ホロライブ ビルドライバーズ   作:神楽

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買う気のなかったリーベルアーチャー、画像を見て格好良く感じてしまい思わず買ってしまいました……しかも二個(-_-;)
こういうアンシンメトリーな装甲も良いですが、やっぱり一度はシンメトリーにしてみたいですよね(^o^;)

今回は第二試合目!………ではなく、何やら不穏な流れが?一体どうなってしまうのか……?今回も最後まで見て頂ければ有り難いです!ではどうぞ!


EP70『テロリスト』

GWDWC本戦トーナメント第一試合終了したその頃、国会議事堂では………

 

《………では、どうしてもこちらの要求は呑まない。という事と捉えてよろしいかな?》

 

「当たり前だ!貴様らテロリストの仲間を解放するなど、あってはならない事だ!」

 

この国の首相をはじめとする議員達がモニターに映る男と何やら揉めていた。どうやら相手はとある国のテロリストのようで、日本に囚われている仲間を解放するよう要求していたようだ。だが日本はテロには屈しないという精神を持つ国。故にテロリストの要求など呑むワケはない。当然テロリストもそれは承知だったのか大きくため息を吐くが………

 

《成る程、そちらがその気なら……我々もそれ相応の対応をしないといけませんなぁ?》

 

「何?一体どういう事だ?」

 

《なぁに、大した事じゃありませんよ。確か、貴方達は今ガンプラとかいうオモチャを使ったゲームでこの国の威信を賭けているらしいじゃありませんか?そして、そのゲームの大規模な世界大会がとある島で行われているらしいですねぇ?》

 

「な……!?ま、まさか貴様ッ!?」

 

《クククッ今頃我々の仲間が仕込んでいる最中ですよ。世界を揺るがす、特大の花火の準備をね……》

 

特大の花火、そう聞いて首相は顔を真っ青に染めていく。テロリストが言う特大の花火が言葉の通りなワケがない。つまりこれは……大規模な爆破予告である。

 

「バカな!?そんな事をすればあの会場にいる大勢の人間が犠牲に……!?」

 

《えぇ、そうなれば多くの無関係者が死に、おたくら日本も各国から責められ威厳を失う。まさに、我々からの制裁にはぴったりというワケさ》

 

「ふ、巫山戯るな!おい、今すぐ警備隊と現地にいるG.C.P.D.に連絡を……!」

 

《おっと、そんな事をすれば花火は予定より早く打ち上がってしまいますよ。それでも良いんですかい?》

 

「………クッ!」

 

《クククッそれでは改めて、良い返事をお待ちしてますよ。最も、あまり時間はありませんけどね………》

 

テロリストはそう言うと通信を切り、残された首相や議員達は八方塞がりな状況に頭を抱えてしまうのであった………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その頃、ホロライトドームでは……

 

「なんだと!?この会場に爆弾が?!」

 

「はい!さっき其処で石狩とおこまと一緒に食べ歩きしてた時に偶々聞いちゃったんです!」

 

レイラとシアのバトルが始まろうとしていた時に魂子達が慌てて観戦ルームに入ってきて、この会場に爆弾が仕掛けられていると伝えてきた。一体どういう事なんだ?!

 

「じ、実はさっき魂子と一緒に焼き鳥とビール買って戻ろうとした時に変な二人組が人気のない所に行って、それで気になって着いてって盗みぎきしたらこのドームの至る所に爆弾を仕掛けたって……!」

 

なんだと……!?まさか、このドームにそんな爆弾が仕掛けられてるなんて…………ってか魂子、幾ら許されてるからってお前等一応高校生なんだから酒とつまみなんてチョイスすんなよ?おっさんくさいぞ……

 

「って玲二さん!そんな事よりも今すぐ大会を中止して爆弾を処理しないと!」

 

「待って!いきなり大会を中止になんてしたら犯人グループに気づかれて爆破されるかもしれない!それにその爆弾っていうのも本当かどうかも分からないし……!?」

 

