今回は遂に始まるGWDWC一回戦!最強格の両津勘吉に、ヒナは勝てるのか!?今回も最後まで見て頂ければ有り難いです、ではどうぞ!
開幕式から二日後、遂にGWDWC一回戦が始まろうとしていた。その中のAブロックの第一試合に選ばれたのは…………
「…………………………」
…………なんか何時もの明るい感じは何処に行ってしまったのやら?俺の目の前にはこれから第一試合を迎えるヒナが何故か半泣きで体育座りをしていた。まぁ無理もない、なんせヒナの相手は……
Aブロック第一試合
鈴木ヒナ
VS
両津勘吉
そう、ガンダリウムランカーの一人である両さんだったのだ。昨日の昼頃にスマホからこの対戦カードが通知された瞬間にヒナは膝から崩れ落ちてしまい、今もまだ立ち直れていないようである。
「まーま、ちっかりして。きもちでまけたらだめ〜!」
「う、うん。ごめんねユメ、ママちょっとまだ気持ちが落ち着かないや……はぁ」
「だ、大丈夫だってヒナ!今回はヒメも一緒にサポートするからさ!」
「りな、ままといっちょにおうえんしゅる〜!」
落ち込むヒナをヒメや子供達が応援している。今回の大会では各バトラーにサポーターに付く事が許されているのでヒメがヒナのサポーターに徹する事になったのだが、それでもヒナは不安が拭いきれないようだ。
「うぅ〜……なぁんでヒナがいきなりガンダリウムランカーとバトルなのぉ〜!?玲二くんの意地悪ぅ〜!」
「いや、バトルトーナメントの采配は公平を期す為に予選免除された12人のバトラーを三人ずつ別ブロックにした以外は後は全てランダムだって言っただろ?だからこの組み合わせも偶々なんだって」
「うぅ〜……!」
うーん、やっぱりランダムで選ばれたとはいえいきなりガンダリウムランカー、それもその中でルールスレスレの事をやってくる両さんが相手だからな。規定にはないとはいえ瞬間接着剤入りのライフルとか使って妨害してくるくらいだから相手にするとなるとかなり面倒くさいだろう。だが主催者として誰か一人に特別贔屓をするワケにはいかないから俺に出来るのは……
―ギュッ……―
「ふぇ……?」
「……大丈夫だヒナ。お前は自分のガンプラを信じて此処までやって来れたんだ。それにお前は一人じゃない。俺やヒメ、ユメにリナ、そして沢山の家族に見守られている。自信を持って全力で挑んで来い!」
「玲二くん…………うん!ヒナもう吹っ切れた!こうなったら勝ち負け関係なく全力で楽しんで爪痕残してやるんだからぁーーーッ!」
「よぉーし!その意気だヒナーーーッ!」
「「お〜♪」」
よし、これでヒナは大丈夫だろう。それじゃあそろそろ試合が始まるし、俺も自分の部屋で試合を観戦しよう。
その頃、別の控室……
「先輩、いよいよですね」
「あぁ、漸く本戦が始まるな。そして優勝すれば賞金一億円……グフフフ♪」
別の控室ではヒナの対戦相手である両津勘吉が同じ派出所のメンバーと共に試合前の雑談をしていた。両津の頭には既に自分が優勝して賞金を手に入れ豪遊するイメージしかないようだが……
「おい両津!分かっているんだろうな!?お前は普段の行いが悪いから本来なら左遷かクビになってるところを警視庁の温情でこの大会に出られているのだ!日本の警察のイメージが下がっている今!万が一にでも負けるような事があれば貴様はカマバッカ王国派出所に異動だからなッ!」
「ゲッ!?や、ヤダな〜部長〜、そんなの分かってますって〜……(ま、まぁ相手はランクの低い小娘だし、わしのロボデカバンチョーがあれば軽く捻ってやれるからな)」
大原部長の一喝に怯えながらも取り敢えずは大丈夫だろと気持ちを落ち着かせる両津。まぁ負けたらカマバッカへ左遷となるとさいはて署よりも危ないのでそりゃ恐ろしいであろう。
