全ての仮面ライダーに変身したいと言ったけどガチャなんて聞いてないよ 作:けーやん
今回は入寮のお話です。
※小説版ヒロアカの内容も含みます。
今回変身する仮面ライダーのヒントは「蠍」「ヒューマギア」「お父さん」
65スレ
8月中旬。
まだ夏休み期間である中、俺は雄英の制服に身に纏い家の前に立っていた。
「それじゃあ、オヤッさん。行ってきます」
「ああ。体に気を付けろよ」
笑って見送るオヤッさんに頭を下げて、俺は雄英へ向かう。
「佳面くん!お早う!」
振り返ると、葉隠さんが大きく手を振って駆け寄って来る。
「お早う、葉隠さん」
「お早う!いよいよだね!」
「うん。葉隠さんも叔父さんたちから無事に入寮の許可貰えたんだね」
「いや〜。お母さんはともかく、お父さんは結構苦戦したよ〜」
林間合宿で
「皆と会うのもなんか久し振りに感じるね!」
「そうだね。会うのが楽しみだ」
「うん!」
会話をしながら、俺と葉隠さんは雄英へ向かう。
◾️◾️◾️◾️
「取り敢えず、全員欠けること無く集まれてなによりだ」
俺たち1年A組は、これから皆で暮らす寮【ハイツアライアンス】の前に集合すると、目の前に立つ相澤先生が説明を始める。
「皆、入寮の許可下りたんだな!」
「ふへぇ〜、私は苦戦したよ〜」
「まあ、普通そうだよね」
「2人ともガスで直接被害があったもんね」
久し振りに会ったこともあって、いつもより皆の会話が多く感じる。
「無事集まれたのは先生もよ……会見を見た時、居なくなってしまうのかと思って悲しかったの」
「うん」
蛙吹さんと麗日さんが少し不安そうに相澤先生を見る。
「俺もビックリさ。まあ、色々あるんだろうよ……(全体的に、下手に動かすより泳がして尻尾を掴む……って感じだろうな)」
相澤先生は何か思う事がある様な雰囲気をしていたが、瞬時に切り替えて説明を続ける。
「これから寮について軽く説明するがその前に1つ。当面は合宿で取る予定だった仮免取得に向けて動いていく」
「そういやあったなぁ、そんな話」
「色々起こり過ぎて頭から抜けてたわ」
何人かヒーロー仮免の事を忘れていた様子に、相澤先生は溜め息する。
「忘れるなよ。
「「「はい!!」」」
返事をした俺たちは相澤先生の後ろを付いて行きながら寮に入る。
◾️◾️◾️◾️
「学生寮は1棟1クラス。右が女子、左が男子と分かれている。ただし、1階は共同スペースだ。食堂や風呂、洗濯などは此処で行う」
「「「おおおおおおおお!!!」」」
「中庭もあんじゃん!」
「広っ!キレイ!ソファー!」
「豪邸やないかぃ~……」
「おっと、大丈夫?麗日さん」←倒れる麗日さんを抱き止める俺
「ご、ごめん!!貧血で!!」←赤面しながら自分の頬を殴る麗日さん
「麗日君!?」
相澤先生が寮内の説明を始める中、想像以上の豪華さに感嘆するA組。
「聞き間違いかなぁ……?風呂、洗濯が共同スペース?夢か……?」
「何言ってるのかな、峰田?」←久し振りの【草加スマイル】
「男女別だ。お前いい加減にしとけよ?」
「はい……」
1人暴走しかける峰田を俺と相澤先生が止め、続いて部屋の説明に入る。
「部屋は2階から。1フロアに男女各4人の5階建て。1人1部屋。エアコン、トイレ、冷蔵庫にクローゼット付きの贅沢空間だ」
「ベランダもある!凄い!」
「我が家のクローゼットと同じくらいの広さですわね」
「豪邸やないかい!!」
「本当に大丈夫なの麗日さん」←また倒れる麗日さんを抱き止める俺
「ほ、ほんまに大丈夫!!貧血が続いてて!!」←赤面しながら両頬を殴る麗日さん
「麗日君!!」
「部屋割りは此方で決めた通り。各自事前に送って貰った荷物が部屋に入ってるから取り敢えず今日は部屋作ってろ。明日また今後の動きを説明する」
「以上!解散!」
「「「ハイ先生!」」」
説明が終了し、各々部屋作りに励むのであった。
◾️◾️◾️◾️
「うーん」
自分の部屋に入った俺は、事前にオヤッさんに送って貰ったロフト式のベットと机、1人用ソファと専用のテーブル、TVと置く為の台、タンスと荷物の入った段ボール数個を見ながら首を傾げる。
「やっぱり普段の部屋じゃ無いから違和感あるんだよな……どうするか」
一先ず動きやすい服装に着替えた俺は一通りの部屋作りをするも、完成した部屋に何処か違和感を覚える。
(皆はもう部屋出来てる頃かな?)
