ホロライブ ビルドライバーズ   作:神楽

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前の話の前に出そうと思ってた番外編が出来たので投稿します。

今回は玲二の子供達の未来の姿が……?!の回です。最後まで見て頂ければ有難いです、ではどうぞ!


番外編『フューチャーチルドレン』

ホロライブ、別名佐々木一家。其処に所属するアイドル達の何名かは旦那である玲二の子を産み子育てに勤しんでいる。

 

そんな子供達は果たしてどんな風に成長するのだろうか?今回はそんな未来の子供達を見てみようと思う…………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「?レイくん何ですかこの機械?」

 

「ん、これか?これはカズマの野郎が送ってきた発明品だ。何でも未来の自分を呼ぶマシンだとか」

 

俺は皆をリビングに呼び以前俺に好感度メーターを渡してきた知人カズマから新しい装置を預かってきたので皆に御披露目する事にしたんだが、何度説明された事を確認しても俄には信じられないんだよなぁ……

 

「何でもこのメモリで年数を設定して此処に手を置くとその設定した年数後の自分が現れるんだと。ただ出てくるのは確定した未来ではなくてあくまでも一番可能性が高い未来の姿らしい。そして15分経ったら消えてしまうんだと」

 

「何ですかそのとんでもなくSF感満載の装置は?!」

 

「あの人たまに世間に出たら絶対に賞取れそうな発明品作るんだよね、普段はヘンテコな物が多いけど。それでマスター、これで一体何をするつもりなの?」

 

「ああ、それなんだけど……これ、子供達で試してみないか?」

 

『子供達で?』

 

そう、この装置を使えば今は赤ちゃんでも将来成長した我が子の姿を見る事が出来るって事だ。勿論出てきた姿が100%確定ではないが将来の我が子の姿が見れるのはワクワクしてしまうな。

 

「確かにちょっと見てみたいですね……」

 

「うん、やってみようよ♪それで玲二君、此処に手を当てれば良いのかな?」

 

「ああ、設定は20年後に合わせているからその手形の部分に手を当てたらすぐに起動する筈だ」

 

「分かった、それじゃあかいり、此処に手を当ててね~♪」

 

「あぅ?あい♪」

 

―ピッ……キュイィィィィィィンッ……ビカアァァァッ!―

 

「うわ眩し……!?」

 

かいりが装置に手を当てると突然強い光に包まれ思わず目を閉じてしまった。そして光りますは徐々に収まっていき、ゆっくりと目を開けると其処には……

 

 

 

 

 

「う、うぅ~ん……あ、あれ?!此処何処?!私今スタジオに向かってた筈なのに!?」

 

そらにそっくりな黒髪のポニーテール少女がいた。少女自身も何が起こったか分かっておらず辺りをキョロキョロと見渡し驚いてる。もしかしなくても、この子がかいりか?

 

「な、なあ君……?」

 

「ふぇ……?あ、パパ!?どうして此処に?!パパ今ママとアズキママと一緒に旅行行ってる筈じゃないの!?」

 

「旅行?そうか、そんなタイミングで呼び出してしまったのか……」

 

「ね、ねぇ玲二君、もしかしてこの子が……?」

 

「ああ、間違いなく成長したかいりだろうな」

 

No.1 かいり

 

それから俺達は未来のかいりに事情を話すと何となくだが納得はしてくれたようだ。

 

「ほぇ~、此処が20年前のホロライブマンションなんだね~?それとちっちゃい私可愛いなぁ♪」

 

「あぷぅ♪」

 

「にしても本当にそらちゃんそっくりだにぇ~」

 

「ホント、髪の毛染めたらどっちがどっちだか分からなくなりそう」

 

確かにかいりの見た目は髪の毛が黒くポニーテールにしている以外はそらと瓜二つだ、流石親子って事なのか?