《これより、Aブロック第一試合。鈴木ヒナ選手VS両津勘吉選手の試合を始めます。両選手は速やかに会場にお越しくださいませ》
「あ、呼ばれたわよ両ちゃん。そろそろ行かないと」
「お、漸くか。そんじゃ、小娘を軽く捻ってやるか……!」
アナウンスで呼ばれ、両津も重い腰を上げて会場へと向かっていく。そして両者が会場へやって来ると、観客席は既に満員で熱気が凄い事になっていた。
「お待たせ致しました!これよりGWDWC記念すべき一回戦第一試合!鈴木ヒナ選手VS両津勘吉選手のバトルを始めたいと思いますッ!」
『うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉッ!!』
『ヒーナ!ヒーナ!ヒーナ!ヒーナ!』
『す・ず・き!す・ず・き!』
アナウンスと共に熱気が増す場内。観客席の殆どからはヒナを応援する女児(ヒメヒナファンネーム)からの熱い声援が湧くが、両さんを応援しようという声は殆ど聞こえなかったな。
「うわぁ、凄い熱気だねレイさん?」
「まぁこの対戦カードが発表されてから女児達が一斉に集まったみたいだからな。それにしても凄い結束力だな……」
「ひなまま〜がんばれ〜♪」
俺とミオは自分達の観戦室から試合会場を眺めているが、もし彼処にいたら熱気でやられそうだな?マオもヒナを応援する為に人参型のペンライトを振って応援している。
「……ねぇレイさん、ヒナちゃん勝てるかな?」
「……正直難しいところだ。相手はガンダリウムランカー、並の実力では太刀打ち出来ない程だ。ましてやその相手がその中でもかなり破天荒な両さんだ。ルールすれすれな事をやって来る可能性があるからな」
両さんはガンプラウォーズが始まった時からかなり物議を醸すバトルを行っている。ルールに反してはいないとはいえ、これに対していい思いをしているバトラーも少なくはないからな……っと、そろそろバトルが始まる頃だな。
「さぁいよいよ始まりますGWDWCAブロック一回戦!Aブロック実況は私舞元啓介、解説はドーラさんでお送り致します!」
「うむ、よろしくな!」
「なー」
お、Aブロックの実況と解説は舞元さんとドーラが行うのか。舞元さんは復帰したてだけどこの仕事を快く受けてくれたし、ドーラも築の影響でかなり詳しくなってるから適材だな。ドーラの膝の上に座ってる希も楽しそうにガラガラを振っている。
「それでは早速第一試合の選手の紹介です!その歌の魅力とバラエティー力で多くのファンを獲得している期待の新生アイドル!その青き雛が今宵皆を魅了しにきた!さぁ、ライブの始まりだ!姫雛鳥の片翼、鈴木ヒナァァァーーーッ!!」
『うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉッ!!』
舞元の紹介と共にステージに上がるヒナとユメ。だがその表情は笑いつつもやっぱり緊張している。一歩後ろに下がっているヒメもかなり心配そうに見てるな。
「続いてはこちら!なんでおまわりさんがこの大会に参加している?決まっている!優勝して賞金を手にするのはわしだからだ!金に目が眩みつつもその実力は折り紙付きだ!お騒がせ警察官、両津勘吉ぃぃぃぃーーーッ!」
『ひっこめぇーーーッ!』
『警察官が遊んでんじゃねーよぉーーーッ!』
『ヒナちゃん負けるなぁーーーッ!』
反対に両さんが堂々と入場すると観客席からはブーイングの嵐が巻き起こっていた。無理もない、今日本の警察組織はガンプラウォーズを破壊しようとした九条恭平の失態によって大きく信用が失ってしまっている*1。更には両さんは警察官としての素行が悪い事で有名なのであの人を応援する人はかなり少ないだろうな?
