ホロライブ ビルドライバーズ   作:神楽

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今年の異常な暑さにボーッとする事もありやる気が起きなかったんですが今回の話に出てくるRGを手に入れられてテンションが一気に上がりました( ≧∀≦)ノ

いつも通り楽しんで頂けたら有難いです、ではどうぞ( っ・ω・)っ


第14話『赤い心星、可能性の羊』

「……ふぅ、これで備品は全部揃ってるな。後はステージ用の衣装を各自のロッカーに入れたら終わりだな」

 

ホロライブが夏休みに入りスタッフや殆どのホロメン達も実家に帰ったりして何時もより静かな事務所で俺は一人備品チェックの仕事を行っていた。夏休みが終わったら直ぐにオンラインライブがあるからそれに向けて今の内に準備を進めないと。

 

「うーーん、よし!これで今日は仕事終わりっと。特に他にやる事ないしこのまま帰ろうかな」

 

そう、さっきも言った通りホロメン達は殆ど実家に帰ったりしていないので今日は久々に一人でいられそうだ。因みにロボ子は前回のメルとちょこのお泊まりの前に既に新しい家を見つけて其処に引っ越して行き、しかも定期メンテナンスの為に遊びに来る事もない。

 

「さて、それじゃあそろそろ退社しますかねっと」

 

仕事も終わったし、今日はさっさと帰って積みプラでも作るとするか。そうと決まれば帰り支度を……

 

 

 

 

 

 

 

―バアァンッ!―

 

「はあちゃまっちゃまぁー!heyダーリン!」

 

「うおッ?!ビックリしたぁ……」

 

帰ろうとした瞬間事務所のドアが勢い良く開きビックリしてしまった。てかこの独特の挨拶は……

 

「もうダーリンってば何そんなに驚いてるの?ウフフフフ♪」

 

「お前がいきなり入って来たからビックリしたんだよはあと!何時も言ってるだろ勢い良く入ってくんなって!」

 

俺は目の前にいる無邪気に笑う金髪少女『赤井はあと』に向かって怒るがこいつは全く反省した様子がなくニコニコと笑うだけだった、流石ホロライブ随一のクレイジーガール。

 

「後何時も言ってるがそのダーリンって呼び方止めろよ!周りに誰がいてもお構い無しに言いやがって!」

 

「えー、でもはあちゃまにとってダーリンはダーリンよ?だって将来はあちゃまとダーリンが結ばれるのは確定事項なんだから、キャハハ♪」

 

駄目だこのクレイジーガール、何言っても聞こうとしねぇ。最初会った時はこんなんじゃ無かったのに本当に何があってこんな風になっちまったんだ?

 

「……まあそれは今はまだ良いが、お前今日どうしたんだ?皆夏休みだから実家に帰ったりしてるけどお前は帰らないのか?」

 

「勿論これから帰るわよ、はあちゃまとダーリンの愛の巣にね♪」

 

「いつから俺の家がお前の巣になったんだよ」

 

本当に時々……いや、結構な確率でこいつが何言ってるかわからん。どうやら俺の家に遊びに来ようとしてるみたいだが……折角一人でゆっくり出来ると思ったのによりによってこのクレイジーガールが来るなんて……はぁ

 

「どうしたのダーリン?ため息ばっかついてると幸せ逃げちゃうわよ」

 

「誰のせいだと思ってるんだ」

 

……もう仕方がない、これ以上はあとに何言っても通用しないだろうし連れてくしかないか。もうさっさと支度して行くか……

 

 

 

 

 

 

 

―バアァンッ!―

 

「こんばんドドドー!親分いるかー?!」

 

「ってお前もかわため!?」

 

改めて支度としたら今度は皆の非常食……じゃなかった、ホロライブの羊こと吟遊少女『角巻わため』が勢い良く入って来やがった。お前等毎回勢い良く入ってくんな!この間ドア壊してAちゃん怒ってたぞ!

