ホロライブ ビルドライバーズ   作:神楽

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なんかメチャメチャ早く描き終えたので早速投稿。何時もこんなペースで書けれたらなぁ……(-_-;)

ジークアクス最新話の影響か分からないのですが、近所にあったEGのガンダムがいっきに無くなってました。まぁ、あのシーン見たら確かに欲しくなるかも(^_^;)

今回はガンプラウォーズではなくとある依頼!ある種族の里に呼ばれた玲二達に待ち受ける依頼とは……?今回も最後まで見て頂ければ有り難いです、ではどうぞ!

※今回少し汚い表現があります。


EP82『最悪の種族』

季節も移り夏が始まった頃、俺の元にとある依頼がやって来た。どうやら会って直接お願いしたいとの事なので、俺達は現在魔界へとやって来ていた。

 

「それにしても、オーク族の長が玲二に一体なんの用だというのかのう?しかもわらわまで呼ぶとは、余程の事が起きたという事か?」

 

「確かにホロライトの首相と鬼人族の長を呼ぶなんて、よっぽど大事でもない限りあり得ないよね〜?」

 

「まあな。だが、連絡がきた時相当焦った様子だったからな。もしかすると、またとんでもない事が起きる前兆なのかもな………」

 

今回俺は尊ところね、そしてフワワとモココを連れて魔界にあるオーク族の里へと向かっていた。オーク族は魔界でも屈強な種族だが、その厳つい見た目に反してかなり友好的な種族であり、更に物作りが得意という事もありあらゆる工芸品や武具等を作っている。最近では義兄さんの会社の新技術を開発する為の部品を任されていたりと、三世界には無くてはならない種族の一つと言われている。のだが………

 

「うぅ〜………」

 

「……どうしたんだモココ?さっきから嫌そうな顔してるけど」

 

「ご主人、実はモコちゃんね、まだ子犬だった頃にオーク族の子供にずっともふもふされてたから苦手意識があるの。フワワは慣れてたから良いけど、モコちゃんは相当嫌だったみたい」

 

「だってぇ〜!あいつらに撫で回された後毛並みボサボサになっちゃってたんだもん〜ッ!」

 

あー、成る程な。別に種族そのものの嫌悪感があるワケではないのか……ならまぁ、付いてきた以上はそれはもう我慢してもらうしかないな。

 

「……よし、着いたぞお前等。くれぐれも相手に失礼のないようにな?」

 

『は~い』

 

「……本当に大丈夫か?まぁ良いか……ホロライトから要請を受けました佐々木玲二です」

 

「同じく鬼人の里から要請を受けた竜胆尊じゃ。お主らの長であるマサムネ殿に通してもらいたい」

 

「……お待ちしておりました、佐々木様、竜胆様。すぐに族長の元へとご案内させて頂きます」

 

里に着き、門番に自分達の身分を証明すると、門番はすぐに門を開き俺達を中に入れてくれた。だが…………なんだ、この嫌な雰囲気は?というよりも里の人達の様子がおかしい?何かに怯えてたりまるで誰かに襲われたかのように怪我をしている者もいる。一体何があったんだ?

 

「………着きました。こちらに族長がおられます」

 

そうこうしている内に目的の場所へと到着し、門番は用を終えると一礼だけして元の持ち場へと戻っていった。さて、一体何が起きてるんだろうか?

 

「………お久しぶりです、玲二殿。お待ちしておりました」

 

「はい、お久しぶりです、『マサムネ』さん」

 

建物の中に入ると、其処には屈強なオークが俺達を出迎えてくれた。この人は『マサムネ』さんと言って、このオークの里の族長をしている人だ。屈強な力の持ち主でありながらも誠実な性格をしており、里や他の種族の人達からの信頼も厚い人である。そしてホロライトが国家になる際に協力してくれた内の一人でもある。

 

「遠方から遥々起こし頂き申し訳ない。本日は貴方にどうしてもお願いしたい事があるのです」

 

「はい、それはお聞きしてます。して、一体何があったのでしょうか?」

 

「それについては立ち話もなんですから一旦中に入ってお話させて頂きます。ささ、こちらへ」

 

そう言ってマサムネさんは俺達を中に入れ応接間へと案内してくれた。ソファーに座るとメイドの方がお茶を用意してくれ、俺達はそれを一口飲み本題に入る。

 

