全ての仮面ライダーに変身したいと言ったけどガチャなんて聞いてないよ 作:けーやん
今回は幕間で、内容は学級委員長決めとなります。
それでは、どうぞ。
※スレはお休みです。
「なんだろ、朝から疲れてるような気がする」
「昨日は皆から質問責めされてたからね〜」
戦闘訓練の翌日、いつの通り葉隠さんと登校しながら昨日の事について話していた。
試合の結果、第2試合のMVPはお互いの役割を全うした俺と尾白となり、他の試合を観た後教室に戻って皆で反省会兼交流会を始めた。
その際にクラスメイトほぼ全員から個性について質問責めをされた俺は、仮面ライダーやガチャの事は伏せて1人1人の質問に解答した。その中で八百万さんからも質問された事に内心驚いた。どうやら彼女の個性は物を創造する能力らしく、俺の変身アイテムに興味が出たそうだ。
学校に到着したら、校門前には報道記者やカメラマンといったメディア関係者の人たちが大勢いた。
「またマスコミの人たちかな?」
「こうも連日で来られるとキツイな。オールマイトについてインタビューするのが目的だろうけど」
新聞やネットニュースにオールマイトが雄英の教師に赴任した事が記載されており、直接本人か生徒たちや学校側に聞き込みをする為に集まっていた。
「うわー、どうしよっか。昨日よりも多いし、アレじゃあ通るの難しいよ」
「そうだね……。仕方ない、強行突破しよう。ごめんね葉隠さん」
とても校門を通るのが困難だと判断した俺は、葉隠さんを「お姫様抱っこ」する。
「え?え!?ナ、ナニ!?」
「ごめん、すぐ下ろすからちょっと待って」
葉隠さんを抱き抱えた俺は校門の塀に向かって走り出す。
「すみません、通りまーす!」
マスコミの方たちに一言断って、そのまま跳躍して塀を飛び越える。
「うわ!?何だ!?」
「雄英の生徒!今塀を飛び越えなかったか!?」
「なんてジャンプ力だ!」
塀の反対側でマスコミの方たちは一瞬の出来事に驚愕していた。
「よしッ、無事に着地完了っと」
「朝から何やってる」
着地した目の前には相澤先生が立っており、此方をジト目で睨んでいた。
「おはようございます相澤先生。校門をメディア関係の方たちが囲っていたので塀を飛び越えました」
「……そういう事か。あまり目立つ行動はするな。有る事無い事書かれるかもしれないぞ」
「すみません、気をつけます」
「ならすぐに教室へ行け」
そう言って相澤先生は去る。
「葉隠さん大丈夫?下ろすよ」
「あ、うん」
突然お姫様抱っこなんてされた事に混乱したのか、普段とは違って大人しくなっていた。
「ごめんね、何処か痛かった?」
「う、ううん。そんな事ないよ。ちょっとビックリしただけだから」
「そっか、それじゃあ教室行こうか。遅刻する訳にもいかないし」
「……そうだね!急がないとね!」
いつもの明るさに戻り、葉隠さんは校舎へ駆け足で向かい、俺はその後を追う。
「………鈍感」
葉隠さんが呟くのを聞こえたが、敢えて何も言わないでおこう。
◾️◾️◾️◾️
無事に教室に到着し席に着いて数分、チャイムが鳴り相澤先生も来てHRが始まる。
「おはよう。昨日の戦闘訓練お疲れ。VTRと成績を見させて貰った」
「まずは爆豪。もうガキみたいな事するな。体力テストでも言ったが問題児は雄英には要らない。自分の行動一つで自身の首を絞めてる事に自覚しろ。能力はあるんだ」
「……わぁてるよ」
「次に緑谷。腕が治ればチャラになると思っているなら今すぐ普通科に編入しろ。ヒーローにケガは付き物だが自分の力でケガしたらヒーローとしてやっていけない。助けられる側もお前の姿を見て不安になるだけだ。嫌なら改善策を見つけろ」
「ッ、はい!」