そう思いながらベランダに出て景色を眺めていると、下の方で焦凍が焦った表情で走っているのを目撃する。
「焦凍?どうしたんだろう……」
気になった俺は急いで1階へ向かい、外へ出る。
森の方へ行ってみると、焦凍が焦った表情で何か探していた。
「一体何処に……」
「焦凍」
「来太?」
俺が声をかけると焦凍が振り返って少し驚いた表情で俺を見る。
「何でお前が?」
「こっちのセリフだよ。焦凍こそ何を探しているの?」
「……写真だ」
「写真?」
「アルバムに入ってたやつが風で飛ばされた……」
如何やら写真を探していた様だ。
「俺も探すよ。1人で探すより効率良いでしょ?」
「良いのか?」
「良いよ。友達が困ってるのに見過ごせないって」
「……ありがとう」
そうと決まった俺は焦凍と共に写真を探し始めるも、中々見つからない。
(見つからないな……メモリガジェットやシフトカーを使って探すべきかな?)
そう考えていると遠くからガシャン、ガシャンと機械音がした。
「おっと!?」
次の瞬間、凄いスピードで飛んで来た何かを咄嗟に掴み取る。
「大丈夫か?」
「うん、平気。これって……」
掴んだ物を見てみると、拳程の大きさのメカであった。
「何だこれ?」
「私のベイビーです!」
声のする方へ振り返ると、タンクトップ姿で頭にゴテゴテしたゴーグルを嵌めた女子生徒、サポート科の発目さんが走って来る。
「発目さん」
「おや!貴方は体育祭の……誰でしたっけ?」
「ヒーロー科の佳面だよ。体育祭の騎馬戦でチームを組んだ」
忘れられた事に少しショックを受けるも、自己紹介し直しながら手にした機械を彼女に渡す。
「ありがとうございます!これは第48子のベイビーでしてね、
突然ハッとする発目さんに反応して俺と焦凍は振り向くと、彼女が造ったであろう機械が目の前を通り過ぎた。
それだけでなく、少し離れた場所からも機械音が聞こえる。
「待ってください!私のベイビー!」
発目さんが通り過ぎた機械を追い掛ける。
「おい、あっちにもあんぞ」
焦凍が発目さんに声を掛ける。
「捕まえて下さい!」
「え?」
「は?おい」
唖然とする俺と焦凍を置いて発目さんは機械を追い掛けて行く。
「仕方ない、機械を止めよう」
「……ああ」
写真探しの途中の為、焦凍は納得出来ない表情をするも機械の進行方向に氷結の壁を出して、動きを止める。
(相手が機械なら……
そうと決めた俺は、数秒ほど目を閉じてイメージする。
すると、左耳にピアス型デバイスが出現し目を開くと、視界には様々な情報が表示される。
今の俺は人間ではなく、人工知能搭載人型ロボ【ヒューマギア】へと変わった。
俺はそのまま周囲の機械をハッキングし、機能を強制停止させる。
「動きが止まった?」
「取り敢えず周辺の機械全ては止めたけど、20m先にもまだ居るみたいだから追い掛けよう。場所は分かるから付いて来て」
「ああ」
俺は焦凍を機械が居る場所へ案内する。
◾️◾️◾️◾️
「私のドッ可愛いベイビーたちを捕まえてくれてありがとうございます!」
近くに散らばった物を粗方集めた後、お互いに簡素に挨拶を済ませる。
発目さんの話によると、引越しの為サポートアイテムを運んでいたら転んでしまい、その拍子でスイッチが入って勝手に動き出したらしい。
「これ全部発目さんが造ったの?」
