ホロライブ ビルドライバーズ   作:神楽

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やーっと仕事が片付きそれなりの連休が取れました。この機に最近出来なかった事とかやっていきたいですね。

さて今回は最終決戦前の準備!玲二達が星鍵を取りに行っている間に他の皆も準備を進めていく!今回も最後まで見て頂ければ有り難いです、ではどうぞ!


EP104『神羅復活はハチャメチャ大騒ぎ!?』

神の天秤を止める為にマーリンに会いに行った玲二達。一方その頃、他のメンバーは仲間になってくれる神羅族を復活させるべく媒体となるアイテムを入手しに出ていた、のだが……………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

天界、コーヴァス帝国………

 

 

 

 

ミオ「ヒイィィィッ!?お、落ち、落ちるうぅぅぅぅぅぅぅッ!?」

 

あかり「ちょっとミオさぁんッ!?そんなに騒がないでよホントに落ちるってぇッ!?」

 

こまる「なんでこまる達こんな場所まで来なきゃなんないのさあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁッ!?」

 

ミオとあかりとこまるの三人は何故か天界にある道が細い断崖絶壁を進んでいた。一歩でも踏み外せば真下へ真っ逆さまな危険な状況に何故三人がいるかというと、目的の物がこの先にある為である。その目的というのが………

 

ミオ「ヒイィィィ……!?ほ、ホントにこの先にオリハルコンの原石なんてあんのおぉッ?!」

 

こまる「ていうかなんでオリハルコンじゃなきゃダメなのさあぁ?!普通に鉄とかダイヤじゃダメだったのおぉッ?!」

 

あかり「しょうがねーだろおぉッ!?神羅族の『ワタメ』さんの復活にはオリハルコンじゃなきゃだめなんだからさあぁぁッ!?」

 

そう、三人の目的は天界にある究極の鉱石『オリハルコン』である。かつて地上界にも同じ名前の幻の鉱石、架空の鉱石として名前だけは存在していたが、天界にも同じ名前の鉱石が存在し、その採れる場所がコーヴァス帝国の鉱山奥にある採掘場のみである。従ってこうやってオリハルコンを採りに採掘場へと向かっているのだが、これまた断崖絶壁が連なる過酷な道の所為でとんでもなく鬼畜な道になっている。

 

ルイ「もぉ~三人とも、そんな危ない道通らなくても普通に飛べば良いじゃん?」

 

キアラ「そうそう、それにそんなにゆっくりだと日が暮れちゃうって〜」

 

ミオ「オメーらは良いよなぁ素で空飛べるんだからよぉーーーッ!?こちとらまだ飛行能力すらままならないんだからなあぁーーーーーーッ!」

 

プルプル震えるミオ達を横目に自分達の翼を出して空を飛んでいるルイとキアラ。これにはミオがガチギレしても仕方がない。

 

あかり「もぉ~、いっその事転移出来れば楽なのにぃ〜……?」

 

こまる「転移する場所のイメージがないとその場所にはいけないって言われたからねぇ?てかこまる達はどのみちまだ転移出来ないけど………」

 

ミオ「うぅ〜、こんな事なら別の場所にすれば良かった………あれ?そういやシオンとニュイさんは?一緒にいた筈なんだけど………?」

 

一緒にオリハルコン採掘チームに選ばれた筈のシオンとニュイの姿が見えない事に気づくミオ。まさか既にこの崖から落ちてしまったのではないか?そんな不安が過ってしまう…………

 

 

 

 

シオン「お~いみんなぁ〜。なんでそんなとこ通ってんのさぁ〜?」

 

ニュイ「そんな危ない場所通らなくてもこれに乗って行けば良いでしょ?」

 

『わ~い♪』

 

なんて心配する必要はなかった。何故ならミオ達の後方からデカイ空飛ぶ絨毯に乗ったシオンとニュイと子供達がやって来たからである。

 

ミオ、あかり、こまる『そんなのあるなら最初から言えーーーーーーッ!!』

 

悠々自適に現れたシオン達にミオ達は心の其処から叫ぶのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

マオ「わあ~、からふるなとりさんいっぱいだぁ~♪」

 

ミオ「こらマオ、そんなに前に出たら落っこちちゃうよ?」

 

