全ての仮面ライダーに変身したいと言ったけどガチャなんて聞いてないよ 作:けーやん
送ってくれた皆様、誠にありがとうございました!!
正直、評価が落ちるに度に凹んで「何処が駄目なんだろう」とか「小説書くの辞めようかな」とか思っていましたが、応援されている以上、完結を目指してこれからも投稿を続けていきたいと思います。
気を取り直して、第66話を投稿します。
林間合宿3日目、ライダーくんの特訓回です。
今回、登場するライダーのヒントは「ガイアメモリ」「2色」「探偵」です。
林間合宿も3日目に入り、引き続き強化訓練が始まる中、俺は半径100mのドームの中心に立っていた。
『それじゃあ、来太くん。準備は良いかな?』
耳に嵌めたインカム越しにピクシーボブさんが確認を取る。
「はい、お願いします」
俺は【ダブルドライバー】を実体化させ、腰に装着する。
そして、右手に持った【ジョーカーメモリ】を起動する。
『ジョーカー!』
メモリから起動音声が鳴り、構える。
「変身ッ!」
すると、バックル部分の右側のスロットに【サイクロンメモリ】が転送される。
左手で【サイクロンメモリ】を押し込み、左側のスロットに【ジョーカーメモリ】をセットする。
待機音が鳴り響く中で、交差した両手でスロットを展開する。
『
バックル部分がアルファベットの『W』に展開されると、専用の待機音と共に俺の顔に複雑な涙ラインが浮かび上がり、俺の周りにエネルギーの風が舞う。
そして、そのエネルギーは俺の肉体を変化させる。
俺の右半身【ソウルサイド】は緑色、左半身【ボディサイド】は黒色に、中央には銀色の帯【セントラルパーテーション】で綺麗に分かれる。
頭部には『W』のアンテナ【ダブルフィーラー】が備わり、目は赤い複眼【ホークファインダー】で統一される。
緑色の右半身【ソウルサイド】の首後ろには、姿勢制御の役割を果たすマフラー状の羽根【ウィンディスタビライザー】が巻き上がる風で靡く。
本来は2人で変身する特殊な仮面ライダー、【仮面ライダーW サイクロンジョーカー】に単独で変身完了する。
『それじゃあ、行くわよ!無限土魔獣を相手に何処までやれるかしら!!』
ピクシーボブさんの声と同時に、地面から初日の時に交戦した土魔獣が大量に出現する。
「「「グォォォォォ!!!」」」
吠えると同時に土魔獣たちが一斉に襲い掛かる。
「フッ」
俺はダッシュで接近し、最前に居る土魔獣の顔目掛けて風の纏った右脚で飛び蹴りする。
直撃した土魔獣は粉々となり、風に混ざって霧散する。
続いて迫り来る魔獣の攻撃を空中側転で回避し、距離を取った所で右手でフィンガースナップする。
すると、緑色の竜巻が発生して前方の魔獣たちを呑み込む。
竜巻に呑まれた魔獣たちは舞い上がりながら塵となり霧散する。
『やるねー!でも、どんどん行くよー!』
再び地面から土魔獣が増産され、今度は四足歩行の
【サイクロンジョーカー】では翼竜
『トリガー!』
そして【トリガーメモリ】をスロットにセットして、バックルを展開する。
『
専用音声と共に左側の【ボディサイド】が黒から青に変わり、【仮面ライダーW サイクロントリガー】にハーフチェンジする。
更に、【トリガーサイド】の左胸部である【トリガーラング】にマウントする専用武器【トリガーマグナム】を手に取り、銃口を翼竜
銃口から秒間240発の風のエネルギー弾が連射され、空中に居る翼竜
今度はスロットから【サイクロンメモリ】を抜き取り、【トリガーマグナム】の【マキシマムスロット】に装填し、可変型の銃身【グリップバレル】の前部を変形させる。
『サイクロン!マキシマムドライブ!』
音声と共に【トリガーマグナム】にエネルギーがチャージされる。
「トリガーエアロバスター!」
銃口の【マキシマムマズル】から【サイクロンメモリ】のエネルギーを2倍に増幅した必殺技【トリガーエアロバスター】が放たれ、連続発射された緑色の小型竜巻が地上の土魔獣を風圧で吹き飛ばす。
