全ての仮面ライダーに変身したいと言ったけどガチャなんて聞いてないよ   作:けーやん

39 / 103
2度目の新型コロナワクチン接種を受けて来ました。副作用による発熱と頭痛でヤバかったです。けど体調も戻ったので通常通り投稿します。

第38話です。
今回で職場体験編は終了で次回から期末試験編に突入します。

新しいアンケートも募集中ですのでご協力よろしくお願いします。


35スレ

保須市で起きた脳無による襲撃とヒーロー殺しについて事情聴取を終えた俺は、保須警察署署長さんとグラントリノさんとマニュアルさんと共に緑谷たちが入院している病院に来ていた。

 

「すまんな(あん)ちゃん。お前さんも病院に来てもらって」

 

「いえ、俺も緑谷たちが心配だったので丁度良かったですよ。逆に同行させてくれてありがとうございます」

 

「いやいや此方こそ。それと改めて天哉くんを助けてくれてありがとう。本来なら体験先の俺が助けないといけなかったのに」

 

「あの時は脳無も居ましたし仕方なかったですよ」

 

グラントリノさんとマニュアルさんと話していると緑谷たちが居る部屋に到着した。

 

「おう、起きとるな怪我人ども」

 

「グラントリノ」

 

「マニュアルさん…」

 

ドアを開けると緑谷たちが此方に顔を向けた。

 

「小僧、お前には凄いグチグチ言いたい」

 

「す、すいません」

 

「が、その前に来客だ。保須警察署署長 面構犬嗣(つらがまえけんじ)さんだ」

 

保須警察署署長さんが病室に入る。

 

轟と飯田がベッドから起き上がり、緑谷も遅れて起き上がろうとする。

 

「ああ、そのままで結構だワン。君たちがヒーロー殺しを仕留めた雄英生だワンね?」

 

「はい」

 

面構署長が緑谷たちに確認を取り、轟が警戒しながら返事をする。

 

「逮捕したヒーロー殺しだが火傷に骨折、肉離れ等なかなか重傷で厳戒態勢の下、治療中だワン」

 

「あっ」

 

面構署長が何を言おうとしているのが分かったのか、緑谷たちの表情が険しくなる。

 

「雄英生徒なら分かっていると思うが超常黎明期、警察は統率と規格を重要視し"個性"を"武"に用いない事にした」

 

「そしてヒーローはその穴を埋める形で台頭してきた職業だワン」

 

「個人の武力行使…、容易に人を殺められる力。本来なら叫弾されて然るべきこれらが公に認められているのは先人たちがモラルとルールをしっかり順守してきたからなんだワン」

 

「つまり、資格未取得者が保護管理者の指示なく個性で危害を加えた事、例え相手がヒーロー殺しだろうともそれは立派な規律違反だワン」

 

面構署長の説明を緑谷たちは言葉を発さずただ聞いていた。

 

「佳面来太くんはミルコから指示を受けていたみたいだが、他雄英生徒3名、プロヒーロー エンデヴァー・マニュアル・グラントリノ。この6名には厳正な処罰を下さなければならない」

 

「ちょっと待ってくださいよ」

 

「あっ…」

 

面構署長の厳しい言葉に轟が割って入った。

 

「飯田が動いてなきゃネイティヴさんは殺されてた。緑谷が来なきゃ2人は殺されてた」

 

「轟くん…」

 

「誰もヒーロー殺しの出現に気付いてなかったんですよ。規則を守って見殺しにすべきだったって?」

 

「結果オーライなら規則など有耶無耶で良いと?」

 

面構署長の反論に轟は言葉を詰まらせる。

 

「うっ…。人を助けるのがヒーローの仕事だろ!」

 

「だから君は"卵"だ。まったく、良い教育してるみたいだワンね雄英もエンデヴァーも」

 

「この犬!」

 

我慢の限界か轟は怒りの表情で面構署長に迫ろうとする。

 

「轟、待って」

 

「止めんじゃねェ佳面!お前はこんなの納得してるのかよ!」

 

「納得してないよ。()()()()()()()()()()()()()

 

「ハ?」

 

俺の言葉に轟は止まった。

 

面構署長は溜息を出し、鼻を掻きながら説明を続ける。

 