久遠「おぉ~………♪」

 

シオン「お、久遠も周りの鉱山に興味あるのかな?こういう所には滅多にこれないから今のうちにしっかり見とくんだぞ〜♪」

 

空飛ぶ絨毯に乗った一行はオリハルコンの採掘場に向かって優雅な空の旅を楽しんでいた。地上界とは違う不思議な景色に、子供達も目を輝かせながら周りを眺めている。

 

ルイ「それにしてもキアラ先輩、随分お腹大きくなったわよね?」

 

キアラ「アハハ♪もう何度も再生してきたけど、妊娠するなんて初めてだからなんだか新鮮な気持ちだわ♪」

 

ぽっこりと膨らんだお腹を愛おしそうに撫でて笑うキアラ。元々鳳凰族は死んだ際に火葬され灰になった時に卵が現れて幼児から再生するという希少種族であり、その性質上鳳凰族が子供を身籠る事事態が極稀にしかないのである。故にキアラが身籠った時は世間では大ニュースになった程である。

 

こまる「うぅ〜、また玲二さんの子供が増えるなんて………こまるは何時になったら子作り出来るんだあぁーーーッ!?」

 

あかり「そう思うならさっさと卒業すれば?このままじゃまた留年するかもしれないって蝶美が嘆いていたぞ?」

 

こまる「ふ~んだ!卒業ほぼ確定なあかり先輩にこまる達の気持ちなんて分かるワケないもんね〜?良いも〜ん!こうなったらあかり先輩の卒業ライブを大々的に行ってやるんだからぁーーーッ!」

 

あかり「おい止めろよ!?学校卒業するだけなのにアイドルまで卒業するみてぇになるだろうが!?」

 

ギャーギャーと騒ぎながらいがみ合うあかりとこまるに、ミオ達は呆れて目を逸らしていく。すると、目の前に巨大な鉱山が見えてきた。

 

シオン「あれがオリハルコンの採掘場がある鉱山のようね?」

 

ミュウ「うん、でもなんかとっても強い力も感じる………」

 

ニュイ「……そういや確か、オリハルコンの採掘場には強靭な鱗を持ったグランドドラゴンっていうドラゴンが住み着いているって聞いた事があるわ。選ばれた者にしか採掘場に通さない厳格なドラゴンって話よ」

 

あかり「えぇ!?そんな奴がいるなんて……!?」

 

ルイ「下手したらオリハルコンを手に入れられない可能性もあるわね………」

 

採掘場を守るとされるグランドドラゴンの存在に怯える一行。しかし、怯えていても仕方がないので採掘場へと向かうと、其処には一匹の巨大なドラゴンが採掘場前に鎮座していた。

 

ミオ「こ、これが、グランドドラゴン……!?」

 

キアラ「流石、龍族の中でも最高峰の存在と言われるだけはあるわね。近くで見るとより強い力を感じるわ……」

 

それでもオリハルコンを手に入れない事にはどうにもならない為、一行は恐る恐るグランドドラゴンへと近づいていく。すると、先程まで目を閉じていたグランドドラゴンが急に目を開きミオ達を睨みつけてきた。

 

「なんだぁ貴様らは?此処は貴様らのような者共が来るような場所ではないぞッ!」

 

こまる「ヒィッ!?」

 

キアラ「こ、この感じ……かなりヤバいかも………!?」

 

ルイ「会長やドーラさんとは比べ物にならないくらいの凄い殺気を感じるわ………って、つばさ!?何してるの!?」

 

グランドドラゴンの威圧感に怯むルイ達を他所に、つばさはぴよぴよとひよこ靴を鳴らしながらグランドドラゴンへと近づき、ぶら下げていたポーチから一枚の紙を取り出しグランドドラゴンへと差し出した。

 

つばさ「どらごんしゃん!おりはるこんひとつくだしゃい!」

 

「なんだとぉ………?」

 

ルイ「つばさ!危ないから戻ってきなさいッ!」

 

ミオ「ルイ落ち着いて!?今出たら逆に危ないって!」

 

娘が危険な目に遭いそうになり慌てるルイ。しかし、グランドドラゴンは器用につばさの持っていた紙を爪で受け取り中を開いて確認する。すると………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……………あ、なーんだ。藤枝コーポレーションの紹介で来たの?じゃあこれオリハルコン1キロ、日本円で2500万円だけど初回購入特典三割引で1750万円ね」