「りえるの言う通りだ。爆弾が本物かどうかも分からないし、何より危険物が発見されたと知ったら会場にいる観客達は大パニックになってしまう。だがタイムリミットが何時かも分からない以上ゆっくりもしてられない………なら、まずは爆弾の所在を探し、それから俺が探すしか……!」

 

「待って旦那様!旦那様が探しに行ったら犯人達も勘づいて爆弾を爆発させちゃうかもしれないよ!?」

 

む……確かに萌実の言う通りだ。関係者である俺が探しに出たら犯人達に気づかれてしまう……いや、俺だけじゃなく俺の家族、それに他のホロメンやにじさんじの皆も同じように探し始めたら向こうに勘づかれるし他の観客達も何事かと騒ぎ出してしまう。ならどうすれば………!?

 

「…………こうなったらみんな!私達でその爆弾を見つけて処理するぞ!」

 

「はぁッ!?おい魂子!お前何言い出すんだよ?!」

 

「だって玲二さんや他のホロメンやにじさんじメンバーが行ったら気づかれるかもしんないんでしょ?だったら私達が適任じゃん!私達は毎年コミケとか行く時に変装するけど全く気づかれないくらいに変装は完璧なんだから!」

 

「だからと言ってよしじゃあ任せた!なんて言えるワケが「お兄ちゃん!今はそんな事言ってる場合じゃないよ!このままじゃみんな爆弾で木っ端微塵になっちゃうんだよ!」だ、だかな………!?」

 

「大丈夫!これでもあかり達だって玲二さんに神羅化してもらったんだから多少の無茶は出来るから!」

 

………ダメだ、こいつら全く譲ろうともしない。本来ならこんな危険な事に大切な家族や仲間を巻き込むなんて事をしたくないんだが、時間の猶予がない以上やむを得ない!

 

「……分かった。だが危険な事には変わりはないからもし何かヤバそうなら速攻で避難しろ。そして奴等の事が何か分かり次第情報を共有する事、良いな?」

 

『はい!!』

 

「よし、なら早速始めるぞ!」

 

『おぉーーーーーーッ!!』

 

こうして俺達の爆弾処理作戦が始まったのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「おぉ〜、レイラって子なかなかやるね〜。シアさんとめっちゃ互角な勝負してるじゃん♪」

 

「魂子!そんな呑気な事言ってないでさっさと爆弾探すよ!」

 

「そうだよ!僕たちにはそんなのんびりしてる時間はないんだから!」

 

ドームの観客席の出入り口についた魂子達。皆それぞれ別々の格好をしており、一見では彼女達があおぎりのメンバーなんて気づかないだろう格好をしていた。

 

「よーし!それじゃあ早速手分けして爆弾を探すとすっか!」

 

魂子

ロングヘアーにビジネススーツのOL姿

 

「確か爆弾は全部で49個だったよね?」

 

あかり

赤いジャージにメガホンと鉢巻の体育会系マネージャー風な姿

 

「うん、上の階と下の階、それにこの通路にも隠されてるらしいよ」

 

音玄

ぐるぐる眼鏡の清掃員姿

 

「真白先輩、本当に大丈夫なんですか?大分良くはなって来てるとはいってもまだ本調子じゃないのに……」

 

蝶美

売り子の格好

 

「へーきへーき!寧ろ玲二さんのピンチなのに黙ってる方が落ち着かないって。ていうかおこま、オメーのその格好どうにかなんなかったのか?」

 

真白

別高校の女子高生姿

 

※時系列的に真白はまだ卒業してません。

 

「え〜?でもこれなら逆にこまるだなんて誰も思わないっしょ〜♪」

 

こまる

金髪で派手なドレスのセレブ姿

 

「いや、流石にそれはいろいろと目立つんじゃね?」

 

麗女

茶髪に上タンクトップで下ダメージジーンズのラフな格好

 

「いや、逆に此処まで派手な格好した人がまさか爆弾なんて探すとは思えないから逆にアリなのかも?」

 