 

「あ、親分やっぱ此処にいたねぇ♪」

 

「おうラム肉一体何の用だこの野郎」

 

「ラム肉じゃないよ!?折角夏休みだから親分と遊ぼうと思って来たんだよ!」

 

いや遊びに来たってお前も実家に……そうだ、こいつホロライブに入る前は両親の反対押し切って吟遊詩人やってたから実家に帰れないのか。今住んでる所も野原でこの時期暑いから避暑地代わりに俺の家に来ようという魂胆か。

 

「あ、わためー!わためもダーリンのおうちに来るの?」

 

「はあちゃまー!わためぇもって事ははあちゃまも親分の家に行くんだー?」

 

「そう!これからいっぱいダーリンとイチャイチャするんだー♪」

 

「いいなー、わためも一緒に混ざっていい?」

 

「いいよー、わためなら全然大歓迎♪」

 

大歓迎♪じゃねぇよ何でお前に決定権があるんだよ?……いや、もう諦めよう、はあとがやって来た時点で俺に平穏なんて来るわけ無かったんだから……はぁ

 

こうして支度を終え俺は仕方なく、仕方なく!二人を連れて家に帰る事になった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―佐々木宅―

 

「おぉー!親分のリビングスッゴい事になってるねぇ!」

 

「本当だー!まるで秘密基地みたいになってるわ、キャハハ♪」

 

「おいお前等家に入ったらまず手を洗えよ」

 

家に入るなりこいつ等手も洗わずにリビングに直行しやがった。新しくなったリビングになってから初めて来て興奮するのは分かるが今は手洗い大事なんだからしっかり洗えよ。

 

「ふわぁ…エアコンが効いて涼しい~♪」

 

「此処は天国だねぇ~♪」

 

「ほらだらけてないでご飯の準備が出来たから食器並べてくれ」

 

「「はーい」」

 

確かに今日は外かなり暑かったが、リビングの床に寝っ転がるなみっともない。ご飯出来たんだからさっさと食うぞ。

 

「それじゃ、いただきます」

 

「「いただきまーす」」

 

今日の献立はアジフライに鱈フライ、そしてなめこと油揚げの味噌汁にキュウリの浅漬けだ。ちゃんとスーパーのお惣菜とかではなく俺が作ったフライだが、二人の味の感想は大体予想がつく。

 

「ダーリンが作る料理って味は美味しいけど普通よね」

 

「うん、特別美味しいって感じじゃなくて普通なんだけど美味しいって感じだよねぇ」

 

ほらやっぱり。俺の作る料理って皆いつも至って普通の味なんだけど美味しいとか美味しいけど普通とか言われる。例えどんな自信作でもその評価は変わらないから其処は少しショックだったりする。てか普通だけど美味しいってどういう事だ?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―食事終了後―

 

あれから食事を終えて俺は食器洗いをしてわためはテレビを見ながらゲラゲラ笑っている。はあとは汗かいたからとシャワーを浴びている。此処まで俺の家で自由気ままにしてるの宝鐘かこいつ等くらいなもんだ。

 

「わため、お前も汗かいてるならはあとが出たら次入っちゃいな」

 

「えぇー、今面白い所なのにぃ。もうちょっと後じゃダメ?」

 

「ダメだ、その番組後一時間ぐらいあるだろ、さっさと入っちまえ」

 

「なら親分先に入んなよ、その後わためがはあちゃまと親分の残り香を堪能しながら入るから」

 

「何言ってんだこの変態羊」

 

こいつもホロメンの中ではトップクラスで変態だよな。リスナーの一部からはわたおじって言われてるくらいだし。もう少し変態発言気をつけた方がいいぞ。

 

―ガチャッ―

 

「はぁ~いい湯だった♪」

 

「ほらわため、はあとも上がったんだからさっさとシャワー浴びて……ってはあと!お前なんて格好で出てきてんだ!?///」

 

浴室からはあとが出てきたからわために入るように言おうとしたが、はあとの奴何も着てない状態でリビングに戻って来やがった!?一体何考えてんだこいつ?!