「………では、お話させて頂きます。実は二日前、我々の里がある者達に襲撃されたのです」

 

「襲撃!?」

 

「「BAUBAU?!」」

 

「………成る程、里の連中の様子がおかしかったのはその所為じゃったか」

 

襲撃されたと聞きころねとフワモコは驚いていたが、俺と尊は逆に納得していた。里の建物が所々破壊されていたり、兵士達が大怪我を負っていたりと明らかに何かに襲われた形跡があったからだ。だとすると一つ疑問がある………オーク族はあらゆる種族の中でも屈強な種族だ。力の強さなら尊達鬼人族すら凌駕する。そんなオーク族が、一体何に襲われたと言うんだ?

 

「成る程、里の様子を見てまさかとは思ってましたが……それで、一体誰がこんな酷い事を………?」

 

「………………………………()()()()達です」

 

『ッ!?』

 

ゴ………ゴブリンだと!?そんな、まさか!?俺ところねと尊はその名を聞いて驚きを隠せなかった。フワモコの二人はなんの事か分からずピンと来てないようだが。

 

「?ご主人、ゴブリンって何?」

 

「そんなに恐ろしい奴なの?」

 

「え!?お主ら、ゴブリンを知らんのか?!」

 

「あ、そっか。フワモコは元々子犬だったからその辺の事情を知らないんか?」

 

「…………ゴブリンは、この世界にいる知的亜人種族の中で唯一、人権を与えられていない種族だ」

 

知的亜人種族。それはこの世界における人間以外の知性のある種族の総称である。神、天使、悪魔、獣人、鬼人と様々な種族がおり、その種族達には時期は異なるものの人間と同じ人権を取得している。これにより多種族同士での交流がより良い物になっているのだが………その中で唯一、知的亜人種族に認定されているのにも関わらず、人権を与えられていない種族がいる。それがゴブリン、通称世界最悪の種族である。

 

何故ゴブリン達が人権を与えられていないのか?それは奴等の生態そのものに原因がある。奴等は知性はあるものの常に本能を優先した行動を取る。常に己の三大欲求を満たす事だけを目的に動いているのだ。そしてその中でも最も厄介なのは性欲であるのだが、ゴブリン達はオスの個体しか存在しない。故に、性欲が高まると多種族の女性を攫っては無理矢理性行為を行い自分達の子供を産ませるのだ。

 

ゴブリン達は一人の女性につき数回出産させ、出産させる時も十匹程産まされると言われている。しかも奴等は女性がもう出産出来ないと分かればその女性を肉として食らう。仮にゴブリン達から救出出来たとしても、ゴブリンに犯された事に精神的ショックを受けて自殺する者が多いと聞く。故に全世界の女性はゴブリンという種族を最も嫌っているのだ。

 

「そんなゴブリン達が我々の元に現れ、里を襲撃したんです。里の兵士の殆どがやられ、そして女性達を次々と攫っていってしまったんです。その中には、私の妻も………!」

 

「そんな………!?」

 

「………そう言えばマサムネ殿の奥さんはエルフ族のご令嬢。絶世の美女と呼ばれてた人じゃったから奴等にとっては最高のお宝だったんじゃろうなぁ?」

 

「そんな!?でも、オークってメチャメチャ強いんでしょ?!それなのになんで……?!」

 

「ゴブリン達の厄介な所は圧倒的な数と命を省みない行動力だ。奴等は過去に何万匹という数で襲撃し一つの街を崩壊させたという記録もあるし、目的の為になら例え仲間が死のうとお構い無しに攻め続ける。寧ろ、其処で仲間が死ねば手に入れた女性を得られる確率が上がるからな」

 

そう、奴等は今までそうしながら自分達の種族を繁栄させてきたんだ。しかも奴等は相当ずる賢く、自分達の住処がバレそうになればすぐにその場から逃げる習性がある。その所為で形跡は見つけられてもちゃんとした住処までを見つけられた試しが一度もないのだ。

 

「そ、それじゃあマサムネさんの奥さんや里の人達は今頃……!?」

 