『ヤバッ!マジで圧倒的じゃないの!!けどまだまだ序の口だからね!!』
再び大量の土魔獣が出現する。
「本当に無限に湧いてくるな」
『ルナ!』
今度は【ルナメモリ】を起動させスロットにセットし、バックルを展開する。
『
【ソウルサイド】の【サイクロンサイド】が黄色の【ルナサイド】に変わり、【仮面ライダーW ルナトリガー】にハーフチェンジする。
引き金を弾き銃口から黄色のエネルギー弾が数発放たれると、ビームバレットが弾道を大きく変え、本来なら不可能な方向より土魔獣たちに炸裂する。
そんな中、俺は不安と焦りで訓練に集中しきれなかった。
(こうしている間にも、
どうすれば良いのか悩みながら、俺は目の前の土魔獣たちに挑み続ける。
◾️◾️◾️◾️
【相澤視点】
「ヤバいって、イレイザー!やっぱこの子凄すぎ!!」
デバイス越しで土魔獣を次々と撃退する佳面に、ピクシーボブは興奮する。
佳面は又もや見た事のない姿に変身し、USBメモリに似たアイテムを状況に応じて組み合わせを替えながら闘う様は、確かに学生の域を超えている。
甘く見積もっても、最前線で活躍するトップクラスのプロヒーローと遜色無く動けているだろう。
……だが、
(昨日の自主練で疲労が溜まっているのか、何か考え事をしてるのか、どちらにしてもいつもより僅かだがリズムがズレている……。普段ならもう少し速かった筈だ)
初見で佳面の闘いを見る奴からすれば、十分過ぎる程の闘い方をしているが、俺たち雄英側から見れば何処か違和感を感じられる。
「一体どうした……?」
「ん?何か言った?」
「……いえ、何でもありません。おい、補習組。動きが止まってるぞ!」
「す、すみません!」
「ちょっと眠くて……」
振り向いて聞いてくるピクシーボブに、俺はそう答えて止まっている補習組に注意する。
佳面の様子は気になるが、1人の生徒に付きっきりになる訳にも行かない。
そう考えながら、俺は他の生徒たちの特訓を見る。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
1:プリキュア世界の円卓の騎士(1人)
ライダーくん、いつもより動けてないですね。
2:サクラギ研究所のリサーチフェロー
そうですね。
3:杜王町の幽波紋使い
>>2
やはり、
それと、内通者の事も。
4:太刀川隊の狙撃手
いきなりあんな事言われたら気になっても仕方ないですけど……
5:虚刀流のグラップラー
それに、暗黒剣で未来を予知したみたいですし。
未来を変える為にどうすれば良いのか考えてるかもしれないな。
6:メイドラゴン(幼女+ロリ巨乳)の主
それで、どうするの呪術ニキ。
7:空座町の無下限呪術師
>>6
ん?
何が?
8:メイドラゴン(幼女+ロリ巨乳)の主
"何が?"っじゃなくて、ライダーくんの事だよ。
9:海賊系美食屋
流石に今回はライダーくんに手を貸した方が良くないか?
10:サクラギ研究所のリサーチフェロー
>>9
明らかにライダーくん、1人で襲撃を止めようと考えてるみたいですけど。
11:空座町の無下限呪術師
僕たちからは何もしなくて良いんじゃない?
12:メイドラゴン(幼女+ロリ巨乳)の主
>>11
ちょっと!
13:鬼滅ごっこをやってる忍者
>>11
それで良いんですか?
14:サクラギ研究所のリサーチフェロー
流石に今回は手を貸した方が良いと思いますけど。
15:空座町の無下限呪術師
ライダーくんが僕たちに応援を要請するなら直ぐにでも動くけど、本人から頼まれていないのに手を貸す訳にはいかないでしょ?
16:虚刀流のグラップラー
>>15
そうかもしれないけどよ……
17:プリキュア世界の円卓の騎士(1人)
それじゃあ、ライダーくんから頼まない限り俺たちは動かない方が良いって事ですか?