 

「あはは、それ結構ファンの人達にも言われるけどそんなに似てるかなぁ?」

 

「ああ本当に見分けがつかないくらい……ちょっと待て、今ファンって言わなかったか?もしかしてかいり、お前もアイドルとかしてるのか?」

 

「あ、そういや言ってなかったっけ?それじゃあ軽く挨拶……みんな~、こんかいり~♪ホロライブ28期生の歌姫担当空宮かいりでーす♪」

 

『28期生?!』

 

そんなにいるのかホロライブって!?てかなんだ空宮って?!

 

「な、なぁかいり?その空宮っていうのは……?」

 

「あ、空宮は私の芸名だよ。ママが自分の名前を貸してくれたんだ~♪」

 

「そ、そうなのか?それなら良かった……」

 

「?」

 

(……多分玲二君かいりが嫁入りしたと思ってびっくりしたんだろうなぁ)

 

(玲二さんって絶対子供達が嫁入りしたら一番ショック受けそうだもんね)

 

おいこそこそ喋ってるけど聞こえてるからな。まあ確かに一瞬ショックだったわ、かいりが知らん男に嫁いだと思うと思わず握り拳が強くなってしまった。

 

「いや、お前が何処ぞの馬の骨と結婚したかと思ってヒヤッとしてな……」

 

「あはは、それは絶対にないよ♪だってかいりが好きなのは……///」

 

?な、なんだ?かいりの奴顔を赤くして俺の方を見てるけど……いやまさかな。

 

「……かいり、貴方もしかして……それだけは絶対にダメだからね!ママ許さないから!」

 

「なんでぇ?!私がパパの事を好きになったって良いじゃん!他の皆だってパパの事大好きだって言ってるし!」

 

『まさかの全員ファザコン!?』

 

マジか……確かに知らない男と付き合うとかも嫌だがそれはそれで心配だぞ?父親としてはちゃんとした男とお付き合いしてほしいんだが……

 

「そんなのダメに決まってるでしょ!?かいりと玲二君は血の繋がった親子なんだから!」

 

「そんなの知らないもん!かいりはパパが求めてくれたら○○捧げるくらいパパの事愛してるもん!」

 

「絶対にそんなのママ許しません!かいりはちゃんとパパ以外の良い人を見つけなさい!」

 

「絶対に嫌!私パパと結婚して可愛い赤ちゃん産―シュンッ!―

 

え?!急に消えたんだけど?!ってそうか、もう15分経ったのか。それにしても凄いなかいり、そらにはないアグレッシブさを感じたぞ。

 

「あ、消えた……もう、かいりはパパじゃなくて他に良い人見つけるんだよ~?」

 

「う?」

 

「それと玲二君、絶対に娘達には手を出しちゃいけませんからね~?」

 

「わ、分かっております……」

 

う、そらの圧がかかった言葉も刺さるし皆からの視線も痛い……流石に娘達にまで手は出さねぇって。そ、それより次だ次!

 

「それじゃあ次はキララが良いなぁ♪ほらキララ、此処におてて当ててね~♪」

 

「うゅ?」

 

次はキララか。現時点での末っ子は果たしてどうなるのか……そして先程と同じように光に包まれ次第に収まっていくと其処には……

 

 

 

 

 

「……あら?此方は一体何処なのでしょう?」

 

青白いドレスで身を包んだラミィそっくりな女の子がちょこんと座っていた。

 

No.2 キララ

 

「え?これがキララの成長した姿なの……?」

 

「あ、あぁ、なんかめちゃくちゃ綺麗だな……」

 

「あら?お父様にお母様、何故に此方に?お二人は今お仕事でパリに渡航していた筈では?」

 

な、なんだこの清楚な喋り方?本当に良いとこのお嬢様みたいじゃねぇか?と、取り敢えず一応説明しないとな……

 

「……成る程、此処は過去に私が産まれ育ったホロライブマンションという事なんですね?確かに何処か懐かしさを感じる佇まいですわ」

 

「ね、ねぇししろん?あれって本当にラミちゃんの子供なの……?」

 

「た、多分見た目からして間違いない筈だけど……初期のラミィより清楚なお嬢様って感じがすんな……」

 

確かに親である自分でもびっくりするぐらい清楚なお嬢様なんだが……

 

「ね、ねぇキララ?キララももしかしてホロライブに所属してたりすんの……?」

 

「いえ、私は女優業をやらせて頂いております。最近では有難い事に舞台で主演を頂きまして、今はその稽古を終えた後でしたの」

 

「そ、そうか女優なのか……」

 

だ、ダメだ!自分の娘の筈なのにめっちゃ緊張する!一体どう育てたらこんな良い子に育つんだよ?!