「最後に轟。ペアを組んだ意味を理解しろ。1人で突っ走った結果負ける様じゃプロでも通用しない。あと自分の能力に妥協するな、格下相手なら半分の力で対処出来ても佳面の様な格上には効果が薄い事も学べ」
「…はい」
爆豪、緑谷、轟に注意点と助言を告げる。
「さて、HRの本題だ。急で悪いが今日は君らに───」
何を言われるのか全員が身構えていると、相澤先生は再度口を開く。
「学級委員長を決めて貰う」
「「「学校っぽいの来たーーー!!」」」
唐突な決め事にクラス一同がヒートアップ。
ほぼ全員が委員長になりたいと手を上げた。普通の学校なら他の誰かに押し付ける役割だが、ヒーロー科では集団を纏めるトップヒーローの基礎を鍛えられる重要な役職となる。
「委員長!!やりたいですそれ俺!」
「オイラのマニフェストはスカート膝上30cm!!」
「僕のためにあるヤツ☆」
「リーダー!やるやる!!」
やる気ある生徒たちは我こそはと手を挙げる。
「静粛にしたまえ!!」
そんな中、飯田が大声を上げる。
「多を牽引する責任重大な仕事だぞ!やりたい者がやれる仕事ではないだろう!周囲からの信頼があってこそつとまる聖務!民主主義に則り真のリーダーを決めるというのなら、これは投票で決めるべき議案だ!!」
飯田は皆に熱く問いかける。
「飯田、ならその手は何?」
「お前がそびえ立ってんじゃねーか!!」
誰よりも彼自身が学級委員長を志願していた。
「なぜ発案した!?」
「それに一週間も経ってないのに信頼するのは難しいだろ」
「だからこそ、だからこそだ!複数票を取った者こそが真に相応しい人間という事にならないか?どうでしょう先生!?」
「時間内に決めれば何でも良いよ」
相澤先生はマイ寝袋に入り、投げやりな返事を返してそのまま教壇の横で眠りについた。
(本当に教師かこの人…)
そして投票の結果、ほぼ全員が自分に票を入れら中で複数票を獲得したのは3票の俺と緑谷、2票の八百万さんだった。
「僕に3票ォォォーーー!?」
「誰だデクに入れたのは!?」
「まあ、お前には票は集まらんわな」
「ンだとクソ髪!」
「俺に1票!?一体誰が入れたんだ!?」
「他に入れたのね」
「お前もやりたがってたのに、何がしたいんだ」
まさかの他者に投票した飯田に皆が呆れる。
「じゃあ、佳面と緑谷で委員長を決めるか」
しかし誰が俺に票を入れたのだろうか。気になるが委員長を決めるべく、俺と緑谷が教卓の前に集まる。
「ど、どうしようか佳面くん」
「そんなの簡単だよ。緑谷、ジャーンケーン」
「え!?え!?」
突然ジャンケンを持ち掛けられ、緑谷はテンパる。
「ポン」
俺がパー、緑谷はグー。
「あっち向いてホイ」
「え!?」
そのまま人差し指を右に向けると、緑谷は釣られて指の方向へ顔を逸らす。
勝者は俺となった。
「じゃあ緑谷が委員長で俺が副委員長で決まりね」
「え!?僕が委員長!?」
「「「あっち向いてホイで決めやがった!?」」」
「「「しかも自分は副委員長なのかよ!?」」」
予想外な結果に一同が驚愕した。
こうして委員長は緑谷、副委員長は俺に決定したのであった。
◾️◾️◾️◾️昼休憩◾️◾️◾️◾️
「いやー、まさかあっち向いてホイで委員長決まるとは思わなかったよ!」
「ああだこうだ言い合ってたら相澤先生が"合理的に決めろ"って言って来るだろうし、そっちの方が早く決まるかなって思って」
「緑谷ちゃんには悪いけど、私は佳面ちゃんに委員長になって欲しかったわ」
「あ、俺に投票した1人って蛙吹さんだったんだ。ごめんね」
「決まった事だし、良いわ」
午前中の授業が終わり、昼休憩になったので葉隠さんと蛙吹さんと一緒に昼食を摂っていた。
今日は弁当を持参したので教室で食べている。
「俺に投票した3票の内、葉隠さんと蛙吹さんは分かったけど、残り1票は誰だろう?」
「尾白くんじゃない?昨日の戦闘訓練でペア組んでたし」