「いいやフワワ、それはまだ大丈夫な筈だ。奴等は不思議な習性を持っていてな。攫った女性を誰が犯すかを三日三晩互いに争って決めるんだ。攫われたのは二日前、つまり今ならまだ助けられるって事だ。だからこそ、俺達にその依頼をした。そうですよね、マサムネさん?」

 

「あぁ……残念ながら我々の中にはゴブリン達の居場所を探る手段を持っている者はいない。他の種族に依頼するにも時間が掛かってしまう以上、頼めるのは神羅族である玲二殿、貴方しかいないのです!お願いします!どうか里の者達を、私の妻を助けてくださいッ!!」

 

マサムネさんは深々と頭を下げてお願いしてくる。助けてください?そんなの答えは決まってる!

 

「当たり前です、マサムネさん。必ずゴブリン達を倒し、里の皆さんを助け出してみせます!」

 

「そうじゃのう。それに確か、昔ゴブリン共が鬼人の里にちょっかいをかけてきたっていう事もあったらしいのう?その時のお礼も兼ねて、奴等を始末してやるとするかの♪」

 

「女を攫って酷い事する奴にはしばき上げパンチングするでなぁッ!」

 

「フワワも!ご主人の為にそいつらやっつけるッ!」

 

「モココも!悪い奴みーんなBAUBAUしてやるッ!」

 

「お、おぉ……!皆殿、本当に有り難うございますッ!!」

 

俺達が了承するとマサムネさんは涙を流しながらお礼を言ってきた。マサムネさんの為にも、攫われた人達を必ず救出しねぇとな!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「さて、まずは奴等が何処に向かったのかを探らないとな」

 

「それで玲二、どうするんじゃ?今から探すとなったらかなり時間が掛かると思うんじゃが………?」

 

「フッフッフ〜……そんな時の為のこおねでなぁ!こおねの能力を使えば奴等の居場所なんてすぐに分かっからよぉ〜!ホイッ!」

 

―ブォンッ!―

 

広場に到着し、ころねが手を翳すと、目の前に半透明のゴブリンが投影されだした。成る程、ころねの能力は『幻影』か。

 

「ほぇ~、これがゴブリン?」

 

「なんか、気持ち悪〜い……」

 

フワモコがかなりの嫌悪感を示しているが、それもその筈だ。なんせゴブリンというのは100cmにも満たない身長に薄汚れた緑の肌、そして鋭く尖った耳と鼻。更には歯並びの悪いギザギザな歯という、それだけでもかなり異質なのだが、その股間には身体の大きさとは不釣り合いな大きさのイチモツがぶら下がっているのだ。これは確かに男もそうだが、女性なら間違いなく嫌悪感を抱く姿をしている。

 

「これを十倍くらいの速度で再生すれば、奴等の居場所をすぐに見つけられる筈だよ!」

 

「よし、なら俺達も高速移動してこの幻影を追うぞ。それじゃあころね、頼んだぞ」

 

「おらよー!さぁさぁ、さっさとオメーらの住処まで案内しな〜!」

 

ころねが幻影を再生させると、幻影ゴブリンはギャギャギャと笑いながら凄いスピードで何処かへと向かい始めた。よし、俺達も追いかけるとするか!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

数十分後………

 

「………どうやら此処が奴等の住処のようじゃのう?」

 

「うげぇ〜、なんかめっちゃ臭いんだけどぉ〜……?」

 

「「BAUBA〜U……」」

 

「無理もない、ゴブリン達は衛生面も最悪だからな。食い散らかしたり性処理したりした物は放置は当たり前、挙句には排泄物もそのままにしてるくらいだ。そんな奴等の住処の臭いはとんでもないとは聞いてたが、まさか此処までとはな………」

 

幻影ゴブリンを追い掛けて行く事数十キロ進んだ森の中にある洞窟に辿り着いた俺達。その洞窟からはとんでもない程の強烈な臭いで溢れかえっていた。よく見ると入り口付近にも中途半端に食い散らかされた生肉があるし、その近くには山のようになっている排泄物もある………こんなの、綺麗好きなフブキやみしろやルイが見たら発狂しそうだな………

 

(よし、じゃあ此処からは奴等に悟られないように念話に切り替えるぞ。透明化して奴等の住処に潜入してマサムネさんの奥さんを探し出す。見つけ出したら無理はせずにすぐに脱出するんだ、良いな?)

