全ての仮面ライダーに変身したいと言ったけどガチャなんて聞いてないよ   作:けーやん

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第56話を投稿します。

今回はライダーくん&轟vs(ヴィラン)3人組です。

番外編も同時投稿してますので宜しければそちらも読んで頂けると幸いです。


52スレ

【緑谷視点】

 

「急ごう!佳面くんと轟くんが(ヴィラン)を足止めしている間に、何としても最上階に辿り着くんだ!」

 

先頭を走る飯田くんが僕たちに叫ぶ。

 

「けどよ、あの2人でも(ヴィラン)3人相手はキツくねえか!」

 

「確かに……。もし増援が来たりしたら」

 

後ろを走る峰田くんと耳郎さんが不安そうに言う。

 

「んな弱音吐いてんじゃねえよ!漢ならダチを信じないでどーすんだ!」

 

そんな2人を切島くんが叫ぶ。

 

「ウチ、女だし」

 

「私も佳面さんと轟さんが心配です。……しかし、あの2人ならきっと合流してくれると信じてますわ」

 

「私も!今は警備システムをどうにかしないと!」

 

八百万さんと麗日さんは佳面くんたちを信じて新たに決意する。

 

「そうだよ。来太くんは負けない。必ず来てくれるよ!」

 

波動先輩が笑って言う。

 

「そうですよ!来太さんがあんな(ヴィラン)にヤられる訳ありません!キバットさんもついてますし、今は信じて最上階へ進みましょう!」

 

 

「「「………って、誰!?」」」

 

 

波動先輩の上で自信満々に言う小さな金色の竜(?)の存在に、僕たちは驚く。

 

「おっと失礼、自己紹介がまだでしたね!私はタツロット!来太さんの頼れる(しもべ)の様なものです!以後お見知り置きを!」

 

「佳面くんの僕?もしかして常闇くんの黒影(ダークシャドウ)と同じ自我を持つタイプなのか?いや、佳面くんの個性は変身系だし。でも佳面くんは色んなアイテムで変身するからそれと関係があるのか……?」

 

「デクくん、今は分析よりも最上階を目指さないと!」

 

「す、すいません!」

 

タツロットを名乗る小竜と佳面くんの個性の関係性について考えている所をメリッサさんの声でハッとする。

 

今は一刻も早く最上階へ辿り着き、警備システムを止める事に集中する。

 

(佳面くん、轟くん。無事でいて!)

 

 

◾️◾️◾️◾️

 

 

「潰れろォォォーー!!」

 

獣の(ヴィラン)が俺と轟目掛けて突進をするが、左右に飛んで回避する。

 

「コイツと犬の方は俺がやる!轟はもう1人を!」

 

「ああ!」

 

枠割を分担し、俺と轟はそれぞれ(ヴィラン)の対処に移る。

 

「1人で突っ込むとは無謀だな」

 

犬の(ヴィラン)のドーベルが鋭い爪を振り下ろす。

 

「フッ!ハァッ!」

 

左手でガードし、脇腹へ拳を振るうが寸前で避けられる。

 

「オラァァァ!」

 

「フッ!」

 

真横から獣(ヴィラン)が巨大な拳で薙ぎ払うもジャンプして回避し、反撃の空中回し蹴りを決める。

 

「グゥッ!このォォォーー!!」

 

蹴りを受けるも獣(ヴィラン)は透かさず又も拳で攻撃をする。

 

「今度は逃さん」

 

背後からドーベルの手刀で挟み撃ちにされる。

 

「フンッ」

 

直前で紅き王冠【クラウンソナー】による特殊な超音波によるエコーロケーションで察知し、身体をズラして回避すると(ヴィラン)の攻撃が互いに当たる。

 

「おい!何処見て攻撃してやがる!」

 

「お前が此方に合わせないからだ」

 

「何だと!」

 

互いに後方へ吹き飛び、ドーベルの言葉に獣(ヴィラン)は激昂する。

 

「やれやれ、彼方さん連携する気ねえみたいだな」

 

「ああ。これなら何とかなるかな。轟は……」

 

少し離れた所で、轟がノッポ(ヴィラン)と闘っていた。

 

空間に次々と空いていく不気味な穴を足元を氷結させて回避しながら、(ヴィラン)目掛けて氷結を出す。

 

しかし、(ヴィラン)も高速で走りながら襲って来る氷結を腕を振り回して丸く削り、削った氷を轟へ投げつける。

 

「来太。奴は空間に穴を空けたんじゃねえ、抉ってやがる」

 

「そうか、手を振る事で空間を抉り取る。それが奴の個性か(まるで虹村億泰の幽波紋(ザ・ハンド)みたいだな)」

 

ノッポ(ヴィラン)の個性が判明したところで、俺は目の前の(ヴィラン)2人を再度警戒する。

 

「来太、どうする?()()()()()()()()?」

 

「うん。でもガルルだと犬(ヴィラン)に有利は取れるけど、もう1人には力で負けるかもしれない。……なら」

 

「圧倒的な力と、どんな攻撃にもビクともしない硬さが必要って事だな!ならアイツの出番だ!」

 

