全ての仮面ライダーに変身したいと言ったけどガチャなんて聞いてないよ 作:けーやん
当作品のお気に入り数がもう直ぐで3,000人に届く現状にビックリしてます。
これからもより多くの方に読んで頂けるよう頑張っていきます。
それと番外編の方も久し振りに投稿再開しましたので、本編と一緒に読んでいただけると幸いです。
今回変身する仮面ライダーのヒントは「蝙蝠」「笛」「鎖」です。
警備システムを無効化する為に管理室を目指す俺たちは、非常階段を駆け上がっていた。
各フロアが封鎖されている以上、最上階へ進める唯一の方法だからである。
「これで30階か」
「飯田、一旦止まろう。メリッサさんが遅れてる」
「分かった」
階数の表示を確認して、後ろから付いてくる皆の方へ振り向く。
先頭を走る俺と飯田の後に続く緑谷が最後尾に居るメリッサさんに声を掛ける。
「メリッサさん、最上階は?」
「ハッ……ハッ……200階よ」
苦しそうに肩を上下させながらメリッサさんが答える。
「まだそんなに昇るのかよ!」
「
ゲンナリする峰田に八百万さんが嗜める。
再び階段を駆け上がり、50階に到達した所で麗日さんが最後尾のメリッサさんへ振り返る。
「メリッサさん、うちの"個性"使おうか?」
俺たちはヒーロー科で普段から訓練を受けている為体力に余裕があるが、アカデミーで研究をメインにしているメリッサさんには最上階まではかなりハードである。
麗日さんの提案にメリッサさんは苦しそうに息を吐きながらも笑顔を見せる。
「ありがとう。でも大丈夫よ。その力はいざと言う時にとっておいて」
そう言い、メリッサさんはヒールを脱ぎ捨て、階段を昇る。
80階まで差し掛かった所で異変が起きる。
「不味い、シャッターが!」
階段の途中でシャッターが降りて来てしまい、塞がれてしまう。
「どうする、壊すか?」
轟がそう言うと、後ろから付いて来たメリッサさんが言った。
「ダメよ。そんな事したら警備システムが反応して
皆がシャッターを見上げていると、既にヘロヘロになっていた峰田が反対側にあるドアに気付く。
「なら、こっちから行けば良いんじゃねーの?」
それはフロアに繋がっている非常ドアであった。
峰田がドアを開ける為のハンドルに手を掛ける。
「ッ!峰田!」
「ダメッ!」
俺たちが慌てて止めようとするも、峰田はハンドルを引いてしまっていた。
◾️◾️◾️◾️
【管制室】
「ん?」
管制室に警報が鳴り、立っていた男がコントロールパネルを操作する眼鏡を掛けた仲間に近づく。
「何だ?」
「80階の扉が開いた?」
「お前、各フロアのスキャニングをミスりやがったな!」
男が眼鏡の仲間を責める。
眼鏡の仲間は舌打ちしながらパネルを操作する。
するとモニターに80階付近の監視カメラの映像が映し出される。
映像には来太たちが映っていた。
「ボス、80階にガキたちが数名居ました」
男は通信機を使ってボスのウォルフラムに報告すると、ウォルフラムは冷静に指示を出す。
『なら80階の隔壁を全て起動しろ。ガキ共を逃すな』
「了解」
『それと、"ドーベル"を80階へ向かわせろ。奴の"個性"なら直ぐにガキ共を見つけられるだろう』
「分かりました」
男はウォルフラムとの通信を切り、次にドーベルに繋げる。
『此方、ドーベル』
通信越しに聞こえた声に感情は無く、まるで機械の様だった。
「仕事だ。80階へ行き、ガキ共を始末しろ」
『全員か?』
「ああ、1人残らずだ」
『……了解』
ドーベルはそう言って通信を切る。
「……せいぜい我々の為に働け、犬っころ」
◾️◾️◾️◾️
非常ドアが開いた事で
「他に上へ行く方法は?」
轟が走りながらメリッサさんに問う。
「反対側に同じ構造の非常階段があるわ」
「急ぐぞ!」
飯田が速度を上げようとした直後、行く手の通路の隔壁が奥から次々に閉じ始めた。
「ヤベェ、シャッターが!」
「後ろもですわ!」
切島と八百万さんが驚く。
明らかに俺たちを閉じ込めようとしている。
完全にシャッターが閉じる前に、俺は轟と飯田に指示を送る。