 

つばさ「はーい♪」

 

―ズコオォーーーーーーッ!―

 

なんとグランドドラゴンは先程までの威圧感を消し、つばさの目の前にオリハルコンの原石が入った箱を置いてくれた。これには一行も思わずずっこけてしまう。

 

ミオ「え、え!?あ、あの、オリハルコンってそんな簡単に譲ってくれるもんなんですか………?」

 

「ん?当たり前じゃないか。代金を支払ったら物を提供するのが商売だろう?」

 

あかり「いやいやいや!?オリハルコンって普通に売買してるモンなの!?」

 

「当たり前だろう。此処はオリハルコン直売所なんだから。ほれ、其処の看板に書いてあるだろ?」

 

グランドドラゴンが指差した方を見ると、先程まで霧で見えづらかったが、其処にはちゃんと『オリハルコン直売所』と書かれた看板が立てかけられていた。

 

シオン「まさかオリハルコンって普通に買えるんだ……?」

 

ルイ「でも選ばれた者しか手に入れられないって………あぁ成る程、お金がなきゃ買えないって意味だったのね……」

 

こまる「玲二さんが行く前にブラックカード渡してきたのってそういう事だったんだ………?」

 

『………はぁ〜、バカバカしい……』

 

まさかのオリハルコンが普通に販売されているという事実に落胆するミオ達。その横で子供達がピカピカに輝くオリハルコンを見てキャッキャと笑っているのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

魔界、オーガ族の集落………

 

鬼人族とオーク族のハーフであるオーガ。屈強な身体を持ち、武に絶対的な誇りと拘りを持つ種族である。そんなオーガ族が暮らす集落の奥にある樹齢2000年は超える霊樹が存在し、その葉を求めて一部メンバーがやって来ていたのだが………………

 

 

 

 

 

「許さんッ!我等の領地に他種族が、それも女がズケズケと入り込むなど、決して許しはせんぞッ!!」

 

ロボ子「そんなぁ〜!?」

 

ノエル「お願いします!団長達、どうしてもこの先にある霊樹の葉っぱが欲しいんです!一枚あれば充分だから採らせてください!」

 

「ならんッ!此処は我等オーガ族の神聖な領域だ!それを女なんかにやすやすと入られてたまるかッ!!」

 

霊樹へ向かうにはオーガ族の集落を必ず通らなければならない。しかし、その先に行く為の道をオーガ族の族長にせき止められてしまっていた。

 

オーガ族は屈強な男が多く、女性は滅多に産まれない。その所為か典型的な男尊女卑が根付いてしまい、女性がこの集落を通る事すら許さないらしい。そんな頭の硬い族長に対し、一行は頭を悩ませてしまう。

 

メル「うーん、どうしよう……?神羅族の『アヤメ』ちゃんを復活させる為には霊樹の葉っぱが必要なのに………」

 

ちょこ「オーガ族は昔から男尊女卑が激しい種族だって聞いてたけど、このままじゃ埒が明かないわね………」

 

何度頼み込んでも返ってくる返事は全てNOであり、このままでは無駄に時間が過ぎてしまう。強行突破しようにも、他にも沢山のオーガ達がいる為に一筋縄ではいかない。一体どうしたら良いのかと考えていると………

 

ちょこ(………!ねぇ皆、ちょっと思い出した事があるんだけど……)

 

ロボ子(?どうしたのちょこ先生?もしかして、何か良い方法があるの?)

 

ちょこ(えぇ、これは前に尊様から聞いた話なんだけど………なんでもオーガ族って、硬派なイメージからは信じられないくらいむっつりな人が多いんですって)

 

団長(え?それってつまり、えっちでむふふな事をすれば良いって事?)

 

メル(えぇーーー!?そんなの嫌だよ!?仕事でASMRとかやるならともかくメル、玲二君以外の男の人にそんな事したくないよッ!)

