ホロライブ ビルドライバーズ   作:神楽

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最近一番くじのエアリアル、A賞とラストワンを安く購入出来たので近い内にまたオールクリアのエアリアルを作ろうかと思ってます(^_^)ただ一つ不満点があるとしたら、通常カラーの方の赤いパーツでメッキだった部分が唯の成形色だった点ですかね。まぁこれは差別化出来ると考えれば良いんですがね(^_^;)

今回はシロが一般人と対決!だがその相手が使うのがまさかの……!?今回も最後まで見て頂ければ有り難いです、ではどうぞ!


EP51『アナザーインベーダー』

「……え?ルイちゃんが、負けた……?」

 

「うん、正確には両者敗退だって……」

 

Bブロック二回戦第七試合。試合前に控室で待機していたシロに届いた知らせはルイの敗退の知らせだった。ラースの力によって直接的な殴り合いに発展してしまい、互いに重傷を追ってしまった為の敗退。玲二の力があればすぐに回復出来るだろうが、多くの観客が見ている中ではそんな事は出来ないし、尚且つ人目のつかない場所で回復させたとしてもあれだけの重傷を負った後にすぐに回復したら違法治療を疑われてしまう為にそれも出来ず、結果として敗退を余儀なくされたのだ。

 

「そんな……ねぇ、本当にどうする事も出来ないの?例えば皆の記憶からルイちゃんが怪我したって記憶を消したりすれば……」

 

「それはダメなのです!例え相手が無呪羅だったとしても、好き勝手に結果を変えてしまったら世界を私物化しているのと同じだから……!」

 

るしあの言う通り、幾ら世界を望むがまま変える力があったとしても、それを全て自分達の都合の良いように変えてしまったら世界の在り方が歪んでしまう。だから玲二は無闇矢鱈と世界を変えるような改変は行わないようにしているのだ。けれど、そうは分かっていてもやはり納得出来ない。

 

「シロちゃん、気持ちは分かるけど、今は次の対戦相手について考えよう。大丈夫、ルイちゃんには玲二が付いてるから♪」

 

「……うん、そうだね。ルイちゃんの分も、シロ頑張る!それでアカリちゃん、シロの次の相手ってどんな人だっけ?」

 

「えっとね……仮金って人だね。なんでもギャンブルの所為で背負った借金を返す為にこの大会の賞金目当てに参加しているみたいだけど、一回戦の試合内容を見る限り其処まで強いバトラーって感じはしないね」

 

アカリが見せた画面には仮金のプロフィールと試合の動画が表示されていた。見た目はあまりパッとした印象はなく、試合内容もジムを使用していてあまり強いという印象は感じ取られない。

 

「借金の為に大会に出るって、普通に真面目に働いて返せば良いのに……」

 

「なんでも闇金から金を借りてて、それが五千万近くまで膨らんでしまっててまともに返せないみたいなのです。だから一攫千金を賭けてこの大会に挑んだみたいだけど……正直、実力的にはよくいるゴールド帯って感じなのです」

 

「機体もジムにオプションパーツを装備させた程度の改造だから其処まで強くはないと思うけど、それでも何をしてくるか分からないから気をつけるに越した事はないよ」

 

情報を見る限り仮金のガンプラもプレイスキルも其処まで優れているワケではなさそうなのだが、崖っぷちに追いやられた人間が何をするかは分からない以上、シロも油断はせず挑むようだ。

 

「……よし!そろそろ時間だからシロ行くね。アカリちゃん、サポートよろしくね♪」

 

「うん、頑張って優勝目指しまーしょうッ!」

 

ガンプラの最終メンテナンスを終えてシロはアカリと共に会場へと向かっていく。

 

「…………なんだろう、この嫌な感じ……何か、良くない事が起こりそうなのです…………」

 

その姿をるしあは不安そうに見つめるのであった……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「さぁ白熱したバトルが続く二回戦!続いての試合は電脳少女シロVS仮金サイジのバトルだあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁッ!!」

