ホロライブ ビルドライバーズ   作:神楽

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単純な息抜きですが番外編です。まず最初に言っておきますが今回のお話の主役は玲二でもホロメンやにじさんじ達でもありません。

今回は自分が息抜きでよく見てるドラマのあの人の物語であり、本編とは殆ど関係ありません。

それでもよろしければ最後まで見て頂ければ有難いです、ではどうぞ!


番外編『麺やぼたん』

―ホロライトシティ中央区―

 

……ふぅ、やっと着いた。此処がホロライトシティか。特別居住区とは聞いていたが、確かに凄く過ごしやすそうな街だ。

 

さて、今日は新しい取引をしたいと言われたんだが……神羅城。この日本で城に住んでる人もいるんだなぁ?

 

いやいや、もしかしたらそういう名前の建物ってだけかもしれないし、兎に角土地柄も分からないしさっさと向かうとするか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

時間や社会に囚われず、幸福に空腹を満たす時の束の間、彼は自分勝手になり自由になる。誰にも邪魔されず、気を遣わず物を食べるという孤高の行為。この行為こそが、現代人に平等に与えられた最高の癒しと言えるのである。

 

 

 

 

 

 

 

孤独のグルメ 特別編

 

―ホロライトシティ 黄金ラーメンとラムソテー―

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

えーと、場所は確かこの辺だった筈………え?えぇ〜?本当にお城だ……もしかして、王様とか住んでたりして?まさかな……

 

―ピンポーン―

 

〈はーい〉

 

「あ、14時にお約束してました井之頭ですが、佐々木玲二さんはいらっしゃいますでしょうか?」

 

〈あ、お待ちしておりました〜♪今扉開けますね〜♪〉

 

―ゴゴゴゴゴ……―

 

うわぁ、こんなデカい扉が自動で……それにこの庭の広さ、間違いない。この城の主は相当のやり手だ。

 

 

 

 

 

「お待たせ致しました井之頭五郎様。それではご主人様の元へご案内しますので着いて来て下さい♪」

 

「あ、よろしくお願いします」

 

メイド!?メイドさんまでいるのかこの城は……これはますます緊張感が増すなぁ〜……

 

「ご主人様、井之頭様がお見えになられました」

 

〈あぁ有難うエリー、今行くからソファーに座ってもらってくれ〉

 

うわぁ、リビング広いなぁ〜。これだけ広いと此処だけで生活出来そうだな?

 

「それではもう間もなくご主人様が来られますので今暫くお待ちくださいませ」

 

「あ、分かりました」

 

さて、どんな人がやってくるんだが?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ー数分後……ー

 

「お待たせしました井之頭さん、電話で依頼したホロライトシティ市長佐々木です」

 

「え?あ、どうもはじめまして……」

 

え、若ッ!?市長って言うからもっと年上かと思ったんだが、まさかこんな青年が市長をしているとは……!?

 

「あ、あぁどうも。それで早速なんですが確か保育園の備品のご依頼という事で?」

 

「えぇ、実はこの街にあるにじほろ保育園に入園者が増えてきたのでこれを機に増築する事になったんですが、その際に子供達の机と椅子も新調しようと思いまして」

 

「あー成る程、でしたらこちらなんて如何でしょうか?お子さん達にも安全な設計をしている物でデザインも幾つかピックアップしてきましたので……」

 

「おぉ、では拝見させて頂きます…………うん、これとかが良いかもしれないですね。出来れば幾つかカラーのバリエーションがあれば有難いんですが……?」

 

「あ、でしたらこちらの方で業者に用意させますので希望の数を言って頂ければ対応します」

 

「本当ですか?では……ピンクを50個に水色を50個、後は白と黄緑と黄色を40個ずつお願いします」

 

え、多ッ!?計220個って……もうそれ学校じゃないか?

 

「あー分かりました。ではそのように発注を掛けさせて頂きます。何時頃迄に納品すればよろしいでしょうか?」

 

「そうですね、出来れば秋頃迄にはお願いしたいと思います」

 

「分かりました、では正式な請求書等は後日お送りしますので」

 

「有難うございます。それにしても本当に井之頭さんに頼んで正解でした。仕事の対応も速く助かりました」

 

「いえいえ、私はあくまで自分の仕事をこなしてるだけですから。それでは、失礼致します」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ふぅ〜、やっと終わったぁ。それにしても緊張したなぁ〜、若いとはいえやはり市長を勤めてるだけあってしっかりしている。けどこれでなかなかデカい仕事が取れたから万々歳だ。

 

 

…………あぁ、でも

 

 

 

 

緊張が解けたら……

 

 

 

 

 

 

腹が、減った…………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

……よし、帰る前に店を探そう!確か街の方に幾つか店があった筈!

