ホロライブ ビルドライバーズ   作:神楽

49 / 359
まーた余計なネタ思いついてしまった……取り敢えず場繋ぎとして投稿します。尚今回のこのお話は当然フィクションでございますのでご了承を。という事で今回も最後まで見て頂ければ有り難いです、ではどうぞ!


番外編『ずんだ芸能事務所の末路』

2016年、この年動画配信型アイドル、通称新生アイドルと言われる第一号キズナアイが誕生した。今までにないアイドルとしての活動に最初こそ懸念されてはいたがその後は爆発的な人気を博し、今ではそんな彼女を追うかのように様々な新生アイドル達が誕生している。これは、そんな新生アイドルに対し対抗心を燃やした結果見事に散ったとある芸能事務所の末路を見ていこう。

 

「僕はずんだもん。今絶賛大人気のアイドル事務所、ずんだ芸能事務所の社長なのだ。ずんだ共和国の国王?そんな国知らないのだ、人違いなのだ」

 

「社長、おはようございます」

 

「おぉ秘書よ、おはようなのだ」

 

「おはようございます。ところで社長、知ってますか?今巷で話題のキズナアイを」

 

「キズナアイ?あー、あの新生アイドルとか言われてる動画配信者の事か?」

 

2016年11月29日、この日突如として当時無名だった事務所からキズナアイが活動を開始し始めた。最初の頃は普通の動画配信者と思われていたがそのバラエティに飛んだ企画や圧巻なライブ等を見せ瞬く間に世界から一気に注目を浴びたのでした。そして彼女の

 

「はいどうもー!新生アイドルのキズナアイです♪」

 

という自己紹介から肖って彼女のような配信サイトでアイドル活動する人をいつしか新生アイドルと呼ぶようになったのです。しかし

 

「ま、そんな新生アイドルとかワケの分からんもんどーだって良いのだ。所詮奴等はアイドルの真似事をして自己満足しているような連中だから気にするだけ無駄なのだ」

 

「そ、そうですか?」

 

「そーなのだ。それよりももうすぐZND48の新曲が出るんだろう?早く何時もの準備に取り掛かるのだ」

 

ずんだもんが新生アイドルを小馬鹿にするのも無理はありません。この頃の新生アイドルはキズナアイが成功こそしてますがそれ以外の者は鳴かず飛ばずな状況が続いており、周りからもアイドルの真似事をしているだけの一般人という扱いだったのです。今でこそホロライブやにじさんじ、ドットライブやななしいんく等の有名な事務所は沢山ありますが、この時にはまだその影すらない状態だった為に一般のアイドル事務所も気に掛ける必要なんかないと感じていたのです。

 

さてそんな事はさておき、先程ずんだもんが何時もの準備と言ってましたが……?

 

「フッフッフ……今回もCDに握手会の参加券を同封するのだ!これでファンはアイドルと握手したさにCDを買ってくれるのだ!更に握手券は枚数が多い程握手出来る時間が長くなるから複数枚買いは必須になる!よって売上はガッポガッポなのだ♪」

 

「しかし、こんな売り方本当に良いんですかね?なんだか歌で勝負してるんじゃなくて物で釣ってるみたいでアイドル達が可哀想というか……」

 

「これだから素人は困る。良いか、今やアイドルなんで沢山いるこのご時世、たかが歌が上手い、可愛いだけじゃ通用しないのだ。だからファンとの距離が縮まるこの握手会を利用して認知度を上げればそれは彼女達の為にもなるのだ!CDの売上はあくまで副産物なのだ♪」

 

このように大手アイドル事務所ではCDに握手会の参加券を同封しファンがアイドルと握手出来る権利を求めてCDを購入するという流れがありました。しかしこれはかなり問題点も多く、握手会の為に大量購入したCDは一枚あれば良い。なんだったらダウンロードしてスマホで聞く事も出来る時代だ。当然そんな大量のCDなんて邪魔になるだけなので毎年不法投棄をする者が後を絶たないと言われてます。はたしてこれは本当にファンやアイドルの為と言えるのでしょうか?