 

『うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉッ!!』

 

『シロちゃあぁぁぁぁぁぁぁぁんッ!!』

 

白熱したバトルが続き、会場内もかなり熱気に包まれている中、シロはアカリと共にステージへと上がっていく。その向かい側には既にボサボサ頭の男、仮金が待機していたのだが……何やら様子がおかしかった。

 

「キヒヒ、お前が電脳少女シロって娘か?あの主催者の女らしいが、どうせ関係者に色目使って此処まで上がって来たんだろ?」

 

「ッ!貴方、言って良い事と悪い事があるでしょ!?シロちゃんはそんな玲二の顔に泥を塗る真似なんてしないよ!」

 

「……貴方がシロにどんな印象持ってるか知らないけど、シロはガンプラウォーズで玲二の力を借りた事なんてないもん。シロは自分の実力でこのGWDWCに勝ち進むって決めたんだから!だからそんな挑発になんて乗らないよ!」

 

「……ケッ!青臭い事抜かしやがって……まぁ良い、この俺の新機体を前にすれば、そんな生意気な事は言えなくなるだろうからなぁ!」

 

新機体、そう聞いてシロは少し身構える。前情報では仮金の使用するガンプラはジムと聞いていたので警戒するのは勿論だが、目の前の仮金の様子が明らかにおかしいと感じたからでもある。映像に映っていた時は余裕がなさそうだったのが一体どうしてしまったのだろうか……?

 

「それでは両者、筐体に入りガンプラをセットして下さい!」

 

「キヒヒ……」

 

「…………シロちゃん、絶対に勝とうね」

 

「うん、シロ絶対に勝ってみせるよ!」

 

互いに筐体へと入っていき、ディスプレイスペースにガンプラをセットしていく。そしてデータが読み込まれていき、互いの機体がフィールドに現れていく……のだが…………

 

 

 

「……………………え?」

 

 

 

 

 

シロが駆るホワイトルミナスガンダム。その目の間にいたのは…………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「キヒヒッ!さぁ、たっぷりと可愛がってやるぜぇ…………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この『()()()()()()()()()()()()()』でなぁッ!!」

 

 

白く巨大なサイコガンダムベースの改造ガンプラだった。その圧倒的な見た目、そして威圧感のある重火器の量。その異様な雰囲気を醸し出しているその機体を、シロは知っていた…………

 

「な、なんで…………なんでホワイトディマイスがこの世界にあるの!?それは別世界のシロの作った機体の筈だよ!?」

 

「あぁ?何ワケの分かんねぇ事言ってんだよ?この圧倒的な姿を見ておかしくなっちまったかぁ?キヒヒ、なら遠慮なくぶっ潰してやるよぉッ!!」

 

 

『HG ホワイトディマイスガンダム』

『機動戦士Zガンダム』に登場する可変MSの中でも巨大な部類に入るサイコガンダムの改造機。ありとあらゆる多数の重火器を装備させ白く塗装した、まさに動く要塞と化した機体。その名前の通り、相手に終焉を与えるガンダムに仕上がっている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その様子を見ていた観客席サイドでは……

 

「ッ!?あれは、ホワイトディマイス!?なんであれがこの世界にあるんだ?!」

 

試合が終わり、観戦していたレイラがシロの対戦相手が使用しているガンプラを見て驚きを隠せずにいた。というのもこの仮金が使っているホワイトディマイスガンダムは、元は別世界(AnotherStory)にてシロが玲二を手に入れる為に作った破壊に特化した機体なのだ。

 

だがこの世界では玲二を奪い合う争いは起きてないし、この世界線のシロはガンダムタイプよりジオン系MSが好みの為にこのホワイトディマイスを作る事はなかった。つまりこの世界には存在しない筈の機体が此処にあるのはおかしい事なのだ。

 

