ホロライブ ビルドライバーズ   作:神楽

33 / 359
今回ほ番外編という事でタイトルでも分かると思いますが久々にあの男が登場します!ホロメン達に再び魔の手が……?!


番外編『只野リターンズ』

どうも皆さん、いつもホロライブビルドライバーズを読んで頂き誠に有り難うございます………時に皆さん、只野喪不男という男を覚えているだろうか?そう、かつてホロライブに所属していたスタッフで自身の事を敏腕スタッフと称してたが、実際は他人に仕事を押し付けたり重要な書類等も期限ギリギリだったりかなり過ぎてから出す上に提出書類がかなり適当な内容だったりと敏腕とは真逆の完全なるお荷物だったようで、そのせいで所属アイドルや他のスタッフから完全に嫌われていた中年男である。

 

そしてその事だけでなく数々の横領、セクハラ、パワハラが発覚しと事によりホロライブから多額の慰謝料と弁償を請求されたうえに懲戒解雇にされてしまい、その慰謝料等を支払う為に金融機関にお金を借りたのだが、其処は闇金の中でも最も最悪と言われる帝愛グループであった。そのせいで借りたお金の金利が恐ろしい程膨れ上がって返済が出来なくなってしまい、その借金を返済する為に帝愛が秘密裏に建設している地下シェルターの工事作業を強制的にさせられていた。

 

そして其処でも問題行動を起こし暫くの間は外出券の使用も禁止されていた。これで只野はもう二度とこの話に出てくる事はなくなった…………筈だった。

 

 

 

 

 

そんな只野が……………再び地上へと這い上がってきた!

 

 

 

 

 

「……ブフフ、遂に俺は自由の身になったのだあぁーーーッ!」

 

とある公園のベンチの上、其処でかつてホロライブから追放された男、只野喪不男が目を覚ました。本来只野は帝愛から借りた金を返済する為に地下で強制労働を行っていたのだが、そんな只野が何故地上に解放されたのか?それは……

 

「ブフフ、この間買った宝くじがまさかの一等!しかもその額はまさかの4億円!これにより俺は帝愛の借金を全て返済、それどころかまだ手元には1億以上の金が残ってる!これで俺は佐々木を蹴落としホロメン達を手に入れる事が出来るぞぉーーーッ!!」

 

……という事である。全くもってなんでこんな男にこんな高額な宝くじが当たってしまったのだろうか?兎も角これはまた一波乱が起きそうである……

 

「さあて、まずはホロライブが何処に行ったかを探すところからだな。まずは近くのネカフェで何か情報を掴まないとな」

 

そして只野はすぐ近くにあったネカフェに行きシャワーを浴びた後にパソコンでホロライブの事を検索する。

 

「えーと何々……ホロライトシティ?なんだこの島は?!いつの間にこんな島に移動したんだ!?しかもにじさんじやのりプロもこの島に移っただとぉ?!成る程、最近アイドル達を見かけなくなったのはこの島に移ったからだったんだな?だったら俺もこの島に移住すれば皆に会える!よぉーし、そうと決まれば早速船の手続きをしなければ!」

 

ホロライトシティの存在を知った只野は急いでホロライトシティに向かう船を調べて席が空いてる船を予約した後そのままウキウキの状態で眠りについた。まるでアイドルのコンサートの予約をするファンみたいだが、これが50過ぎたオッサンだと思うとかなりキツイ絵である。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……ブフフ♪遂に着いたぞ、ホロライトシティに!」

 

そして数日後、とうとう只野がこのホロライトシティへと降りたってしまった。只野は服を新調したり美味しい物を食べたりとかなり満喫していたがそれでもまだ金が有り余る程残っている。そんな只野は港でもらったマップを見てホロライブの事務所の在りかを探し出す。

 

「ふむふむ、ホロライブの事務所はあの丘の麓にあるのか。ならタクシーを使えばすぐに……ん?なんだ、この神羅城っていうのは?」

 

そして只野は玲二達が住む神羅城を見つけてしまう。このまま只野は神羅城へと向かってしまうのだろうか……?

