全ての仮面ライダーに変身したいと言ったけどガチャなんて聞いてないよ   作:けーやん

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第26話の投稿です。

前回の話に関する感想にて「変身完了してから試合開始するのはおかしくないか?」と言う意見をいただきましたが、今作のトーナメント戦でのライダーくんの扱いは【仮面ライダービルド】の代表戦をイメージとしています。なので変身完了してから試合開始、場外・戦闘不能・試合中に変身解除した場合はライダーくんの失格となる仕様でいきたいと思います。この内容にご不満がある方はいらっしゃると思いますが、ご了承下さい。


今回は観客席でのトークとエンデヴァーに遭遇するお話です。

それでは、どうぞ。


23スレ

医務室でリカバリーガールの診察と拳藤さんと会話を終え、俺は観客席に辿り着いた。

 

「お!佳面だ!」

 

「お疲れー!」

 

A組の皆が一塊りで座っている席に行くと、切島と芦戸さんが俺の存在に気づいて声を掛けてきた。

 

「お疲れ様。試合は何処まで進んだかな?」

 

「さっき轟と瀬呂の試合が終わったところだ」

 

「瀬呂もテープで轟を拘束するところ迄は良かったが…」

 

「凍結で逆に動きを封じられて轟が勝った」

 

試合の進捗を聞いてみると、障子と常闇と耳郎さんが教えてくれた。

 

「でよ、轟ちょっと変だったんだよ」

 

「変?」

 

砂藤の言葉に首を傾げる。

 

「轟さん、試合開始直前まで()()()()()()()()()()()()()()()()しておりまして、ミッドナイト先生に注意されてましたの」

 

「何かいつもの轟っぽくなかったと言うか」

 

「普段周りに無関心な轟がだぜ!」

 

「珍しいよね☆」

 

他の皆も轟の行動に疑問を抱いていた。

 

空を見上げて、観客席を見回した……か。

 

「フフッ」

 

「ん?何笑ってんだ?」

 

「ううん、何でも無いよ。そっか、轟が……」

 

「佳面何か知ってんのか?」

 

「教えて教えて!」

 

「さあ、俺には皆目見当もつかないかな」

 

そう言って俺は空いてる席に腰を掛ける。

 

すると、左隣から視線を感じたので顔を向けると葉隠さんと蛙吹さんがジーッと此方を見ていた。

 

しかも、葉隠さんは多分()()()()で。

 

「葉隠さん、蛙吹さんどうしたの?」

 

「ンーン、ナンデモナイヨ」

 

「ええ、何でもないわ」

 

「じゃあ蛙吹さんはともかく葉隠さんは何でむくれ顔になってるのさ。俺が拳藤さんを医務室へ運んでる時もそうだったよね」

 

(((え?そうだったの?というか何で分かるの!?)))

 

俺たちの会話に周りの皆は驚いた顔をした。

 

「……ねえ、佳面くん」

 

「何?」

 

「拳藤さんを運ぶのに"お姫様抱っこ"をする必要があったのかな?」

 

「え?……ああ。流石にあのままにするのもアレだったし、丁度相澤先生からも医務室へ行くように言われてたから」

 

「佳面ちゃん。貴方が優しい事もそういう対応をするのも分かるけど、学校側が担架を用意してるからその必要は無かったんじゃないかしら?」

 

「え、うん」

 

何だろう、2人からとてつもない圧を感じる。

 

ふと周りの皆に視線を移すと全員から目を逸らされてしまい、峰田に関してはガタガタと震えていた。

 

……あれか、自分たちを巻き込むなという事か。

 

「ねえ、聞いてるかな?」

 

「人が話しているのに目を逸すのはどうかと思うわ」

 

「す、すいません」

 

次の試合が始まるまで、俺は2人から質問責めされたのであった。

 

 

◾️◾️◾️◾️

 

 

何だかんだ全ての一回戦が終了し、2回戦まで15分のインターバルが設けられた。

 

一回戦の結果は

 

 

第1試合 俺vs拳藤(勝者:俺)

 

第2試合 轟vs瀬呂(勝者:轟)

 

