皆さんも小まめな水分補給を取って下さいね。
今回はリクエストにありました二人組です。
この組み合わせは難しかったので色々と考えてみましたが、楽しんで頂けたら有難いです、ではどうぞ( っ・ω・)っ
風邪を引いてその後復帰してから一週間が過ぎた頃、漸く休んでた間の仕事の遅れを取り戻し通常の業務に戻る事が出来た。これもロボ子の看病のお陰かな、あいつもやる時はやるんだな。
さて、そんな俺はいつも通りパソコンとにらめっこしながら新しいイベントの企画書を纏めているんだが……正直に言うと全然集中出来ない。それは何故かと言うと……
―じーーーーーーーーーーー……―
(……めっちゃ見られてるんだが?)
そう、さっきから俺のディスクの横で顔を目の所まで覗かせずっとこっちを見てくる二人のせいだ。視線が物凄く気になって仕方がない。用があるなら声を掛ければ良いのに……
「「じーーーーーーーーーーー」」
(もう口でじーって言ってるし……わからん、一体何がしたいんだこいつ等? )
てか口でじーって言う奴いるんだな。だがこのままじゃ集中出来ないし、そろそろ声掛けるか。
「………るしあ、かなた、さっきからお前等何してるんだよ?」
「あ、やっと話しかけてくれたのです」
「もぉ、玲二君僕達の事気づいてくれてないかと思って心配したじゃん」
俺は横にいた緑髪のお団子ヘアーの少女『潤羽るしあ』と頭に手裏剣のような天輪を付けてる天使『天音かなた』に声を掛けると二人は嬉しそうに俺の横に来る。てか気づくわ普通に。
「……んで、お前等は何の用があって来たんだ?まさか仕事の邪魔をしに来た訳じゃねぇだろうな?」
「そんな事しないのです。そんな事したら玲二さんに嫌われてしまうのでやらないのです」
「そうだよ玲二君、僕達は今日のお泊まり会の話をしたくて来たんだよ」
お泊まり会……あぁ、ロボ子の居候がきっかけでホロメン達が交代でお泊まりする事になってたっけ?(前話参照)
と言う事は今回はこの二人か、珍しいコンビだな。
「随分珍しい組み合わせだな、てっきりるしあは宝鐘とかと一緒に来るかと思ったんだが」
「それがマリンは今日予定があるからってるしあとかなたんにこれを渡して帰っちゃったのです」
「だから今日はるしあちゃんと一緒に玲二君とこのガンプラを作りたいなって」
宝鐘がガンプラを二人に?珍しい事もあるんだな。で、肝心のキットは……かなたが『MGウイングガンダムゼロEW Vr.Ka』でるしあが『MGガンダムデスサイズヘル EW』か……どっちもイメージに合ってるような合ってないような感じだな。
『MGウイングガンダムゼロEW Ver.Ka』
『MG ガンダムデスサイズヘル EW』
新機動戦記ガンダムW Endless Waltzにて登場したヒイロ・ユイとデュオ・マクスウェルの機体。
ウイングゼロにはまるで天使の羽のようなウイングバインダーと言う装備とこのガンダムの代名詞とも言えるツインバスターライフルが特徴である。更にはこのVer.Kaには従来のウイングゼロには無かったネオバード形態にも変形が可能である。一時期は品薄になるほどの人気の機体だったが最近少しだけ入手しやすくなったな、俺もこの間買えたし。
デスサイズヘルはその名の通りまるで死神のような姿をしていてメインの武器もビームサイズと言う鎌状のビーム兵器を使用し、更にはハイパージャマーと言うステルス機能を用いて敵に気づかれる事なく懐に潜り込み仕留めると言うまさに死神のようなガンダムである。まぁ、劇中じゃあ結構ゴリ押しの接近戦法が多かった気もするが。
因みにこの二機は一番最初のキットではそれぞれカスタムと名前に付いてたが今はもうそれはない。理由は後に説明しよう。
「凄いな二人して結構なレアキットを……ウイングゼロは再販されたけどデスサイズヘルってなかなか見かけないぞ。宝鐘の奴何処で手に入れたんだ?」
「そうなのですか?マリンがるしあとかなたんにはぴったりって言ってくれたのです」
ぴったり?確かに天使と死神……と言うか死霊使いと言う意味では確かにそうだが……なんか違和感があるな。なんなんだこの違和感は?