りえる

魂子とは違うOL姿(羽はしまってる)

 

「だとしてもそれは目立ち過ぎな気がするけどね〜?」

 

ぽぷら

ジャージに眼鏡(髪も暗めになってる)

 

「てか萌実、あんた分身なんて出来たの?」

 

エトラ

文学少女姿(イメージはデレマスの文香)

 

「へへ〜ん♪旦那様が萌実の事神羅化してくれたお陰で二人までなら分身出来るんだよ〜♪」

 

萌実その1

セレ女の制服姿

 

「今は少しでも人手を増やさないといけないからね」

 

萌実その2

ホスト風な格好

 

「先生の為にも!がう達も一肌脱ぐトラ!」

 

がーる

マスクと眼鏡をした清掃員姿

 

「此処にはガンプラが大好きな皆が沢山いるんだ。そんな皆の一大イベントをこんな事で終わらせたりなんてさせないよ!」

 

ゐぶき

警備員の格好

 

「まぁ私としては玲二さんに後でお礼もらえればなんでも良いかな♪」

 

むじな

警備員の格好その2

 

「つーかむじな!ちゃんとミニスカじゃなくてズボン履けよ!オメー生えてるんだから股間もっこりしてんだろーが!?」

 

「え〜?でも別に私とゐぶきは一般人が入れないような場所探すから良いじゃないすかぁ?それより〜♪私と玲二さん、どっちのがデカ「玲二さん」「玲二くん」「旦那様」く、食い気味に言われた……!?」

 

「いや何くだらない事してんの……?」

 

萌実、エトラ、りえるから言われ項垂れるむじな。だがそんなくだらない事をしてる時間はない為、すぐに気持ちを切り替えてもらい再度爆弾の位置を確認していく。

 

「良い?爆弾は会場の観客席とこの通路、そしてスタッフや警備員しか入れないステージ付近にもある。玲二くんの話だとおそらく爆弾は何かにカモフラージュされて設置されてるかもしれないから、怪しいと思った物があったらこの腕輪を近づけて。それで爆弾だったら赤く発光するから」

 

「そんで、爆弾にこのこよりさん特製の『爆弾無効シール』を貼れば爆弾を停止出来るんだよね?というかシール貼っただけで本当に爆弾が無力化出来るの……?」

 

「た、多分大丈夫だと思うけど…………兎に角!今は一刻も早く爆弾を解除しないと!音玄とトラとぽぷらはこの通路を、スタッフしか入れない場所はゐぶきとむじなが、そしてそれ以外は私達で爆弾を見つける!それでもし何かヤバそうになったら必ず玲二さんに連絡する事!それと連絡手段は他の観客や犯人達に悟られないようにする為に神羅化してる奴は念話で連絡を取り合う事!良いな!?」

 

『おぉーーーッ!!』

 

「よっしゃあーーーッ!それじゃああおぎり高校総出で行くぞぉーーーーーーッ!!」

 

こうして魂子達あおぎり高校による爆弾解除のミッションが始まったのであった。各自それぞれ指示された場所へと向かい、爆弾を探し始めていく。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「んーと………あ!これ、もしかしたらそうなんじゃない!?」

 

「え!?もう見つけたの?!」

 

通路側でぽぷらがゴミ箱の裏側に怪しげな段ボールを発見する。慎重に中を開けていくと、其処には大量のコードに繋がれタイマーがセットされた明らかにヤバい機械が入っていた。

 

「うわ、本当に爆弾だったトラ!?」

 

「やっぱり玲二さんの探査能力は完璧だね。それじゃあこのシールを貼ってっと……えい!」

 

―ペタッ!ジジジ……プッツン―

 

音玄がシールを貼ると爆弾のタイマーが急に止まり、動かなくなっていった。どうやら爆弾を止める事に成功したようだ。

 

「やった!これで一個目だ!」

 

「でもまだ油断は出来ないトラ!爆弾は他にも沢山あるんですから!」

 

「うん、すぐに次の爆弾を探さないと………と、その前に念の為にこの爆弾は玲二さんから預かってたこの『四次元くずかご』に入れてっと」

 

爆弾を解除し、万が一爆発しないように四次元空間へとしまう音玄達。残る爆弾は、後48個……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(……ねぇ魂子、そっちにはあった?)

