全ての仮面ライダーに変身したいと言ったけどガチャなんて聞いてないよ   作:けーやん

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第44話を投稿します。

実技試験の話は前中後編でまとめる予定です。
今回は前編です。


40スレ

勉強会から翌週、1学期の期末試験が始まった。

 

期末試験は3日間に渡る筆記試験と1回の演習試験に分かれており、まずは筆記試験を受けることになった。

 

顔色を変えずに問題を解く人もいれば、難問に頭を悩ませているのか暗い表情で解いていく人も居る。

 

そしてついに最後の科目の試験時間が終わると、試験官の相澤先生が終了の合図をする。

 

「全員手を止めろ!各列の最後列の者は答案用紙を集めて持って来い」

 

先生の指示通り、各列の最後列の生徒達が答案用紙を回収して行く。

 

「ありがとー!ヤオモモーーー!!」

 

「お陰で全部埋めたぜ!」

 

「勉強見て貰えなかったら危なかったかも」

 

「ありがとね」

 

芦戸さんを筆頭に八百万さんに勉強を教えて貰った人たちが彼女に対して各々感謝の言葉を送る。

 

「佳面くんありがとー!お陰で今回の筆記自信あるよ!」

 

「私もええ感じに出来たよー」

 

「ケロ、佳面ちゃんとベルトさんのお陰ね」

 

「助かった」

 

「感謝してるよ☆」

 

「いやいや、俺とベルトさんは教えただけ。それを身に付けられたのは皆の努力の結果だよ」

 

お礼を言いに来た葉隠さんたちに返答する。

 

他の生徒達も筆記が終わってホッとした様子だった。

 

こうして、3日間の筆記試験は終了したのであった。

 

 

◾️◾️◾️◾️

 

 

翌日、遂に実技試験の日がやってきた。

 

場所は実技試験会場中央広場。

 

コスチュームを着たA組の生徒達の前には、何故か雄英の教師陣が相対していた。

 

「あれ?先生たち多くない?」

 

「確かに」

 

「これだけの人数って事は……」

 

教師の人数に疑問を抱いていると、相澤先生が試験の説明を始める。

 

「それじゃあ実技試験を始めていく。この試験でも勿論、赤点はある。林間合宿に行きたければみっともないヘマはするなよ。諸君なら事前に情報を仕入れて何するか薄々分かってると思うが…」

 

「入試の時みたいなロボ無双でしょ!花火!カレー!肝試し!」

 

芦戸さんがテンション高めで叫ぶ。

 

その様子は合格を確信しているようだった。

 

だがしかし、その答えは彼女の期待を大きく裏切るものであった。

 

 

「残念!諸事情があって今回から内容を変更しちゃうのさ!」

 

 

相澤先生が首に巻いている捕縛布から声と共に校長が顔を出した。

 

「校長先生!?」

 

「試験内容の変更というのは…?」

 

「これからは対人戦闘・活動を見据えた、より実戦に近い教えを重視するのさ!」

 

試験内容の変更を告げられ、驚きを隠せない生徒達。

 

芦戸さんに至ってはリアクションが取れないほど固まってしまっていた。

 

「マジかよ。佳面の予想当たっちまった」

 

「佳面オメー!口は災いの元って諺を知らねえのかよ!」

 

「キレないで峰田。あと俺はあくまで予想しただけだから」

 

そして校長先生が説明を続ける。

 

「というわけで諸君らはこれから2人1組でここにいる教師1人と戦闘を行って貰う!」

 

「「「ハァ!?」」」 

 

「先生…方と!?」

 

校長先生の言葉を聞いて驚きの声を上げる麗日さんだけでなく、他の生徒達も驚愕の色を露わにしていた。

 

突然プロヒーローである先生達と戦えと言われたのだ。

 

当然のリアクションである。

 

「なお、ペアの組と対戦する教師は既に決定済み。動きの傾向や成績、親密度、諸々を踏まえて独断で組ませてもらったから発表していくぞ……と、その前に佳面」

 

「何ですか?」

 