 

ちょこ(分かってるわよメルちゃん。ちょこだって玲二様以外にそんな事絶対したくないしね。だから………あいつ等に勝手にそういう妄想をさせれば良いのよ♪)

 

念話の中で何やら作戦を思いついたちょこが族長の前にニコニコと微笑みながら近づいていく。

 

「ん?なんだ貴様、まだ諦めないつもりか?何度言われようとも貴様ら此処から通すワケには………」

 

ちょこ「………フフ、『魅惑の幻惑(エンチャンティング・イリュージョン)』♡」

 

―キュイィィィィィンッ!―

 

「ッ!?な、なんだこれは………あ、あぁ………!?」

 

ちょこが両手を広げると族長を中心に他のオーガ族達の身体をピンク色の霧が包んでいく。いきなりの事で驚く族長達だったが、次第に顔を赤らめ痙攣を始めだす。

 

ロボ子「え、え?ちょ、ちょこ先生?これって一体……?」

 

ちょこ「フフ、これがちょこの一番得意な技よ♪相手が深層心理で求める最も欲深い性的妄想を見せる能力よ。最もこれは普段封印しているけど、今は緊急事態だからね」

 

メル「そ、そうなんだ……でもこれ、大丈夫なの?なんかみんなニヤけたり悶絶したりしてるけど………?」

 

ピンクの霧に包まれ悶絶し始めるオーガ達を見て引いてしまうメル達。一体どんな妄想に取り憑かれてしまっているのか?族長の妄想の世界を少しだけ覗いてみよう………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「や、止めろぉ!?ワシはそんなモノに興味は……アァッ!?///」

 

ちょこ「フフ♡ほぅら、族長様ぁ〜♡ちょこ達の甘ぁい身体、たぁっぷり味わいたいんでしょう〜♡」

 

メル「は、恥ずかしいけど、族長さんの為ならメルの全部、見せても良いよぉ……///♡」

 

ノエル「ほらほらぁ〜♡団長達の柔らかぁいお胸、い〜っぱいパフパフしてえぇんやで~♡」

 

ロボ子「族長さぁん……///ロボ子、族長さんの子供産みたいですぅ♡ロボ子と一緒に子作り……しよ♡///」

 

「うおっほぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉッ!!?//////」

 

 

 

 

 

 

突然叫び倒れたかと思いきや悶絶する族長。他のオーガ達も同じように倒れ悶絶し、そのズボンの股部分はテントみたいに張って先っぽがなんだか湿っていた。

 

ロボ子「うわぁ、ホントに気持ち悪い……」

 

ノエル「一体どんな妄想しとるんだか……?」

 

メル「これが硬派なオーガ族だなんて信じられないよ……レミィ達連れて来なくて良かったぁ〜」

 

ちょこ「所詮硬派名乗ってる男程むっつりスケベなのよ。さ、こんな気持ち悪い奴等放っといてさっさと霊樹の葉を採りに行きましょ♪」

 

悶絶するオーガ族を放っておきその先にある霊樹へと向かうちょこ達。そしてあっさりと霊樹の葉をゲットした一行はそのまま神羅城へと帰還するのであった。

 

後日、ちょこの『魅惑の幻惑(エンチャンティング・イリュージョン)』を受けたオーガ達は現実と妄想の区別がつかなくなり、ちょこ達は自分達の嫁などと言いながらホロライトに侵攻したが、玲二によってあっさりと撃退されてしまうのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アメリカ、とある牧場………

 

 

 

―ドドドドドドドドドドドドッ!―

 

わため「いぃやあぁぁぁぁぁぁぁッ!?たぁすぅけぇてぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇッ!?」

 

「がう、がぅがおぉ〜♪」

 

神羅族復活の為の素材を求めてやって来た一部メンバー達………なのだが、そんな中でわためが何故か筋骨隆々な牛の大群に追いかけ回されていた。その牛の大群の中にいる一頭の上にはまるで原始人のような格好をした緑髪の女性が楽しそうに跨っていた。

 

レイン「うわぁ、神羅族の『ノエル』さんを復活させようとグレイトブルホーンを求めて来たと思ったら……」

 

エリー「いきなり核が飛び出して一体のグレイトブルホーンに入って神羅ノエルさんが復活するなんて……」

 

カリオペ「ていうか、なんでわためが追いかけられてるのかしら?」

 

ぼたん「あれじゃね?もしかしたらわための事獲物だと思って狩りのつもりで追いかけてんじゃねぇか?」

 