 

 

おぉ、意外と食べ物屋が多いぞ?どれどれ……

 

焼き肉……この間いったばっかり。

 

魚……今日はそんな気分じゃない。

 

うーん、俺の腹は今一体何を求めてるのだろうか?

 

…………お?あれは……『麺や ぼたん』?ラーメンか!そういや此処最近ラーメン食べてなかったなぁ?久しぶりだし、此処は新たなラーメン開拓でもしてみるか!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーガラガラガラッー

 

「へいらっしゃーい」

 

『ラッシャイマセェーッ!』

 

ーワイワイガヤガヤ……ー

 

おぉ、思ってる以上に賑わってるな?もしかして此処、当たりの店じゃないか?だとしたらラッキーだ。

 

「空いてる席へどうぞー」

 

「あ、はい」

 

……よし、まずはメニューだ。どれどれ?

 

定番の塩と味噌と醤油はあるな。後はピリ辛ラーメン。このピリ辛という言葉が食欲を掻き立ててくるんだよなぁ。

 

他には……サイドメニューだと枝豆に鶏の唐揚げ、なんだが居酒屋みたいなメニューだな……ん?骨付きラムソテー!?ラーメン屋でラムソテーだなんて、聞いた事もないぞ?ちょっと気になるなぁ……

 

他には何かないのか……お?あれは……一日三十杯限定、黄金ラーメン!?ラーメン好きな店主が拘り抜いた至高の一杯か……此処は新規開拓という意味も込めてこのラーメンでいってみるか。もし無かったら醤油ラーメンにすればいい。後の付け合せは……よし!

 

「すみません、注文良いですか?」

 

「あいよ〜♪なんにしましょう?」

 

「えっと、このおつまみメンマと骨付きラムソテー、後は煮卵と黄金ラーメンください。後ウーロン茶も一つ」

 

「黄金ラーメンは塩だけど良い?」

 

「あ、大丈夫です」

 

「あいよ〜!メンマとラムソテーと煮卵と黄金とウーロン茶一ずつ入ったよ〜!」

 

『アザァーッス!』

 

「黄金これで完売でーす!」

 

「お?良かったじゃんお客さん、運良く最後の一杯だってさ♪」

 

「あ、そうでしたか……」

 

よしッ!ギリギリセーフだ。しかしこの女性、なんだか妙に馴れ馴れしいなぁ?アルバイトの娘だろうか?

 

「店長ー、お電話でーす!」

 

「あいよ〜!」

 

え、店長!?今の娘が?!女性がラーメン屋の店長とは……フッこれも時代というものか。

 

「この間の収録遅れてきたサラちゃんがさ〜」

 

「えー、またなんか怒られてたの?」

 

「はぁ~、次の雑談のネタどうしよう?」

 

「それよりも次のゲームの許可取りって出来てんの?」

 

…………そういやこの街には動画サイトで配信するアイドルが多く住んでいるって聞いてたが、彼女達もそうなのか?俺にはよく分からん世界だ。

 

「お待たせしました、おつまみメンマと煮卵とラムソテーです!」

 

お、きたきた。どれどれ……

 

 

【五郎'sセレクション】

 

【おつまみメンマ】

ピリッとした辛味がクセになる。一度食べだしたら止まれんわ〜。

 

まずはこのメンマからだな。どれ……

 

「……頂きます」

 

ーハムッ……ポリッポリッー

 

おぉ〜、これは美味い。このメンマ特有の風味に少し硬めのポリポリとした食感。一緒に添えられている白髪ネギとの相性も抜群だ。

 

……ん?おぉ!?後から辛さが追っかけてきた!もし飲兵衛なら酒が欲しくなるところだろうが、俺にとってはこれはご飯が欲しくなる一品だ。

 

【煮卵】

この艶、この半熟具合い、こりゃおったまげた〜!

 

続いては煮卵。これにはカラシが付いているのか?どれ、まずはそのまま……おっほ、良い半熟具合いだ。このとろっとした黄身が良い。カラシを少し多めに付けて……

 

ーハムッモグモグ……ー

 

うーん、このとろとろ卵、実に良い。卵全体にタレが染み渡っている。カラシを多めに付けたのにも関わらずこの力強い美味さ、たまらん。

 

この残った半分と、先程のメンマを合わせてみるのはどうだ?