「フン、わしの相手がまさかこんなちびっ子とはな?新生アイドルだかなんだか知らんが、わしの相手になった事が運の尽きだな!」
「ッ!そ、そんな事ないもん!ヒナ絶対に勝って玲二くんに優勝トロフィー持って帰るんだから!」
「そーだそーだぁ!ヒナをナメてたら痛い目見るぞ〜!」
「「みるぞー!」」
「なにぉ?!そんな御託はわしのロボデカバンチョーを倒してから言うんだな!」
勝ち負けは関係ないと言いつつもやはり優勝を目指すヒナと賞金一億円の為に燃える両さん。互いに勝ちを譲らない姿勢を見せ、両者互いに筐体へと入っていく。
「それではいきましょう!両者互いにガンプラをセーーーットッ!」
「「セット、オンッ!」」
二人がガンプラを筐体にセットするとデータの読み込みが始まると同時に会場の中心に立体映像が映し出され、今回の大会のバトルフィールドである『スタンダードフィールド』が展開されていく。このフィールドは電脳空間をイメージしていて、宇宙戦用と地上戦用のどちらにも対応出来るようになっている。それ以外の特徴がない分、これはガンプラとバトラーの本来の力量が平等に発揮されるフィールドと言える。
Game Mode:1on1
Field:Standard
PlayerA:HINA
PlayerB:RYOTU.K
「さぁ両者のガンプラが今フィールドに現れました!まずは機体紹介といきましょう!まずヒナ選手の機体は『ビートガンダム』、こちらはベースはデュエルブリッツらしいのですが、解説のドーラさん、こちらの機体についてはどうでしょうか?」
「うむ、これはベースこそデュエルブリッツではあるものの外装はほぼスクラッチされたモノじゃな。アサルトシュラウドもかなり手を加えられておるが……これは、スピーカーにDJコントローラーか?」
「お〜♪」
『HG ビートガンダム』
『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』に登場したデュエルブリッツガンダムを改造したヒナのオリジナル機体。外装は動きやすいようにスクラッチした装甲になっており、アサルトシュラウドも両肩はスピーカー、右腕はDJコントローラーのような装備に変更されている。
スキル:???
「成る程、そして両津選手の機体ですが……これは、本当にガンプラなんですかね?」
「む……これは正直ガンプラと言われなければ分からん程に魔改造されているな?確か元ネタは自身が昔書いていたロボ刑事番長とかいうキャラらしいのだが……?」
「む〜……」
『HG ロボデカバンチョーGP』
『機動戦士ガンダム』に登場する『ドム』を改造した両さんのオリジナルガンプラ。だがそのビジュアルは言われなきゃ元がドムだというのが分からない程に改造されている(見た目は両さんが描いていた漫画『ロボ刑事番長』をMS化させたような機体)。何処にしまっているのか分からないが多彩な武器を収納しており、中には瞬間接着銃や釣り糸で作った捕縛ネット等の妨害系の武器も仕込んである。手先が器用な両さんが作ったからか見た目に反して全ての数値が高スペックな機体に仕上がっている。
スキル:『正義の鉄槌』
巨大なガトリング砲を取り出し、一発につき150%の威力の弾を1000発撃ち込む。
ヒナはビートガンダム、両さんはロボデカバンチョーか。二人ともかなり個性的な機体だが、はたしてこれが試合にどう影響するかだな。
「さぁ両者の準備は全て整った!はたして勝つのは一体どっちだ!?注目の第一試合!ガンプラバトル!レディー…………」
『 ゴオォォォォォォォォォォォォッ!!』
―GAME START!―
「どおぉりやぁぁぁぁぁぁッ!!」
―ズガガガガガガガガガガガガッ!―
試合が始まり、先に動いたのは両さんだ。持っていたサブマシンガンでビートガンダムを狙い撃つが、ヒナも冷静にそれを避けビームライフルで応戦する。
「このぉ!」
―バキュゥンッ!バキュゥンッ!―
「へッ!そんなへなちょこ弾が当たるかよ!これでもくらいなッ!」
ビートガンダムの攻撃を避けてロボデカバンチョーが何やら丸い物を取り出しそれをビートガンダムに向けて投げた。
―バコオォォォンッ!ベチャッ!―
「うわぁッ!?な、何これ!?変なの掛かったんだけど!?」
投げられた物がビートガンダムの前で破裂すると中から透明な液体がドバッと飛び出しビートガンダムの右足に掛かってしまった。なんだあの液体…………ッ!まさか!?