 

((オッケー))

 

((BAUBAU!))

 

(それじゃあ、作戦開始だ!)

 

念話に切り替え透明化をして一斉に内部に侵入していく。中はより醜悪な臭いで充満しており、ちょっとでも気を抜くと気絶しそうなくらい危険な状態だった。これは、嗅覚も遮断した方が良さそうだな…………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

数分後………

 

(うぅ、ご主人のお陰で臭いは大丈夫だけど、これは酷い………)

 

内部に侵入してから隅々探索するフワワとモココだったが、目の前に広がる光景に思わず顔を顰めてしまう。無理もない、何故なら………

 

「ギャギャギャ!オラ!モットコドモウメ!」

 

「む、無理ぃ……もう、産めない………」

 

「コイツ、モウツカイモノニナラナイ!」

 

「ナラニクニシロ!コンバンハゴチソウダ!」

 

「ヒィッ!?や、やだ!まだ死にたくない!やめて、連れてかないでえぇぇぇぇぇッ!!」

 

ゴブリンの性処理をさせられていた女性がもう役に立たないと判断され、近くにあった断頭台に引っ張られていく。玲二から予め説明を受けていたが、まさか此処まで酷いとは予想もしていなかった。そして女性の頭が固定されると、ゴブリンの一匹が断頭台の刃を支える縄を切り落とそうとする。

 

「やだぁッ!まだ死にたくないぃぃぃぃッ!誰か!誰か助けてえぇぇぇぇぇぇッ!!」

 

「ギャギャギャ!ヒサシブリノニク!オンナノニク!」

 

―ダンッ!―

 

命乞いをする女性の言葉など聞き入れもせずゴブリンは縄を切り落としていく。勢い良く落ちる刃に、女性は最早助からないと悟ってしまった…………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―バキィッ!―

 

「…………え?」

 

「ギャギャ!?」

 

が、刃が女性の首を刎ねる前に刃が勢い良くふっ飛ばされていったのである。突然の事に女性もゴブリン達も何が起こったか理解は出来なかったが、次の瞬間………

 

 

 

―ガシッ!ゴキィッ!―

 

「アギュアッ!?」

 

縄を切ったゴブリンの首があり得ない方向に曲がり、何が起こったのか理解出来ないままそのゴブリンは絶命していった。そして

 

「…………ごめんねモコちゃん。フワワ、流石に我慢の限界だったよ」

 

「気にしないでフワワ、それは私も同じだったから………」

 

「ギャギャ!?ナ、ナンダコイツラ!?」

 

「ドッカラアラワレタ!?」

 

絶命したゴブリンの前にいたフワモコの二人が透明化を解除して姿を現した。そう、先程の断頭台がふっ飛ばされたのはフワワの強烈な蹴りによるもので、ゴブリンの首が思いっきり曲げられたのはモココによるものであったのだ。女性が殺されそうになっているのを見て我慢が出来なかった二人は思わず止めに入ったのである。

 

「ギャギャギャ!マタアタラシイオンナ!」

 

「イヌノオンナ!ニヒキ!ゼッタイオカス!ハラマス!」

 

「………は?何寝ぼけた事言ってんだこの淫獣共が」

 

「モココ達の身体はご主人だけのモノなんだから、お前等みたいなケダモノに触らせるワケねぇだろ?まぁでも、代わりに………モココ達の狩りの標的にしてあげるよ」

 

―ジャキィィンッ!―

 

普段の二人からは想像出来ない程の冷めた目、そして手の爪が鋭く伸びゴブリン達に強い威圧のオーラで圧倒していく。

 

「ギャ、ギャギャ!?」

 

「さぁ、見せてあげるよ………フワワ達()()()()()の戦い方ってヤツをねッ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方その頃………

 

―ズババババババァッ!―

 

―バリバリバリバリバリイィッ!!―

 

『ギャアァァァァァァァァァァァァッ!!?』

 

「おらよぉーーーッ!!」

 

洞窟の中央部では透明化を解除したころねが手に持っていた武器でゴブリン達を次々と斬り裂いていた。実はころねは最初からゴブリン達の注意を自分に逸らそうと自ら陽動作戦に躍り出ていたのだ。