 

ーモグモグ、ポリッポリッ……ー

 

……うん、やっぱり相性が良い。同じラーメンのトッピングとして乗っている仲間同士、合わないワケがないよなぁ〜。

 

【骨付きラムソテー】

ラーメン屋でラムソテー!?この柔らかい食感、悪くないよねぇ〜?

 

そしてお次はこいつだ。ラーメン屋でまさかラムソテーを食べる日が来るとは……

 

ーハムッホロッ……ー

 

うぉ!?柔らかい!全く歯に力を入れてないのにまるで綿あめみたいに裂けたぞ!?そんでもって、美味い!

 

ラム肉特有の臭みとかも全く無く、それでいてジューシー。これがラーメン屋で出してるとは信じられないな……

 

「お待たせしました〜、黄金ラーメンでーす♪」

 

お、来たか?どれどれ……うぉッ!?

 

【黄金ラーメン】

これぞ究極の一杯!その透き通るスープに心震わせろ!

 

こりゃあ驚いた!スープが黄金色に輝いている!しかも透き通っていてどんぶりの底まで透けて見える!そしてこの匂い、うーん……これはとんでもないラーメンかもしれないぞ?

 

どれ、まずはスープから……

 

ーフー、ズズッ……ー

 

ッ!?おぉ、美味い!この透き通るスープからは想像出来ない程の濃厚な味!口に含んだ瞬間鶏の旨味が口いっぱいに広がったと思いきや後から鰹出汁の風味が優しく包んでくれる。

 

今まで二種類の出汁を合わせたラーメンは何度か食べたが、此処のラーメンはどちらの出汁も充分に良さを引き出しているぞ!

 

ーフー、フー、ズルズルズル……ー

 

うん、このストレート麺もスープとの相性は抜群だ。ちゃんとスープも纏っていて良い。これはラーメンを啜る手が止まらない。

 

……そうだ、こんなのはどうだ?さっきのラムソテーをスープに浸して……

 

ーハムッモグモグ……ー

 

うん、やはり美味い!柔らかいラムソテーがスープの美味さを纏って更に旨味が凝縮されている。この組み合わせ、間違いなく正解だ。

 

ーズル、ズズズズズ……ー

 

新規開拓のつもりで頼んだラーメンがまさか此処までとは、これは最早新規開拓どころか俺が食べてきたラーメンの歴史を塗りつぶす程の衝撃だ。今日はラーメンという気分を選んだ俺、大正解。

 

「……はぁ〜、ごちそうさ……」

 

……スープが残ってる。これは勿体ない……よし!

 

「すみません、小ライスお願いします」

 

「はいよ〜♪」

 

【小ライス】

ラーメンのスープにライス!邪道?否、王道!

 

このライスの上に残ったスープをかけて、更にトッピング用にある葱を乗せて……

 

ーハムッモグモグ……ー

 

ほーらやっぱり、ラーメンのスープとライスがあればこの組み合わせは外せない。これを邪道という奴はいるが、それでも俺はこのコンビネーションは止められない。

 

ーハムッハムッモグモグ、ズズズッ……ー

 

女店長が拘り抜いた至高のラーメン。そしてラーメン屋には珍しいラムソテー。今日俺は人生のラーメン道を大きく塗り替えられた日になっただろう。

 

……ぷはぁ〜、美味かったぁ。

 

「ごちそうさまでした」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ありがとうございました〜!」

 

はぁ〜食った食った。デカい仕事も入って美味いラーメンも食えた。今日は間違いなく良い日だ…………ん?

 

《ららいおーん♪ホロライブ五期生ししろんこと佐々木ぼたんでーす♪》

 

え!?さっきの女店長?!まさかアイドルだったとは……世の中意外な事もあったもんだな?

 

……俺にはアイドルはよく分からんが店長さん、貴方のラーメンのファンになりました。近い内にまた食べに来ます。

 

 

 

孤独のグルメ 特別編 完




はい、という事で孤独のグルメ回でした!息抜きとして書いてみましたがやっぱりこういう食べる系のお話は難しいですね(^o^;)

さて、息抜きもしたしさっさと本編を書きますか!次回もまったり待って頂ければ有難いです、ではまた!
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