「まさか、また神羅族の誰かが仕組んだのか!?でも一体誰が「おやおやぁ、もしかして気になるのかにやぁ〜?w」ッ!?」

 

そんなレイラの背後から突然声が聞こえ、慌てて振り向くと其処にはボロボロの黒マントで身を隠す謎の人物が座っていた。姿ははっきりとは見えてないが、レイラにはこの謎の人物が一体誰なのかがすぐに分かった。

 

「お、お前はまさか………神羅フレアか!?」

 

「ピンポーン♪w流石三号くんwすぐに俺だと分かってくれたねぇw」

 

レイラに正体がバレると謎の人物……否、神羅フレアはマントのフードを取り顔を晒していく。だがその顔は左目が包帯で覆われており、頬にはヒビ割れが出来ていた。

 

「……どういう事だ?お前は確か、無呪羅かなたに殺られた筈じゃ……!?」

 

「あれぇ?三号くん知らないのかなぁ?w神羅族はね、核と依代になる身体があれば何度でも復活出来るんだよwまぁ某は今この世界にあった壊れかけのマネキンを依代にしたからこんなボロボロな姿になっちゃったんだけどねwww」

 

フレアはそう言いながら左腕の袖を捲ると手首から先がなく、よく見ると右足も脛の部分が棒状になっている。どうやら急いで復活する為に適当な依代を選んでしまった為にこんな姿になってしまったようだ。

 

「そういう事か……!それよりお前、一体どういうつもりだ!?なんでアナザー世界のシロさんの機体をあの人に渡したんだ?!」

 

「あぁそれ?w簡単な事だよwあの新米クン……いや、今はオリジンとか真魔神とかって呼ばれてるんだっけ?w彼が覚醒した事によって彼の女達も完全な神羅と化したwだからそんな彼女達の力を試す意味で別世界の彼女達のガンプラをぜーんぶ持ってきてばら撒いてやったのさwww」

 

「な……ッ!?……なんて事をしてんだよ……この大会は玲二が皆を楽しませる為に開いた大会だ!それを穢すような真似、絶対に許すワケにはいかねぇッ!」

 

フレアの巫山戯た行動に怒ったレイラは大人の姿になりフレアに掴みかかろうとする。だが………

 

「…………黙りな、半端者の脇役風情が」

 

―ゴオォッ!―

 

「ッ!?」

 

先程まで作り笑いを浮かべていたフレアが無表情になり、レイラに向かって右手を翳すとレイラは元の子供の姿に戻され動きを封じられてしまった。

 

「そもそもこれは手前が考えたオリジン達の新たな物語。お前等脇役の転生者共は既に用済みなんだ。それなのにお前は半端に神羅の力を宿した所為でどっちつかずの半神半人と化してしまっている。折角転生してやったのにアタイの思い通りに動かないなんて…………いい加減目障りなんだよ、お前」

 

(な、なんだ、この覇気は!?これが、神羅の本気の力なのか…………いや違う、それだけじゃない!この異様な力は……!?)

 

今まで巫山戯た態度しか見た事がなかったレイラにとって、今目の前にいる冷たい無表情なフレアかは放たれる覇気が恐ろしく感じていた。まるで、()()()()()()()()()()()()()()()()()…………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…………貴様、何をしている?」

 

「あ?…………へぇ、まさかそっちから来てくれるとはねぇ?」

 

「ッ!え、エンヴィー!」

 

其処に無呪羅の一人であるエンヴィーが現れ、レイラを守るようにフレアの目の前に立ち塞がっていた。それを見たフレアもレイラに向けてた手を下ろし力を抑えていく。

 

「……貴様がこいつを転生させた神羅か。聞いてた通り、妬ましい程にムカつく奴だな」

 

「そりゃどうも、そういうキミはあの無呪羅とかいう連中の一人か。どんな連中かと思ったけど、案外大した事なさそうだね」

 

