ではどうぞ!
2022年11月14日、私は藤枝コーポレーションの会長から特別な依頼を受け重大な任務を行う事となった。それは会長の義理の弟であり現在重要機密とされているこの世界唯一の伝説の種族、神羅族である佐々木玲二のその子供達の調査である。現在世界で唯一の神羅族である佐々木玲二の子供達にも、おそらくその力が受け継がれているかもしれないという事で今後何かあった時の対処をする為にも今回こうして子供達の能力を記録する事となったのだ。
果たしてこの子達にはどんな力が宿ってるのだろうか?早速確認していこう。
No.01 かいり
まずはそらさんの娘であるかいりちゃんからだ。今回は子供達が普段通り過ごせるように佐々木一家から許可をもらい高性能のステルスカメラを使用しているので子供達には普段通りの状態で過ごしてもらっている。どうやら今はボールで遊んでいるようだが、特に変わった様子はないな……
「ごめーんかいり、ママちょっと指切っちゃった。治してもらって良いかな?」
「うゆ?あーい♪」
―パアァァァァァッ―
ッ!?なんと、母親であるそらさんの切ってしまった指にかいりちゃんの手が触れると淡い光を放ちそらさんの怪我がみるみる内に治っていった!?かいりちゃんの能力が治癒能力とは事前に聞いてはいたが、まさか此処まで瞬時に治すとは……
「ありがとかいり、おかげさまでママ治ったよ~♪」
「あい~♪」
成る程、どうやら軽い怪我や病気程度ならこうやって治療する事が出来るようだ。だがご両親の話によるとあまり大きな治癒となると本人の体力もかなり消耗するのでそういった場合の治療はさせないようにしているようだ。だがかいりちゃん本人の事を考えればそれが正解だろう。
かいり
能力:治癒
No.02 メルト
続いてはかつてアークアイの人造兵器の試作品として造られたサイボーグRBK-00ことロボ子さんの息子、メルトくんだ。母親であるロボ子さんはサイボーグではあるが生殖機能が備わっていた為に産まれる事が出来たという、まさに奇跡の子と言えよう。そんなメルトくんは今何やらハイハイしながらテレビに向かっているが、何をするつもりなのだろうか?
「うー……あい♪」
―ピッ―
ッ!?な、なんだ?!メルトくんが手を翳しただけでテレビの電源が付いた!?いやそれだけではない!先程から何かを操作するかのように手を動かすとテレビのチャンネルが代わり、そして目的であろうアニメが映るとメルトくんはそのまま近くのクッションに座ってキャッキャと笑いながらアニメを見始めた。
「こらメルト、また勝手にテレビつけたらだめだよ~?」
「あうやぁ~♪まーま、ぷーたん♪」
「うん、プーさんいるね~♪でもテレビ見たい時はちゃんとママかパパに言ってよね?」
「あーい♪」
どうやらこの行為は日頃から行われているようだ。そして後にロボ子さんから話を聞くとメルトくんはテレビだけではなく家電ならなんでも操作出来るとの事だ。流石に精密な物になると操作するのには時間が掛かるとの事だが、それでもこの能力はかなり便利である。
メルト
能力:家電操作
No.03 あんず
続いてはAZKiさんの娘であるあんずちゃんだ。アズキさんの話によるとあんずちゃんはまだその能力を発揮した所を見た事がないらしいのだが、果たしてどんな力なのだろうか?
「あう~、やっぷぅ~♪」
どうやらおうたを歌っているようだ。楽しそうにおもちゃのピアノをパシパシと叩きながら歌っているのを見るとなんだかこちらも和んでしまいそうだ……
「だから今のはルーナのせいだろうが!?」
「ちげーだろ~?!今のは絶対しゅばが足引っ張ったせいだろうがぁ~!?」
「ッ!あぅ………」
其処に偶々リビングの端にいたスバルさんとルーナさんが何やら揉め始めていた。どうやら協力プレイのゲームでお互いに足を引っ張ったのは相手だと責任転嫁してるようだ。その叫び声にびっくりしたあんずちゃんだったが、おうたを邪魔されて何やら不機嫌そうな表情をしている……おや?何やら二人に向かって指を差してるようだが……?
「うぅ~……あいッ!」
―キュイィンッ!―
「だからおめぇがスバルをサポ―――――?――――ッ!?――――ッ?!」
「しゅばがちゃんとルーナに合わせ――――ッ!?―――ッ!?――――――ッ?!」
な、なんだ?!急にスバルさんとルーナさんの声が聞こえなくなってしまった!?二人とも何かを必死に喋ろうとしているが全く聞こえていない!?