 

(えっと……あ!もしかして、これか……?)

 

観客席側を探していく魂子達。その中で魂子が何やら怪しげに置かれたくまのぬいぐるみを見つけ腕輪を近づけていくと、腕輪が赤く光りだした。

 

(やっぱり!これぬいぐるみに爆弾を仕込んでたんだ!)

 

(こっちも見つけたよ。こっちは座席横に置かれてたアタッシュケースだった)

 

(玲二さんの言ってた通り、いろんな物にカモフラージュして置かれてたみたいだね?こまるの方は不自然に置かれてたフード販売用の台車に積まれてたわ)

 

次々と見つかる爆弾。どれも若干不自然ではあるがあってもおかしくはなさそうな物ばかりにカモフラージュされており、事情を知らなければ特に気にするような物でもなかった。

 

(皆バトルに夢中の所為で全然気にも留めてないもんね?)

 

(だからこんな多少雑に置かれてても気づかれないんだろうね。実際私達もこうして爆弾を探してるのに気にする人なんて殆どいないし)

 

会場にいる観客達は全員レイラとシアのバトルに夢中になっている。その為に不自然に置かれた物に対しても気にも留めず、それを探ってる魂子達に対してもほぼほぼ眼中にないようだ。

 

(取り敢えずこいつらは無力化して四次元くずかごにいれてっと……萌実先ぱーい、そっちは見つかった?)

 

(え?!う、うん、一応……///)

 

魂子に聞かれた萌実(その2)が何故か慌てた様子で返事をする。それもその筈、何故なら見つけた爆弾が……

 

TE○GAの容器

 

(くうぅッ!///なんでこんなモンに爆弾カモフラージュしてんだよ!?こんな所で誰かがシコるとでも思ってんのかよぉ!?犯人馬鹿なんじゃねぇのかよぉーーーッ!!///)

 

まさかのアダルトグッズに爆弾が仕込まれており、萌実(その2)は恥ずかしがりながら無力化させ直ぐ様四次元くずかごに爆弾を投げ捨てた。ちょっとしたハプニングがありつつも、残る爆弾は、後37個……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「おーいゐぶき〜、そっちはどうだ〜?」

 

「……あった!これで四個目だ!」

 

その頃、スタッフ用の通路では警備員に扮したゐぶきとむじなが爆弾を探し続けていた。どうやらこの通路には七個仕掛けられているようで、その内の四個は既に見つけられたようだ。

 

「爆弾のタイマーからして爆発するのは正午ぴったり………大体準決勝進出が決まるタイミングだ。それまでに爆弾を全て回収しておかないと!」

 

「だね〜。それに、これが終われば玲二さんにたっぷりとお礼もらえそうだしね♪」

 

「…………ねぇむじな。前から思ってたけど、なんでそんなに佐々木さんに近づこうとしてるの?どう見ても恋愛対象としては見てないようだけど……」

 

そう、実を言うとむじなはあおぎりに入ってからというもの、ずっと玲二に固執するような様子を見せていたのだ。だがそれは魂子達の時とは違い、恋愛対象というより別の何かがあって近づいているようにもゐぶきは見えたのだ。

 

「ん〜?強いて言えばだけど………私の中で世界一興味深い男だから、だね」

 

「興味深い?」

 

「そ。だって考えてもみなよ?男女関係なくいろんな人達から信頼を得ていて、仲間や家族の為なら自分が傷つく事は厭わないけど、自分や家族を脅かす相手には容赦なく制裁を下す。更にはどんなに高い地位になっても、なんなら真魔神とかいう神様みたいな存在になっても決して威張らずこのホロライトをより良い街にしようと努力している。そんな人に興味を持たない奴の方がおかしくない?」