「おっしゃあッ!命中したぞぉ!これでわしの勝利は間違いない!」
ビートガンダムに液体が掛かったのを確認した両さんはロボデカバンチョーの背中から竹刀型のサーベルを取り出しビートガンダムへと接近していく。
「!そんなの、すぐに躱してみせ―ガコンッ!―ッ!?な、何!?足が……動かない!?」
迫るロボデカバンチョーを避けようとするヒナ。だがビートガンダムが何故か動けずその場に立ち尽くしていた。よく見ると先程液体が掛かったビートガンダムの右足が白く白化して固まってしまっている。やっぱりさっきのは……!
「おぉーーーっと!?ヒナ選手、両津選手が迫っているのにその場に留まったままだぁ!?これは一体どういう事なんだぁーーー!?」
「これは……間違いない、あやつがさっき投げたボムに入っていたのは瞬間接着剤じゃ!それがヒナちゃんのビートガンダムの右足に掛かった所為で固まってしまい身動きが取れなくなっとるんじゃ!」
「うぅ〜!」
やっぱりそうか!両さんの奴、こんな方法で相手の動きを止めるとはな!?
「瞬間接着剤!?そんなの卑怯じゃん!?レイさんこんなのアリなの?!」
「ひきょーものー!」
「……GWDWCの改造において使用禁止されているのは規格外の大きさのガンプラと貴金属類と木材だ。両さんの使った瞬間接着剤はこれには当てはまらない。だが本来ならプラモの強度を補強する為に使われる瞬間接着剤を、まさか相手を妨害する為の武器として使うとはな……」
まさに両さんのロボデカバンチョーは勝つ為なら何でもするといったヒールタイプの機体だ。今もビートガンダムがヒメが転送してくれた盾でなんとか防いでいるが、右足が動かない所為でどうしても攻撃を受けてしまっている。
「くうぅぅぅッ!?」
「はんッ!しぶとい奴だな!ならばわしのロボデカバンチョーの必殺技!正義の鉄槌を喰らうがいいッ!!」
―ジャギィンッ!!―
なッ……ガトリング砲だと!?完全にトドメを刺そうとしてるだろ!?これの何処が正義の鉄槌だ!?完全にただの虐殺だろうが!
「これで終わりだあぁぁぁぁぁぁッ!!」
「ッ!(そ、そんな……ヒナ、一生懸命頑張って此処まで来たのに……ごめんね、玲二くん、ヒメ、ユメ…………)」
「ヒナ!これを使って!」
「……え?」
ヒナが諦めかけてたその時、ヒメが突然何かをビートガンダムに転送してきた。あれは……バケツ!?
「急いでそれを足に掛けて!」
「え!?う、うん分かった!」
唐突に足に掛けろと言われ、ヒナは急いでそのバケツの中の液体をビートガンダムの右足に掛けた。すると………
―……ピキッ……ベキッ!バキバキッ!バリィィィィィンッ!!―
『なぁッ!?』
な、なんだ!?ビートガンダムの足で固まっていた瞬間接着剤が砕けた!?一体何をしたんだヒメ!?