 

「ところで申し訳ないのですが、どなたかお水を頂いて宜しいでしょうか?稽古を終えた後でしたので少し喉が渇いてしまって」

 

「あ、なら此処に水があるから、はいキラちゃん♪」

 

「有難うございますねねお母様。では失礼ながら頂きます、ん……」

 

うわ、水を飲む仕草でさえ上品だな……あれ?確か其処にあったのって……

 

「あ!ねねちゃんそれ水じゃなくてアキロゼがさっきまで飲んでた日本酒だよ!?」

 

「えぇッ?!そ、そうなの?!アキ先輩ごめんなさい!」

 

「いやそれよりなんで昼間から酒飲んでんだお前は?!お、おいキララ?お前大丈……」

 

「ぷっはあぁーーーーッ!うんめぇーーーーーッ!!」

 

『ッ?!!?』

 

な、なんだ?!キララの奴急に態度がガラッと変わったぞ!?さっきまで正座だったのにいつの間にかあぐらかいてるし!?

 

「いやぁ~昼間っから飲む酒はやっぱうめぇなぁ~♪」

 

「あ、あの?キララちゃん……?」

 

「あ?何さかーちゃん?」

 

『かーちゃん?!』

 

喋り方まで変わってんじゃねぇか?!もしかしてこいつ、酒飲んだら性格がかわるのか?!

 

「にしてもこの酒うめぇなホントに♪おーい、誰でも良いからおかわりくれへん?」

 

「ちょ、ちょっとキララ!?あんたさっきまで清楚なお嬢様だったのに何さその下品な感じは?!」

 

「うっさいなぁかーちゃん。キララだってねぇ!大してやりたくもなかった女優の仕事やらせれてストレス溜まってんだよ!分かる?!かーちゃんキララにやりたい事やって良いよって言ったクセにいつの間にかピアノやらバイオリンの稽古までやらされるし挙げ句の果てに素質があるからって勝手に女優のオーディションに参加させられて合格しちまうし!キララ普通にネトゲやってゲーム実況したかったのに何がやりたい事やって良いよだ全然出来ねぇじゃんふざけんなッ!!」

 

な、成る程、どうやらこっちが素みたいだな?酒飲む事で本来の自分になれるって感じか……父親ながら将来の娘のこんな姿を見てて悲しくなってきたわ……

 

「な、なんだかめんどくさい時のラミィそっくりだな……」

 

「変な所でラミちゃんの性格が受け継がれてしまったんだな……」

 

「そ、そんなぁ~……」

 

あ、ラミィがショックのあまり膝から崩れ落ちていったな。そりゃ自分の娘がこんな風になってたら誰だってショックだわ。

 

「ん~それにしてもこの酒うめぇなぁ♪これでツマミでもありゃ………あそだ、とーちゃんちょっとこっち来てくれへん?」

 

「?一体何を……ッ?!」

 

―ぶっちゅうぅぅぅぅぅぅぅぅッ♡―

 

『なあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーッ?!!?』

 

な、なんだ?!俺今何されてんだ?!え、目の前にキララの顔ってもしかしなくても今キスされてんのか俺?!てかおい吸いながら舌入れるってどうなってんだよ?!しかも酒臭ッ!?