 

「へぇ~?今時こんな城建てて暮らしてるような奴等もいるもんだな?まあそんな事よりホロライブへと向かうとするか♪」

 

否、どうやら大した興味はなくそのままホロライブの事務所へと向かうようである。只野はタクシーを拾うと運転手に目的地を指定して事務所へと向かうのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「おぉ……久しぶりのホロライブの事務所だ……ホロライブよ!俺は帰って来たぞぉーーーッ!」

 

うっさい黙れッ!……コホン、失礼しました。ホロライブの事務所へと到着した只野は高らかに叫んでいた。そして只野はそのまま事務所へと入ろうとしていたその時……

 

「はぁ~今日の収録疲れたわぁ。ねーこころ~♪」

 

「あいぃ~♪」

 

「でもこころちゃんとっても楽しそうだったよね。シアも一緒に歌って楽しそうだったもんね~♪」

 

「あっぷぁ♪」

 

「レミィも二人の面倒見てくれてありがとね~♪」

 

「あい!レミ、おもりできちゃ♪」

 

「ん?あ……あれはぁッ!?」

 

ホロライブの1期生であるはあととアキとメルが子供達と一緒に収録を終えて事務所へと戻ってきたのである。当然只野は三人をロックオンし直ぐ様近付いていく。

 

「ブフフ、やぁ久しぶりだねぇ三人とも♪俺がいなくて寂しかったかい?」

 

「……………は?誰こいつ?」

 

「何なのこの人?急に馴れ馴れしく話しかけてきたけど……メルちゃんの知り合い?」

 

「ううん、メルもこんなおじさんなんて知らないけど……?」

 

しかし只野に声をかけられた三人はまるで汚物を見るかのような冷たい視線を只野に向けていた。しかもどうやら三人の中ではもう只野の事は記憶から抹消されているようだ。

 

「ブフフ♪酷いなぁ三人とも、俺だよ?只野だよ♪」

 

「ただの…………?」

 

「タダノ……………」

 

「只野……………………」

 

「「「…………………ああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーッ!?」」」

 

どうやら只野が名乗った事により三人はあの頃の嫌な記憶が蘇ったようである。

 

「な、ななな……?!只野ってあの変態無能の元スタッフの只野?!」

 

「嘘でしょ!?なんでこの島にあんたがいるの?!」

 

「メル達やっとお前の事忘れられてたのに、なんでまた現れてるのさ!?」

 

「ブフフゥ、酷いなぁ久々に会ったというのに?そりゃ勿論また此処で働く為さ♪」

 

……どうやら只野は自分がまたホロライブで働けると思っているようだが三人は更に気持ち悪がり、子供達も只野の醜く笑ってる顔を見てかなり怯えてしまっていた。

 

「はあぁ?!ばっかじゃないのあんた!?自分がなんでホロライブをクビにされたか分かってないの!?」

 

「アキロゼ達に散々酷い事してた挙げ句にホロメンのグッズを横領して転売してた奴を社長がもう一度入社させるワケないじゃない!?」

 

「大体お前メル達や会社に慰謝料払う為に借金して今も返済する為にどっかで労働してたって話じゃなかったの?!」

 

「ブフフ♪そんなの全部返済したに決まってるだろ?それに俺は今超大金持ちなんだ、佐々木なんかよりよっぽど優良物件だと思うぜ♪」

 

「「「うゅ………」」」

 

この男は何処まで自分に都合が良い事しか考えていないのだろうか?宝くじを当てたからといってかなり調子に乗ってるようだ。これには三人だけでなく子供達も呆れ果ててしまっている。

 

「………ところでさっきから気になってたけど、その腕に抱いてる子供は誰なんだい?もしかして親戚の子供達かな?」

 

「ッ!?あ、あんたには関係ないでしょ?!」

 

「それよりももうさっさとこの島から出ていってよ!此処にはあなたの居場所なんてないんだからッ!!」

 

「またまたぁ?照れちゃって可愛いなぁ~♪それに子供達もよく見たら三人に似て可愛らしいしねぇ~、ブフフフフ♪」

 

「「「ふぇ…………」」」

 

只野には三人の嫌がる気持ちも罵声も届いてはおらず、更には子供達に向かって手を伸ばそうとしていた。このままでは子供達が危ない、そんな時……

 