18:鬼滅ごっこをやってる忍者
呪術ニキの言いたい事は解りますが。
19:杜王町の幽波紋使い
ライダーくんの居る世界の問題は極力ライダーくん自身で判断して対応させるべきだろうな。
下手に俺たちが出しゃばって世界にどんな影響を与えるか不透明だし。
20:空座町の無下限呪術師
そうそう。
ライダーくんが僕たちに"手を貸して欲しい"って言わない限り、僕たち自身もあまり干渉しないべきだよ。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
『
【仮面ライダーW ヒートメタル】にハーフチェンジした俺は、【メタルサイド】の背部にマウントする専用武器【メタルシャフト】を手に取る。
両端の【ストライクバー】が伸びたと同時に左側のスロットから【メタルメモリ】を抜き取り、【メタルシャフト】のマキシマムスロットにセットする。
『メタル!マキシマムドライブ!』
【メタルシャフト】の先端部の【エンドハンマー】が【ヒートメモリ】の属性である高熱火炎を纏う。
「メタルブランディング!」
【メタルシャフト】の【エンドハンマー】から噴射した熱による推進力を乗せ、突進しながら巨大土魔獣に打撃を叩き込む。
必殺技は巨大土魔獣を粉砕し、地面に大きな亀裂を作る。
『OK!午前の訓練は此処まで!!昼休憩を挟んで続きをやるよ!』
「分かりました」
ピクシーボブさんがそう言うと、残り少なくなった土魔獣たちが崩れ、元の土塊へと戻る。
それを確認し、俺はバックル部分を上げてセットされたメモリを抜き取る。
変身解除すると、ドームの端に出口が現れたので外へ出る。
他の生徒たちが訓練している場所へ行くと、皆が配給の弁当を受け取って各々食べ始めていた。
「お、佳面だ」
「よっ、そっちの訓練どんな感じだ?」
瀬呂と切島が弁当を食べながら聞いてくる。
「うん、今のところ順調かな。2人はどう?」
「俺は昨日と同じで尾白や鉄哲とバトってたぜ!」
「俺なんて延々にテープを出しっぱなしよ。喉が乾くわ昨夜の補習で眠いわでヘロヘロだぜ」
「お疲れ様、お互いに午後に向けて体を休めておかないとね」
「だな!」
「またな!」
2人と軽く話した俺は弁当を受け取り、皆と少し離れた所に腰を掛ける。
夏真っ盛りで今日も太陽が照ら付き、気温もピークになりつつある。
日陰の中に居るため多少はマシではあるが、日本の夏特有の湿気もあって額が汗ばむ。
タオルで汗を拭い、まだ弁当に手を付けないで
(暗黒剣の予知によると、襲撃して来るのは夜。少なくとも
すると、
「佳面、此処良いか?」
考え込んでいると突然声を掛けられたので見上げると、轟が弁当とペットボトルのお茶を持っていた。
「轟か……。うん、良いよ」
「悪い」
轟は隣に座り、弁当を食べ始める。
「どうだ?訓練」
「ん?うん、ピクシーボブさんが造った大量の土魔獣と戦闘してた。轟は?」
「"氷結"と"炎"をコントロールして風呂の温度を一定に保つ訓練をしてた。特に
「そっか……大変だね」
「それはお前もだろ?」
会話をしながら、俺はペットボトルのお茶を少し飲む。
先生側が気を遣ってくれたのか、お茶はある程度冷えていた。
ボーッとしていると、轟が口を開く。
「……何かあったか?」
「え?」
思わず轟を見ると、いつものポーカーフェイスではあったが、
「大丈夫だよ。何で?」
「今朝から……と言うか、
「そうかな……」
出来るだけ周りに諭されない様にしていたつもりだったが、轟には気付かれていた様だ。
「何ともないよ。ごめん、心配させて」
「何も無いなら良いけど……1人で抱え込めねぇなら少なくとも相澤先生くらいには話した方が良いぞ」
「うん……」
轟の言葉に少し頷く。
「……佳面」
「何?」
「お前が何を考えているのか解らねェけど、相談出来ない程……俺たちは頼りねェか?」
轟の言葉に、俺は僅かに表情が強張る。
そんな俺を
「合宿初日の【魔獣の森】の時も、お前のお陰で昼前に施設に辿り着く事が出来た。それだけ……俺たちとお前との間に力の差があるのは解ってる」
「けど、お前に感謝してると同時に……
「え?」
思わず声が出る。
「もっと力があったら……お前に任せっきりにならなくて済んだかもしれない。もっと強くなってたら……お前1人に負担を負わせずに済んだかもしれない。そう思った」