「轟は氷結でシャッターを!飯田はその間に扉を壊すんだ!」
「ああ!」
「任せろ!」
轟は氷結で閉じようとする隔壁を止め、飯田が隙間から飛び出して回り込みジャンプをしながら強力な蹴りで扉を破壊する。
「このまま突っ切ろう」
急いで扉の中へ足を踏み入れる。
「此処は……」
辺り一面が植物で埋め尽くされており、高い空間一杯に様々な種類が育っていた。
「植物プラントよ。個性の影響を受けた植物を研究する───」
「待って!」
突然耳郎さんが前へ飛び出し、エレベーターの方向へ目を向ける。
「あれ見て!エレベーターが上がって来てる」
エレベーターの階数を示す表示がどんどん80階に近付いていた。
「
恐れ慄く峰田の横で緑谷が叫ぶ。
「隠れてやり過ごそう!」
茂みの中に身を隠し、エレベーターを見る切島が小声で言う。
「なあ、あれで最上階まで行けねーのか?」
「無理よ。あのエレベーターは認証が無いと操作出来ないし、頑丈な造りだから壊す事も出来ない」
「使わせろよ、文明の利器」
メリッサの言葉に峰田が悔しそうに震えたその時、エレベーターの動きが止まり、扉が開いた。
左右に開いた扉から現れたのはノッポと小柄の男が2人に、その後ろには帽子を深々と被りボロボロの赤いスカーフで口元を隠した2mはある長身の男だった。
3人の男の姿に、緑谷が緊張した様にハッと小声で叫ぶ。
「ッ!!前に居る2人、会場に居た
「どうやらガキ共はこの階に居るらしい」
小柄な男が冷静に言い、ノッポの男はイライラしていた。
「面倒な所に入りやがって」
近付いてくる
「こっちに来る」
「静かに……」
飯田が強張った表情で注意する。
全員が緊張で身動き1つ出来ない中で、
「おい、ドーベル。ガキ共は何処に居やがる」
小柄な男が後ろにいる帽子の男に問うと、帽子の男は口元のスカーフを晒し、犬の様な鼻をスンッと動かす。
「……男が6人……女が5人。茂みに隠れている」
ドーベルと呼ばれる男に、此方の居場所をアッサリとバラされる。
「嘘だろ!」
「犬の個性!ハウンドドッグ先生と同じ!」
皆の表情が絶望に染まる。
「(……仕方ない)轟、巨大な氷壁を!」
「ッ!ああ!」
俺の声に轟はハッとしながらも足元から巨大な氷壁を作り出し、
「俺が此処に残ってアイツらを足止めする。その隙に皆は上へ昇って」
「佳面くん!?」
「無茶だろ!幾らお前でも3人相手は無謀だって!」
俺の言葉に緑谷と峰田が驚く。
他の皆も同様である。
「来太くん、私も残るよ」
「駄目です。波動先輩は最後までメリッサさんと一緒に居て下さい。合法で闘えるのは先輩だけですから」
一緒に残ろうとする波動先輩に、俺は一蹴する。
「だけど、それじゃあ佳面くんが───」
まだ食い下がる緑谷に俺は叫ぶ。
「目的を忘れるな!此処で全員捕まったら皆を救けられないだろ!」
今度こそ皆が黙る。
すると、氷壁が振動で揺れた事に気付き、もう一度叫ぶ。
「目的優先、行け!」
すると緑谷たちの足元に氷結が広がり、そのまま氷柱が上へと緑谷たちを持ち上げる。
その正体は、轟が右手を地面に押し付けていたからだ。
「轟……」
「足止めは1人より2人の方が良いだろ?それに、皆を上へ行かせるなら俺の氷結が手っ取り早い」
自ら殿を志願する轟の表情には、"何言われようとも残る"と言う意志があった。
「頑固だよ、君は」
苦笑する俺に、轟も少し笑う。
「お前に言われたくねぇよ」
「佳面くん!轟くん!」
氷柱の上で緑谷が叫ぶ。
「行って。こっちは大丈夫だから」
「此処を片付いたら、直ぐに追いつける」
「ッ!うん!」
俺と轟の言葉に緑谷も覚悟を決めて頷く。
───と、その時。
「逃さん」
突如帽子の男が手足の爪を食い込ませて氷柱を駆け上り、緑谷たちに迫る。
「1人登って来た!」
「来るんじゃねー!」
耳郎さんと峰田が焦らながら叫ぶ。
帽子の男が緑谷たちに辿り着く前に、俺は相棒の名を叫ぶ。
「───キバット!」
「よっしゃー!漸くオレ様の出番だぜ!」
突然現れたキバットが帽子の男を妨害する。
「落ちろ、犬っころ!」
「グッ!」
