全ての仮面ライダーに変身したいと言ったけどガチャなんて聞いてないよ   作:けーやん

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第14話を投稿します。

前回で主人公がストロンガーに変身した事に大きな反響があって書いてる私自身が1番ビックリしてます。
昭和ライダーもといストロンガー好きが多くて嬉しいです。ヒーローはいつの時代でも色褪せませんね。

今回のお話はUSJ襲撃事件編 後編です。
主人公(仮面ライダーストロンガー)vs脳無がメインとなります。

それでは、どうぞ。

今回スレは無しですが、スレ民のニキたちは主人公の戦闘をライブ配信で観ています。


12スレ

黒霧によって分断された佳面たちが広場へ戻っている頃、広場では想像を絶する光景が広がっていた。

 

多くの(ヴィラン)が地に倒れ、彼らの武装が転がっていた。

 

しかし最も驚愕したものは、オールマイトをも超える巨体に黒い皮膚、露出された脳に鋭い牙、瞳孔が開いた瞳をした怪物が相澤とエクトプラズムの頭部を鷲掴みにし、地面に叩きつけていた。

 

「個性を消せる能力に複数の分身。どれも素敵だけど、なんてことはないね」

 

「圧倒的な力…この"脳無"の前では、どんな個性もただの無個性だもの」

 

「やれ、脳無」

 

脳無と呼ばれる(ヴィラン)は、死柄木の一言で今度は相澤の左腕とエクトプラズムの右腕を小枝を折るかの様に握り潰す。

 

この無惨な光景を水辺からただ観ることしか出来ない者たちが居た。

 

緑谷・蛙吹・峰田の3人。

 

彼らも黒霧に飛ばされ、水難ゾーンで待ち構えていた(ヴィラン)と交戦し、何とか離脱してきたのだ。

 

しかし、離脱した先で自分たちの教師が目の前で殺されかけていた。

 

ーー助けたい。

 

そう思うのと裏腹に恐怖で身体が動かず、ブルブルと震えさせるだけであった。

 

 

「相澤先生…!エクトプラズム先生…!」

 

「ダメだ…!あんなの無理だろ!」

 

「ケロ…」

 

何とかしようにもあまりの恐怖で身がすくむ緑谷。悲鳴を出さない様に口を両手で押さ、今にも泣き出しそうに震える峰田。蛙吹も顔には出していないが必死に恐怖に耐えていた。

 

すると死柄木の側に黒霧が現れる。

 

「黒霧、もう1人の方は殺したか?」

 

「申し訳ございません、死柄木弔。13号は行動不能には出来たものの、最初で散らし損ねた生徒たちの妨害によって、殺しきれてません」

 

「はあ?」

 

黒霧からの報告に、死柄木は首元をガリガリと爪を立てて掻きむしる。

 

「黒霧ィ…!お前がワープゲートじゃなかったら粉々にしてたよ!…流石に足止めの方も限界だろうな。プレーン体の脳無が居ると言っても相手はプロヒーロー。寧ろチンピラ組が足を引っ張るかもしれない。もう良いや…帰ろう。ゲームオーバーだ」

 

"帰る"。

 

死柄木の撤退宣言に内心喜ぶも、緑谷の心は恐怖で満たされる。

 

(アイツらの狙いはオールマイトの筈だ!ここで撤退したら雄英の危機感が上がって次の侵入が困難になるだけだ!何を考えてるんだ!?)

 

「まあ、だけど。平和の象徴としての矜持をほんの少しでも」

 

気づいた時には死柄木は緑谷たちの目の前に立っており、蛙吹に掴み掛かろうとしていた。

 

「へし折ってからにしようか」

 

間に割って入ろうにも間に合わず、蛙吹が死柄木に殺されると思った次の瞬間、死柄木の手が蛙吹を掴むコンマ数秒、割って入ったエクトプラズムが死柄木に触れられるも()()()()()()、死柄木を蹴り飛ばした。

 

「痛ッ!…へえ、本当にカッコいいじゃん。ヒーロー共」

 

既に戦闘不能寸前だった相澤が個性を無効化し、エクトプラズムが分身を生み出して死柄木の妨害をしていた。しかし、再び脳無によって2人は地面に叩きつける。

 

本体が気絶したのか、分身の方のエクトプラズムが霧散し消滅する。

 

(ヤバヤバいヤバい!違う…!さっきのヴィランと全然違う!助けないと…!蛙吹さんと先生たちを助けないと!!)

 

「SMAAASH!!」

 

反射的にワン・フォー・オールを右腕に発動させ、死柄木に殴り掛かる。

 

振るった拳に手応えを感じながらも、個性を発動した右腕がいつもの様に破壊しなかった事に緑谷は気づく。

 

(壊れていない!?力の調整がこんな土壇場で!?けど、これでアイツも)

 

突然の事に驚きながらも拳が直撃した死柄木を見るも、そこに立っていたのは死柄木ではなく、脳無であった。

 

(いつの間に!?というか…効いてない!?)