ガンダムW……Endless Waltz……敗者たちの栄光……敗者………そういう事か。
「?どうしたの玲二君?」
「……いや、何でもない」
俺は本当の事を言おうと思ったが二人のある部分を見てこれは本人達には黙っておく事にした。にしても宝鐘の奴分かりにくい事しやがって。
―その頃―
「そういやマリン、るしあとかなたんにガンプラあげてたけどどういう風の吹き回し?」
「いやぁ、あのガンダム達が出てる作品は敗者たちの栄光って言ってね、るしあとかなたんには是非とも自分達がホロメンの中でお胸が敗者だって事を自覚してほしいなーって♪」
やっぱりまともな理由でプレゼントをしてなかった宝鐘マリンであった。
―その後佐々木宅―
仕事を終えてるしあとかなたを連れて帰宅した俺は直ぐ様手洗い等を済ませてガンプラを作る準備に取り掛かる。新しいリビングになってから初めて来た二人はずらっと並ぶ工具に興味津々で目を輝かせている。俺も使ってみたがかなり良かったし、これには本当にロボ子に感謝だな。(因みにロボ子はロケで家を出ている)
「凄いのです!今まで使った事のない道具がいっぱいありますね♪」
「これなら十分凄いのが作れそう!早く作ってみたいなぁ♪」
どうやら二人とも気に入ってくれたみたいだな。よし、それじゃ早速作成しますか。
「よっしゃ、それじゃあ作っていくか」
「はいなのです……あれ?玲二さんも作るんですか?」
「ん、俺もこの間ウイングゼロ買ったからついでに一緒に作ろうと思ってな」
「おぉー!じゃあ僕と玲二君お揃いだね♪」
「………ズルいのですかなたんだけ。るしあも玲二さんとお揃いのガンプラ作りたかったのです……」
……ヤバい、るしあの病みモードが発動しちまったか。こうなったら早めに対処しないと厄介な事になっちまう。昔一度監禁されかけたし、さっさと対処するか。
「るしあ済まんな、今デスサイズは手元に無いし、そろそろ俺もウイングゼロを作りたかったんだよ。るしあとはまた今度同じガンプラ作ってやるから今日は勘弁してくれ」ナデナデ
「ん……///しょうがないですね、次は必ず、なのですよ♪」
「………むぅー」
るしあを落ち着かせる為に頭を撫でてやるとペットのように気持ち良さそうにし機嫌が直っていく。が、今度はかなたの方が不満そうに頬を膨らましていた。いや、どうすればいいんだよ?
―それから数時間後―
あれから俺達はそれぞれのガンダムを自分のオリジナル機にする為一度仮組みを行っていた。
仮組みとはその名の通り一旦簡単に素組をしてその後この仮組みをしたパーツを分解して塗装等を行う。
多少めんどくさいかもしれないがこれをする事で本組みをする際に塗装や合わせ目消しがやり易くなるので大事な事だ。
「……あれ?」
「ん、どうしたかなた?何か足りないパーツでもあったか?」
「う、ううん違うの。只このウイングゼロカスタムにシールドが付いてるのにちょっと驚いちゃって」
あぁそういう事か。確かにVr.Kaにはシールドが新設されてこれによってネオバード形態が可能になったもんな。にしても……
「かなた、お前EW版の事カスタムって言ってるんだな」
「え?玲二さんはカスタムって付けないのですか?」
「そうだよ、だってこのウイングゼロとデスサイズヘルってカスタム機じゃないの?」
「は?」
「「え?」」
………もしかしてこいつ等勘違いしてないか?仕方ない、説明するか。
「あのな二人とも、別にこいつ等はTV版からEW版の間でカスタムされたからこの姿になった訳じゃねぇぞ」
「えぇ?!そ、そうなのですか?!」
「え、じゃあこの二体は一体なんなの?」
「姿は違うけど設定上はTV版と同一機だ」
「「えええぇッ?!!」」
やっぱり勘違いしてたか。まぁ、詳しく知らないとそう思うのは無理はないな。
Endless WaltzはTV版の一年後の後日談と言う設定だが、正確にはTV版とはパラレルワールドの世界となっている。因みにTV版のガンダム五機の機体デザインは大河原邦男氏が、EW版はカトキハジメ氏がデザインしており、Ver.Kaとはカトキ氏の手掛けたデザインという意味だ。更に余談だがEWの前日談にあたる敗者たちの栄光ではTV版のウイングゼロがプロトゼロとして登場する等の後付け設定もある。