キバットの蹴りに帽子の男が地面に落下する。
「おいおい、来太!オレ様を呼ぶの遅過ぎだろ!」
「ごめんって。けど、キバットたち目立つから中々呼べなかったんだよ」
キバットが俺の隣に飛びながら愚痴を飛ばす。
轟がキバットを見て、俺に問う。
「佳面、何だこの蝙蝠」
「おい紅白饅頭!オレ様を蝙蝠と一緒にするんじゃねー!オレ様は気高いキバット族の末裔、キバットバットIII世だ!」
「キバット、今は自己紹介は後で。それより、タツロットは?」
「タッちゃんはモジャ男たちのお供に行ってるぜ!」
タツロットが何処に居るのか確認して、俺はひとまず安堵する。
上ではプラントの最上部にある細い通路まで氷柱が届いた事で、緑谷たちが飛び移っていた。
「緑谷たちは上へ行かせた。俺たちは───」
「
確認した俺と轟は目の前の
「雄英にバレたら、始末書じゃ済まないかもね」
「かもな。けど、そんなの後回しで良いだろ」
「だね」
少し冗談混じりな会話をしていると氷壁に拳大の穴が次々と空き、
「調子に乗るなよ、ガキ共がァァァァ!!」
小柄の男の体が大きくなり毛が覆われる。
「貴様たち、目的は最上階の管制室か?」
「さあ、どうだろうね」
ノッポの男が問うも俺は知らん振りをする。
帽子の男は被っていた帽子が取れ、犬の耳が生えた頭を露わにする。
「どうでも良い……命令は全員の始末だ……。お前たちの次は他の奴らだ」
ゴリッと拳を鳴らし、大きく開く口から鋭い牙が見せる。
「簡単に勝てると思うな」
轟は右手に冷気を出す。
そして、俺も戦闘態勢に入る。
「キバット!」
「よっしゃー!キバって行くぜ!」
俺は右手でキバットを掴む。
「ガブッ!」
口を開いたキバットを左手に噛ませる。
噛まれた左手に黒い血管模様が浮かび、体内に【アクティブフォース】というエネルギーを注入する事で俺の魔皇力が活性化する。
同時に俺の顔にステンドグラスの様な模様が頬まで広がり、腰に鎖が巻き付き、赤いバックル【キバックル】を形成する。
「変身」
笛の様な待機音が響く中、俺はキバットを止まり木【パワールースト】に掴ませ、中央の【マジックサークル】に固定させる。
バックルを中心に波紋が広がり、俺の身体をガラスの膜が包み込む。
そして膜が弾け飛び、その奥の姿が現れる。
蝙蝠を模した仮面【キバ・ペルソナ】。
幾重にも枝分かれした【ブラッドベッセル】を通じ、全身に力を送る魔皇力が最も蓄積される為に真紅に染まる【ブラッディラング】。
両肩に力を抑え込む拘束具【プテラ・プレート】、右脚の【ヘルズゲート】に
ファンガイアの王が装着するために作られた【キバの鎧】に
「変わった個性だな……。貴様ら唯のガキでは無いな?何者だ」
ノッポの男の問いに俺と轟が身構えながら答える。
「答える義理は無いよ」
「名乗る程の者じゃねぇ」
仮面ライダー紹介
仮面ライダーキバ
レア度【SR】
出典『仮面ライダーキバ』
ライダーくん&轟vs
緑谷たちを最上階へ行かせる為に自ら殿となったライダーくんと轟。相手は
オリジナルキャラ紹介
ドーベル
身長:200cm
好きなもの:肉
個性:【犬】《異形型》
犬っぽい事を犬以上に出来る。
イヌ科の動物特有の細長い四肢を持ち、戦闘時に鋭い牙と爪が生える。
犬以上の嗅覚・聴覚・動体視力を持ち合わせており、それらの能力を駆使した白兵戦が得意。
また、直観力に優れている為、嘘や感情を読み取れる。
人物紹介
ウォルフラムが雇った傭兵。1度契約した依頼は必ず遂行する事をポリシーにしており、依頼がどんな非人道的な内容でも決して依頼人を裏切らない。
今後のピックアップガチャ
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仮面ライダーガッチャード
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仮面ライダーガヴ
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仮面ライダーゼッツ