 

「………大体言いたい事は分かったけど、だからと言って彼処まであからさまな密着とかはやり過ぎじゃない?」

 

「そっか〜?でも麗女先輩も愛人枠で入れたんだし、私も出来ればその枠に入っていろいろと味わいたいなぁ〜ってね♡」

 

(………やっぱむじなの考えてる事がよく分からん)

 

妖怪と人間の価値観の違いなのか、ゐぶきにはむじなの考えている事がよく分からないのであった。残る爆弾は、後33個……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方その頃……

 

「………ククッこれであのドームの中にいる連中は木っ端微塵だな」

 

「しっかしあいつらも可哀想になぁ?この国のトップが大人しく俺等の仲間を解放していれば犠牲になんてならなかったのによぉ」

 

「全くだ。恨むなら俺等の交渉に乗らなかったこの国の無能なトップ共を恨むんだな」

 

ホロライトシティ港の片隅、其処には爆弾を仕掛けたテロリスト一味が自分達が乗り込んできた船の中でワインを飲んでいた。その中で一人、リーダー格の男が何処かと連絡をしているようだが、通話ボタンを切ると荒々しくソファーに座り酒を飲みだす。

 

「ふん、やはり奴等は交渉には乗らんようだ。大多数の命よりも、自分達の国の信条が優先だとよ」

 

「マジかよ!?いやぁ~、この国のトップはなんとも薄情な御方なこったぁ!ガァーッハッハァッ!」

 

「まあ良いではないか。元よりこの島は後々我々が占拠する予定だったのだからな。それが早まるいい機会になったと思えば良いだろう」

 

「だな。さて、爆発まで後一時間弱か……クククッどんな悲鳴が聞けるか見ものだな」

 

自分達の作戦の成功を確信しワインを飲み干すテロリスト達。だが、そんな奴等の船を、影から監視する二つの影がいたのであった…………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして……

 

「うーん、新君が遅れてしまってるから三試合目が入れ替わってしまったけど、新君大丈夫かなぁ……?」

 

あれから少し時間が経ち、本来なら新がセカイと戦う筈だったのが新が遅れている為、彼女の一人であるぽぷらは不安そうにしていた。

 

※何があったかは『リ・イマジネーションズ』にて

 

「ぽぷら先輩、こっちは殆ど爆弾見つけたから一旦優ちゃんの方を見に行ってあげてくださいトラ!」

 

「うん、魂子の話だと爆弾は後一つだけみたいだから僕達だけで大丈夫だよ♪」

 

「ホントですか?なら、すみませんが一旦失礼します!」

 

優の事が心配なぽぷらにトラと音玄はそちらに向かって良いと伝えると、ぽぷらは急いで優の元へと向かっていった。

 

「さて、僕達も魂子の所に行こ(緊急事態ッ!全員今すぐバトルステージ真下の整備室に集まれぇーーーッ!!)〜ッ!!?な、なんなの急にぃ〜……?!」

 

「?音玄先輩、どうしたトラ?」

 

「な、なんか魂子が急いでステージの下に来いって……何か大変な物見つかったのかな……?」

 

魂子からの急な連絡を受け、音玄とトラも急いでステージ下の整備室へと向かっていった。はたして何が起こったのだろうか……?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…………な、何これ……?」

 

「さ、流石にこれ不味くない……?」

 

「まさか最後の一個がこんなどデカいなんてな……!?」

 

魂子に呼ばれ整備室へと集まったあおぎりメンバー達。其処にあったのは………無数のコードに繋がってる特大の爆弾であった。これまで見つけた爆弾よりも三倍程大きく、タイマー以外にも多くのスイッチ等もあり見るからに危険なのが分かる。

 

「と、取り敢えずこのこよりさんのシール貼って無力化させないと……」

 

「………それ、もう試したけどそれじゃあ止まんなかった。こよちゃんに聞いたら多分だけど複数の回路が組まれている所為でシールからの電磁波だけじゃ止まらないって……」

 

