神羅城の俺の仕事部屋。其処には緊急で帰省したメルが重々しい様子で俺の目の前に立っていた。
「…………メル、すまなかった。俺達がもっとしっかりサポートをしていればこんな事には……!」
「ううん、良いの玲二君。これはメルがやってしまった事だから……本当にごめんなさい」
そういうメルは悔しさと悲しさが入り混じった表情で俺に謝ってくる。メルは今日、ホロライブを引退、契約解除となってしまった。
理由は第三者に対する情報漏洩、これに関してはメル自身が誤って外部に情報を口にしてしまったのだ。勿論本人には悪気はない……だが会社に属する者としてはやってはいけない事をしてしまった事には変わりはない。故にメルの契約解除はどうする事も出来ないのだ。
「……メル、お前はこれからどうするんだ?」
「うん、取り敢えずはGWDWCも辞退する事にしたよ。今のメルには参加する資格もないから……それとこれも……」
そう言ってメルが出してきたのは……離婚届。それもメルの名前が記載されている。まさかメル……
「……もうメルは此処にいる資格がないから。だからメルはこの神羅城から出ていきます。子供達の親権については後で話し合―ビリィッ!―え!?れ、玲二君!?」
俺はその離婚届を迷わず破り捨てた。そんな事、絶対に許すもんか!
「巫山戯るな!お前が責任や負い目を感じてるのは分かる!だがそれで俺達の前からいなくなるなんて絶対に許さない!お前は俺の大切な家族だ!だから、ずっとこの街にいろ!それがお前に対する償いだ!」
「れ、玲二君……」
「…………これから辛い事もあるかもしれない。だけど俺が必ず守ってやる!だから、俺達の前からいなくならないでくれ……!」
「…………ごめんね玲二君。メル、自分の事しか考えてなかった。メルは、ずっと玲二君の傍にいます。これからどんな事があっても貴方を支え続けます。だから……これからもメルの事、よろしくお願いします」
当たり前だ!これから何があろうとメルは俺が守る。レミィとフランも、絶対に幸せにし続けるからな!
「……………………」
「……?メル?」
「スー、スー……」
「……泣き疲れて寝てしまったか。後の事は俺がどうにかする。取り敢えず今は……お疲れ様、メル」
2024年1月16日、本日をもってホロライブ1期生夜空メルさんが契約解除となりました。一ファンとしてはとても残念な思いではありますが、彼女の今後が良いものである事を切に願います。 by神楽
夜空メルさんは本当に素晴らしい方でした。多くのファンを魅了し愛された彼女の今後がどうなるのかはまだ分かりませんが、それでも彼女にとっていつかこの出来事を払拭して新しいスタートを切ってくれる事を切に願います。