―ガシィッ!―

 

「……おい只野、お前何俺の娘達に触れようとしてんだよ?」

 

「ブフッ?!お、お前は……佐々木!?」

 

只野が子供達に触れる寸前で現れた玲二に抑えられ、そしてそのまま突き飛ばされていった。そんな玲二は完全に冷めた目で只野を睨み付けていた。

 

「ダーリン!」

 

「「玲二君!」」

 

「「「ぱーぱ♪」」」

 

「お、お前いつの間に?!って言うか娘だと!?ど、どういう事だよそれ?!」

 

三人は直ぐ様助けに現れた玲二の後ろに隠れ、只野は三人の腕に抱えられていたのが玲二の娘だという事に困惑していた。なんて察しが悪い男なのだろうか?

 

「まだ分かんないの?!この子達はメル達と玲二君の間に出来た子だよッ!」

 

「ブフゥッ!?な、なんだとぉ?!も、もしかして三人とも佐々木に無理矢理……!?」

 

「んなワケないでしょ!?この子達ははあちゃま達がダーリンと望んで産んだ子よッ!」

 

メルとはあとの言葉に只野はショックを受ける。まさか三人が玲二と子を成してるとは夢にも思ってなかったようだ。

 

「そ、そんな……佐々木ぃッ!よくも俺のアイドル達を無責任に孕ませやがってえぇッ!!」

 

「無責任なんかじゃないわよ!玲二君はアキロゼ達の想いを真剣に受け止めてくれて、そして皆と家族になってくれる事を決めてくれたんだよッ!!」

 

「家族だとぉ?!日本で重婚は犯罪だろうが!?」

 

「日本も今は一夫多妻制よ!それとはあちゃまだけでなくホロメン全員ダーリンの妻になって子供産んでるからッ!!」

 

「まあラプだけは養子だけどな?」

 

「なあぁッ!?そ、そんぬあぁぁぁぁぁぁぁぁーーーッ?!」

 

まさかこの三人だけでなくホロメン全員が玲二と結婚していたという事にショックを受ける只野。だがそれでもめげる事を知らないのがこの男である。只野は瞬時に何とかホロメン達を玲二から引き離す方法を考えだした。

 

「ブ、ブフ……そ、そうだ!三人とも、さっきも言ったけど俺は今超大金持ちなんだ!佐々木から俺に乗り換えれば悠々自適な生活が」

 

「何が超大金持ちだって?!今まで借金返済してた人がどうやってそんな大金集めれるのさ?!」

 

「だ、だからそれは宝くじで一等を当てたから……」

 

「バカじゃないのあんた!?ダーリンは今やホロライブの日本支部支部長でこのホロライトシティの市長よ!年間収入で数十億稼いでいるしはあちゃま達の収益でもかなり稼いでいるからそんな一回の宝くじ当たった程度と比べんなッ!!」

 

日本支部支部長、その言葉を聞いて只野は本日何度目になるか分からないショックを受ける。日本支部支部長という事は実質的な会社のNo.2のポジションであり、いずれ自分が手にする筈だと思っていた地位でもあったからだ。まあ只野には無理だが……そんな地位に玲二が立っていてかなりの収入があり、しかもホロメン全員が家族となって子供にも恵まれている。たかが宝くじ当たった程度でしかも現在無職の只野とは雲泥の差である。

 

「もう分かったでしょ?!玲二君とお前じゃ月と肥溜め、いや比べるまでもなく玲二君の方が圧倒的に上だからッ!」

 

「そうよ!分かったらもうこの島からさっさと出ていって!」

 

「う、うぐぐぐ………い、いや俺は諦めないぞ!こうなったら俺もこの島に住んで佐々木から皆を奪って」

 

「残念だがお前はこの島には住めないぞ?この島は特別居住区だから住む為には厳しい審査を受けなきゃいけない。懲戒解雇されて犯罪歴があって安定した収入がないお前じゃ門前払いされるのがヲチだ」

 

「ブフゥッ?!」

 