わため「そんなの良いからみんな見てないで助けてぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇッ!?」

 

Sノエル「がおぉ〜♪」

 

追いかけ回されるわためを眺めつつ呑気にハンバーガーを食べるぼたん達。その後、満足したのかお昼寝し始めた神羅ノエルを抱えてなんとか神羅城へと戻るのだが、誰も助けてくれなかった事に少しの間不貞腐れるわためであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ホロライト、居住区奥………

 

―ガキィンッ!ガキィンッ!ガキイィンッ!―

 

「……………ダメだダメだ!こんな刀じゃ全然ダメだッ!!」

 

―ガッシャアァンッ!―

 

ぐら「えぇ~!またぁ!?」

 

フワワ「これで通算40本目………」

 

モココ「BAUBA〜U………」

 

ホロライトの居住区エリアの奥に自宅兼工房を構えているホロライブIDの一人であり鍛冶職人でもある『カエラ・コヴァルスキア』は薄暗い仕事部屋で一人黙々と刀を作っていた………のだが、納得出来る物が出来なかったのか既に40本の刀を作っては何度も破棄してしまっている。

 

ぐら「もぉ~!神羅族の『ミオ』を復活させるんだったら刀なんてなんでも良いんじゃないのぉ!?」

 

モココ「でもそれって唯の刀じゃなくてめーとう?って言われるくらいのモンじゃなきゃダメって言われたし………」

 

フワワ「カエラの強い拘りがまさか此処で足枷になるなんてぇ〜………」

 

どうやら神羅族のミオの依代は刀、それも名刀と呼ばれる程の一品でなければダメらしい。だが名刀と呼ばれるような刀はその殆どが紛失されたか美術館等に展示されてしまっている為に使用する事が出来ない。なのでこうして鍛冶職人でもあるカエラに刀鍛冶わ頼んだのだが………あまりにも強い拘りの所為で未だに完成までに至ってないのである。

 

ぐら「もぉこん中から適当に一本貰えば良いじゃん!さっさと貰って帰ろ―ジャキィッ!―ヒッ……!?」

 

カエラ「勝手に触んじゃねぇよ!失敗作だろうと素人が神聖な鍛冶場の作品に手ぇ出すんじゃねぇッ!!

 

ぐら「ヒイィィィッ!?わ、分かったから刃をこっちに向けんな!?一応ぐらは先輩だぞ!?」

 

怒れるカエラが容赦なく刃をぐらに向ける。流石にマズいと思ったのか、ぐらも諦めて鍛冶場の隅っこで完成を待つ事になった。

 

フワワ「でもこれって間に合うのかな?もう残り四日しかないよ………」

 

モココ「ご主人が言うには余裕を持たせる為にも一日前には出るって言ってたから、後三日だよ………」

 

ぐら「もうこれ間に合いそうになかったら他の世界に行って刀を手に入れるしか「あ?私の刀がいらねぇって言うつもりか?」ヒッ!?じょ、冗談だって……………ハァ」

 

カエラに睨まれた所為で他の世界から刀を手に入れるのも無理になり溜息を吐くぐら。結局カエラが納得出来る刀が出来たのは翌日の夕方頃であった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Sアズキ「いやぁ~ホンマに皆さんお疲れさんやで〜♪」

 

ミオ「……ホントに疲れた………」

 

ちょこ「まさかあの後オーガ達がホロライトに侵攻してくるなんて………玲二様が分身を寄越してくれたから大事にはならなかったけど」

 

わため「わためなんて神羅ノエたんに丸一日追い掛け回されたから疲れたぁ〜………」

 

ぐら「でもこれでやっと解放される………あぅ」

 

テーブルの上に置かれたオリハルコンの原石、霊樹の葉、カエラの刀を見て満足そうに笑う神羅アズキ。その反面、採りに行っていたメンバー達はかなり疲労困憊状態なのかソファーでぐったりとしている。

 

Sアズキ「ほな、早速復活してもらうで〜!ワタメ、アヤメ、ミオ!復っか〜つッ!」

 

―シュンッ!……ビカアァァァァァァァッ!―

 