対戦カードを発表する直前、相澤先生は俺の方を見る。

 

「お前は特別ルールだ。試験を2回受けて貰う」

 

「え?」

 

 

「「「ええええええ!!?」」」

 

 

相澤先生から告げられた言葉に俺を含むA組全員が驚愕する。

 

「お前の評価についてだが2回の試験のどちらか、若しくは2回ともクリアした場合は合格とするが、クリアしても内容次第では不合格にする」

 

「ちょっと待ってください!どうして佳面くんだけ2回受けさせるのですか!?」

 

「何か理由があるのですか!?」

 

「佳面だけ圧倒的に不利じゃないスか!」

 

飯田、八百万さん、切島が相澤先生を問い詰める。

 

他の生徒たちも納得いかない……と言うより、理解出来なかった。

 

「既に決まった事だ。お前たちが反論したところで無駄だ」

 

「無駄って!?」

 

「無茶苦茶じゃないですか!」

 

「……隠された陰謀か?」

 

皆が困惑している中、教師陣はこうなる事を予想してた様子でいた。

 

「相澤先生」

 

「何だ?」

 

俺は相澤先生に問う。

 

「俺が2回受ける事に、意味があるんですよね?」

 

「意味がなければ最初からこんな事言わないよ」

 

「…分かりました。やります」

 

「佳面くん!?」

 

「ケロ、良いの?」

 

「此処でジーッとしててもドーにもならないでしょ?なら、覚悟を決めてやるよ」

 

「だけど…」

 

「話は終わりだ。早速試験の対戦組み合わせを発表する」

 

「まずは轟と八百万がチームで、俺とだ」

 

「「!?」」

 

ニヤリと笑いながら相澤先生は轟と八百万の方を見る。

 

続けて他の対戦カードを発表していく。

 

「切島と佳面のチーム。相手はセメントスだ」

 

「宜しく切島」

 

「お、おう!」

 

俺の1回目の試験は切島とのペア、相手はセメントを操るセメントス先生。

 

そしてまた暫く発表していき、俺の2回目の対戦カードが発表された。

 

「緑谷と爆豪。それと佳面の3人」

 

「「!?」」

 

「で、相手は…」

 

相澤先生は言葉を言い切る前に、突然上空から巨体が降ってきた。

 

その巨体がゆっくりと立ち上がった。

 

その正体は、

 

 

「私が…する!」

 

 

「オール」

 

「マイトが!?」

 

「これは…ちょっとマズイかな」

 

「協力して勝ちに来いよ、御三方!」

 

No.1ヒーローが俺たちの前に立ちはだかった。

 

 

◾️◾️◾️◾️

 

 

「ヒーロー殺し《ステイン》と(ヴィラン)連合の繋がりによる(ヴィラン)たちの活性化の恐れ…か」

 

時は遡り、演習試験の数日前。

 

会議室で根津校長が手元の資料を見ながら呟く。

 

会議室には根津校長だけでなく、雄英のプロヒーロー教師陣が全員が集まっており、期末の演習試験について話し合いを行っていた。

 

「勿論、それを未然に防ぐ事が最善ですが、学校としては万全を期したい。これからの社会、現状以上に対敵戦闘が激化すると考えればロボとの戦闘訓練は実戦的ではない」

 

「そもそもロボを使った運用は『入学試験という場で人に危害を加えるのか』等のクレームを回避する為」

 

「無視しときゃ良いんだそんなもん。言いたいだけなんだから」

 

「そういう訳にもいかないでしょ」

 

世間体を面倒臭がる相澤にミッドナイトが嗜める。

 

「試験の変更理由は分かりましたが、生徒を2人1組にし、我々教師陣と戦わせるというのは……」

 

「ええ、少し酷だと思います」

 

「俺らがあっさり勝っちまったら点数もつけられないYO?」

 

変更される試験内容に13号とマイクは納得していない様子であった。

 

「勿論、その辺りを考慮して教師側にはハンデを付ける予定だ」

 

「校長、いかがでしょうか?」

 