「だからこの二体を含むガンダムWのガンダム達はカスタム機ではないんだよ、カスタムだと改修されてる事になるしな」
「そ、そうだったんだ。最初中古で古いウイングゼロ買った時カスタムって付いてたから改造されたんだと思ってた……」
「るしあもなのです……」
まあ知らないとそう思ってしまうよな、俺も最初そうだったし。因みに俺はウイングゼロだとEW版が好きだがウイングガンダムだとTV版が好きだ。だからこの間のRGは本当に嬉しかったな。
「さ、そんな小話はこれくらいにして、さっさと今日は仮組みを終わらせようか。明日はエアブラシを使って初塗装したいしな」
「は、はいなのです」
「はーい」
雑談も多くなってきたので此処からはパッパと作業を進めて行くとしよう。塗装と本組みは明日でもするとしよう。
こうして仮組みを終わらせていく三人であった。
―深夜―
仮組みを終えて晩御飯も終えた玲二は寝室で、るしあとかなたはリビングで布団を敷いて横になっていた。しかし、二人はまだ寝ておらずスマホを弄ったりして眠気が来るまで暇潰しをしていた。
「……ねぇるしあ先輩、ちょっと聞いて良いですか?」
「ん?何かなたん」
「るしあ先輩って、何で玲二君の前だけ昔みたいな喋り方してるんですか?別に玲二君だって普段のるしあ先輩を知らない訳じゃないし、態々そんな喋り方しなくても……」
「……うん、でもねかなたん。るしあは玲二さんの前だけでもあの喋り方でいたいの。多分皆からは猫被ってるって思われてるかもしれないけど、るしあが玲二さんといる時だけはあの喋り方でい続けたいの………」
るしあはかなたから玲二に対する喋り方を指摘されるも本人は直す気はなく玲二といる時はあの喋り方を続けると言う。よっぽど大切な何かがあるようだがるしあはそれ以上語ろうとはしなかった。
「……そうですか。すみません、急に変な事聞いてしまって」
「ううん、それは良いよ別に。ところでなんだけど……」
「はい?」
「かなたんこそ玲二さんの前で非力アピールはどうかなって思って……普通にスチール缶握り潰した所見られたんだから無理があると思うけど」
「それ今言う?!あの時玲二君に見られてずっと恥ずかしかったんだから思い出させないでよおぉーーッ!!」
逆にるしあから握力の事を指摘され顔を真っ赤にして怒るかなたであった。と言うよりまだ握力上がっとるのかこの握力ゴリラは?(本小説設定です、リアルは知りません)
―翌日―
何だか昨日の夜騒がしかった気もするが取り敢えず朝食も終えていよいよ塗装作業へと入るとしよう。
俺達はそれぞれの機体の部品を超音波洗浄器で洗い(これもロボ子が持ってきた)乾燥を終え、サフも噴いたのでこれからそれぞれパーツを塗装していく。折角エアブラシも手に入れたし今回はこれ等を使って塗装しよう。
「それじゃあ早速俺から塗るか、使う塗料は……お、偏光塗料か。面白そうだからこれ使ってみるか」
偏光塗料とは見る角度によって色が変わって見えるという面白い塗料だ。確か○本プラモデル部の副部長さんがよく使っている塗料でもあった筈、今回は黄色にはメタリックプリズムムーンゴールドシルバーを、赤をプリズムメタリックレッドパープルレッドゴールド、更に青はプリズムメタリックブルーバイオレットにして白は純粋にクリアパールを噴こう。後どうでも良いけど名前長いなこの塗料……
「さてと……」
「?玲二さん何を塗料に混ぜたのですか?」
「ん、これか?これは希釈液って言ってこの溶剤で塗料を希釈しないとエアブラシの中で詰まってしまって思い通りに塗れないんだよ」
そう、俺も昔イベント会場で初めてエアブラシを使った時この希釈液を入れないで塗装しようとした結果上手く塗る事が出来ず失敗に終わった苦い経験がある。初めてエアブラシを使う人は希釈液も忘れずに購入しような。
「塗料と希釈液の割合は塗料にもよるけど大体1:2か1:3くらいだな。よし、それじゃやってみるか」
こうして俺は人生で二度目のエアブラシで塗装をする……おぉ、めっちゃ綺麗に塗れる!これはかなり期待大だな!