 

「ヘッ!玲二が作ってくれたこのプラズマ装備でオメーらのきったねぇイチモツ斬り裂いてやっから覚悟しろよなあぁーーーッ!」

 

 

『30MM カスタマイズウェポンズ(プラズマ武装)』

30MMシリーズのカスタマイズ用のオプションウェポン。通常のダガーや電動のこぎりとしても使用出来る他、プラズマ発生状態のパーツを使用する事で強力な電撃を浴びた刃で敵を斬り裂く事が出来る。因みにころねが使用しているのは柄本が長い電動のこぎりである。

 

 

「ギャギャ!オンナノクセニナマイキ!」

 

「ゼッタイオカス!ゼッタイハラマス!」

 

「うへぇ、仲間がヤラれてるのに全然怯んでない………こいつら、恐怖心とかないんか?」

 

次々と仲間がヤラれてるのにも関わらずゴブリン達はころねを犯そうと襲い掛かってくる。流石のころねも呆れ果ててはいるが、それでも手を休めるワケにはいかないのでゴブリン達の強襲が終わるまで返り討ちにする事にしたのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

更にその頃………

 

―ゴキィッ!―

 

「グェッ!?ア……ガ……」

 

「……ふぅ、取り敢えず此処ら辺の連中は片付いたようじゃな?………お、あれは……」

 

透明化を上手く利用し、最低限のゴブリン達だけを仕留めながら奥に進む尊。その先を進むと、明らかに他の人達が囚われていた檻よりも頑丈そうな檻に囚われていた女性を発見した。

 

「………おい、お主」

 

「……え?だ、誰?誰かいるの……?」

 

檻の前に辿り着いた尊は中にいる女性に声を掛ける。透明化してた為に女性は突然聞こえた声に驚いてしまい、尊も透明化していた事を思い出しすぐに姿を現した。

 

「急に驚かせてすまんのう。わらわは鬼人の里の女王竜胆尊じゃ。お主がマサムネ殿の奥さんの『シズエ』さんじゃな?」

 

「鬼人族の女王様!?は、はいそうです!もしかして、助けに来てくださったんですか!?」

 

「うむ、怪我をして動けなかったマサムネ殿に代わってな。それにしても、何もされてなさそうで無事で何よりじゃ。さぁ、他の連中も助けて早いとここんな場所からおさらばするのじゃ」

 

尊はそう言いながら刀を抜き檻に向かって振り下ろしていくと、檻はまるでポッキーのように簡単に折れていき脱出可能となった。他にも囚われている人達もいるのでその人達も救出する為に此処から離れようとする尊。しかし………

 

「ま、待ってください!実はもう一人、別の所に囚われている娘がいるんです!」

 

「何?シズエさんの他にも個別に囚われている娘が?して、その娘は何処におるんじゃ?」

 

「た、多分ですが、此処より奥にいる筈です。何せ奴等はあの娘を一番の得物と言って喜んでいたので………」

 

「一番の得物?絶世の美女と呼ばれたシズエさんよりも優先するとは、一体何者なのじゃ……?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

更にその頃……

 

「ギャギャギャ!オレガイチバン!」

 

「チクショウ!トラレタ!」

 

「ギャギャギャ!サッソクオカス!イッパイハラマス!」

 

「ヒィ……ッ!?」

 

洞窟の一番奥にある特別な部屋で、ゴブリン達は一人の女の子を誰が犯すかで争っていた。そして勝ち残ったゴブリンが女の子へとジリジリと近づいていき、女の子は気持ち悪さとこれから犯されてしまうという恐怖で涙が溢れてしまう。

 

(な、なんで、なんでこんな事になっちゃったの?オーク族の里に旅行に来ただけなのに、何時の間にかゴブリンに連れ去られちゃってるし、しかもこれからこいつに犯されちゃうなんて………嫌だよぉ……初めては理想の男性に抱かれてイチャイチャしながらしたかったよぉ………)

 

「ギャギャギャ!オンナァ!タップリオカシテヤルゥッ!」

 

イチモツを肥大化させながら女の子に飛びかかるゴブリン。女の子はもう駄目だと思い目を瞑っていく。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

しかし………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―ドゴオォッ!!―

 

「ゲブリャアァッ!?」

 