テーブルに置かれた依代にそれぞれの核を触れさせると、部屋中が眩い光に包まれていき、光が止むと其処には角がクリスタルのようなわためのような娘と茶髪で身体中に植物の根が巻きついているあやめのような娘、そして銀髪で背中に刀を四本携えたミオそっくりな娘がその姿を現した。

 

ワタメ「………どうやら、無事に復活出来たみたいね?」

 

アヤメ「ふわぁ〜、久しぶりの身体だぁ〜……♪」

 

Sミオ「………この感じ、前の依代よりもかなり馴染む。この刀を作った鍛冶職人はきっと素晴らしい腕の持ち主なんだな」

 

Sノエル「がう!がぉ、がお〜♪」

 

三人が復活し、神羅ノエルも嬉しそうに三人の周りを犬のように駆け回る。なにはともあれ、これで五人の神羅族が完全復活を果たしたのだ。

 

ミオ「こ、これが神羅族のウチなんだ……?」

 

Sミオ「あぁ、はじめまして、とでも言っておこう。刀剣世界『朧月』の管理者、ミオだ。此度は私を復活させてくれた事を感謝する」

 

おかゆ「な、なんか凄く生真面目な感じがするね……?」

 

ころね「ゲマズメンバーだと神羅ミオしゃが一番厳しそうだわ……」

 

 

 

ワタメ「鉱石世界『テラリアル』の管理者、ワタメです。この度は私を復活させて頂いた事についての感謝と、フレアの行った事で皆様に多大なご迷惑をお掛けした事を謝らせてください」

 

ぼたん「な、なんかかなり律儀な奴だな……?」

 

トワ「わためからおじさん要素全部抜いて滅茶苦茶綺麗にしたって感じがするな……?」

 

わため「わため其処まで酷くないよッ!?」

 

 

 

Sアヤメ「ほわぁ〜、ホントにあーやんそっくりだぁ〜♪」

 

あやめ「おぉ~、なんか根っこが服みたいになってて面白いな〜♪」

 

スバル「………なんか、この二人既に仲良くなってね?」

 

ちょこ「二人とものんびりした性格みたいだし、意外と相性が良いのかもしれないわね♪」

 

 

 

Sノエル「はむはむはむ……プハァッ!がうぅ〜♪」

 

ぺこら「えっとぉ………こいつってもしかして喋れないぺこか?」

 

Sアズキ「せやで〜。そいつは焼肉世界『ビバカルビ』の管理者のノエルや。普段は自由気ままに遊んだり食べたりしてるけど、やる時はきっちりやる良ぇ子や♪」

 

フレア「や、焼肉世界?そんな世界もあるんだ………?」

 

ノエル「おぉ~、一回は行ってみたいなぁ〜♪」

 

生真面目な神羅ミオ、清楚なワタメ、のんびり屋なアヤメ、そして野生児な神羅ノエルの四人が復活し、これでテラーと共にいた神羅族が全員復活させる事に成功した。そして

 

Sミオ「話は核の状態でも聞いていた。私達にとってもソラのやろうとしている事は決して見過ごす事は出来ない。復活させてもらった礼も合わせて、喜んで私達の力を貸そう」

 

ミオ「ホントに!?神羅族のウチ、ありがとう!」

 

神羅ミオ達も共に協力してくれる事になり、これでソラとの最終決戦の準備がまた一つ完了した。残るは玲二達の帰還を待つばかりであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方その頃………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アクア「オカユしゃーーーんッ!何処にいるのぉーーーーーーッ!?」

 

神羅メルによって何処かへと飛ばされたオカユを探しに一人次元の狭間を探すアクア。玲二達が神羅城に戻ったタイミングからずっと探し続けているが、未だに見つからず彷徨い続けていたのである。

 

アクア「うぅ………このままじゃオカユしゃんともう会えないかもなの………そんなの嫌なのぉ………う、ひっぐ……」

 

広い砂漠の中から米粒を見つけ出すレベルに匹敵する難易度に心が折れ掛けるアクア。その場にへたり込み泣きじゃくりだしてしまった………その時………

 

 

 

―……………小さき者よ―

 

アクア「……………ふぇ?」

 

泣きじゃくるアクアの目の前に、突如として騎士甲冑のような装甲を身に纏った巨人が姿を現したのだった。

 