「で、処罰云々はあくまで公表すればの話しだワン。公表すれば世論は君たちを褒め称えるだろうが処罰は免れない」

 

「一方で汚い話、公表しない場合はヒーロー殺しの火傷の跡や骨折等から、エンデヴァーとミルコを功績者として擁立してしまえるワン。幸い目撃者は極めて限られている。この違反は此処で握り潰せるワン」

 

「しかし君たちの英断と功績は誰にも知られる事はない。どっちが良い?」

 

つまり、事実を改竄させて緑谷たちの処罰を()()()()()()()()()と面構署長は言っているのだ。

 

「1人の人間としては前途ある若者の"偉大な過ち"にケチ付けたくないんだワン」

 

面構署長は俺たちに向けてサムズアップをする。

 

「まあ、どのみち監督不行き届きで俺らは責任取らなきゃだけど」

 

横に居たマニュアルさんが涙を浮かべて嘆いていた。

 

すると飯田はマニュアルさんの前に立ち、深々と頭を下げる。

 

「申し訳ございませんでした」

 

「よし!他人に迷惑掛かる。分かったら2度とするなよ」

 

「はい」

 

謝る飯田をマニュアルは笑って許した。

 

「す…すいませんでした」

 

「宜しく…お願いします」

 

緑谷と轟も頭を下げる。

 

「君たちが受けていたであろう称賛の声は無くなってしまってしまうが、せめて…」

 

今度は面構署長が頭を下げる。

 

「共に平和を守る人間として、ありがとう

 

「最初から言って下さいよ」

 

「轟くん…」

 

轟は視線をずらしてぶっきら棒に言った。

 

「素直じゃないね」

 

「…うるせぇ」

 

俺が揶揄うと轟は拗ねながら返事をした。

 

 

◾️◾️◾️◾️

 

 

【病院 ロビー】

 

『じゃあ緑谷くんたち大丈夫なんだね!』

 

「うん。3人とも怪我はしてるけど命に別状は無いって。入院はしないといけないみたいだけど」

 

あの後俺はロビーで休んでいると葉隠さんから電話を貰い、通話をしていた。

 

『佳面くんは?大丈夫なの?』

 

「俺は大丈夫。怪我1つしてないよ」

 

『そうなんだー!良かったー!』

 

「心配させてごめんね。職場体験は順調?」

 

『うん!トレーニングとパトロールばっかりだけど凄く楽しいよ!』

 

電話越しでも葉隠さんが楽しそうなのが伝わってくる。

 

彼女の方は問題無さそうだ。

 

『他の皆も心配してたよ!次の登校日は質問責めされると思うけど頑張ってね!』

 

「アハハ、肝に銘じておくよ。…それじゃあ、またね」

 

『うん!』

 

通話を終え、俺は緑谷たちの病室に戻ろうとするとスマホを持った緑谷を見かける。

 

「緑谷、君も電話?」

 

「佳面くん!う、うん。う、麗日さんと少し…」

 

「そっか。こっちも葉隠さんから電話を貰ったよ。他の皆も心配してるってさ」

 

「そうだよね。後でラインで謝っとかないと」

 

会話をしながら病室に戻ると、轟と飯田がベッドに座っていた。

 

「轟、飯田。診察終わった?」

 

「ああ。俺も飯田も取り敢えず問題無いだそうだ。けど飯田の方は左肩に傷跡が残るそうだ」

 

「そ、そうなんだ」

 

轟の言葉に緑谷は気不味そうに返事をする。

 

俺はそんな緑谷たちに1つの提案をする。

 

「怪我の事だけど、治そうか?」

 

「え?どういう事?」

 

「そのままの意味だよ。俺の力で治そうか?」

 

「えええ!?」

 

「お前そんな事も出来るのか?」

 

「そうなのか佳面くん!?」

 

緑谷たちは驚愕する。

 

「最近使えるようになったけど。刺し傷や骨折を治すくらいは出来るよ。ほれ」

 

俺は隣に居る緑谷の頭を掴んで力を発動する。

 

「アババババ!?」

 

「緑谷!?」

 

「緑谷くん!?」

 

すると俺の手から光が発し、緑谷の全身に駆け巡る。

 