 

とはいえこうした商法でアイドル達の人気を確立していたずんだもん。だがそんなずんだもんの地位を揺るがす事件が起こったのです。

 

時は進み2019年……

 

「お、おかしい……最近うちのアイドル達の人気が低迷しているのだ。なんで?ついこの間までは皆ZND48に熱狂的だったのに?」

 

2019年、ずんだもんの事務所が運営しているZND48をはじめとする多くのアイドル達の人気が徐々に落ちていきました。というのもこの年にホロライブで活動していた4期生である桐生ココが爆発的な人気を得ていたのでした。彼女は日本語と英語を話すバイリンガルな龍人族の娘であり朝ココやミーム紹介等によって日本だけではなく海外、更には天界や魔界にまで影響を及ぼしたのでした。これがきっかけでホロライブや他の新生アイドル達にも注目が集まり、新生アイドル界は大いに賑わいを見せたのでした。

 

「おい、最近ZND48の人気が落ちていってる気がするんだけど、どうなってるのだ!?」

 

「いやそれが……ファンがどんどん離れて皆新生アイドルの方へ流れてしまってるようです」

 

「はぁ!?あんなアイドルの真似事する連中にZND48が負けるだと?!ふざけるな!」

 

「ですがその人気は凄まじいものですよ。なんたって配信している時にコメントを打ち込めばアイドル達が反応してくれるし、誕生日ライブなんかも配信で無料で見れますからね」

 

新生アイドル達が人気になったのにはまだまだ理由がある。それは彼女達が配信者という点である。彼女達は配信中コメントが流れてくるとその中で気になったコメントがあれば反応して応えてくれるのだ。更に誕生日や登録者100万人記念の時にはなんと無料のライブ配信を実施。しかもその配信はアーカイブにしっかり残るので何時でもライブを楽しめるという至れり尽くせりな状態でした。

 

一方今までのアイドル達はそうした配信等はほぼ行わず、ましてやライブ配信等も全くしない為、圧倒的にその姿を見てられる時間が少ないのである。更にZND48のような握手会の為にCDを大量購入しては不法投棄する輩も未だにおり、ZND48のファン=モラルがないと思われるのが嫌でファンを止めてしまう者も多くいたのでした。

 

「クソが!こんなアイドルの真似事をしている奴等の何処が良いっていうのだ!?」

 

「ですが、今は逆に今までのアイドル達に対してのクオリティーも落ちたと言われてますね。人気者だからと高を括っていた所為でパフォーマンスとかも在り来りだって言われてますし」

 

近年のアイドル達も頑張ってはいるものの、新生アイドルのようには伸びずに結成して早々に解散するという自体も珍しくはない。中にはカバー曲を数曲出しただけでオリジナルソングも出せずに業界を去る者までいるくらいである。このように新生アイドル達に人気をどんどん奪われていく事態にずんだもんは焦り始めていたのです。

 

「そ、そうだ、賢い僕は考えたのだ。こうなったらZND48も新生アイドルのように動画サイトで配信をしてもらうのだ!新生アイドル達に出来て本物のアイドルが出来ない理由はないのだ!おい秘書、早速アイドル達に今後の方針を伝えたまえ」

 

「は、はぁ……(本当に大丈夫なのか?)」

 

新生アイドルに負けたくないと思いつつも恥を偲んで配信スタイルに手を出すずんだもん。ですが、そんなのは当然通用しませんでした。

 

「お、おかしい……?なんで全然再生数が伸びないのだ?というよりなんか炎上してるんだけど!?なんでなのだ?!」

 