「…………え?」

 

飛びかかってきたゴブリンがまるで大型トラックに跳ねられたかの勢いでふっ飛ばされていき、壁にぶつかりそのまま肉塊と化していった。ゴブリンの悲鳴を聞いて女の子が恐る恐る目を開けると、其処には自分を抱えて守ってくれた一人の男性の姿がいた。

 

 

 

 

 

視点変更

 

「………大丈夫か?」

 

「は、ひゃい!だ、大丈夫です!///」

 

よし、なんとか間に合ったみたいだな。尊から連絡を受けて急いで来てみたが間一髪だったとは………にしてもこの娘、なんかクロヱに似てるな?もしかして親戚か何かか?

 

「すまなかったな、もう少し早く見つけられたらあんな汚いモン見せなくて済んだんだが」

 

「う、ううん!()()は大丈夫!で、でもこれ、お姫様抱っこみたいでちょっと恥ずかしい……///」

 

「ん?あぁすまない、今は少し危険だからな。初対面の男に抱き抱えられて嫌だろうが、少し我慢してくれ」

 

(い、いやや、いや、嫌じゃないけど、寧ろ暖かくて気持ち良くて、けど心臓がバクバクいってる………もしかしてこの人、雨海の事を助けに来てくれたのかな?て事はつまりこの人が、雨海の運命の王子様……♡)

 

…………なんか熱っぽい視線を感じるが、今はそれよりも………

 

「ギャギャ!ナンダキサマ!?ドコカラキタ!?」

 

「オレタチノオンナ!カッテニトルナ!」

 

「ハッ!何が俺達の女だ?勝手に攫って無理矢理犯すなんざ、迷惑極まりねぇんだよ!」

 

仲間がヤラれてわらわらと集まり出すゴブリン達。まぁそれは仲間がヤラれた怒りではなく奴等の得物を勝手に奪われた怒りからなんだろうが、そんなのは俺には知ったこっちゃねぇ。

 

(尊、ころね、フワワ、モココ、そっちはもう大丈夫か?)

 

(うむ、わらわの方は全員救出し終えたぞ!)

 

(こおねの方も粗方倒しきったでなぁ〜!)

 

((こっちも終わったぁ〜♪))

 

(よし、それじゃあさっさとこっから立ち去るか!)

 

「ギャギャギャ!オンナヲカエセエェェェェェェェェッ!!」

 

女の子を奪い返そうと飛び掛かってくるゴブリン達。だが

 

―シュンッ!―

 

「ブホエェッ!?」

 

すぐに転移した為にゴブリン達はその場で山のように積み重なっていった。突然俺達が消えた事で困惑しながらも、すぐに周辺の捜索に動き出そうとするが、そんな隙は与えねぇよ。

 

―シュンッ!―

 

「皆!無事だったか!?」

 

「当ったり前よぉ!こおねに掛かればあんな奴等ケチョンケチョンのボッコンボッコンだからなぁ〜♪」

 

「フワワも頑張ったよ〜♪」

 

「モココも〜♪ご主人、褒めて褒めて〜♪」

 

はいはい、それは後でな?

 

「玲二、シズエさんにも確認したがこれで全員揃っとるぞ!」

 

「そっか。なら………後は諸悪の根源を断ち切るだけだ」

 

―キイィィィンッ!―

 

俺は最後の仕上げをする為に手を上に掲げると、上空に複数の巨大なランナーが現れ、次々とパーツが切り離され組み上げられていく。そして完成したその機体は、紫を基調とした翼を持った禍々しい機体だった。これには里の人達や俺に抱えられている女の子も驚きを隠せなかった。

 

「え、えぇぇぇぇぇ!?な、何これ!?」

 

「おぉ~、まさかのCROSS CONTRAST COLORSのウイングゼロとはのう?」

 

「あぁ、ああいう世界にとって害しかない連中を消すのにうってつけだと思ってな」

 

 

『MG ウイングガンダムゼロEW [CROSS CONTRAST COLORS]』

『新機動戦士ガンダムW ENDLESS WALTZ』に登場するウイングゼロのカラーバリエーション機。本来の白と青を基調としたカラーリングから一転して紫と赤を基調とした、まさに堕天使を彷彿とさせる機体である。

 

 

「さぁて、そんじゃあゼロ、頼んだぜ」

 

―ブオォンッ!ガシャンッ!シュウゥゥゥゥゥ……!―

 

俺が指示を出すと、ウイングゼロはツインバスターライフルを取り出しゴブリン達の巣窟に向けてエネルギーを装填し始める。さぁ、断罪の時だッ!