 

「ぷはぁ♡やっぱとーちゃんとのキスは最高のツマミやなぁ♡」

 

「ツマミやなぁ♡じゃないよ!?キララ!あんた一体何考えてんのさ?!」

 

「えぇ~?そんなちっちゃい事気にせんと、そんな事だからとーちゃんに全然構ってもらえなくなるんよ?」

 

「………え?何、未来のラミィって玲二さんに構ってもらえてないの………?ラミィもしかして未来じゃ玲二さんに愛されてないん……?」

 

キララの言葉にショックを受けてまたもや膝から崩れ落ちていくラミィ。しかし、とんでもないモンスターガールだなキララ……っていつの間にか消えてるし。15分ってあっという間だよなホントに。

 

「ほらラミィ、未来のキララはもう帰ったみたいだから落ち着けって」

 

「うぅ~……ごめんねキララぁ、ママ絶対にピアノとかのお稽古させないし女優になんてさせないからもっとちゃんとした子に育ってぇ~……」

 

「うゅ?」

 

まあ確かにあくまでも可能性で一番高いってだけだから今から改善すれば違う未来にはなりそうだけどな……そうなるとさっきのキララはどうなるんだ?並行世界の存在として枝分かれしていくのか?

 

「それじゃあ次はメルにやらせて!ほらレミィ、此処におてて乗せてね~♪」

 

「あ、あぅ~」

 

今度はレミィか。レミィは子供達の中でも大人しくて手の掛からない子だけど果たしてどうなるのやら………

 

 

 

 

 

「ハアァッハッハッハッハァ!よくぞ我を呼び寄せたな、褒めてやろう!我が名はレミィ・S・ブラッディムーン!誇り高きホロライブ28期生なり!」

 

「……え?な、何この子?」

 

………いや本当になんだこの子は?!なんか黒いマント羽織ってるし玉座っぽい椅子に座ってるし手に持ってるワイングラスに赤黒い飲み物入ってるし!?こいつ本当にレミィなのか?!

 

No.3 レミィ

 

「フッ我が父上よ、お主が我をこの時代に呼ぶ事は既に見通していたぞ!」

 

「え?見通してたって……そんな事出来るのかお前?!」

 

「無論だ、我がお主から授かった未来読みの力を持ってすれば容易い事だ!」

 

未来読み?!そんな事も出来るのか!?それって便利……って程でもないか。未来が見えるだけなら危機回避ぐらいにしか使えそうにないしな。

 

「ね、ねぇレミィ?レミィが未来を見る事が出来るのは分かったけど、そのマントと椅子とワイングラスはなんなの?」

 

「これか?フフン、一流の吸血鬼として相応しい振舞いをしているに決まっておろう!黒き衣を身に纏い王たる威厳を表す為の玉座へと座り、そして今宵の漆黒の闇夜に映る満月を眺めながらこのブラッディソウルを飲む……あぁ、これこそが一流の吸血鬼というものだ!」

 

「いや今真っ昼間だし。てかこのマントよく見たら手作りなんだな?裏側の赤い布なんて100均に売ってるフェルト生地じゃん」

 

しかも更によく見たら手作りらしく糸が解れてる所もあるし、多分裁縫が苦手か幼い頃に作ったかのどっちかだな。

 

「なんでそんな事言うのパパァッ?!こういうのはふいんきが大事なのにぃ~!」

 

『…………え?』

 

……今普通に喋ってたよな?もしかしてレミィって所謂中二病ってヤツなのか?しかもレミィよ、『雰囲気』は『ふいんき』ではなくて『ふんいき』だぞ?

 

「………ハッ!フ、フン!すまんな、我としたことが取り乱してしまったようだ……どれ、このブラッディソウルでも飲んで気を落ち着かせ……ってあ、あれ?」

 

「ングッ……やっぱり、色は濃くしてあるけどこれノンアルコールのカシスオレンジだわ」

 

「ちょっとぉッ!?アキママレミィのカシスオレンジ取らないでよぉ~!!」

 

いやカシスオレンジだったんかい、しかもノンアルコールって。というかいつの間に取ったんだよアキの奴?

 

「てかやっぱりそっちの方が素みたいだな?なんでそんな中二臭い言葉遣いなんかしてたんだ?」

 

「うぅ~……だってレミィ、昔からパパのお嫁さんになりたいのにママは怒るしパパは笑ってはぐらかすばかりだし……どうやったらパパのお嫁さんになれるの?って聞いたらカッコイイ立派な吸血鬼になったらなって言うからレミィ頑張ってカッコイイ吸血鬼目指してたのにぃ~!」

 

なんだそりゃ?絶対未来の俺適当にはぐらかす為に言っただけだろそれ?てかさっきから未来から来る娘達全員ファザコン過ぎないか?