アクア「あ、あなたは誰なの?なんだかオリジンしゃんの作っていたガンプラっていうのに似てる気がするの………?」

 

―ガンプラ………それが何かは分からぬが、確かに我が名はそれに近しいものである。して、お主は何故此処で泣いていたのだ?―

 

アクア「あ、えっと……オカユしゃんが、アクアのお友達が悪い奴にやられていなくなっちゃったの……今頃きっと何処かに彷徨ってるかもしれないの………でも、私には見つける事が出来ないの………」

 

―………そうか。お主も、大切な者を失って辛い思いをしていたのだな?私と同じだ………だが、お主の場合は違う。お主の場合はまだ間に合う。故に、私もお主の大切な者を探すのを協力しよう―

 

「え………?ほ、ホントに?ホントにオカユしゃんを探すのを手伝ってくれるの!?」

 

―あぁ、騎士は一度立てた誓いは決して破りはしない。必ずお主の仲間を見つけ、救い出してみせよう―

 

なんと、現れた巨人はオカユを探すのを手伝ってくれると言ってくれた。だが以前までなら疑う事もなくすぐに信じたアクアだが、仲間と思っていたソラやメルに裏切られた所為でまた何かに利用されるのではないかと疑ってしまっていた。

 

アクア「……どうして、私の事を助けようとするの?オカユしゃんを見つけて助けたって、あなたにはなんのメリットもない筈なの………なのに、どうして………?」

 

―……………私はかつて、祖国と仲間を目の前で消されてしまった。この剣で姫を護る、そう誓ったのにも関わらず、私だけがのうのうと生き延びてしまった………だからこそ、同じ思いをする者を見過ごすワケにはいかないのだ。あのような辛い思いをするのは、私だけで充分だ………―

 

かつて大切な者を全て失ったという巨人。その機械的な目の奥には悲しみに溢れており、アクアにはこれは何も出来なかった巨人が自分に対する罪滅ぼしなんだと気づく。

 

アクア「………ごめんなさい。私、あなたの事が分からなくてあなたを疑ってしまったの………」

 

―良いのだ。普通なら初めてあった者に心を許すなんて簡単には出来ぬからな………して、小さき者よ。お主の名はなんというのだ?―

 

アクア「アクア、神羅族のアクアなの!それで、巨人しゃんのお名前はなんていうの?」

 

―私か……………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

我が名は騎士(ナイト)ガンダム。誇り高きラクロアの騎士だ―

 

巨人……否、騎士ガンダムはそういうと胸のコアが光りアクアを照らしていき、その光りに呑まれるようにアクアは騎士ガンダムの中へと入っていく。中には宇宙のような空間が広がっており、其処に一つの足場があってアクアは其処に立つと目の前に剣が刺さった台座が現れた。

 

―その剣を抜くが良い。そうすれば私とお主は一体となり、共に戦う事が出来る。―

 

アクア「分かったの!待っててオカユしゃん!今すぐ見つけて助け出してみせるなのッ!」

 

台座から剣を抜き、アクアは騎士ガンダムを操縦するように再び次元の狭間を巡っていくのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

更にその頃………

 

ラース「………で?テメェらは勝手に消えたクセに、またオレ達に力を貸せってか?苛立たしいなぁッ!」

 

ラスト「本当よ。しかも私に至ってはもう無呪羅の力はないのよ。そんな私がいたってなんの役に立たないんじゃないの?」

 

エンヴィー「わたしも、追試とかでいろいろと忙しいんだが………?」

 

ホロライトの裏路地、其処にグリードから突然連絡を受けたラース、ラスト、エンヴィーの三人が不満そうにグリードとプライドの元に集まっていた。その横にはスロウスもおり、相変わらず抱き枕を抱えてすやすやと眠っていた。

 

グリード「……勝手なのは分かっている。だが、これは最早我等だけではどうする事も出来ない事案なのだ。ソラのやろうとしている事が成立してしまえば、お前達の築いたものも全て奪われてしまう。そうさせない為にも、我等に力を貸してくれないか?」

 

プライド「世界を歪ませる要因を破壊し消し去る。それが私達無呪羅の役目です。だから今こそ、その役目を果たす時なんです!」

 

『…………………………』

 