―二時間後―
「やっとるしあの番なのです!何色使ってみようかなぁ~?」
俺の塗装を終えて次はるしあが塗装する番になった。るしあは塗料一つ一つを見ていき、そしてその中から真っ黒な塗料が入った瓶を取り出した。
「るしあはこれに決めました!黒色無双なのです!」
黒色無双!?確かそれって一時期話題になった光が全く反射しない真っ黒な塗料じゃねーか!そんな塗料まであいつ揃えてたのか……
「それじゃあ早速塗るのです………………!!す、凄い!塗ったばかりなのにもう真っ黒なのです!」
嘘ォッ!?そんな直ぐに分かる程……ホントだ!?もう真っ黒になってる!しかも光が反射しないから吸い込まれるような黒さになってる、もう脳がバグりそうだ!
「よぉーし、この調子でどんどん塗っていくのです♪」
こうしてるしあはデスサイズヘルの黒いパーツを黒色無双で全て塗装していくのであった。
―二時間後―
「お、終わったのですぅ~……」
黒いパーツを全て塗り終えたるしあ。こうして見るとかなり異様な光景だな、まるで影しかねぇみてぇだ。
「あ、二人とももう終わったんだ?」
「あぁ、今るしあが塗装を終えた所だ。かなたも塗装するのか?」
「ううん、僕はもうダメージ加工とウェザリングを終えたから後は組み立てるだけだよ」
そう言うとかなたは処理を終えたパーツを俺達に見せてきた。かなり大胆な破損風のダメージ加工だな。というとこれはあのシーンの再現か?
「よし、それなら後は塗料が乾いたらトップコートを噴いて組み立てて完成させるか」
「「おー(なのです)♪」」
―数時間後―
こうして三機のガンプラが遂に完成された。それぞれのガンダムを見ていこう。
『ウイングガンダムゼロ EW プリズムメタリックVr.』
まずは俺の作ったウイングゼロからだな。今回初めてエアブラシで、しかも使った事のない偏光塗料での塗装になったがこれは凄いな。全身がキラキラ輝いていて見る角度で色が変わって見える、これは自分の中では満点だな。
『ガンダムデスサイズヘル EW ハイパージャマーVr.』
続いてるしあのデスサイズだな。黒い部分が真っ黒になりまるでハイパージャマーを発動してステルス状態になっているような印象だ。只後でわかったがこの塗料、めっちゃ塗膜(塗った後の塗料の厚み)が薄く、ちょっとでも擦ると直ぐに剥げてしまう。更にトップコートを噴くと黒さが軽減されてちょっと残念だったな。
『ウイングガンダムゼロ EWラストシューティングVr.』
最後にかなたのウイングゼロだな。かなたは俺達と違って塗装はせずにダメージ加工とウェザリングを施し劇中での最後のツインバスターライフルでの射撃を見事に再現していた。特に右肩の破損なんてよく知ってたな。
「おぉー、玲二君のウイングゼロキラキラしてて凄く良いね♪」
「いや、かなたのウイングゼロもかなり良いぞ、劇中の名シーンを彷彿とさせる。るしあのデスサイズも本当にハイパージャマーを使ってるみたいで良いな」
「は、はい……でもトップコートを噴いたせいで黒さが弱まってしまったのが残念なのです……」
まあな、でもそれでもかなり良い作品が出来たから良かったじゃねぇか。俺は二人の頭を撫でてやると二人とも上機嫌ににへらと笑っていた。二人とも普段の配信だとあんなに騒ぎ散らしているのにこういう時は大人しいよな。
こうして俺達の初の本格塗装は上々という形で終わったのであった。
余談だがあのプリズムメタリックの塗料が1500円で黒色無双が2500円もするのにビックリした。本当にロボ子何処で仕入れて来たんだよ?
はい、という訳でるしあとかなたの二人組でした( ≧∀≦)ノ
この二人だけの配信がなくて本当に考えてしまいました( >Д<;)
次回はあのメイドとホロライブにも結構関わりのある男の娘がメインです。
また気長に待って頂けたら幸いです。それではまた( ゚∀゚)ノシ