「どうやら一部の娘が新生アイドルを馬鹿にする発言をしてしまって、その所為で今SNSで大炎上祭りが行われております。現在では新生アイドルを『アイドルになりきれない三流レベルの奴等に本物のアイドルが負けるワケないでしょw』と発言したリーダーの沼斑がSNSで集中砲火を受けてます」

 

実際にその時のファンの反応というと

 

「傲慢過ぎて草」

 

「新生アイドル見てて思ったけどこいつ性格終わってるよな」

 

「新生アイドルがアイドルになりきれない三流レベルならお前は常識をどっかにおいてきた三流、いや五流レベルのおバカ」

 

等とめちゃくちゃに叩かれていた。それ以外の娘も配信スタイルに慣れてない所為で不適切な発言を多く発してしまい、ZND48の人気は瞬く間に地に落ちてしまうという悲惨な結果となってしまったのでした。

 

「うぐぐ……こ、こうなったら汚名返上名誉挽回の握手会作戦なのだ!今度出る新曲のCDの特典版として何時もより長く握手出来る権利をつければ……!」

 

「あ、それなんですがCD販売の規約が変わってしまい握手券並びにアイドルと直接接するような特典を付けるのが禁止になりました」

 

「な、なんですとぉッ!?」

 

「更に新型のウイルスが国内でも広がりイベント等も自粛を余儀なくされてしまってます。ぶっちゃけもう詰んでますね」

 

「どぼじでごうなるのおぉぉぉぉぉぉッ!?」

 

2020年、ついに問題視されていたCD不法投棄の原因とも言えるアイドル握手会の握手券に対する対策がされこれまでのように握手券等を付ける事が出来なくなりました。更にはこの年謎の新型ウイルスが世界中に広がってしまい、ZND48の活動が著しく制限されてしまったのでした。

 

こうして炎上に続く炎上、更に活動自粛の所為でZND48は次第にメディアに出る事はなくなってしまったのでした。

 

そして2022年……

 

「はぁ……もう既にどのテレビ局もZND48に仕事を回してくれなくなったのだ……こ、こうなったら残されたメンバーでニューZND48を結成して……!」

 

「あ、社長。お疲れ様です」

 

「ん?おー、天ヶ瀬くんじゃないか♪丁度良い所に来てくれたのだ。実は「あ、社長。突然で申し訳ないんですが、むゆもうこの事務所辞めます」……え?」

 

「実はにじさんじから移籍の話を受けて本格的に新生アイドルになろうと思ったので、唐突ですみませんがこれで失礼します」

 

「…………はぁ!?な、なんなのだそれは?!そんな勝手なの許されないのだ!?」

 

「いや、もう既にこの事は秘書さんに伝えてますし、正式な手続きも済んでますので。というよりこの件については一年前からむゆが伝えていたのに全然取り合ってくれなかったの社長じゃないですか?だから仕方なく秘書さんに話を通してもらってたんですよ」

 

「…………あ、そういや秘書がなんかそんな事言ってた気がするのだ」

 

「という事でむゆはそろそろ行きますから。お疲れ様でした〜♪」

 

「ま、待つのだ!?今ならニューZND48のリーダーにしてあげるのだ!だから戻ってきてほしいのだぁーーーッ!?」

 

ずんだもんの叫びも虚しく唯一まともだった天ヶ瀬むゆにも移籍されてしまい、結局ずんだもんの事務所は事実上の解散をする事になってしまったのでした。

 

決して通常のアイドル全てが悪いワケではありませんが、人気が出たからと高を括っていたら何時か痛い目を見てしまうかもしれませんね。ずんだもんもこれに懲りてちゃんとしたアイドル経営をしてもらいたい物です。

 

おしまい




はい、という事でずんだもんシリーズパート2でした。どうでも良いんですけどなんでずんだもんってあんなにイジられるんですかね?

そして実はもう一つ、余計なネタが思い浮かんでしまったのでまた本編前に出すか本編出した後に出すかもです。それでは次回もまったりと待って頂ければ幸いです、ではまた!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。