キバットと作戦を決めた俺は、【キバットベルト】の左側に装着されるフエッスルのホルダー【フエッスロット】から紫色の【ドッガフエッスル】を取り出し、キバットの口へ咥えさせる。

 

 

「ドッガハンマー!」

 

 

キバットが【ドッガフエッスル】を吹くと、重低音のメロディーが鳴り響く。

 

すると、何も無い空間から紫色の彫刻が光に包まれながら出現し、巨大な魔鉄槌【ドッガハンマー】へと変形する。

 

俺がドッガハンマーのグリップ部分【サンダーグリップ】を掴むと、伸びるように肩の【カテナ・プレート】ごと両腕と胸部の【ブラッディラング】が(カテナ)で包まれる。

 

(カテナ)が弾け飛ぶと、紅く染まっていた両手が紫色の【サンダーフィンガー】に変わり、腕には魔皇石が埋め込まれた金属装甲【ライトニングシールド】が装着され、肩はショルダーアーマーの【ハンマーショルダー】に変化し、胸部には【アイアンラング】が下部装甲に纏う。

 

キバットの視覚器官【キバットスコープ】が赤色から紫色へ点滅と共に変化し、巨大な視覚増幅装置【オムニレンズ】がドッガのエレメントに影響されて黄色から紫色へと変わる。

 

フランケン族のドッガの力を宿した形態【仮面ライダーキバ ドッガフォーム】にフォームチェンジする。

 

「ウゥゥッ…」

 

意識がドッガに引っ張られている為、言動や性格がフランケン族に近い状態になっており、低い呻き声を発してドッガハンマーを引き摺りながら(ヴィラン)に近づく。

 

「姿を変えた?」

 

「それがどうした!」

 

ドーベルが俺の変貌に警戒しているのを無視して、獣(ヴィラン)が突進する。

 

「ウオオオオオオオ!!」

 

「ヌンッ」

 

巨大な拳を振り下ろすも、俺は左手だけで受け止める。

 

「何だと!?」

 

(ヴィラン)が自分の攻撃を受け止められた事に驚く。

 

俺は受け止めた獣(ヴィラン)の拳を力一杯握り締める。

 

 

メシメシッ!

 

 

「グアァァァァァァッ!?」

 

途轍も無い握力で握り締められた事で骨が軋み、獣(ヴィラン)を激痛が襲う。

 

「ヌンッ!」

 

俺は拳を離し、隙が生じた所をドッガハンマーで攻撃する。

 

直撃した獣(ヴィラン)は大きく後方へ吹き飛ばされ、地面に転がる。

 

「パワーが増している様だが、その分スピードが落ちているぞ!」

 

ドーベルが懐に飛び込み、胸部装甲を貫く勢いで手刀を振り翳す。

 

 

バキンッ!

 

 

しかし、ドッガの拳が変質して出来た【ルシファーメタル】の胸部装甲は下部装甲との二重の守りとなり、絶対無敵の強度を誇る【アイアンラング】によってドーベルの鋭い爪は根本から折れる。

 

「フゥンッ!」

 

「ゴフッ!」

 

筋肉が通常の10倍に強化された【グレートアーム】を活かし、パンチ力15tの【サンダーフィンガー】でドーベルを殴り飛ばす。

 

吹き飛んだドーベルは獣(ヴィラン)の近くに転がり、身体をフラフラさせながら何とか起きあがろうとしていた。

 

「決めるぜ、来太!」

 

キバットの言葉に応じて、俺は【サンダーグリップ】をキバットに噛ませる。

 

 

「ドッガバイト!」

 

 

魔皇力を注入した事で、周囲に赤い霧が立ち昇り、紫色の雷が発生する。

 

ドッガハンマーから発生した雷のエネルギーを【アイアンラング】に送り込んで増幅し、ドッガハンマーに送り返す。

 

ドッガハンマーの基部である【アイアンベース】に備わったレバーを引くと、拳が開き中央にキバフォームの右脚にあるものに匹敵するほどの巨大な魔皇石【真実の石】で造られた巨大な目【トゥルーアイ】が開く。

 

増幅されたドッガフォームの強烈な魔皇力を【トゥルーアイ】から直接放出し、(ヴィラン)2人がそれを浴びる。

 

「グッ、な、何だ!?」

 

「動かん!?」

 

魔皇力を浴びた(ヴィラン)2人は身体機能が麻痺してしまい、動くことが出来なくなる。

 

「フンッ!」

 

閉じたドッガハンマーを振り回し、巨大な拳状の分身体が出現してドッガハンマーと連動して周囲を巻き込みながら振り回す。

 

「フンヌッ!」

 

必殺技【ドッガ・サンダースラップ】が(ヴィラン)2人を叩き潰し、地面に巨大なキバの紋章を刻む。

 

直撃を受けた(ヴィラン)2人はボロボロになって地面に倒れていた。

 

「よくも!」

 

此方に素早くやって来た轟と闘っていたノッポ(ヴィラン)が、仲間の仇とばかりに俺を目掛けて腕を振り翳そうとした。

 