「たやぁ♪」
そして静かになってあんずちゃんが再びおうたを歌い始めた。まさか、これがあんずちゃんの能力なのか!?まさか音を遮る能力とはピンポイント過ぎる……結局この後二人とも後から来た佐々木玲二に解除されるまではずっと声が聞こえないままであった。
あんず
能力:音波遮断
No.04 きらり
続いてはすいせいさんの娘のきらりちゃんだ。この子はご両親と一緒にいる時だけ笑ったりするが他の人間が一人でもいると途端に無表情になるんだとか?そんなこの子は一体どんな力を持っているのだろうか?
「ぷうぅ……」
「きーら、よちよち♪」
現在きらりちゃんはかいりちゃんに頭をなでなでされている。だがきらりちゃんは相変わらず無表情でかいりちゃんを見ようともしない。それでもかいりちゃんは嬉しそうにきらりちゃんをなでなでしている。
「かいり~、おやつ食べる~?」
「あい、たべりゅぅ~♪」
「!あぅ……」
おや?おやつと聞いてかいりちゃんがなでなでを止めてそらさんの所へ行こうとするが、きらりちゃんは何やら寂しそうにかいりちゃんの方を見ている。
「あうぅ……むん!」
―フワァ……―
「あぅ?」
な、なんだ?!かいりちゃんがいきなり何かに引っ張られるかのようにきらりちゃんの方へ引き戻されている!?そしてかいりちゃんがきらりちゃんの前に戻されるときらりちゃんはそのままかいりちゃんのおててを自分の頭に乗っけだした。
「………あぃ」
「うゅ?……あい♪よちよーち♪」
「あ、きらりちゃんも一緒だったんだね?じゃあきらりちゃんにもたまごボーロ用意してあげるね♪」
成る程、きらりちゃんはどうやら引力を操る力を持っているようだ。それにしてもご両親からは他人に興味がないようだと聞いてはいたが、案外寂しがりな面もあるようだ。
きらり
能力:引力操作
No.05 かぐら
お次はみこさんの娘のかぐらちゃんだ。この子はかいりちゃんに次ぐ程の人懐っこさを持っている。そんなかぐらちゃんだが今……
「にぇ~にぇ~♪」
……何故か猫耳としっぽが生えている。調べではみこさんの血筋に猫の獣人はいない筈。ならばこれは佐々木玲二から与えられた能力が関係してるに違いない……
「うゅ?にぇ~♪」
―ポンッ―
「わっふぅ♪」
ッ!?なんと、今度は犬耳に変わった!?これは一体……そうだ!確かこのカメラは他にも霊視モードとかあった筈だからそれで……こ、これは!?
「にぇ~♪」
―ワンワンッ―
―ニャァー―
―コケコッコー―
―メェー―
―モォー―
―ゲッツ!―
―ザンネンッ!―
―ハイ、オッパッピー―
か、かぐらちゃんの周りに動物の霊が沢山いる!?成る程、この動物達を憑依させて自身の姿を変えてるのか!だが若干変なのが混じっているが大丈夫なのだろうか?
かぐら
能力:憑依合体
No.06 こゆき
続いては佐々木玲二の正妻であるフブキさんの第一子こゆきちゃんだ。彼女の能力は既に報告されているが、念の為何か変化がないか確認しよう。
「あい、あ~い♪」
―パチッカチャッパチパチッ―
……やはり報告通り、この子の能力はガンプラを作る念力だ。以前佐々木玲二がガンプラを作る以外に念力が使えないかを試したようだが、やはりこゆきちゃんはガンプラを作る以外はその力を発揮出来ないようだ。しかしながら念力で作るにしてもその内容を理解してないと出来る筈がないというのに、この子はさも当たり前のように作っている。やはり報告通り佐々木玲二の子供達の理解力と成長スピードはかなり高いようだ。現に……
「あい、できちゃ~♪」
「凄いねこゆき~、もうMGのザクII出来たんだね~♪」
「あーい♪……ふあぁ~」
こゆきちゃんは今ではMGまでなら作れるらしい。だがその後疲れたのかそのままフブキさんの膝の上で眠ってしまった。やはり複雑な工程をすればするほど疲れるようだ。
こゆき
能力:ガンプラ特化の念力
No.07 レミィ
お次はメルさんの娘のレミィちゃんだ。レミィちゃんはどうやら未来透視が出来るようだが、残念ながらこの映像記録ではそれを記録するのは出来なさそうだ……
「見てみてレミィ!レミィの言う通りスクラッチ宝くじやったら一等出たよ~♪これで美味しい果物いーっぱい買ってあげるね~♪」
「わーいりんごとまんご~♪」
ッ!?な、なんとそんな使い方が出来るのか?!だがその後に聞いた話ではレミィちゃんの未来透視は約84%程なので確率は高いが必ず当たるワケではないようだ……今度私もお願いしてみようかな?