 

「?別にいーじゃない、今此処にははあちゃまとダーリンとわためしかいないんだし。それにダーリン前にマリン船長の裸も見たんだし平気でしょ?」

 

「それはそれでこれはこれだ!良いから早く着替えろ少しは羞恥心を持て!!///」

 

もう色々見えて気まずいったらありゃしねぇ!ダメだ、平常心を取り戻さないと……わためには悪いが先にシャワー入らせてもらおうそうしよう!

 

そうして俺は気持ちを落ち着かせる為にシャワーを浴びに浴室へと入っていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「はあちゃま大胆だねぇ」

 

「まあね、これくらいダーリンを刺激しないとメルメルやちょこ先生には勝てないからね」

 

「そだねぇ、二人とも親分と関係持ったらしいし、わため達も負けてらんないね」

 

「……そうよ、負けてらんない。はあちゃまは別にダーリンが誰と関係を持っても構わない、けどダーリンの……玲二の一番になるのはこの私なんだから」

 

そう、こればっかしは例えフブキやそらちゃん、そしてわためにも譲るつもりはない。私はなんとしても玲二の一番になってみせるんだから。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―一年半程前―

 

当時私は、赤井はあとはかなり悩んでいたわ。それはわためを初めとした四期生のデビューにあった。

 

あの頃の私は王道のツンデレアイドルとして活動していたんだけど、三期生の頃から感じてた今までにない個性の強いアイドル達の登場に焦りを感じ、其処に新たにより個性の強い四期生が登場した事により自分のファンがどんどん新しい娘に取られてしまうんじゃないかって、そう思い込んでしまってたの。

 

現にそれまで上手くいってた事が全然空回りで終わってしまった事もあったし大好きだった歌もまともに歌えなくなった事もあった。このままじゃいけない、もっと頑張んなきゃいけない。そう思っても思い通りにはいかなかったわ。そんな時だったかしら……

 

「おいはあと、何しょげてるんだ?」

 

登場私達一期生の世話担当をしていた玲二が私に声をかけてくれたのは。

 

「え……あ、玲二、えと…おはるーじゅ」

 

「おう、おはよう。んで、はあとは今何でしょげてたんだ?」

 

「え?べ、別にしょげてなんかないわよ……」

 

「嘘つくなって、お前最近上手くいってないみたいじゃねぇか?俺で良かったら相談に乗るぜ」

 

玲二は私にスポドリを差し入れてくれて、話を聞くと言ってくれた。もうその頃には私も玲二の事は信頼してたから私の悩みを全部打ち明けたの。

 

「……成る程な、確かに三期生も四期生も個性派揃いだからなぁ」

 

「うん……ねぇ玲二、私これからどうすれば良いのかな?このままだとアイドル続けてもファンはどんどん取られてしまうだけな気がして……」

 

今はまだ無いがその内ファンの先輩達が他の娘に移ってしまう、そう考えるとアイドルを続けていく勇気が出なかった。けどその時玲二から出たのは意外な言葉だった。

 

「なんだ、それならお前もキャラチェンしてみたらどうだ?」

 

「え?キャラチェン……?」

 

「そう、て言うかはあと。お前のあのツンデレキャラってちょっと無理してる感じがあったからさ。普段のお前ってわりと素直だしこれを気にキャラ変えてみるのもアリだと思うぞ」

 

「!?」

 

そうだ、確かにあのツンデレキャラは私の見た目のイメージで付けられたキャラであって私自身はわりと素直に人と接している。自分でも言ってる事がまどろっこしいと思った事が何度もあったし、もしかしてあのキャラって私にあってなかったのかもしれない。

 

「ま、それはお前が決める事さ。今までのツンデレキャラでいくのも良し、心機一転新しいキャラでいくのも良しだ。何、お前の本当のファンならお前がキャラチェンしたところでそんな簡単には離れていかねぇよ」

 

玲二はその後コーヒーを飲み干すと私の頭を軽く撫でた後その場を去ってしまったけど、その時思ったんだ。あぁ、私って素直になって良かったんだって。

 