「…………調子に乗るなよ、紛い物。あのオリジンとその女共なら兎も角、たかが人形から成り上がった貴様如き、このわたしの敵ではない……!」

 

「…………調子に乗ってるのは、どっちだろうねぇ?」

 

―ゴゴゴゴゴゴゴゴッ………!―

 

「ッ!?な、なんだと……!?」

 

突如フレアから放たれる赤いオーラ。そのオーラがフレアの欠けた身体の部分を覆うと、その部分が黒い皮膚となり、手足も黒いがちゃんとしたモノに変化していく。左目部分の包帯を取ると、空洞になっていた部分にオーラが注入されていき、金色の眼として変化する等、フレアの欠けた身体をどんどん再生していった。

 

「な、なんて禍々しいんだ……!?」

 

「…………クククッ良いねぇ。この新しい力、ゾクゾクするよぉ♪そうは思わないか、エンヴィー♪」

 

無表情から再び笑みを浮かべるフレア。だがそれは何時もの作り笑い等ではなく狂ったような笑みを浮かべていた。

 

「ま、まさか……どういう事だ!?何故神羅である貴様の身体に()()()()()が宿っているのだ?!」

 

「何!?無呪羅の力だと?!」

 

「おぉ~、驚いてるみたいだねぇ?だけどなーんも不思議な事じゃないさ。あの時カナタ……いいや無呪羅である天音かなたにヤラれて核を取り込まれた時、アタシはある事を考えていたのさ……このかなたの強大な無呪羅の力を、アタシの核に取り込もうってねぇ!そしてかなたがオリジンにヤラれアタシ達が解放された時に、僅かに残った無呪羅の力を取り込んでアタシはこの世界に舞い戻ったというワケさぁッ!」

 

なんという事だろうか。あの時取り込まれていたフレアはかなたの企みを逆に利用し、その力の一部を自分の核に取り込んでしまったのだ。その影響か今まで作り笑いだった笑みが狂ったモノに変化し、一人称もアタシに固定されている。更にくすんだ金髪も毛先だけ赤い白髪になり、オリジナルであるフレアとは似つかない姿になっていた。

 

「ま、まさか無呪羅の力を取り込むなんて……!?」

 

「クククッ……これでアタシはある意味あのオリジンと同じ状態となった。そしてコピー元のフレアという名前も最早必要ない。そうなると新しい名前が欲しいなぁ……なら、これから描かれる物語の語り部という意味を込めて、『テラー』と名乗らせてもらうよ♪」

 

「語り部だと?巫山戯た事を……!」

 

「そう怒るなって、これからもっと面白い事になるだろうからさ♪とは言っても其処の脇役にはもう用はないから、アタシの邪魔だけはしないようにね。それじゃあね〜♪」

 

フレア、もといテラーはそう言うと黒い霧となりその場から消え去ってしまった。それと同時にレイラも緊張が解け膝をつき項垂れていった。

 

「…………まさか、神羅族のフレアが復活してたなんて。しかも無呪羅の力まで手に入れて、あいつは一体何をしようとしているんだ……?」

 

「分からん……だが、これはかなり由々しき事態だ。あのテラーとかいうヤツ、放っておいたら何をしでかすか分からない。兎に角わたしもこの事はグリードに報告するから、お前もオリジンにこの事を伝えておけ」

 

「わ、分かった」

 

こうして二人はそれぞれ玲二とグリードに伝える為にこの場を後にした。はたしてこの先一体何が起ころうとしているのだろうか…………?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

戻ってBブロックステージ……

 

 

 

―ドゴオォンッ!ドゴオォンッ!ズガガガガガガガガガガガッ!!―

 

「くうぅッ!?」

 

「オラオラどうした小娘ぇッ!?この程度でもうおしまいかぁッ?!」

 

バトルが始まって数分、シロのホワイトルミナスを執拗なまでに狙い撃ち続ける仮金のホワイトディマイス。その猛攻にシロはただ逃げ続けるしか出来ずにいた。

 