「いかがも何も、僕は演習試験の内容変更に賛成してるよ。これ以上生徒達を危険に遭わせないために我々は何をすれば良いか。答えは簡単!生徒自身に強くなってもらうことさ」

 

「ですね」

 

「異論ありません」

 

根津校長の賛同によって演習試験の変更が決まった。

 

他の教師陣もそれに納得している様子だった。そして次に相澤が生徒のペアと対戦する教師の割り振りについて説明していく。

 

「では組の采配についての前に、佳面に関してですが…アイツには2回試験を受けさせようと思います」

 

「「「!?」」」

 

相澤の突然の発言に校長を除く全ての教師陣が驚いた。

 

「ちょっと、何で佳面くんだけ2回受けさせるのよ?」

 

「イレイザー、佳面Boyがお気に入りだからってそんな横暴は流石にナンセンスだろーYO」

 

「何か理由があるのか?」

 

ミッドナイト、マイク、ブラドが相澤を問い詰める。

 

「佳面はこれまでUSJ事件、ヒーロー殺し事件に大きく関わった経歴を持っています。この2つに関しては緑谷や飯田、轟にも言えますが佳面に関しては俺とエクトプラズムが手も足も出せなかった改造(ヴィラン)"脳無"を()()で撃退してます。つまり」

 

「今後、彼が連合に狙われる可能性があると?」

 

相澤の言いたい事に誰よりも察した根津校長が続きを口にする。

 

「はい。我々が生徒を守れば良いだけの事ですが、()()()()()()()()()()に越した事はありません。もしもの場合を考慮してアイツが仮免を取得した後にどう動けば良いのかを事前に学習させておく必要があります」

 

「確かに、彼が学生たちの中でも群を抜いていると言っても我々が守るべき生徒の1人」

 

「事が起きた後では意味が無いって事か」

 

「そう考えると、対策する必要があるのかもしれませんね」

 

相澤の意図を理解した他の教師陣も各々が納得する。

 

「2回受けさせるので、その分評価を考慮していくつもりです。宜しいですね、校長」

 

「うん、僕もその案に賛成だよ」

 

根津校長も承諾し、佳面の件は一先ず解決したので話を試験の対戦組み合わせの打ち合わせに移す。

 

「まずは轟。ひと通り申し分無いが、全体的に力押しのきらいがあります。そして、八百万は万能ですが咄嗟の判断力や応用力に欠ける。よって俺が2人の個性を消し、接近戦闘で弱みを突きます」

 

「「「異議なし!」」」

 

「次に緑谷と爆豪。それとこの2人に佳面を組ませますが……オールマイトさん、頼みます」

 

「!」

 

「この緑谷と爆豪に関しては能力や成績で組んではいません。ひとえに仲の悪さ。体育祭からの緑谷の急成長が爆豪の苛つきを助長している節があり、間違いなく試験中にトラブルが起きると予想されます。そこにフォロー役として佳面を組ませてチームバランスを整える形にします」

 

「何で緑谷くん・爆豪くんの2人に佳面くんを組ませるの?」

 

相澤の説明を聞いたミッドナイトが尋ねる。

 

「先程のフォロー役もそうですが、佳面には理不尽な相手への対応力を身に付けて貰うつもりです。その条件でこの中だとオールマイトしか務まらないと判断しました」

 

「そう言うことね」

 

相澤の答えを聞いたミッドナイトは得心がいったというような表情を浮かべる。

 

そして相澤はオールマイトの方を向きながら確認を取る。

 

「オールマイトさん、お願いして宜しいですか?」

 

「……ああ、了解した」

 

オールマイトは力強く頷きながらこれを了承した。




ライダーくん、実技を2回受ける事に
学校側はライダーくんの実技試験をどうするか議論し、結果2回受けさせる事になった。かなり無茶苦茶だが、ライダーくんは承諾する。

今後のピックアップガチャ

  • 仮面ライダーガッチャード
  • 仮面ライダーガヴ
  • 仮面ライダーゼッツ
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