それから私は新しい自分『はあちゃま』になったの。勿論最初は戸惑うファンも多かったし大変な事も沢山あったけどそのおかげで今の私、はあちゃまがいる。

 

だから玲二には感謝してもしきれないの、あの時私を救ってくれたのは玲二だから。そしてその時に気づいたわ、私って玲二の事が好きなんだって。勿論フブキもそらちゃんも他の皆も玲二が好きなのは分かってるしライバルが多いのも知ってる。だけど私は負ける気なんてないわ、だって……私は最強アイドルはあちゃまこと赤井はあとなんだから♪いつか玲二に……ダーリンに相応しいアイドルになってやるんだから!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―時は戻って現在―

 

「へぇ~、はあちゃまってわため達のデビューがきっかけでキャラチェンしたんだね?」

 

「そ、だけど実質的なきっかけはダーリンの言葉ね。あの時の言葉があったからこそはあちゃまは最強アイドルでいられるようになったんだから♪」

 

はあとは寝間着に着替えながらわために自分の昔話を語っていた。そして自分がどれだけ玲二を好きなのかも……それを聞いたわためも負けじと自分と玲二が出会った頃の話を語り始めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―二年程前、とある公園―

 

―フラッ…フラッ…―

 

「……あ、あぁ……もう、ダ、メ…かも……」バタンッ

 

あの頃のわためは親の反対を押し切って吟遊詩人になった。わためは昔から歌が好きだったから、大好きな歌を色んな人に聞いてほしい、そう思ってたんだ。

 

けどお父さんもお母さんも理解してくれなかった。お前は角巻家の長女として両親が経営する牧場の跡継ぎにならなきゃいけないって。

 

でもわためはそれが嫌だった、自分の夢を否定されてやりたくもない牧場経営の跡継ぎなんてまっぴらごめんだって。

 

そしてわためは自分の夢を叶える為に親の反対を押し切って半ば家出同然の状態で家を飛び出し吟遊詩人になったんだよね。

 

けどはっきり言って無謀過ぎた……住む所は公園や河川敷で野宿し、旅の資金は街中で路上ライブ等して稼いではいたものの、そんな生活が長く続く訳もなくお金も底をつき食べ物もろくに食べれず遂に力尽きて倒れちゃったんだよね。

 

そして意識が朦朧としてく中で思っちゃったんだ、あの時親の反対に逆らわないで牧場経営の跡を継いでいれば良かったのかなって。わためなんかに夢は叶えられないのかなって……

 

 

 

 

 

「おいお前、どうしたんだ?!大丈夫かしっかりしろ!!」

 

そんな事を考えてたら急に誰かが声を掛けて来たんだ、こんなみすぼらしいわために声を掛けてくれる人もいるんだなって思いながらもそのまま気を失っちゃったんだよね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…………う、ううん……此処は?」

 

「お、良かった気がついたな!」

 

目が覚めると其処はさっきの公園じゃなくて何処かの家の中だった。服も汚れてしまった一張羅ではなく少し大きめの寝間着になっていたし、何よりわための目の前に見知らぬ男の人がいたんだ。

 

「あ、あの、此処って……」

 

「ああ、そりゃ急な事で驚いてるよな、ごめんな。此処は俺の姉貴の家だ。偶々公園に行ったら倒れてた君を見つけてな、姉貴の家が近かったから此処に運んだんだよ」

 

どうやらわためはこの人に助けられたみたい。服もこの人のお姉さんが着替えさせてくれたみたいだし、その後もご飯を出してくれたおかげでわためは一命を取り留めたんだ。そして……

 

「……成る程、お前の事はたまにあの公園で路上ライブをしてたから知ってたけど、まさかそんな理由があったんだな」

 

「え、わための事知ってたの?」

 

「あぁ、今日も君にある誘いをするためにあの公園に行ったんだけど、まさか空腹で倒れてるとは思わなかったわ」

 

は、恥ずかしい……///確かに空腹で倒れるなんて普通はないよね///……でも誘いって言ってたけどわため何されるんだろう……?