「そうね。尾白ちゃんの可能性が高いわ」
なるほど、尾白か。それなら彼にも悪いことしてしまった。
「元々自分に投票してないし、そんな俺が委員長になっても周りが納得しないと思ってさ」
「やっぱり佳面くん別の人に投票したんだ。誰?」
「飯田だよ。真面目だし今回の事でも率先して提案したり、真っ直ぐな性格してるから」
「確かに飯田ちゃんは凄く真面目ね」
「真面目過ぎると思うけどねー」
「そういう人が委員長に向いてるんだと俺は思うな」
すると突然、
『セキリュティ3が突破されました。生徒の皆さんは速やかに屋外へ避難してください』
アナウンスと同時にサイレンが学校全体に響き渡る。
「わ!?何!?」
「警報ね。アナウンス通りに動きましょう」
「ーーーちょっと待って。2人とも窓を見て」
2人が避難しようとするのを引き留め、窓の外の光景を見るよう指示する。
外では朝で見かけたマスコミが校舎前まで群がっていた。
「え!?なんでマスコミの人たちがあそこまで来てるの!バリケードは!?」
「どうやら作動しなかったみたいだ。誤作動かは分からないけど、多分それで彼らが敷地内に侵入して来たんだ」
「佳面ちゃんどうするの?私たちは避難すべきかしら?」
蛙吹さんの問いかけに少し考え、結論を出す。
「いや、2人は教室に待機してて。俺が職員室にいる先生方にこの事を伝える。絶対にそこを動かないでね」
「分かった!」
「気をつけてね、佳面ちゃん」
「2人もね」
俺は教室を出て職員室まで走る。
◾️◾️◾️◾️職員室前◾️◾️◾️◾️
「着いた。せん───」
職員室に到着し中に入ろうとした直後、室内には白髪の男と黒い靄の様な人型の2人組が並べられた教師用の机の前に立っていた。
(まさか
俺は
2人組は何やら資料を見ており、此方に気づいていない様だった。
「へえ、明日の救助訓練にオールマイトが参加するのか。ならこの日だな。"黒霧"、帰るぞ。襲撃用の人手を準備するぞ」
「はい、"死柄木弔"」
黒霧と呼ばれる人型から黒い靄を出現させ、2人はそれを潜って姿を消した。
黒い靄も2人が潜った直後に霧散する。
「……はぁ、気づかれてなくて良かった」
「佳面か。そこで何をしてる?」
後ろから声を掛けられ、振り向くと相澤先生が立っていた。
「相澤先生、これを!」
俺は先程録画した映像を相澤先生に見せる。
「これはッ!……佳面、お前戦闘はしていないな?」
「はい。マスコミが校舎に来ているのを伝える為に職員室に来たら、この2人組が既に中に居ました」
「分かった、後はこっちで対応する。お前は教室に戻っておけ。悪いがスマホ預かるぞ」
「お願いします」
相澤先生にスマホを渡し、俺は指示通り教室へ戻った。
昼休憩が終わると緑谷が飯田を学級委員長に推薦し、1年A組の学級委員長が決まった。
放課後、相澤先生からスマホを返して貰い、昼間の
原作では副委員長は八百万でしたが今作では主人公くんが副委員長に任命しました。多分そこまで原作に影響は無いと思いこの√で行きたいと思います。
主人公くん、死柄木と黒霧と遭遇する。
主人公くんの撮った動画のお陰で雄英側もある程度対策を取れると思います。
次回、USJ襲撃事件編へ突入。
出来ればいつも通り前後編でまとめたいですが、長くなるかもしれませんのでご了承下さい。
今後のピックアップガチャ
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仮面ライダーガッチャード
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仮面ライダーガヴ
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仮面ライダーゼッツ