「あ~あ、まーたマネちゃんに怒られちゃった〜……」
「いや、あんな企画を無理やりやろうとしたらそりゃ怒られるだろ?俺だって許可なんて出せねぇし」
「うぅ〜、良い企画だと思ったのになぁ〜?」
とある昼下がり、俺はマネージャーに怒られて項垂れているシオンを慰めていた。それにしたって目隠し料理対決って無理があり過ぎだろ?絶対怪我するし変なモンが出来る未来しかないぞ……?
「なぁシオン、そんな変な企画ばっかり考えなくったって塩っ子達だって歌枠や雑談とかでも充分満足してくれてるだろ?わざわざそんな変な企画考えなくても……」
「…………だって、不安なんだもん……」
不安?なんなんだ、不安って……?
「…………シオン達、何時までもアイドルでい続ける事なんて出来ないじゃん。だからせめてシオン達が本当にホロライブで頑張ってるんだぞー!って証を少しでも残したくて………」
………シオンの奴、どうしたんだ?普段ならそんな事考えるような奴じゃないのに…………いや、これはもしかしたらクロヱの時と一緒……きっと何処かの世界のシオンがホロライブを去ってしまったのだろう。シオンはそれを感じ取ってしまったんだな………
―ポスッ―
「わぷッ!?ちょ、ちょっと玲二!?何すんのさいきなり……」
「バーカ、そんな事しなくたってお前達は立派に皆の記憶に残るようなアイドルになってるだろうが。お前は今まで通りあくあやクロヱと一緒にバカ騒ぎしてる方がファン達も喜ぶだろ」
「ば、バカ騒ぎって……」
「実際そうだろ?お前はホロライブの元祖クソガキなんだから、そんな難しい事を考えるよりも何時も通りに楽しく配信すれば良いんだって。その方が、俺もファンも皆喜ぶんだからさ」
「玲二………」
俺は帽子越しにシオンの頭を撫でてやると、シオンはうっすらと涙を流していた。やっぱりシオンも変に溜め込んでいたのかもな。なら
「よーしシオン!明日から久遠も連れて三人で旅行にでも行くか!」
「え!?で、でも玲二、仕事は!?」
「大丈夫、分身体に任せるから。それよりも、今はリフレッシュする為にも綺麗な景色見たり美味しいモン食ったりして思いっきり楽しもうぜ!」
「…………アハハ♪玲二ってば子供みたいじゃん♪よぉーし!そうと決まったら旅行に行く準備しないとね!」
そう言うとシオンはすぐに旅行の準備をする為に自分の部屋へと戻っていった。これでシオンは大丈夫だな……さて
………ココ、るしあ、メル、あくあ、クロヱ、アメリア、ファウナ、そしてシオン……別世界ではホロライブからどんどん去っていく者が続いている。俺にはどんな理由があるかは知らないしあまり偉そうな事も言いたくはないが、その次元のホロライブはもう少しアイドル達の事を考えるような事をしなければならない。人気に胡座をかいてアイドルを蔑ろにしては、いずれ酷いしっぺ返しを喰らう事になるぞ………
本日紫咲シオンさんが25年4月26日をもってホロライブを卒業する事を発表されました。理由は運営との方向性の違いとの事です。本人は憶測等は控えてと仰ってましたが、ホロライブもといカバーは人気だからと胡座をかかずアイドルを大事にしてあげてほしいです。by神楽
紫咲シオンさん、今までお疲れ様でした。この先の人生も自由に過ごせるよう願っております。