 

「まあ、それは良いとして単刀直入に言うわ。お前、アイドルに興味ないか?」

 

「あ、アイドル?」

 

「そ、俺ホロライブっていうアイドル事務所のスタッフなんだけど、今新しく四期生のアイドル候補を探してたんだよ」

 

ホロライブ?!今や世界にも進出している歌やダンスが好きな人なら知らない人はいないと言われる程の大手アイドル事務所!この人其処のスタッフさんなんだ!?

 

「わ、わためがホロライブのアイドルに?!」

 

「あぁ、この間お前の路上ライブ見た時に聞いた歌声もさる事ながらあの楽しく歌う笑顔に惹かれたんだ。こいつは間違いなくトップアイドルになれる素質があるって!どうだ、やってみないか?」

 

最初はホロライブスタッフを騙る詐欺師かと思ったけど直ぐに違うと分かった。だって倒れてたわためを助けてくれて、わための歌を誉めてくれてそしてこうやって真剣に手を差し伸べてくれた。そうか、わためのやってきた事は無意味なんかじゃなかったんだ……そう思うと涙が止まらなかった。

 

「?!お、おいどうしたんだ急に!?」

 

「だ、だって……だって、わための歌に意味なんてないと思ってたから……けどわための事ちゃんと見てくれてた人がいたから……う、うわあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあんッ!!!!」

 

気が付くとわためはスタッフさんの胸に飛び込み大泣きしちゃったんだ。でもスタッフさんはそれ以上何も言わずにただわための頭を撫でて落ち着かせてくれた、それがとても心地良かったんだ。

 

 

 

 

 

それからわためは正式的にアイドルになるために色々したんだ。スタッフさんはわための両親を説得してくれて、遂にわための夢を認めてくれたんだ。ただ世界でも通じる程のアイドルになるまで戻ってくるなって言われたけど。そして家を出る時二人とも頑張れって言ってくれたんだよね。それもこれも全部スタッフさんの、佐々木玲二さんのおかげなんだ。

 

だからわためはそんな玲二さんを好きになったんだよね。でも名前で呼ぶのが少し恥ずかしかったから親分って呼ばせてもらってるけど、いつかはちゃんと恥ずかしがらずに名前を呼べるようになりたいな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―再び戻って現在―

 

あれからシャワーを浴びて一先ず落ち着いた俺はわためをシャワーに入れた後寝る準備をしていた。今日は色々あり過ぎて本当に疲れた……

 

「あれ?ダーリンもう寝ちゃうの?」

 

「あぁ、今日はもう疲れた……お前達もそろそろ布団敷いて寝ろよ―ギュッ―……はあと?」

 

?どうしたんだ急に抱きついてきて?いつも何考えてるか分からんが今日のこいつは特に分からん……何がしたいんだ?

 

「ねぇダーリン、お願いがあるんだけど」

 

「お願い?一体なんだ?」

 

「……私とわための事抱いて」

 

「?!」

 

な、何を急に言い出すんだこいつは?!そんな事出来るわけねぇだろ!?

 

「お前何考えてんだ!?アイドルに手を出すなんて「メルメルやちょこ先生には手を出したのに?」?!な、何でそれを……」

 

「この間二人がスッゴく幸せそうな顔してたから皆で問い詰めたらあっさり答えてくれたわ、ダーリンに愛してもらったって」

 

あの二人何言ってくれてんだ!?というかあれはどっちかと言うと俺は襲われた方だけど!

