉じ込めてました……けど!魂子の言葉で完全に吹っ切れました!私も玲二さんと一緒にいたいです!」

 

「萌実も!萌実も個人勢の時にサポートしてくれた玲二さんの事、理想の旦那様だって思ってた!エトラと一緒で玲二さんの事諦めてたけど、やっぱり萌実も玲二さんとずっと一緒にいたいもんッ!」

 

遅れて真白、エトラ、萌実も俺に想いの丈をブツケてきた。それを見ていた麗女と千代浦は驚きつつもすぐに呆れた表情を見せる。

 

「…………ハァ、ホントにこの人達は自分の気持ちにまっすぐ過ぎるというか……」

 

「それを言ったらお前も拓哉の為に神羅族になったんだから同じじゃねぇか。ま、こーいう猪突猛進さがうちらあおぎり高校らしくて良いんじゃね?相手が佐々木っつーのが癪だけど」

 

……全く、こいつ等は本当に予想以上にまっすぐな連中だな。だからこそ、こいつ等はある意味ホロライブやにじさんじを超えるポテンシャルを持ってるんだろうな。

 

「…………貴方達の覚悟、確かに伝わりました。そして、その覚悟を見てレイくんなら貴方達を受け入れるでしょう………だけど!だからと言って私達がそれを許すなんて事はありませんッ!」

 

『えッ!?』

 

ふ、フブキ!?さっきから黙ってると思ったらどうしたんだ急に!?

 

「そうですわね。わたくし達も貴方達に玲二様をやすやすとお渡しするつもりなどありませんわ」

 

「パパはこゆたちのなの!」

 

「ふゆのぱぱ、とっちゃめー!」

 

「あうぁ〜!」

 

さ、サロメ!?それに子供達まで……!?

 

「…………やっぱり、フブキさん達からしてみたら覚悟を見せただけじゃダメなんですよね?でも……!」

 

「えぇ、それで魂ちゃん達が納得するとは思ってません。だから……此処からはこれで決着をつけましょう!」

 

フブキはそう言って腰に着けているホルダーから自分のガンプラを取り出し魂子へと突きつける。とどのつまり、これは何時もの流れという事か?

 

「今から魂ちゃんと私で一対一のバトルを行います。ですがはっきり言ってバトルの力量は私の方が遥かに上です。なのでこの勝負では魂ちゃんが撃破されるまで私の機体に一撃でもダメージを与えられる事が出来れば、この勝負は魂ちゃんの勝ちで良いです」

 

「一撃でも?そんなんで良いなら……私も本気でやらせてもらうよッ!」

 

成る程、対決内容はハンディキャップバトルか。格上の相手が格下の相手と練習バトルする時によく用い寄られるバトル方法だが、今回はその戦闘形式で行うんだな。

 

「では、此処では流石にバトルが出来ませんから神羅城へと移動しましょう」

 

―パチイィンッ!ヒュンッ……!―

 

フブキが指を鳴らすと、先程まであおぎりの教室にいたのが一瞬で神羅城へと転移していた。やっぱりフブキは他の皆と比べて力がかなり安定しているな。

 

「こ、此処って……!?」

 

「此処は神羅城のテストプレイルームです。此処でなら思いっきり戦えますので遠慮なく来てください」

 

そう言いながら筐体の電源を入れて準備をし始めるフブキ。魂子も覚悟を決めたようで反対側の筐体に入りガンプラをセットしていく。

 

「準備は良いですか?」

 

「うん、何時でも良いよ!」

 

「うん、それじゃあ……」

 

「「バトル、スタートッ!!」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Game Mode:Handycap

Field:youkaikagura

PlayerA:Fubuki

PlayerB:Tamako

 

 

 

―GAME START!―

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ゲームが始まり、二人の機体がフィールドに出現する。今回のフィールドは『ヨウカイカグラ』、まるで夜の祭りのようなフィールドだが辺りに火の玉がフヨフヨと漂っている。このフィールドは雰囲気以外では特に特徴等はないが、最近ではこのフィールドがフブキのお気に入りになっているようだ。

 

そして今回の機体は……フブキは変わらず『フブキⅨガンダム』で魂子が『ガンダムシュバルゼッテ』か。ファラクトから乗り換えたんだな?