第3試合 緑谷vs心操(勝者:緑谷)

 

第4試合 飯田vs発目(勝者:飯田)

 

第5試合 芦戸vs取蔭(勝者:芦戸)

 

第6試合 常闇vs八百万(勝者:常闇)

 

第7試合 切島vs 小森(勝者:切島)

 

第8試合 麗日vs爆豪(勝者:爆豪)

 

 

となり、もうすぐ2回戦が始まる。

 

俺は第1試合のため入場口へ移動していた。

 

次の対戦相手である轟とは戦闘訓練以来の直接対決となるが、おそらく今の轟は前以上に手強くなっていると思う。

 

……あくまで勘だが。

 

「おお、此処に居たか」

 

不意に男性の低い声が聞こえる。

 

声がする方を見ると、目の前の曲がり角から現れたのはNo.2ヒーローであり轟の父親でもあるフレイムヒーロー・エンデヴァーだった。

 

「エンデヴァーさん」

 

「初めまして。素晴らしい試合の数々、拝見させて貰っている」

 

「…光栄です」

 

優しげな声とは裏腹にまるで()()()()()()()()()()()エンデヴァーは此方を見ていた。

 

「様々な姿に変身する個性。しかもその全てが能力が異なるとは、とても素晴らしい力だ。さぞご両親は鼻が高い事だろう」

 

「……そうですね。()()()()()()()()()()()()

 

「どういう意味かな?」

 

エンデヴァーは眉毛をピクリと動かす。

 

「両親は10年前に他界しております。2人とも交通事故で」

 

「……そうか。無神経な発言をしてしまった」

 

「いえ、気にしておりませんので」

 

エンデヴァーは少し頭を下げる。

 

「ご用件はそれだけでしょうか?これから試合がありますのであまり時間がありませんので」

 

「いや、要件は他にある。うちの焦凍にはオールマイトを超える義務がある」

 

「……」

 

「今は本来の力を出せていないが、君との試合は焦凍にとって有益な経験となるだろう。くれぐれも、みっともない試合はしないでくれ」

 

……要は“息子の踏み台になってくれ“と言っているのだろう。

 

そんな彼の発言に、俺は柄でもなく言い返す。

 

「他所の家庭事情に首を突っ込むのはマナー違反だと承知しておりますが、轟……焦凍くんがオールマイトを超えなくてはいけないのは義務ではなく、貴方個人の為ではありませんか?」

 

「何だと?」

 

エンデヴァーの目つきが途端に鋭くなった。

 

「貴方が焦凍くんに期待する事は父親として当然の感情かもしれません。しかし、夢を()()のと()()()()()のは別だと思います」

 

「彼には彼の夢があります。一方的に自分の願望を子どもに押し付ける事は本当に正しい事でしょうか?」

 

「焦凍くんは人間です。貴方の野望を叶える為の()()ではありません」

 

「ヒーローは希望であり人であると俺は思います。ただ力だけを求めてしまったら、それはヒーローではなく(ただ)の兵器です」

 

「今の貴方は……とてもヒーローには見えませんよ。エンデヴァーさん」

 

「生意気な発言をしてしまい、申し訳ございません。失礼します」

 

エンデヴァーの顔がどんな形に歪んでいたのか、頭を下げて直ぐに立ち去った俺には確認出来なかったが、後ろからは声も足音も聴こえなかった。




ライダーくん、ヒロイン2人から質問責めを受ける
ライダーくんが拳藤さんを"お姫様抱っこ"した事に、彼女たちはご立腹の様子。ライダーは謝りながら質問に答えるのであった。

ライダーくんの両親は他界
10年前のクリスマス、つまりライダーくんが5歳の頃に両親を事故で喪う。今は父親の友人でもあった取那藤兵衛の元でお世話になっている。

ライダーくん、エンデヴァーに啖呵を切る
普段ライダーくんは温厚で感情的になり難い性格だが、エンデヴァーの轟への態度に柄でもなく感情的になってしまった。

今後のピックアップガチャ

  • 仮面ライダーガッチャード
  • 仮面ライダーガヴ
  • 仮面ライダーゼッツ
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