 

「動きが違うな、お前。しかも"SMASH"ってオールマイトのフォロワーかな?……まあ、良い」

 

「脳無」

 

気づく前に脳無が緑谷の胴体を掴み、無造作に放り投げる。

 

緑谷は物凄い速度で吹き飛ばされ、地面に何度もバウンドしながらゴロゴロと転がり、やがてピクリとも動かなくなった。

 

「緑谷あぁぁぁ!!」

 

「緑谷ちゃん!!」

 

緑谷が倒れた事に峰田と蛙吹は叫ぶ。

 

しかし、緑谷からは何の反応も起きなかった。

 

「これで邪魔は消えた。さて」

 

「嫌ッ!」

 

死柄木は蛙吹を掴み、片手で持ち上げる。

 

「俺に怒るなよ。悪いのはお前たちを助けられなかったプロとさっきのガキに文句を言え」

 

ギリギリッ

 

「あ…あ…」

 

「蛙吹いィィィ!!」

 

今まさに死柄木が蛙吹の首を折ろうとした。

 

その時

 

 

「エレクトロサンダー!!」

 

 

何者かの叫び声と共に何処からか高圧電流が空中に発射され、死柄木と脳無の頭上に雷雲が発生したと共に落雷が落ちる。

 

「グアァァッ!?」

 

「死柄木弔!?」

 

死柄木は落雷を直撃した事に苦痛の叫びを上げ、脳無は声は出さしていなかったが身体を怯ませる。

 

 

「電気ビーム!!」

 

 

「グウゥゥッ!?」

 

今度は一筋の放電が()()()()()()()()()()()()()()()()

 

「トウッ!」

 

「グフッ!?」

 

そして死柄木は何者かに蹴り飛ばされ、解放された蛙吹は地面に落ちる事なく、誰かに抱き止められた。

 

「ゲホッ、ゲホッ、ゲホッ」

 

「大丈夫?蛙吹さん」

 

首を絞められた事で激しく咳き込むと、()()()()()()()()()に気がつき、見上げるとカブトムシの様な仮面をした誰かだった。

 

()()()()()()()()()()()()()

 

()()()()()()()()()()()()()()()()()2()()()()()()()()

 

「か…佳面…ちゃん?」

 

「もう大丈夫だ。後は任せて」

 

再び自分を危機から救ってくれたヒーローはとても頼もしく、とてもカッコ良かった。

 

彼に抱き止められたまま、蛙吹は気を失う。

 

 

◾️◾️◾️◾️

 

 

蛙吹さんを死柄木から取り返し、近くにいた峰田も抱えて奴らと距離を取る。

 

「蛙吹さん!峰田さん!」

 

「2人とも無事!?」

 

後方から駆けつけて来たのは俺と一緒にいた耳郎さんと八百万さんの2人。

 

「2人をお願い。それと緑谷と先生たちも」

 

「承知しましたわ!」

 

「任せて!」

 

彼女たちに救出した2人と倒れている3人を託し、俺は死柄木たちの前に立ち塞ぐ。

 

「〜〜〜〜痛え…なあ…!誰だよ…お前!?」

 

「もしや…分断させた雄英生の1人?」

 

先程の電撃でまだ身体の自由が効いていないのか、死柄木と黒霧は地面に倒れたまま俺を睨む。

 

「随分と暴れてくれたな。それに緑谷や先生たちまで…、お前たち覚悟は出来てるだろうな?」

 

「知る…かよ!いきなり…奇襲とか…ヒーロー…のする事…かよ!」

 

「生憎様、元より悪党に語る正義は持ち合わせてなくてね。俺はただ、お前たちを捕らえるだけだ」

 

「調子…乗んなよ!やれ…脳無!!」

 

死柄木は苦しみながらも俺を鋭く睨むと脳無に命令する。

 

脳無はそれに反応し、俺に襲い掛かる。

 

大振りでありながら速く鋭い拳は俺に当たる直前、俺は振われた腕を掴み、背負い投げを決める。

 

「どうした?動きが単調過ぎるよ」

 

「次は俺からだ!」

 

倒れた脳無の両足を掴んで空中へジャンプし、脳無の頭を下に垂直落下する。

 

 

「反転ブリッカー!!」

 

 

高速落下による脳天落としは脳無の頭を地面にめり込む程の威力を放ち、脳無の胴体は重力に従い地面に倒れた。

 

しかし攻撃が効いていないのか、脳無は直ぐに起き上がろうとしていた。

 

「(やはり【ショック吸収】によるものか…)それなら波状攻撃だ!トウッ!」

 