 

 

『HG ガンダムシュバルゼッテ』

『機動戦士ガンダム 水星の魔女』に登場するラウダ・ニールが駆るガンダム。ダリルバルデの後継機として開発が進められながらも凍結状態にあったジェターク社の次世代コンセプトモデルに、プロスぺラから提供されたGUNDフォーマット技術を導入した機体である。また主力武装の『ガーディアン』はエアリアルを参考にしたガンビットとなっている。

 

「これが、フブキちゃんの新しい機体……!」

 

「えぇ、これが私が本戦に参加する為にチューニングしたフブキⅨガンダムです。気をつけてくださいね、少しでも気を抜くと……あっという間にやられちゃうから」

 

 

―ヒュンッ……―

 

 

「え…………?」

 

 

―ズガガガガガガァッ!!―

 

「キャアァァァァァァァァッ!?」

 

フブキⅨが一瞬消えたかと思うと次の瞬間、魂子のシュバルゼッテが無数に斬り裂かれ持っていたガーディアンのガンビットも破壊されてしまった。戦いが始まって僅か数秒で魂子の主力武装が一気に失われてしまった。

 

「魂子ッ!?」

 

「な、何今の?!あんな速さのガンダムなんて見た事ないよ?!」

 

「当然ですわ。フブキ様のあの機体には九つのGNドライブが内蔵されています。並の機体の主力ではあのフブキⅨガンダムの動きにはとてもついてはいけませんもの」

 

「GNドライブが九個も!?そんなフザケた改造した機体がまともに動くなんて普通じゃ考えられないわよ?!」

 

「それを難なく熟してしまうなんて……これが、フブキさんの本気なんだ……」

 

「……もしかしてフブちゃん、本当に萌実達が玲二さんと一緒になる事を許すつもりなんてないのかな……?」

 

…………確かに前までのフブキならそうかもしれない。だがそれならフブキは今の一撃ですぐにケリをつけた筈だ。シュバルゼッテは基本的処理は施されているがほぼ無改造、フブキⅨなら一撃で仕留められる筈だ。それをしなかったという事は…………フブキの奴、もしかして……?

 

「ハァ、ハァ……!」

 

「………どうしたんですか?まさか、この程度の攻撃でもうお手上げなんですか?」

 

「ッ!そ、そんなワケない!まだ私にはこの剣が残ってる!勝負は此処からだッ!」

 

「………そうですか。なら……!」

 

―ファアァァァァ……!―

 

ッ!フブキの髪と尻尾が真っ白になって尻尾が九本に増えた!?まさか、古来より伝わる伝説の九尾の狐になったという事か!?

 

「……この一撃で完全に沈めてあげます。怨むなら、そんな半端な覚悟で私に挑んだ自分自身を怨んでください」

 

―キイィィィンッ!―

 

ッ!今度はフブキⅨのボディが蒼く輝いている!?これは、フルシンクロか!しかもこれだけの数値、前のフワモコや大和の時とは比べ物にならない程のシンクロ率だッ!このままいけば魂子のシュバルゼッテはひとたまりもないぞ……!?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…………半端な覚悟、だって?巫山戯んなあぁッ!!」

 

―シュウゥゥゥ……ゴオォォォォォォォォォォッ!!―

 

『ッ!?』

 

な、なんだ!?魂子のシュバルゼッテから蒼いオーラが吹き出した!?まさか……魂子の奴、この土壇場でフルシンクロを会得したというのか!?魂子の覚悟の強さに、シュバルゼッテが応えたという事かッ!

 

「私は負けない!絶対に勝って……皆と一緒に玲二さんと結ばれるんだあぁぁぁぁぁぁぁぁぁッ!!」

 

―ゴオォォォォォォォッ!―

 

シュバルゼッテが蒼いオーラを纏いながらフブキⅨへと突っ込んでいく。フブキもそれに対しフブキバスターSNRQB-9をライフルモードにし迎撃しようと構えていく。はたして…………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―キンッ……―

 

 

―ドゴオォォォォォォォォオンッ!!―

 

 

 

シュバルゼッテがフブキⅨに接近した直後にフブキバスターSNRQB-9から放たれた砲撃を受け、シュバルゼッテは跡形もなく消し飛んでしまった。そしてフルシンクロだった為か筐体に座っていた魂子もまるで糸が切れた人形のようにその場で倒れてしまった。

 

「た、魂子ぉッ!?」

 

「そんな、魂ちゃんがやられるなんて……!?」

 

「おい魂子!しっかりしろよおい!?」

 

倒れた魂子にあおぎりメンバーが急いで駆けつけ麗女が抱き抱えて起こそうとするが、魂子は息はあるものの意識を失ったままであった。

 

「……心配しないでください。フルシンクロの影響でダメージを受けて気を失ってるだけです。少し経てば意識は戻りますから」

 

「そ、そうなの?良かったぁ……」

 

「………でも、魂ちゃんのガンプラが負けちゃったからこの勝負は……」

 

魂子が無事と分かるも、先程の勝負で成す術なくシュバルゼッテがやられてしまった。それはつまり、フブキの完全なる勝利、そう思ってるようだが……

 

「えぇ、そうですね……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この勝負、()()()()()()()()です♪」

 