そう、ホロライトシティは特別居住区。以前なら島に入るのにも手続きが必要な程であったが現在は其処は緩くなっているとはいえ、住むとなると幾つもある厳しい審査を受けなければならず、不法に住居を構えた場合は強制退去&多額の違約金を払わないといけない。先程玲二が言った通り只野ではこの審査を通るのは不可能である。

 

「ほら、これで分かったでしょ?あんたの居場所はもう此処にはないの!」

 

「分かったなら早くこの島から出ていってよ。それでもしつこく迫るならアキロゼ達も本気で怒るから」

 

「ぐぬぬ……ッ!なんだよ皆して佐々木佐々木って?!そいつの何がそんなに良いんだよ!?俺の方が絶対に優れているのにッ!!」

 

……その一言が、彼女達の逆鱗に触れてしまった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「「「………は?何下らない寝言ほざいてんの?」」」

 

「へ……?」

 

まるで絶対零度のような悪寒を感じ動けなくなる只野。それほどまでに目の前の三人の冷たい圧が恐ろしいようである。

 

「じゃあ逆に聞くけどお前の何処が良いの?スタッフとして働いてた時も面倒な仕事を周りに押しつけてその間にお前がやってたのってスマホ弄ってるかタバコ吸ってただけでしょ?だから皆から無能スタッフだなんて言われてたんだって自覚しなよ?」

 

「うぐッ!?」

 

「それに平然とアイドルや女性スタッフにセクハラしまくってたし、男性スタッフには理不尽なパワハラをしてたじゃん。そんな奴が慕われるなんてあり得るワケないでしょ?本当に頭の中欲望しかないんじゃない?」

 

「うぎぃッ!?」

 

「それと見た目も性格も最悪。太ってて脂ぎってて禿げてて、その上他人を見下したりねちねち言うのだけは一丁前だよね?はっきり言って反吐が出るよ。だからお前がねちねち言う度に他のスタッフからまた豚がなんかほざいてるって言われてたんだよ」

 

「ブヒイィッ!!?」

 

三人からの容赦のない言葉に只野の心は一気に抉られていく。自分がまさか此処まで嫌われていたのかと痛感し、流石のアイドル達に対してはポジティブ思考の只野でもノックアウト寸前であった。

 

「ブ、ブフ……ちくしょおぉぉぉッ!覚えてろ佐々木ぃッ!このまま終わらせたりなんかしないからなあぁーーーーーーッ!!」

 

そしてとうとう耐えきれなくなった只野は涙を流しながら港へと走っていった。本当に最後までだらしない男である。

 

「あーあ、あれじゃあ暫くやって来れねぇだろうな?」

 

「良いわよあんな奴来なくたって!それよりダーリン!もうあいつの事さっさと忘れたいから今夜は一緒に寝ましょッ!!」

 

「ならアキロゼも一緒に交ぜてもらうわね。もう今日は嫌な事あった分とことん燃えたいわ~♪」

 

「メルも!レミィ、今日はちょこママと一緒におねんねしてもらっていい?」

 

「あい!レミ、しょこちゃといっしょ!」

 

「はいはい、分かりましたよお姫様方………にしてもあいつ相変わらずだったなぁ?」

 

こうして只野はホロライトシティから逃げるように飛び出していき玲二達にまた平和が戻っていった………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ぐぬぬ……このままじゃ済まさないぞ佐々木ぃ……俺にはまだ金ならあるんだ。次こそは完璧な作戦を立ててお前からホロメン達を奪い返してみせるからなぁッ!ブアッハッハッハッハァーーーッ!!」

 

だが只野はまだホロメンを手に入れる事を諦めていなかった。只野は残された1億以上の金を駆使し打倒玲二を強く誓うのであった。

 

 

 

 

 

………が、その夜ボッタクリバーでかなりの金額を取られ、更には美人な女性に声を掛けられそのまま一夜を過ごしたと思いきや目が覚めたら有り金全部持ってかれたりと、結局只野の手元には何も残らなかったとか……

 

「なんでじゃあーーーッ!?ちくしょおぉぉぉーーーッ!!」

 

 

 

只野リターンズ 完




はい、という事で只野奮闘するも一文無しになってしまいました。悪銭身に付かずとよく言ったもんですね(^o^;)

次回こそ本編更新します!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。