―ドガガガガガガガガガガガガガガガガガッ!!―
「ッ!よっとぉッ!」
「何いぃぃぃッ!?ば、馬鹿な!?接着剤で固定したのになんで動けるんだ?!」
自由を取り戻したビートガンダムはガトリングの弾が当たる直前で回避し難を逃れた。しかし、本当に何を掛けたんだ!?
「へっへーんだ!こんな事もあろうかとサブウエポンに瞬間接着剤剥がし液入りのバケツを用意してたのだぁーーーッ!」
剥がし液!?そんな物を用意していたのか!?確かにこの大会ではサポーターからのサブウエポンは一試合につき三つまで使用可能だが、その一枠をそれにしてたというのか!?
「ヒメ、何時の間にそんな物仕込んでたの!?」
「うん!ヒナの相手があの人だって分かった時からあの人の対戦記録を見てて、絶対に瞬間接着剤を使ってくるって分かってたからこっそり入れておいたのだーーーッ!」
「まますご~い♪」
……いやはや、本当にびっくりだ。だが、こういう大どんでん返しがあるからガンプラバトルはおもしれぇッ!
「ぬぐぐ……!だがそんなの唯の気休めに過ぎん!わしのロボデカバンチョーの前に!もう一度叩き潰してやるッ!」
「やられはしないよ!ヒナはヒメと一緒なら……ううん!ヒメとユメとリナちゃんが一緒なら何処までも戦える!行こう、ヒメ、ユメ、リナちゃん!」
「うん!行こうヒナ!」
「ユメもおーえんしゅる〜♪」
「いっしょにおどろ〜♪」
ヒメに助けられ、自分は改めてヒメと最高のコンビだと認識したヒナ。そして右腕に装備されたDJコントローラーに手をかけ、二人は高らかに叫んだ。
「「スキル!人類最高のダンスタイム!」」
―デュクデュンッ!〜〜〜♪〜〜〜♪―
「ッ!な、なんだ!?」
コントローラーのディスクをスクラッチすると両肩のスピーカーからフィールド中に、いや、会場全体に音楽が流れ始めた。このメロディーは、ヒメヒナの代表するあの曲か!
「愛包ダンスホール 今日はボレロ
蕩とろけった少年 甘酸っぱい
求愛人類
「オーブントースターは漏れ漏れよ
おかわりはアンコール次第ね♪」
「「オワラナイ・ラブコール・ノ・ダンス・デ!」」
音楽が流れると共に二人が突然歌い始める。それと同時にユメとリナもステージの端に上がり踊り始める。突然の事に観客達は一瞬唖然とするも、すぐにテンションボルテージがMAXまで上がり持っていた人参型のペンライトを振り応援し始めた。
「フンッ!バトルの最中に歌い始めるとは馬鹿にしてんのか?!」
「「3.1415926535の
「割り切れない気持ち抱えてるよ」
「「ロボ人も幻人も猿人も円陣組んで仲良くやれたらとか」」
「割り切れない生命諍いのヘブン」
迫りくるロボデカバンチョーを、ビートガンダムはまるで踊るように攻撃を避け、そして
―ドンッ!ドンッ!ドゴオォンッ!―
攻撃後のがら空き状態を狙って何度も掌底を放ちロボデカバンチョーを押し退けていく。スゲェな、まるで音ゲーだ。
「おぉ!これは凄い!あの両津勘吉を押し退けたぁーーーッ!」
「これは、リズムゲームの要領で掌底で相手にダメージを与えているのか!まさしくこれは、歌が得意な二人だからこそ出来る芸当じゃ!」
「おぉ〜♪」
歌を歌い、皆と盛り上げていくという心情を持つヒメヒナだからこそ出来る機体、それがビートガンダム。まさに、ガンプラは自由だというのを体現した機体だ!
「「パパッパッパッパパ パイ!
