「ん〜、お兄ちゃ〜ん♡」
「はいはい、どうしたんだクロヱ?」
「えへへ~、なんとなく甘えたくなっちゃったんだもーん♪」
「まーま、フィルもぱぱにだっこ〜」
「はいはい、フィルちゃんもパパとママと一緒にギュ~♪」
「わ~い♪」
とある昼下がり。俺はクロヱとフィルと一緒にリビングでゆったりと過ごしていた。最近はGWDWCの運営やら年末ライブ等の準備やらで大変だったからなぁ。他の皆も今はゆっくりと休んでいる頃だ。
「………ねぇ、お兄ちゃん」
「ん?どうしたクロヱ?」
「………沙花叉、このままずっとアイドルやっていけるのかな?」
「………どうしたんだ急に?らしくない事言いやがって」
「うん…………最近夢を見るの。沙花叉がホロライブを卒業して、皆の前から消えちゃう夢………夢だって分かってても、沙花叉の今までやってきた事が全部意味がなくなっちゃいそうで、それが怖くて………」
そうい言いながら薄っすらと涙を流すクロヱ。多分だが、おそらく別世界のクロヱがホロライブから去ってしまったのだろう。それがクロヱの夢として出てきてしまったんだ。神羅の力の影響はこんな形でも出てしまうんだな…………
「………正直に言えば、俺達が何時までもホロライブで働けるなんて無理な話だ。俺達だけじゃない。それは他の人達だって同じだ。どんなに好きな職場だとしても何時まで自分の仕事を続けられるか分からないし、何時かは仕事を辞めなければいけないと思うと不安になる事もあるだろう………けど、そんなの一々考えていたらキリがないし、それに自分がやりたいと思い続けるうちはそんな心配する必要なんかない」
「お兄ちゃん………」
「それに、もしお前が卒業しても、そのアイドルとしての活躍をお前のファンである飼育員達がそう簡単に忘れるワケないだろ?だからもっと自分のファンを信じてやれ。というか、そんな心配は卒業する時にすれば良いだろ?どうせまだまだ辞める気なんてないんだろうしさ」
「…………そだね。うん!沙花叉はこれからもホロライブでアイドル頑張るぞぉーーーッ!」
「ぞ〜♪」
クロヱはそう言うとフィルを抱っこしてたかいたかいをし、フィルも嬉しそうにキャッキャと笑っている。取り敢えず、この世界でのクロヱはこれで大丈夫だろう………さて
(…………この世界とは違う世界の沙花叉クロヱさん。貴方がどんな思いで去っていくのかは分からないが、きっと苦渋の決断だったに違いないだろう。けれど、例えホロライブを辞めたとしても、貴方を推してくれたファンはこれからも貴方を好きでいてくれるだろう。だから、何も心配せず新たな道に進んでくれ。そして、貴方のこれからの未来に幸あれ………)
昨日、活動三周年を迎えた沙花叉クロヱさんがホロライブでの配信活動終了という、事実上の卒業を発表されました。多くのファンが驚く中、彼女もまた辛い決断をしたと思います。活動期間は来年の1月26日で終了との事なので、最後まで彼女の活躍を見届けていこうと思います。by神楽
沙花叉クロヱさん、三年間本当にお疲れ様でした。