 

「あのねレミィ?いくら頑張っても血の繋がった父娘じゃ結婚は出来ないんだよ?」

 

「そんなの知らないもん!そんなほーりつなんてパパが大好きなレミィの愛の前じゃ無力に等しいもん!それに今さくらちゃんがほーりつ変えるって言って国のお偉いさんって人達に話をつけて来るって言ってたもん!」

 

いや何してんだよ未来のさくら?!ココの時と良いそんな自分達の都合でポンポン法律変えようとすんなよ!?

 

「絶対ダメ!例え法律変えられてもママ絶対に許さないからね!」

 

「そんなのママ達に関係ないもん!ママ達がどう足掻こうともレミィがパパと結ばれる運命の夜は必ず訪れるんだから!パパ、そなたもその日を楽しみにしてるが良い!ハアァッハッハッハッハァ!」

 

―シュンッ!―

 

あ、消えた。最後なんて中二と素がごっちゃになってたじゃねぇか、ある意味メルの子っぽいけどな。

 

「うぅ~、レミィはあんなバカな子に育っちゃダメだからね~」

 

「う?」

 

おい未来の自分の娘をバカな子って………まああんなの見たらそう思ってしまっても仕方ないか。

 

「さて、そろそろ皆も他の事もあるし今日は次で最後にするか」

 

「あ、なら最後はこゆきが良いな♪ほらこゆき、此処におててタッチしてね♪」

 

「たっちぃ~?あい♪」

 

今日最後の子はこゆきか。俺の実子では一番上の子だけど一体どんな風に成長してんだろうか?まあ今まで見た三人が少しおかしかったからまともに育ってくれればそれで良いけど……ってそうしてる内に光が止んで………ってあれ?

 

「あ、あれ?誰もいない……?」

 

「ど、どういう事?さっきまでだったらこの台の上に現れるはずなのに……まさか20年後にはこゆきちゃんがもういないとか……?」

 

「不吉な事言うなよスバル!?もしかしたら何か故障とかか……も……?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「クンカクンカクンカクンカハスハスハスハススーハースーハースーハースーハー……ふあぁ~♪6時間28分12秒振りのパパの匂いだぁ~♪」

 

……拝啓父さん母さん、今俺の目の前では信じられない光景が見えてしまってます。おそらく未来の娘であろう子が俺にしがみついて腹に顔を埋めて匂いを嗅いでます。これが我が子とは正直信じたくはないです。

 

―No.4 こゆき―

 

「……な、なあ?もしかしなくても、お前こゆきか?」

 

「え………?パパ、こゆきの事忘れたの?パパの愛娘のこゆきだよ?パパの事が大好きなこゆきだよ?パパと結婚したいっていつも思ってるこゆきだよ?パパに初めてを捧げたいと思ってるこゆきだよ?パパ、こゆきの事忘れちゃったの?そんなの嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだヤダヤダヤダヤダヤダヤダヤダヤダヤダヤダヤダヤダヤダヤダヤダヤダヤダヤダヤダヤダヤダヤダヤダヤダヤダヤダ」

 

「いや落ち着けって!?なんか怖ぇよッ?!」

 

な、なんだこの子?!さっきまでの三人よりめちゃくちゃヤベェじゃねぇか!?ファザコン通り越して病んでるだろこれ!?

 

「ちょ、ちょっとこゆき……で良いんだよね?あなた何パパにしがみついて匂い嗅いでるのさ!?それは私達の特権ですよ!!」

 

「いや何処注意してんだよ?!」

 

「ふぇ?……なんだママか」

 

うわ、こゆきの奴めっちゃ冷めた目でフブキを睨んでるし。さっきから思ったけど未来の子供達母親に対してめっちゃ反発してないか?