「はい、終了。どう?緑谷」

 

「え?あ、あれ?痛くない!?治ってる!?」

 

緑谷は怪我をしている手足を動かしてみると怪我が治っている事に驚く。

 

「次は轟」

 

「おい、まっ」

 

問答無用で轟を掴んで力を発動する。

 

緑谷同様、光が轟の全身を駆け巡り、暫くして手を離す。

 

「どう?」

 

「……痛みがねェ。マジか」

 

轟も自身の怪我が一瞬で治った事に驚きを隠せないでいた。

 

「最後は飯田だね」

 

「いや、…俺はこのままで良い」

 

治そうとすると、飯田は拒絶した。

 

「良いの?」

 

「ああ。気持ちは嬉しいけど、申し訳無いが断らせて貰う。この傷は俺の暴走した結果だ。もう2度と同じ過ちを犯さない為に、戒めとして残していく。一生…」

 

「飯田くん」

 

本人がそう言うのであれば、俺が治すのは飯田の覚悟を蔑ろにするのと同義になるだろう。

 

「分かった。…代わりと言ったらアレだけど、飯田のお兄さん…インゲニウムはまだ入院中かな?」

 

「そうだが…それがどうしたんだい?」

 

「治せるか分からないけど、俺にお兄さんの傷を診せて欲しい」

 

飯田は有り得ないって表情で俺を見る。

 

「待ってくれ!兄さんは脊髄損傷で下半身を麻痺している!今の医学では治せない怪我なんだ!」

 

「うん、だからあくまで可能性の話だよ。絶対治せる保証は無い、けど治せるかもしれない。直ぐに返事をしなくても良いよ」

 

飯田は長い間考える。

 

「……両親と話しをさせてくれ。この後返事をする」

 

「分かった。…それじゃあ、俺はもう行くよ」

 

「職場体験か?」

 

「ああ。そろそろ戻らないとミルコさんの機嫌が悪くなるから」

 

俺は戦闘服(コスチューム)が入ったケースを持って病室から出る準備をする。

 

「緑谷と轟はもう一度診察受けといてね。あと病院の人に俺が治した事も伝えといて」

 

「うん、分かった」

 

「またな」

 

「ミルコさんに迷惑を掛けない様にな!」

 

「うん。それじゃあ、また学校で」

 

緑谷たちに挨拶をして、俺は病室を出る。

 

 

◾️◾️◾️◾️

 

 

ミルコさんと合流した俺は引き続き職場体験を行った。

 

主にトレーニングとパトロールで残りの日を費やす事となった。

 

そして職場体験が終了し、ミルコさんの元を離れる。

 

「1週間、お世話になりました」

 

「おう!なかなか面白かったぞ!」

 

ミルコさんに御礼の挨拶をする。

 

「仮免取ったらまた来いよ!インターンでまた鍛えてやるからな!」

 

「インターン?ヒーローにもインターン制度があるんですか?」

 

キャリア形成の一環として大学生とかが企業で就業体験を積み "社会へ出てやっていける自信"を得ようとする場合に活用できる制度の事を指すが、ヒーロー社会にもインターン制度が存在するようだ。

 

「ああ!絶対私のとこに来いよ!他へ行ったらとっ捕まえてやる!」

 

「それって誘拐になりません?……まあ、仮免取れたらその時は宜しく頼みます」

 

「おお!絶対だぞ!」

 

半ば強制という形でインターンの約束をさせられた俺はミルコさんと別れる。

 

仮免、インターン。

 

プロへの道標が少しずつ見えてきた俺は、夢を叶える為にこれからも力をつけていく事を誓うのであった。




光の聖剣の力は最高だ
仮面ライダー最光が使用する聖剣「光剛剣最光」の治癒能力で緑谷・轟の怪我を完治させた。飯田は自分への戒めとして治癒を拒否したが兄であるインゲニウムの怪我を治せる可能性があるかもしれないとライダーくんに言われる。

ライダーくん、インターン先が決まる
ミルコに気に入られたライダーくんはインターンに来て欲しいと言われ、半ば強制で承諾する事になった。

今後のピックアップガチャ

  • 仮面ライダーガッチャード
  • 仮面ライダーガヴ
  • 仮面ライダーゼッツ
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。