レミィ
能力:未来透視
No.08 シア
き、気を取り直して続いてはアキさんの娘のシアちゃんだ。この子はまだどんな能力があるかは分からないとの事なので、今回のこの調査で分かるかどうか……?
「あ、あぅ~♪」フワフワ…
……否、すぐに分かった。どうやらこの子は浮遊する事が出来るようだ。今はキッズルームをふわふわと楽しそうに浮遊している。
「あぅ?あっきゃ♪」
おや?シアちゃんが何かを見つけて降下していく。一体何を……どうやらお気に入りの一升瓶のぬいぐるみのようだ。というかなんだ一升瓶のぬいぐるみって?ともかく嬉しそうで何よりだ。
シア
能力:浮遊
No.09 こころ
さて今度ははあとさんの娘のこころちゃんだ。こころちゃんはどうやら成長に関する能力と聞いたが、果たしてどんな感じなのか……?
「あうぅ……あい♪」
―シュルシュルシュル……ポンッ―
ッ!?こ、これは……こころちゃんが何も咲いてない鉢植えに手を当てた瞬間、土から芽が出てそれが急成長し綺麗なチューリップを咲かせた!成る程、どうやらこれが成長促進能力という物か……
「ねーねーこころちゃん、ちょっとお願いがあるんだけど良い?」
「あぅ?」
おや?花を咲かせてるこころちゃんの元にまつりさんがやって来た。一体何をするつもりだろうか?
「あのね、こころちゃんのその力でまつりのおむねを成長させてもらえないかな~って♪やってもらっていい?」
「うゅ?…あーい♪」
成る程、どうやらまつりさんはこころちゃんの力を使って自分の胸を大きく成長させようというつもりらしい。そしてこころちゃんがまつりさんの胸に手を当てて力を注ぐ…………
―シーン………―
「……あぁうぅ~」フルフル
「え……?ど、どうしたのこころちゃん?あれ?まつりの胸は……え……?」
こころちゃんが幾ら力を注いでもまつりさんの胸は一向に大きくならない。どうやら元から成長の見込みがないと成長させれないらしい。こころちゃんも諦めて自分の毛布にくるまってそのまま眠ってしまった。
こころ
能力:成長促進(但しちゃんと成長出来るモノのみ)
No.10 祭華
では今回最後はまつりさんの娘の祭華ちゃんだ。祭華ちゃんはどうやら収納に関する能力らしいが、一体何を収納出来るのだろうか?
「こら祭華!またパパの下着持ってっちゃったでしょ!?ほら早く全部出して!」
「あうぅ~……」
……何やら祭華ちゃんが母親であるまつりさんに怒られてる。話の内容を聞くとどうやら祭華ちゃんが佐々木玲二の使用済みの下着を持ち出してしまったらしい。なんでそんな物を?そして怒られた祭華ちゃんは渋々とお洋服のポケットから下着を出してまつりさんに渡していく。
「これだけじゃないでしょ?全部出しなさい!」
「うゆぅ……」
え?どういう事だ?もしかして他にも隠し場所があるのか?そう思ってたら祭華ちゃんは再びポケットに手を入れてガサゴソと何かを探し始めた。一体何を……?
―ポイッポイッポイッポイッポイッポイッポイッポイッポイッポイッポイッポイッポイッポイッ―
ッ!?な、なんだ?!祭華ちゃんのポケットから次々と下着が取り出されていく!?というよりどうなっているのだ?!明らかに服に入る容量を超えているぞ!?こ、これがもしや報告にあった収納能力というのか!?
「これで全部?……いや、まだ絶対あるでしょ!?」
―バッ!―
「あぅ!?やあぁ~!」
まつりさんはおもむろに祭華ちゃんのお洋服を脱がしポケットが下に向くようにしておもいっきり揺らしていく。すると……
―ドババババババババババッ!―
な!?まだあんなにあったのか!?というかどんだけ下着あるんだ!?
「ほらまだこんなにあった!もうダメだよ祭華!下着失くなったらパパも困るんだから!」
「ふえぇ~……!」
まつりさんに怒られて祭華ちゃんも泣きじゃくってしまうが、それよりもこの能力はかなり凄い。私も結構部屋が汚れているのでこうした能力は欲しい物だ……
祭華
能力:四次元空間生成
……以上をもって最初の報告を終えます。しかしこれでもまだ1/4にも満たないとは……大変ではあるがこれからも引き続き佐々木玲二の子供達の調査を進めたいと思う。
レポート01 報告完了
レポート02に続く……
これからもちょくちょくこうしたレポートを出して行こうと思います( ≧∀≦)ノ