「そ、そんな……それにこんな大きさじゃあ四次元くずかごにも入らないし……」

 

「それに、爆発までの残り時間は後二十分。今から爆弾処理を呼んだとしてももう間に合わないよ……!?」

 

「そんなぁ!?それじゃあどうすれば良いのさ?!」

 

こよりのシールも効かず、処理班を呼ぶにも時間が既にない。このままでは皆の命が危険に晒されてしまう……そう思ったその時

 

「魂子!皆!」

 

「………え?れ、玲二さん!?」

 

なんと、別室で待機していた玲二が整備室にやって来たのだった。

 

「玲二さん!どうして此処に!?犯人達に気づかれたらマズいんじゃ……?!」

 

「あぁ、それならもう目星はついたからそっちは別の奴に任せている。それより、これが最後の爆弾か?」

 

「は、はい!でもこの爆弾、こよりさんが容易したシールじゃ全然停止出来なくて……」

 

「成る程な………なら、後は俺が止める。りえる、エトラ、麗女、手伝ってくれ!」

 

「う、うん!」

 

「わ、分かりました!」

 

「……ったく、しゃーねーなぁ」

 

玲二は爆弾の前に立つと、目の前のパネルを慎重に外していき開いていく。其処には何やらいろんな文字や数字がズラッと表示された画面とキーボードが入っていた。

 

「………こよりが言うには、この手の爆弾には緊急停止コードが存在するらしい。そのコードを打ちつつ、周りにあるカラーコードを切断すれば爆弾が停止するようだ。だから俺が今から停止コードを打ち込む。そして俺が指示したタイミングで俺が指示したカラーコードを切断してくれ!」

 

「こ、コードを切断……!?」

 

「あぁ、但しコードを切断出来るのはこちらの停止コードを入力してから三十秒以内だ。それを過ぎればまたコードの打ち直しになってしまう」

 

「マジかよ?責任重大じゃねーか……ってか!佐々木の力を使えば良いだけじゃ「無理だ」何でだよ!?」

 

麗女の言う通り、確かに玲二の力を使えばこの爆弾を、なんならテロリストの存在そのものを消す事だって出来る筈。しかし、玲二はそれは出来ないと拒否してしまう。それはどうしてかというと……

 

「…………レインやアメリアからの情報だが、どうやらこの世界の一部の連中が俺達が神羅族、もしくはそれに近しい力を持っていると疑い出したようだ。下手に強い力を使ってそいつ等に神羅の力がバレてしまえば、それこそホロライトは危険に晒されてしまう」

 

「つまり、今の玲二くんは自由に力が使えないって事なの……?」

 

「あぁ。俺だけが危険に晒されるならまだしも、お前達にまで危険な目に合わせるワケにはいかないからな。といっても、こんな事に付き合ってもらってる時点で説得力はねぇけどな……」

 

「………大丈夫ですよ、玲二さん。私達はそういうのだって覚悟の上で貴方と一緒になる事を決めたんですから♪てか寧ろ、玲二さんは皆がいないと無茶ばかりするじゃないですか」

 

「…………随分と耳が痛いな」

 

エトラに言われ耳が痛くなるも、玲二はこんな自分に着いてきてくれる皆の存在に救われていると改めて実感する。そして意を決して爆弾の解除を始めていくのであった。

 

「…………いくぞ、気を抜かず集中するんだ!」

 

「うん!」

「はい!」

「あいよ!」

 

―カタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタッ……!―

 

「は、速い!?」

 

「物凄く速いタイピングだよ!?」

 

「玲二さん、こんな事も出来たんだ……?!」

 

こよりから予めこの手の爆弾の解除コードの法則を教わっていたとはいえ、玲二は素早く解除コードを入力していく。あまりの速さに魂子達も驚きを隠せずただ見る事しか出来なかった。

 

「りえる!まずは青の17のコードを切ってくれ!」

 