 

「分かってるわ、別にダーリンから手を出したワケじゃない事は。でもねダーリン、好きな人が他の女と一緒になったなんて聞いたら女ってとっても不安になっちゃうのよ。だからお願い、今日だけでも良いから私達を愛して」

 

「そ、そうは言ってもお前が良くてもわためが「わためも良いよ」ッ?!わ、わため……?」

 

寝室のドアの方を向くとわためが顔を赤らめながら俺の元に近づいていた。その姿は先程のはあと同様何も着てない状態だった。

 

「わためだって親分と……好きな人と一緒になりたいよ。それにわためもはあちゃまも覚悟があってこんな格好してるんだから察してほしかったなぁ///」

 

「ウフフ♪ほらダーリン、わためも覚悟を決めてるわ。此処までしてる女に恥をかかせるつもり?」

 

「あ、あいや、その……」

 

お、俺はどうすれば……?!

 

「良いんだよダーリン、これは私達が望んだ事なんだから。だから……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

……はあちゃま達と一緒に堕ちて♪」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『大変申し訳ありませんがこの後起きる事は本小説では書けません。書けませんったら書けません!! by神楽』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―翌日―

 

……や、やってしまった。流されてしまったとは言え自分の働く事務所のアイドルとまたしてしまった。これ世間にバレたら殺されるんじゃないか俺?

 

「ねぇはあちゃま!わためこれに決めたよ!」

 

「あ、良いと思うー♪じゃあはあちゃまはこれにしようっと♪」

 

……こいつ等はこいつ等で昨日の事がまるで無かったかのように俺の積みプラを漁ってるし。何でそんな直ぐに気持ち切り替えれるんだよ少しは恥じらってくれよ俺一人がバカみたいじゃねぇか。

 

「どうしたのダーリン?もしかして昨日の事まだ気にしてるの?」

 

「当たり前だろ!流されてたとは言え所属アイドルに手を出してしまったんだぞ!」

 

「親分まだそんな事言ってる。それ以上言わないで欲しいな、あれはわため達が勝手に親分を求めただけなんだから其処まで気にしなくて良いんだよ。ねぇはあちゃま、親分は悪くないよねぇ?」

 

「そうそう♪ダーリンにははあちゃま達の気持ちを知ってほしかっただけなんだから、今は気分転換にガンプラ作ろ、ね?」

 

いや、気分転換も何も……いや、取り敢えず今ははあとの言う通り気持ちを落ち着かせる為にガンプラ作るか。はぁ、後で社長になんて言えば良いんだよ……?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それから二人はそれぞれ作るガンプラを見つけリビングで作り始めた。はあとが作っているのは『RG シナンジュ』わためが作っているのは『RG ユニコーンガンダム』どちらも機動戦士ガンダムUCに登場する人気のガンプラだ。

 

 

『RG ユニコーンガンダム』

『RG シナンジュ』

機動戦士ガンダムUCに登場する

機体。ユニコーンは二つの形態があり普段はユニコーンモードというガンダムには見えない姿だが特定の状態でデストロイモードというサイコフレームが露出した姿になり凄まじい力を発揮するがその分操縦者に対するフィードバックも凄まじい。

シナンジュは赤き彗星の再来と言われるようにまるでサザビーの後継機を思わせるような見た目をしているが実はこの機体の事はまだそんなに知らない。今ホロメン等が活動してる配信サイトでUCが無料配信されたので勉強中だ。

 

既にパーツの処理は終えて超音波洗浄器で洗い終えたので此処から塗装に入るが、今回はどう塗装するつもりだ?

 

「えーっとねー、はあちゃま前にキャンディ塗装っていうの見てちょっとやってみたいなって」

 

「あ、わためもそのキャンディ塗装っていうのやりたい!」

 

キャンディ塗装?確かそれって随分時間が掛かる塗装だぞ。俺もやり方は知ってるがガンプラ相手に実際にはやった事ないな。でも今回は結構時間もあるし、やってみるか。

 

「それじゃまずは下地からだな。まずはこの黒サフでパーツを塗っていくか」

 

「ねぇ親分、何で黒いサフなの?いつもの白いサフじゃダメなのかな?」

 

「白いサフでも良いみたいだが、黒いサフの方がメタリックカラーの乗りが良いし重厚感が出るんだよ。一口にサフと言っても結構種類があるから用途に合わせて変えるとより塗装が綺麗になるぞ」