「愛包!愛一杯!で惚れ惚れよ
蕩けった少年 甘酸っぱい
求愛人類
「完敗!完全に惚れ惚れよ
ミルフィーユみたいね愛ほろり
頭んなかパッパラッパッパー♪」
―ドンッ!ドンドンッ!ドゴォッ!―
「ぐおぉッ!?ちくしょう!こんなワケの分からんガンプラに負けてたまるかぁ!」
―ブンッ!ブンッ!ブウゥンッ!―
ロボデカバンチョーが反撃しようと竹刀型サーベルを振るうも動きが不規則なビートガンダムを捉える事が出来ず何度も掌底を食らっていく。
「いくよ、ヒメ!」
「オッケー!ユメちゃんとリナちゃんも一緒にいこう!」
「「お〜♪」」
「寂しいよな 終わりは近づくけどさ」
「終わらないπの様に続けりゃいい」
「「計算なんてできないが・・・!
愛いっぱい!」」
「愛包あいぱいダンスホール 今日はボレロ
蕩けった少年 甘酸っぱい
求愛人類
「また食べに来てね
あなたならいつでもいいよ
おかわり欲しいでしょ♪」
―ドゴォッ!バッコオォォォンッ!―
「ぬおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉッ!?」
最後のサビか終わるタイミングで強力な掌底を放ち、ロボデカバンチョーは壁までふっ飛ばされショート寸前だった。そして
「「愛包ダンスホール
おかわりならもう欲しい
愛包ダンスホール
どうぞ♪」」
―ドッゴオォォォォォォォォォォォォォォンッ!!―
メロディーが止まると同時にロボデカバンチョーが爆散し、フィールドが暗転する。それはつまり
―WINNER HINA―
ヒナの勝利だ!
「き……決まったあぁぁぁぁぁッ!Aブロック一回戦第一試合!勝者は、鈴木ヒナ選手だあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁッ!!」
『うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉッ!!』
舞元さんの言葉と共に会場全体が湧き上がっていく。本当に最高のバトルだったな、ヒナ!
「やったねヒナ!ヒメヒナの勝利だよ!」
「うん!ヒメ、本当にありがと〜♪」
「まましゅごーい♪」
「ひなまま、おめでと〜♪」
ヒメヒナの二人も勝利を分かち合い、子供達も嬉しそうに笑っている。よく頑張ったよ、二人共!
「うぅ~!ヒナちゃんが勝ったぁ〜!よがっだよぉ〜!」
「かった〜♪」
ミオも嬉しいのか少し鼻水が出ながら嬉し泣きをし、マオも嬉しいのかペンライトをブンブン振っていた。取り敢えずミオ、マオに付いたら汚いから鼻水拭こうな?
こうして一回戦はまさかのガンダリウムランカーである両津勘吉を退いてヒナの勝利で終わった。はたして次なるバトルは誰なのか……?
―オマケ―
「部長ぉ〜!許してくださいよぉ〜!」
「ダメに決まってるだろうが!お前が優勝出来ると言うから参加させたと言うのに、警察の顔に泥を塗りおって!お前なんかもう二度と地上界に戻ってこんでいいッ!」
「そんなぁ〜!?」
「はぁ、結局こうなっちゃうのよね?」
「お金に執着し過ぎると何時も碌な終わり方しないというのに……」
GWDWC一回戦でまさかの敗退してしまった両津勘吉。警察の威信を賭けていたのに見事に裏切られたという事で鉄檻付きのトラックに入れられカマバッカ王国派出所へと強制異動させられるのであった。
次回……
Aブロックにてヒナの戦いが盛り上がっていた丁度その頃、Cブロックではあやめがスロウスと戦っていた。だがバトルが始まっても何もしないスロウスに、あやめが業を煮やしてしまい……
EP48
『何もしない強さ』
はい、という事で一回戦はヒナの大勝利!両さんの妨害を受けながらもヒメのナイスアシストのお陰でなんとか勝てました!次回はあやめがスロウスと対決!怠惰を象徴する彼女の戦い方とは……?
次回もまったりと待って頂ければ幸いです、ではまた!