『……………………え?』

 

魂子の勝利、そう言われて一瞬ワケが分からずポカンとするあおぎりメンバー。だがフブキがバトル画面に向かって指を差し、其処には

 

 

 

―WINNER TAMAKO―

 

 

 

と標示されていた。

 

「な、なんで……?魂子のシュバルゼッテは破壊されちゃったのに……?」

 

「…………あの時の最後の一撃、私の砲撃が直撃する直前にシュバルゼッテのビーム刃がフブキⅨの左肩を掠ったんです。このハンディキャップバトルの魂子ちゃんの勝利条件は私に一撃でも入れる事が出来たら、なのであの時点で魂子ちゃんの勝利は決まってたんです」

 

そう、あの砲撃が当たる直前に魂子のシュバルゼッテの刃が僅かだがフブキⅨの左肩を掠ったのだ。たった1ダメージだが、フブキが提示した勝利条件をちゃんと満たしている為、魂子の勝利が決まったんだ。

 

「そ、それじゃあ……!?」

 

「うん。皆の覚悟、ちゃんと見させてもらいました。後はレイくんが皆を受け入れると言うなら、私達はもう何も言う事はありません。という事でレイくん、魂子ちゃん達の事、ちゃんと頼みましたよ♪」

 

「……あぁ、分かってるよ」

 

フブキは俺に後の事を託すとサロメと子供達と一緒に部屋から出ていった。そして俺は麗女から魂子を預かり神羅城の客室へと運ぶ事にした。

 

「…………お疲れ様、魂子。お前等の覚悟、ちゃんと見させてもらったぜ。これから先もよろしくな」

 

「スゥ、スゥ…………えへへ~♪」

 

全く、だらしない顔しやがって。まぁ、今だけはゆっくり休ませてやるとするか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「まーま、まけちゃったの?」

 

「うゆぅ……」

 

「アハハ、ゴメンねこゆき、ふゆき。ママ油断しちゃったよ〜」

 

「…………全くフブキ様、貴方という方は………フフ♪」

 

「ぷゅ?」

 

負けて子供達に申し訳なさそうにするフブキと、それに対し呆れながらも何故か笑っているサロメ。二人は子供達と一緒に自分の部屋に戻ろうとしていた。と、其処に……

 

「フブキさん!」

 

「ん?あれ、ちよちゃん?」

 

フブキ達を追いかけて来たのか、蝶美が若干息を切らしながらやって来た。

 

「ゼェ、ゼェ……こ、此処の廊下長過ぎ……スゥー、ハァー……あ、あの、フブキさん?さっきの勝負なんですが……」

 

「?さっきのがどうかしたの?」

 

「…………フブキさん、あの時わざと魂子先輩に負けましたよね?そもそも本気で戦っていたら最初の一撃で絶対に決着がついてた筈です。それなのに、どうして……」

 

蝶美は先程のフブキのバトルでフブキがわざと負けたのではと思い、どうしてそんなマネをしたのかを聞かずにはいられなかった。そしてそれに対しフブキはというと……

 

「…………まぁ確かに最後、手を抜いたのは本当です。でも、あの戦いで見たかったのは魂子ちゃん達の覚悟ですから」

 

「覚悟……ですか?」

 

「うん。ちよちゃんも神代さんと一緒に神羅族になる覚悟を決めたように、あの子達もまたレイくんと一緒になってこれからの未来を歩む覚悟を見せてくれました。だから、それが分かっただけで充分なんです♪」

 

「玲二様とこの先の未来を進むのは、決して楽な未来ではないかもしれません。ですが、今の魂子様達ならきっと大丈夫ですわ。なんとなくですが、同じ殿方を愛した者同士、そういったのが分かるような気がするんですわ♪」

 

「…………そうですか。分かりました、ならちよからはこれ以上はもう何も言いません。それと、佐々木さんに伝えてください。魂子先輩達の事、よろしくお願いしますって」

 

蝶美はそう言うと満足したのか魂子達のいる部屋へと戻っていった。こうして魂子を含む一部あおぎり高校メンバーは後に玲二と結ばれる事となったのである。

 

 

 

真魔神file06

ガンプラバトルではバトラーの想いの強さがガンプラに大きく影響する事もある。

 

 

 

 

次回……

 

あおぎりのメンバーとのいざこざも終わりのんびり出来ると思っていた……しかし、とある悪しき噂によってホロライブに危機が迫る!

 

EP44『偽ホロメン騒動』

 

 

 

 




はい、という事で魂子含むあおぎりメンバーが無事にフブキ達に認められました!とはいえ次の登場はまた空いちゃうかも……?(^_^;)

そして次回、また不穏な感じがしますがはたして……?次回もまったりと待って頂ければ幸いです、ではまた!
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