「爆豪や飯田や緑谷は勿論、A組全員がそう思ってる筈だ。それだけは……知っておいて欲しい」
轟の言葉に、俺は何も言わなかった。
いや、
俺自身は皆を頼っていないと思っていなくても、周りの視点からすれば"自分たちを頼っていない"と思われていた事に、俺は驚いていた。
「ハアァァァァ……皆からすれば、俺ってそんなに周りに頼っていない様に見えてたんだ」
溜め息を吐きながら、俺は頭を抱える。
「お前が悪いって訳じゃねぇよ」
「いや、完全に俺が悪いよ。と言うか、カッコつけ過ぎと言うか……思い上がり過ぎだった。ハーフボイルドって奴だよ」
「ハーフ?」
「半熟、つまり"未熟者"って事だよ」
キョトンとする轟にハーフボイルドの説明をしながら、俺は顔を上げて空を見る。
(俺1人で出来ることなんて、たかが知れてるのに……何自分なら何でも出来るって思ってんだよ。【向こうの世界】の時だってそうだ。俺1人だけで闘えた訳じゃ無い。村雨さんや本郷さんたち先輩ライダーの方々、滝さんたち【SPIRITS】の人たち、それにルミちゃんや海堂博士、立花のオヤッさんたちが居たからだろうが。今の俺を見たら……滝さんや風見さん辺りがぶん殴ってただろうな。城さんなら絶対殴ってるな。"青二才が思い上がってんじゃねぇ!"って感じで……)
「大丈夫か?」
少し笑いながら反省していると、轟が声を掛ける。
「うん。ごめん、ホント何やってんだよって感じだ……ありがとう、轟。お陰で気付かされたよ」
「そうか……?なら良いが」
「けど、まさか体育祭で言った事を、今度は轟に意趣返しされるとはなあ」
あの時と立場が逆になった事に、俺は思い出し笑いをする。
「そんなつもりで言ってねェよ」
「ええぇっ?絶対根に持ってたでしょ?」
「持ってねぇ」
俺が笑いながら言うと、轟も少し笑う。
「けど、本当にありがとう。とどろ……
「え?」
突然名前呼びされた事に、今度は轟……否、焦凍が驚く。
「どうしたんだ?急に」
「今更だけど名前呼びしたくなったんだよね。良いかな?焦凍も俺の事、名前で呼んで良いよ」
「そうか?分かった、かつ……
名前呼びに慣れていないせいで、お互いにチグハグになっていた。
「焦凍」
「何だ?」
「もし、俺が1人じゃどうにもならなくなった時は焦凍や皆を頼るよ。迷惑かもしれないけどね」
「迷惑なんて思わねぇよ」
「そう?ならその時は、半分力を貸してよ」
「ああ」
いつもより仲が深まった事を噛み締めながら、俺は漸く弁当を食べ始める。
……別に、物の道理や趣などを深く考えて、その意味を十分に感じとるの"噛み締める"と弁当を噛み締めながら食べるの"噛み締める"を掛けた訳ではない。
仮面ライダー紹介
仮面ライダーW
レア度【LR】
出典『仮面ライダーW』
※考えに考えた結果、今作のWは相棒無しで【単独での変身可能】という設定で行きたいと思います。
理由としましては、フィリップを登場させるにしても頻繁に出せないから勿体無いかなぁと考えました。
今作の【仮面ライダーWの変身プロセス】
①ライダーくんがダブルドライバーを装着
②メインボディの【ガイアメモリ】を取り出し、起動する
③片方の【ガイアメモリ】は使用するメモリをイメージする事でスロットに転送される。
④原作同様、メモリをスロットにセットしてドライバーを展開して変身完了
※Wの力を使っている間のみ、ライダーくんは【地球の本棚】にアクセスが可能となります。
仮面ライダーWvs無限土魔獣
ピクシーボブが生み出す無数の土魔獣に挑むライダーくん。
今回の特訓目的は「瞬時に状況に応じたフォームチェンジをする」事と「体力のペース配分」を課題とされるライダーくん。
【ガイアメモリ】の組み合わせを状況に応じて対処していくライダーくんだが、襲撃と内通者の件を聞かされたから何処か集中しきれていない様子だった……。
"轟"から"焦凍"へ
どうにかして襲撃の件を1人で解決しようと考えている中、昼休憩時に轟から"1人で抱え込めないなら周りに頼れ"と助言を貰い、考え方を改める。
そして轟との絆が深まり、互いに"焦凍"・"来太"呼びをする様になる。
次回
『F』の牙が
今後のピックアップガチャ
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仮面ライダーガッチャード
-
仮面ライダーガヴ
-
仮面ライダーゼッツ