俺ごと空間を抉り取るつもりだ。

 

「佳面!」

 

遅れて轟が叫ぶ。

 

「フンッ!」

 

俺は回避が間に合わないと判断し、ドッガハンマーをノッポ(ヴィラン)目掛けて投げつける。

 

「ガハッ!?」

 

投げつけたドッガハンマーが腹部に深々と突き刺さったノッポ(ヴィラン)は吹き飛ぶ。

 

「今だ、紅白饅頭!」

 

キバットの言葉に轟はハッとし、左手から炎を放つ。

 

「グアァァァァァァ!」

 

炎が直撃したノッポ(ヴィラン)は叫び、全身を焦がされ地面へ倒れた。

 

すぐさま轟は氷結し、(ヴィラン)たちを氷で拘束する。

 

「無事みてえだな」

 

「ウゥッ」

 

轟に向かって呻きながら頷く。

 

「?佳面、何か雰囲気変わったか?」

 

「あ〜、悪いな紅白饅頭。今の来太は言葉話せねえんだ。意思疎通は出来るけどよ」

 

「そうなのか。……あと俺の名前は紅白饅頭じゃねえ、轟だ」

 

「おっと、悪かったな。改めて宜しくな轟」

 

「ああ。それより、緑谷たちを追うぞ」

 

「ウゥッ!」

 

俺は頷き、駆け出す轟に付いて行こうとしたその時、前から機械音がした。

 

音の方を見上げると、プラントの壁から押し出される様に降りて来たのは、約30体程の警備ロボットだった。

 

警備ロボットは俺たちを(ヴィラン)だと認識したのか、ジリジリと近づいて来る。

 

「奴ら、本気になった様だな」

 

「だな。タッちゃんとモジャ男たちに合流するのはコイツらをどうにかしてからだな!行くぜ、来太!こういう時はアイツだ!」

 

「ウゥッ!」

 

俺は左側の【フエッスロット】から今度は緑色のフエッスルを取り出し、キバットに咥えさせる。

 

 

「バッシャーマグナム!」

 

 

キバットが【バッシャーフエッスル】を吹くと、ラッパ調のメロディーが鳴り響く。

 

すると、何も無い空間から今度は緑色の彫刻が光に包まれながら出現し、それを右手で掴む。

 

掴んだ彫刻は魔海銃【バッシャーマグナム】に変形し、両腕と胸装甲に(カテナ)に包まれる。

 

(カテナ)が弾け飛ぶと、右手が緑色の【マリンフィンガー】へと変わり、緑色の魔皇石が埋め込まれ、装甲板【バッシャースケイル】で覆われた右腕【スケイルアーム】と【アーマーフィン】に変化する。

 

胸部装甲もバッシャーの強靱な硬度をもつ鱗が変質した【スケイルラング】となり、キバットの視覚器官【キバットスコープ】が紫色から緑色へ点滅と共に変化し、巨大な視覚増幅装置【オムニレンズ】がバッシャーのエレメントに影響されて紫色から緑色へと変わる。

 

ドッガフォームから半魚人であるマーマン族のバッシャーの力を宿した形態【仮面ライダーキバ バッシャーフォーム】へフォームチェンジする。

 

「また姿を変えたのか……一体どれだけ変えられるんだ?」

 

「フフフッ、俺たちはあと5回の変身が可能なのだよ」

 

「マジか」

 

キバットが何処ぞの宇宙の帝王みたいな台詞を轟に言う。

 

「ハッ!」

 

俺はそんな2人を他所に警備ロボットに向けてバッシャーマグナムの引き金を弾く。

 

【アクアインテーク】によって大気中の水素酸素が強制吸収され、【アクアバレル】で水の成分を蓄積し、銃口【アクアマズル】から【アクアバレット】と呼ばれる水の弾丸を放つ。

 

秒速700mで打ち出されたアクアバレットは警備ロボットの装甲に次々と風穴を空ける。

 

「おっと、お話はまた後にしようぜ。今はこのルンバ擬きのお片付けだ!」

 

「ああ!」

 

轟も氷結で警備ロボットを拘束し始める。

 

俺と轟の連携により、ものの3分で警備ロボットを制圧した俺たちは急いで緑谷たちと合流すべく上のフロアを目指す。

 

 

◾️◾️◾️◾️

 

 

「……任務は必ず遂行する」

 

氷で拘束された筈のドーベルが意識を回復し、グルルルと呻いた。




ライダーくん&轟vs(ヴィラン)3人組
キバの能力を駆使して獣(ヴィラン)と犬(ヴィラン)を撃退したライダーくん。轟もライダーくんのアシストもあり、ノッポ(ヴィラン)に炎を放ち勝利する。

傭兵ドーベル、ただではやられない
拘束されたドーベルは任務遂行の為に再び動き出そうとしていた。果たして結末はどうなるのか……。

今後のピックアップガチャ

  • 仮面ライダーガッチャード
  • 仮面ライダーガヴ
  • 仮面ライダーゼッツ
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