「うん!えっと…………ッ!これだ!」

 

―バチンッ!―

 

「次に麗女!黄色の12を切った後に赤の6を!」

 

「りょーかい!」

 

―バチンッ!バチンッ!―

 

「エトラ!緑の5と6を順番に!その後に麗女が黄色の19、11の順番に!」

 

「はい!」

 

―バチンッ!バチンッ!―

 

「オッケー!」

 

―バチンッ!バチンッ!―

 

次々と玲二の指示通りにコードを切っていくりえるとエトラと麗女。本当なら爆弾を処理するという恐怖で動けなくなってもおかしくないのに、三人は迷う事なく指示通り的確にコードを切っていく。

 

「りえる!後は白の16と青の12!そして最後に白の1を切れ!」

 

「うん!これで………!」

 

―バチンッ!バチンッ!―

 

玲二の指示通りに白、そして青のコードを切っていく。そして……

 

 

 

―バチンッ!―

 

 

 

最後のコードを切ると…………

 

 

 

 

―…………プッツン……―

 

 

 

モニターのタイマーが止まり、電源が全て切れた。つまり、爆弾の解除に成功したという事である。

 

『や……………………やったあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁッ!!!』

 

爆発を阻止した事に喜び合う魂子達。解除にあたったりえる達も緊張が解けて膝を付いてしまうが、皆の命が救われた事にホッとするのであった。

 

「りえる、エトラ、麗女。本当に良くやってくれた。有り難うな」

 

「あ、アハハ、でも終わった瞬間腰が抜けちゃった………」

 

「今思うと私ら、爆弾処理なんてとんでもねー事させられたよな?」

 

「でもめーちゃん、全然的確にコード切ってたじゃん。それくらい玲二さんを信頼してたって事でしょ?」

 

「……さーな」

 

「もぉ〜、素直じゃないんだから〜♪」

 

さっきまで爆弾処理をしていたとは思えない程に和気あいあいとするあおぎりメンバー達。玲二も巻き込んで申し訳ないと思うと同時に、皆無事でいてくれて良かったと胸を撫で下ろすのであった。

 

「…………あ!そういや玲二さん!爆弾は止めたけどテロリスト達は!?さっき別の人に任せたって言ってたけど………!?」

 

「ん?あぁ、それならおそらく今頃……………」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その頃、港では………

 

「あ、あがが………!?」

 

「全く、何処の誰だか知りませんが、ブレインの大切なこの街を壊そうとするなんて万死に値しますよ」

 

先程まで意気揚々としていたテロリスト達が船ごとボロボロにされていた。そしてその近くにはテロリスト達をボコしたであろうリシェッタとルミティアがパンッパンと土埃を払っていた。

 

「リシェッタ〜!どうやらマスターの方も終わったみたいですよ〜♪」

 

「そうですか。なら、この愚か者共を警察に引き渡してからブレインの元に戻るとしましょう」

 

「は~い!あぁ〜久々にマスターにハグしてもらおーっと♪」

 

そして騒ぎを聞きつけ駆けつけた警官達にテロリスト達を引き渡し、リシェッタ達は玲二の元へと戻っていった。こうして、ホロライトドームテロリスト事件は静かに幕を閉じたのであった………

 

 

 

真魔神file32

神羅族は神の如き力を持つ存在。故にそれを狙う者も多い…………

 

 

 

 

 

次回……

 

魂子達が爆弾を探していたその頃、急遽三試合目に順番を変更されたそらが明日奈と戦い合う!時空をも超えるフリーダムと閃光の輝きを放つラディアント、勝つのはどっちだ!?

 

EP71

『輝く空』

 

 

 

 




はい、という事で今回はまさかのあおぎりメンバー爆弾処理回でした!最近バトル描写考えるのがスランプ気味だったのでこういう話にしてみました(^_^;)

次回はそらと明日奈の戦い!はたして勝つのは……!?次回もまったりと待って頂ければ幸いです、ではまた!
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