 

「何その態度?!良いから早くパパから離れなさい!」

 

「イヤッ!こゆきパパから絶対に離れないもん!パパはこゆきの未来の旦那様だもん!」

 

「二十歳にもなって何言ってんの?!父娘で結婚なんて無理に決まってるでしょ!!」

 

「ママいつもそればっかり言ってくるじゃん!最初はママだってこゆきの恋応援してくれるって言ってた癖に相手がパパって分かった瞬間猛反発してくるし!」

 

「当たり前でしょ!?何処の世界に娘と夫の恋を応援する母親がいんのさ?!」

 

ごもっともです。そして流石の俺も娘と結婚する気はありません。けど強く言えません、だってさっきのめっちゃ怖かったから。

 

「そんなのママには関係ないじゃん!部外者は引っ込んでてよ!」

 

「バリバリ関係者じゃい!あんた母親に向かって部外者とは何事じゃい!?」

 

「もううるさいなぁ……そんな事言うならこうしてやるッ!!」

 

?なんだこゆきの奴、急に目を閉じて何を―バアァンッ!―……え?

 

「え、何………ッ?!ああ!私の積みプラが!?」

 

な、なんだ?!RGのジオングにHGのダブルオースカイメビウス、PGのアストレイも!?これ確か全部フブキの積みプラだよな?!え、これもしかしてこゆきが動かしてるのか?という事は……!?

 

―バリッ!バッ!―

 

―パキッ!パキッ!―

 

―パチッ!カチッ!ガチャッ!―

 

「ちょおぉぉッ?!勝手に組上がっていってんだけどぉッ!?」

 

「ハアァーッハッハッハッハァ!ママの積みプラ全部組み立ててやるぅッ!!」

 

「や、やめろおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉーーーーーーーッ!?」

 

フブキがこゆきを止めようと必死になるも結局数分後にはフブキの積みプラ計12個全てが綺麗に組上がっていた。

 

「う、うぅ~!全部苦労して手に入れたのにぃ~……」

 

「ハアァッハッハァ!どーだママ!こゆきに逆らうとこうなるんだよ!念力モデラー嘗めんな―ゴツンッ!―あ痛ぁッ?!」

 

確かに凄いがこれはやり過ぎだ。俺はこゆきの頭を軽く叩き叱っていく。

 

「コラこゆきッ!お前幾らムカついたからってママの大切なガンプラを勝手に作るな!」

 

「う、うぅ~……パパァーッ!ごめんなさぁーいッ!!もうしないからこゆきの事嫌いにならな―シュンッ―

 

あ、消えた…………はぁ、なんかどっと疲れたな。まさか未来のこゆきがあんなクレイジーガールに成長するとは……それにしても念力を使ったとはいえ見事な仕上がりだよな。なんだかんだ言って、俺達のガンプラ好きを受け継いでくれたんだな……けどこのままじゃ流石にフブキが可哀想だし、仕方ないから“戻してやるか”。

 

「うぅ~、私の積みプラがぁ~……」

 

―パアァァァァァッ…―

 

「うぅ~……ってあれ?!全部戻ってる!?」

 

「……ふぅ、この数戻すのは疲れるな。もう少し鍛練した方が良いな」

 

俺は自分の力を使いこゆきに作られたガンプラの時間を逆行させ作られる前まで戻したのだ。今までも自分のガンプラ制作が失敗した時も時々逆行させてやり直したりはするが纏めて作る前に戻すのは初めてで結構疲れるわ……

 

「レイくんありがとぉ~!これで今度こそゆっくり作る事が出来るよ~♪」

 

「あぁ、それは良かった。けど力使ったせいで眠くなってきたな……少し昼寝してくる」

 

「はーい。こゆきはあんなクレイジーガールに育っちゃダメだからね~?」

 

「あぅ~、ぱーぱ、まーま♪」

 

ホント、こんな可愛らしい子がどうやったらあんな風に育つんだろうな?一眠りしたら今後の子育てについて皆で考えてみよう、その前におやすみ~……

 

 

 

 

 

今回は此処まで。他の子供達の未来の姿についてはまた後日に!




はい、という事で今回はかいり、キララ、レミィ、こゆきの四人の未来の姿でした。他の子供達も随時出していこうと思います。ではまた!
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