ヴィラン名はデザスト!でも雄英高校1年A組の生徒です!   作:白咲

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23話 職場体験②

全身を斬ったがどこか物足りないため気絶するという結論に落ち着いた。

グラッジデントで大量出血しやすい腎臓に刺さるように剣を押し込んでいく。激痛に顔を顰めながら抜く。血が壁に飛び散る。地面に横たわり目を瞑る。

 

 

次に目を開けると真っ先にアルコールの匂いが鼻をさした。後から薬品の匂い、血の匂いが混ざる。

体を起こす。

 

病院か。

 

あたりを見ると他に入院患者のいない、所謂個室だった。ガラッと扉が開く音がして音がした方を見ると相澤先生が立っていた。

 

「緋道、目を覚ましたようだな」

「相澤先生」

 

医者が呼ばれ検査される。問題ないと告げて出て行った。入れ違いに警察が入って何があったのかと聞かれる。

 

うーむ

確か兄さゴッホン兄貴いわく'嘘の話に真実を織り交ぜて話すと見破られない'らしい。

 

正直(・・)に見たことを話した。正直と言っても俺とデザストが同一人物である以上同じ空間に存在できないので俺が存在してその光景を見ていること自体が嘘なのである。

 

聞き終えた警察は他に思い出したことがあれば連絡をと言い病室を出て行った。相澤先生から今後のことが話される。

まず退院したら職場体験中は自宅ではなくホテルに泊まることなり警察の警備がつくそうで、体験先も変わりシンリンカムイのところに変わるとの話だった。

話が終わるが相澤先生はそこから動かず心配の匂いをまとっていた。

 

「あまり無茶なことをするな」

「俺は不死身なので大丈夫です」

 

俺がそう言うと相澤先生は心配の匂いを強めに肩を掴む。

 

「ヒーロー殺しの個性はまだ分かっていないということを分かっているのか。もし個性を消す個性だった場合お前は死ぬところだったんだぞ」

「…ごめんなさい」

 

相澤先生があまりに真剣な顔をして言うので俺は気がつけば謝っていた。扉をノックする音が聞こえ、扉が開くと看護師が入り相澤先生に俺の保護者から連絡がきたと話す。相澤先生は話を聞くため部屋から出た。

 

なんか謝ったな。

別に謝らなくてもよかったよな?多分。

でも純粋に俺を心配してくれる人常闇しかいなかったからなんか新鮮だなあ。

 

 

体験先がシンリンカムイに変わりパトロールに同行していたが事件が起きても特にすることがなく早めに帰らされてしまった。そのためホテルに滞在しテレビをつけ横になっていたら眠っていたようだ。

テレビにはUSJで戦った脳無のような脳無が発生していることが報道されている。

 

「まじかよ!めっちゃくちゃ面白いことになってるな!」

 

デザストアルターライドブックを手にし表紙を開こうとするが居ないことを怪しまれると思い一旦止める。

少し考えこぶた三兄弟のライドブックの表紙を開く。

 

『こぶた三兄弟』

 

こぶたに俺の変わりをしてもらう。

まあ三人も必要ないけどな。

 

『デザスト』

 

「『悪意と決意が混ざり合う匂いだ』」

 




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