 

 

「ウイングゼロ!ツインバスターライフル、撃てえぇぇぇぇぇぇッ!!」

 

 

―ドゴオォォォォォォォォォォォォッ!!―

 

 

ウイングゼロから放たれたツインバスターライフルの砲撃がゴブリン達の巣窟を丸ごと貫いていく。ゴブリン達の悲鳴も聞こえる間もなく、砲撃が終わった頃には巣窟があった場所には巨大な穴がぽっかりと開いていた。これで取り敢えず奴等はもうここら一帯からは消えただろうし、一先ずはオークの里に戻るとするか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「シズエ!ウゥ、お前が無事で何よりだ!」

 

「あなた、心配掛けてごめんなさい。でも、尊様や佐々木首相が助けてくださったお陰で私達は全員無事よ」

 

「ウゥ………玲二殿、皆殿、この度は我々の里を救って頂き、本当に感謝致します!」

 

「いえ、俺達にとってもゴブリンは放っておけない存在でしたからね。今回その一部を消滅させる事が出来たので良かったです」

 

里に戻るとマサムネさんがシズエさんを抱き抱え大粒の涙を流しながら俺達に礼を言ってくる。まぁ元よりゴブリンは落ち着いたらこの世界から排除しようと考えていたから今回はその先駆けになって良かったと思っている。だが、今回よりも前に攫われた人達の殆どは既に犯されたり肉にされて助からなかった人もいる。そうした人達を今後出さない為にも、ゴブリン消滅計画は何れ行わないとな。

 

「では、我々もそろそろ自分達の国に戻ります。また何かあれば何時でも呼んでください」

 

「はい、その時は是非頼りにさせて頂きます!我々も協力出来る事があれば全力でお応えしますので!」

 

「あ、ちょっと待っ………!」

 

俺はマサムネさんに別れの挨拶を交わすとそのまま皆と一緒にホロライトへと転移していった。それにしても、最後誰か呼び止めてた気が………まぁ、後で聞けば良いか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「さぁ、ゴブリン達の脅威も済んだし、我々も里の復興を急ぐぞ!」

 

「もぉあなたったら、まだ怪我は治りきってないのですから無茶はしないでくださいね?」

 

玲二達が帰宅し、自分達の里を復興しようと意気込むオーク達。だが

 

「あ、あの!」

 

「ん?貴方は確か旅行に来ていた……」

 

「はい!『雨海ルカ』です!それで、あの………さ、さっき雨海達を助けてくれた男の人は一体……?」

 

「おぉ、佐々木玲二殿の事か。彼は新生国家ホロライトの首相を務める、伝説の神羅族ですよ。この度のゴブリン退治も、彼だからこそ被害も出さず迅速に対応出来たのですから、いやはや彼には頭が上がりませんよ」

 

「…………ホロライトの、佐々木玲二さん♡///」

 

マサムネから情報を聞いた女の子、『雨海ルカ』は玲二の名を口にしながら頬を染めていく。その翌日、彼女は玲二に会いに行く為にホロライトの入国許可を取る為の準備を始めるのであった。

 

 

 

 

真魔神file42

ゴブリンには知的亜人族でありながら人権はない。その凶暴性もあり、全世界にて見つけ次第討伐する事が許されている。

 

 

 

 

 

次回………

 

遂にエトラと萌実とりえるの子供が産まれた……しかし、萌実の子供は今までとは違っていた!?

 

EP83

『会いたかったよダーリン!』

 

 

 

 

 




はい、という事で玲二達のゴブリン討伐回でした!なんか汚い表現が多かった気がします、本当に申し訳ないです(-_-;)

そして玲二がまたフラグを立てていく……天然の女誑しとはこういう事をいうんでしょうね?

そして次回はまた新しいベイビー誕生!だけどその中で萌実の子供だけは様子がおかしく……?次回もまったりと待って頂ければ幸いです、ではまた!
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