脳無が起き上がる前に空中に再びジャンプし、空中前方宙返りと共にフル回転させた発電機で高圧電流を発しながら電気エネルギーを体に集中・赤熱化させる。

 

 

「ストロンガー電キック!!」

 

 

キックが脳無に直撃すると共に10万ボルトを超える高電圧を注ぎこむ。

 

必殺キックを直撃した脳無は後方へ2回、3回とバウンドし、10数メートル吹き飛んだ。

 

「馬鹿な!?脳無が吹き飛ばされるなんて!」

 

「ハハッ!だからどうした?確かにアイツは強い。パワー、スピード、反応速度、どれも脳無とほぼ互角だ。素直にそこには驚いたよ。けどなあ、()()()()()()()()()()()()()()()

 

死柄木の言葉に反応したのか、先程の電キックで焼き爛れた脳無の身体は元の状態に戻りつつあった。

 

「残念だったなあ!脳無が持ってる個性は【ショック吸収】だけじゃない!【超再生】による回復でどんな攻撃も通用しないんだよ!!」

 

確かに死柄木の言う通り、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

それなら、

 

「ショック吸収も再生も追いつけない攻撃を繰り出すまで!」

 

 

「チャージアップ!!」

 

 

俺は内部に搭載された超電子ダイナモを起動させると、胸に刻まれた【Sポイント】が高速で回転しながら余剰エネルギーが放出され、【エレクトラー】が激しく発光する。すると赤かった【カブトショック】が銀色に変わり、【カブテクター】に白いラインが加わる。

 

【超電子人間 ストロンガー】。

 

それが強化変身を遂げたストロンガーのもう一つの姿である。

 

しかし超電子によってチャージアップされたストロンガーへの負担は凄まじく、この姿を維持出来るのは()()1()()()

 

それを過ぎるとストロンガーが自爆してしまう危険性を持つ。

 

「一気に決める!」

 

俺は一瞬で脳無に接近し連続パンチを繰り出し、空中膝蹴りを脳無の顎に目掛けて打ち込む。

 

地面から離れた脳無の両足を再び掴み、高圧電流を放電しながら高速で脳無を振り回す。

 

 

「超電ジェット投げ!!」

 

 

何倍もの高圧電流を纏った小型竜巻で身動きが取れない脳無は空中に投げ飛ばされる。

 

「トドメだ!」

 

ジャンプした俺は空中で大の字になって側転し、落雷と共に数倍の高圧電流を得たストロンガー最強のキックを繰り出す。

 

 

「超電…稲妻キック!!」

 

 

空中で直撃した脳無は目にも止まらないスピードで彼方へ吹き飛び、その衝撃波で周囲は荒れ果てていた。

 

この光景に死柄木たちは唖然とした。

 

「嘘だろ…!?あの脳無が、先生の最高傑作が!あんなガキ1人になんで負けんだよ!?」

 

「まさかこんな事が起きようとは…!?此処は一時撤退しましょう死柄木弔!」

 

「ふざけんな!まだオールマイトにすら会ってないんだぞ!こんなところでーー」

 

「今此処で捕まったら全ての計画が崩れる!貴方も解っているはずだ!」

 

「クソォォォッ!!」

 

怒りで隠れた顔を歪ませる死柄木の隣で黒霧がワープゲートを発動し、自身たちを包み込む。

 

「待てッ!グッ…」

 

超電子の2連撃で身体に大きな負担を与えてしまい、制限時間が迫って来た超電子ダイナモを強制停止される。

 

超電子ストロンガーから元の状態に戻った俺は、片膝を地面につきそうになるも踏み止まる。

 

「おい!これで終わりなんて思うなよ!そしてオールマイトに伝えろ!……今度は()()()()()()()()()()()()()()()となあ!!」

 

そう言って死柄木弔と黒霧はその場から立ち去った。

 

「オールマイトの身体が弱りきっている?一体……どういう……」

 

聞かされた一つの謎に思考を働かせようとするが、力を使い果たしてしまい、変身解除した俺はそのまま地面に倒れ込み、だんだん意識が遠のいて、そして気を失った。




【超電子人間 ストロンガー】
ストロンガーに搭載された超電子ダイナモによって強化した姿。通常の100倍のパワーを発揮出来るが制限時間は僅か1分間。それを過ぎるとストロンガーの身体は爆砕してしまう。

超電ジェット投げ→超電稲妻キック
デルザー軍団を一撃で屠る程の技を2連撃した事で脳無のショック吸収と再生がダメージに追いつかず、ストロンガーに敗れ去られた。本来なら超電子の技一撃だけでも致命的なダメージとなるが、主人公は脳無と言えど人間相手だったので力を抑えて闘っていた。

今後のピックアップガチャ

  • 仮面ライダーガッチャード
  • 仮面ライダーガヴ
  • 仮面ライダーゼッツ
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