グリードとプライドの言葉に、ラースとラストとエンヴィーの三人が黙ってしまう。そして寝ていると思われていたが薄目で聞いていたスロウスが………

 

スロウス「………ぼくはやるよぉ~。このままだとぼくの大好きなご主人様や皆がいなくなっちゃうかもしれないもん。そんなのぼく、絶対やだから」

 

ラース「ッ!スロウス、テメェ………ハッ!怠惰なテメェがそんな事言ってるのに、此処で黙ってたら自分に苛立ってくるぜ!良いぜ、折角出来たオレの店を守る為にも、その苛立たしい奴等全員ぶっ飛ばしてやるよッ!」

 

エンヴィー「わたしもやる。オリジンや神羅達が世界を護る為に戦っている。あいつ等だけにそんな妬ましい事はさせないから」

 

スロウスの言葉に鼓舞され、ラースとエンヴィーも戦う事を決意する。だが、無呪羅の力を失ったラストは

 

ラスト「………で、私にどうしろって言うのよ?さっきも言ったけど私はもう既に無呪羅じゃない。力のない私が一緒に行ったって、唯の足手まといにしかならないわよ?」

 

グリード「そんなのは分かってる。我とて何も手立てがなければお前まで此処には呼んでない。お前には、これを使ってもらう」

 

グリードはそういうとラストの前にピンクとも紫色とも見えるような虹彩を放つ一つの石を取り出した。それを見てラストは顔を顰めていく。何故ならそれは、自分が放棄した物であるから………

 

ラスト「私の、核………そんなの持ってきてどうするのよ?無呪羅や神羅は一度核を放棄すれば二度と元に戻る事はない。無呪羅の核を放棄して人間になった私にそれを渡しても、一時的に力は使えるかもしれないけど完全な無呪羅には戻れないわよ?まぁ、戻る気もないけど」

 

グリード「分かってる。その一時的にだけで良いんだ。奴等の城壁を破壊する為には、一人でも多くの無呪羅が必要なのだ。今のお前がこの力を忌み嫌っているのは重々承知している。だが世界を救う為にも、今一度お前の力を貸してはくれないか?」

 

ラスト「…………………………」

 

グリードに頭を下げられ、場は少しの間沈黙に包まれる。そしてラストは軽く溜息を吐くと、その核を手に取り自分の胸元に押し当てていく。

 

―キュイィィィィィィンッ!―

 

ラスト「……………良いわ、でもこれが本当に最後。無呪羅としての私、『色欲のラスト』としての最後の仕事よ」

 

光に包まれ、獣の耳と尻尾が生えかつての最低限の部分をベルトで隠した格好に戻るラスト。恥ずかしそうにしているが、その目は覚悟が決まったように鋭かった。

 

グリード「……感謝する、ラスト」

 

プライド「これで無呪羅が全員揃いましたね………本当なら、グラトニーも此処にいればどれだけ心強かったか………」

 

グリード「プライド、いない奴の事は考えるな。奴は今や赤子、それに奴の核はもうないのだからな………」

 

いなくなったかつての仲間を惜しみつつも、グリード達はやるべき事の為に準備を始めるのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その頃、兎田家では………

 

グラトニー「あ、あぅ、あうぅ〜♪」

 

月代「あらあら、グラちゃん上機嫌ね〜♪………あら?グラちゃん、一体何を持ってるのかしら?」

 

リビングにあったおもちゃに囲まれはしゃぐグラトニー。その手には青色の虹彩を放つ一つの石が握られていたのであった………

 

 

 

 

 

続く………

 

 

 

 

真魔神file64

核を放棄した神羅と無呪羅は人間になり、二度と神羅にも無呪羅にも戻れない。但し、自分の核を所持すれば一時的にだが力を取り戻す事は出来る。

 

 

 

 

次回………

 

遂に戦力が揃った玲二達。ソラの野望を食い止める為に、再び神の天秤の破壊に挑む!しかし、ソラ達も奥の手として最終兵器を起動した!

 

EP105

『神の化身』

 

 

 

 

 




はい、という事で仲間となってくれる神羅族復活!そしてアクアや無呪羅達も着々と準備を進め、いよいよ決戦の時がきました!はたして玲二達はソラを止める事が出来るのか?
次回もまったりと待って頂ければ幸いです、ではまた!
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