 

こうして二人は黒サフを吹き終え、乾燥も終えいよいよ塗装に入る。

 

「それじゃまずはシルバーから噴いていくか。だけど今回は一気に塗装するんじゃなくて少しずつ重ね塗りしていくんだ、そうしないと後で噴くクリアカラーに色が負けて暗くなってしまうからな」

 

「はーい♪」

 

二人は俺の指示に従いシルバーを少しずつ重ね塗りしていく。これ動画で見た時此処まで塗るかって思ったな、でもそれくらいしないとあの綺麗な色は出せないからしっかり塗らないとな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―翌日―

 

シルバーも噴き終わり一日掛けて乾燥させ続いてはクリアカラーを噴いていく。カラーははあとがクリアレッドを、わためがクリアイエローとクリアオレンジの重ね塗りに決めたようだ。

 

「まずはクリアカラーを少しずつ噴いていくんだが、この時噴く分は色が付いたか付いてないかくらいにして、これを三回から四回程繰り返すんだ。これも綺麗に塗るためのコツだな」

 

「うへぇ、思ったよりキャンディ塗装ってめんどくさいんだねぇ」

 

「でもその分思い入れが強くなって良いと思う!よぉーし、頑張っちゃおー!ウフフ♪」

 

わためは若干めんどくさそうにしてるがはあとはノリノリで塗装を始めていく。こいつ意外とこういうマメな作業好きなんだよな、料理の時は恐ろしいくらい雑でおぞましいのに……

 

「そして最後に均等になるようにクリアカラーを噴き付けるんだ。これが終わったら乾燥させて光沢コートを噴いて終わりだな」

 

「「はーい♪」」

 

漸く此処まで来たな。後もう少しだから二人とも頑張れな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―完成―

 

「良し、乾燥も終わったし、これで完成だ」

 

「やったぁ♪はあちゃま専用シナンジュの完成ね、キャハハ♪」

 

「わためもユニコーンガンダム上手く出来て良かったなぁ♪」

 

二人とも始めてのキャンディ塗装に満足してるみたいだな。二人の作ったユニコーンとシナンジュを見てると俺もキャンディ塗装してみたくなってきたな、今度アースリィでやってみようかな?

 

「ダーリン、今回ははあちゃまとわために付き合ってくれてありがとー♪」

 

「わためも親分と一緒に遊べて楽しかったんだよ、ありがとうね親分♪」

 

……まぁ、あんな事があったけどこいつ等の無邪気な笑顔を見ると少しは気持ちが楽になってきたな。けどやってしまった事は変わらないし、この件は社長に報告しないとな……クビで済まされれば良い方か。

 

こうしてはあととわためとのお泊まり会は幕を閉じた。因みにこの後社長にホロメン四人に手を出してしまった事を言ったら彼女達の気持ちを尊重しなさいとだけ言われお咎め無しだった……え、そんなんで良いのかうちの会社?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―おまけ、夏休み明け―

 

「おはようございまーすっと。さて、今日のスケジュールはっと……」

 

「ねぇレイくん、少しお話があるんですけど良いですかね?」

 

「ん?フブキ、お前今日はダンスレッスンがあったんじゃない…の…か……?」

 

「そんな事はどうだって良いんですよぉ。さっさとお話したいので早くこっちに来てくれませんかねぇ?」ゴゴゴゴゴゴゴゴッ……

 

な、なんかフブキがめっちゃ怒ってる……いや、よく見ると他にいる殆どのホロメン達が怒ってる。これは、また嫌な予感がする……

 

 

 




はい、という事ではあちゃまとわためのコンビ回でした!
はあちゃま昔はわりと普通だったのになんであんな狂人になっちゃったのか( ´Д`)
まぁ、好きなのには変わりませんがね( ・`д・´)

さて、この後あった筈の話を全て消して、これから全く別のストーリーになってしまいますがまたのんびりと書いていくので気長に待って頂けたら幸いです、ではまた( ゚∀゚)ノシ
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