「シロちゃん!大丈夫!?」

 

「う、うん!でもこれ、止まってる余裕はないかも!?」

 

「キヒャアーッハッハァーーーッ!オラオラ逃げろ逃げろぉ!止まってたらすぐさま木っ端微塵だぜぇッ!!」

 

荒れ狂う銃弾の雨を潜り抜けながら必死に躱していくホワイトルミナスだが、それでもやはり完全には躱しきれないようでボディには銃痕や掠り痕等が至る所に出来ている。観客達も圧倒的過ぎるホワイトディマイスの猛攻に最早言葉も出ない状態になり、誰もがシロの敗北を思い描いてしまっていた…………だが

 

 

 

(…………もしあれが別世界のシロが作ったホワイトディマイスそのままなら、絶対にシロにも勝機がある!ごめんねルミナス、もう少しだけ耐えてね……!)

 

対戦している張本人であるシロだけは決して諦めてなかった。相手の攻撃を見極めながら寸前のところで躱しながらホワイトディマイスの動きをしっかりと観察していた。

 

 

 

 

 

そして…………

 

 

 

「チィ!ちょこまかと動きやがってぇッ!こうなりゃ一撃でテメェを沈めてやるよおぉぉぉぉぉぉぉぉぉッ!」

 

―ガコンッ!ガシャッ!ガッシャアァンッ!!―

 

ちょこまか動くホワイトルミナスに痺れを切らした仮金はホワイトディマイスの砲身を全て開きフルチャージを始めた。どうやら最大火力でフィールドごとホワイトルミナスを消し去ろうとしているようだ。だが、シロはそのタイミングを逃さなかった!

 

「ッ!漸くフルチャージしたね!」

 

―ダッ!―

 

それまで逃げに徹していたホワイトルミナスはホワイトディマイスに向かって直進していく。砲身が全て開いているのに突っ込むなんて自殺行為ではないか?誰もがそう思っていたが……

 

「ハッ!負けると分かっていて突っ込んできやがったか!」

 

「そんなワケないじゃん!ディマイスの特徴はシロがよく分かってるんだから!ディマイスのフルチャージバスターは確かに最強……だけど、そのフルチャージが完了するのに46秒掛かってしまう!その間ディマイスは身動きが取れないよ!」

 

「ハァ?そんな馬鹿な……ッ!?な、なんだとぉッ!?コントロールが効かねぇッ!?」

 

シロの言う通り、仮金はホワイトディマイスを動かそうとするも全く操作を受け付けなかった。そう、シロは最初からこれを狙っていたのだ。神羅に覚醒したシロは別世界の時の記憶も持っている。故にその世界で自分が作った機体の性能や能力も全て把握しきっているのだ。だからシロはホワイトディマイスの弱点でもあるフルチャージをするタイミングをずっと伺っていたのだ。

 

「クソがぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁッ!動け!動けよこのポンコツがあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁッ!!!」

 

「…………ゴメンね、ホワイトディマイス。今、シロが解放してあげるから…………ホワイトルミナス、ライトフィンガーサーベルMAXパワーッ!!」

 

―キュイィィィンッ……ゴオォォォォォォォォッ!!―

 

シロがホワイトルミナスのビームエネルギーを全て右手に収束させ、ホワイトルミナスの右手の指からビーム刃が発生していく。だがそれは指だけに留まらず右腕全体を包み巨大なビームで出来た手のようになっていく!

 

「や、止めろぉ!?くるなあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁッ!!」

 

「これがシロの本気!必殺ッ!ルミナス!フュゥチャアァ!フィンガアァァァァァァァァァァァッ!!」

 

―ゴオォォォォォォォォォォォォッ!ガシイィッ!バキッ!ベキャアァッ!!―

 

ホワイトルミナスのビームハンドは体格差が二倍以上あるホワイトディマイスをいとも容易く鷲掴みにし、そのエネルギーでホワイトディマイスをみるみるうちに握り潰していく。そして…………

 

 

 

―ゴギギギギギギィ……バキッ!ドッカアァァァァァァァァァァァァァァァァァアンッ!!―

 

 

 

耐えきれなくなったホワイトディマイスが大爆発を起こし、辺りに残骸が飛び散っていく。煙が晴れていくと、其処には少しボロボロになりながらも右拳を突き上げ仁王立ちするホワイトルミナスがいた。つまりこの勝負は

 

 

 

―WINNER SHIRO―

 

シロの勝利である。

 

 

「決まったあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁッ!Bブロック二回戦第七試合、勝者!シロ・デンノールだあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁッ!!」

 

「うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉッ!シロちゃあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁんッ!!」

 

誰もが負けを確信してしまった中、諦めず勝機を逃さなかったシロのプレイングに会場にいる皆が大歓声を上げながら喜んでいく。アカリもサブ筐体から出てシロの元に行き、嬉しさのあまり抱きついていく。

 

「シロちゃん!あの状況で勝てるなんて凄いよ!でもゴメンね、アカリ、サポーターなのに全然役に立たなくて……」

 

「ううん、そんな事ないよ♪アカリちゃんがいなかったら、多分ディマイス(過去の自分)に押し負けてたと思う……でも、アカリちゃんが傍にいてくれたから、シロは最後まで自分を信じて戦えたもん♪」

 

実際にシロはホワイトディマイスを見た瞬間パニックに陥りそうになっていた。別世界、過去の自分が玲二を手に入れる為に他のモノを全て犠牲にして作った破壊兵器。そんな恐ろしいモノを作ってしまった自分に対する恐怖に呑まれそうになっていたのだ。だがアカリが声を掛けてくれたお陰でシロは自分を保つ事が出来、見事勝利を収める事が出来たのだった。そして、対する仮金は…………

 

「ヒィッ!?ま、待ってくれ!た、確かに負けてしまったが、敗者復活戦があるかもしれない!だからそれまで……!」

 

「残念だったな仮金。先程運営に確認したが、敗者復活等はない。金を返すアテがない以上、お前には地下に行ってもらおう。連れて行け」

 

「「ハッ!」」

 

「い、嫌だ!イヤだあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ…………ッ!」

 

黒いスーツにサングラスを掛けた男達に拘束され、仮金は何処かへと連行されていった。仮金の入っていた筐体にはホワイトディマイスが放置されており、シロはジャッジの許可を得てからそれを回収した。

 

「…………間違いない、シロが別世界で作ったホワイトディマイスだ」

 

「という事は、誰かがこの世界にシロちゃんのガンプラを持ち込んだって事?一体誰が……」

 

「分からない、でもイヤな予感がする…………急いで玲二にこの事を伝えないと!」

 

試合が終わり、シロとアカリはホワイトディマイスを手に急いで玲二の元へと向かって行った。何やら不穏な予感がするが、一体どうなってしまうのだろうか…………?

 

 

 

 

真魔神file15

神羅は、他の力を吸収し自分の力とする事が出来る。

 

 

 

 

 

次回……

 

Cブロックの二回戦、激しいバトルが繰り広げられる中、遂にあの男が動き出す!対するまつりは、この男に勝てるのか!?

 

EP52

『アメイジングチャンピオン』

 

 

 

 

 

 




はい、という事で別世界より現れたホワイトディマイスとの対戦でした!まぁシロも最初こそはびっくりしただろうけど、それでもバトラーとして成長し何より今幸せな状態のシロにとっては別世界の過去の自分なんて越えられるだろうと思って書きました(^_^)

そして神羅フレアが復活しただけでなくまさかの進化!今後はテラーとしてこの世界を引っ掻きまわすかも……!?

次回はまつりの対決!はたしてまつりは勝つ事が出来るのか!?次回もまったりと待って頂ければ幸いです、ではまた!
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