「凄えな」
リアカー1台分くらいあるサポートアイテムを見て俺と焦凍は驚く。
「フフフ、愛と才能の結晶です!特にこの子なんて、自信作なんですよ!」
そう言いながら発目さんは山積みのアイテムの中から大きな段ボール程の大きさのあるタイヤ付きボックスを取り出す。
「このボタンを押すとですね」
発目さんがそう言って操作すると、ボックス型のアイテムは機械音を立てながら変形し、あっという間に小型クレーンの様な姿となる。
「見た目はコンパクトですが、これは巨大な
マシンガントークかと錯覚するくらい早口且つ一方的に説明する発目さんに、俺と焦凍は言葉が出なかった。
すると焦凍が何とか口を開く。
「これで全部か?」
「えーっとですね……」
サポートアイテムを見る発目さんの眉がピクリと動く。
「あと1つ足りません」
「どんなの?」
「物凄く小さなベイビーでしてね、けれど重量は見た目を裏切る重さなんですよ。捕まえた
「どの位の大きさだなんだ」
「大きめな梅干しっと言ったところでしょうか」
「梅干し……」
「梅干しか……」
俺と焦凍は周囲を見回しながら考える。
「それ程重いなら遠くまで行かないと思うけど」
「そうだな。此処は手分けして探した方が良さそうだな」
「では、私はこちら側を探してみます!私の"個性"はズーム出来る目なんですよ!5km先までバッチリです!」
「それじゃあ俺はこの辺りをもう少し探してみるよ」
「俺は裏側行ってみる」
そう言って俺たちは3手に分かれて捜索を開始する。
「なぁ、もし写真みてぇなもんがあったら教えてくれ」
焦凍は発目さんに写真の捜索を頼む。
「写真ですか?良いですよ!もしかして何かお探しでしたか?」
「あぁ……」
「俺と焦凍はそれを探してたところに発目さんの機械と出会したんだよね」
「成る程!」
「おやまぁ、こんな所で何やってんだい?生徒は今頃引っ越し中じゃないのかね」
すると、俺たちは誰かの声を掛けられたので振り返ると、リカバリーガールが不思議そうな顔をして現れた。
「それがですね……」
発目さんが事情を説明する。
「そう言うことかい。それじゃあ私も手伝うよ」
理解したリカバリーガールは捜索に加勢してくれた。
しかし、数分捜索するも、発目さんのサポートアイテムも焦凍の写真も見つからなかった。
「何処行ったんだろ……ん?」
すると当然、機械音と何か壊れる音が聞こえるしたので音のする方へ行ってみると、焦凍とリカバリーガールが縄で拘束されていた。
「焦凍!リカバリーガール!」
「来るな!」
2人に駆け寄ろうとした瞬間、焦凍の声で静止する。
よく見てみると、拘束された焦凍とリカバリーガールを小型クレーン型のアイテムが吊し上げており、近くに発目さんが居た。
「発目さん!これ如何なってるの!?」
「実は回路が壊れてベイビーたちが勝手に動いてしまいまして!」
最悪な展開に顔を顰めながらも、何とか焦凍たちを救出する為に小型クレーン型アイテムのハッキングを試みるが機能停止しない。
回路が壊れた事でハッキング出来ない状態になっている様だ。
「仕方ない……発目さん!緊急事態だから少し乱暴になるけど良い!」
「大丈夫です!壊れてもベイビーは私が直してみせます!」
発目さんから許可を貰った俺は黄色と黒色のカラーリングの無骨なベルト【フォースライザー】と【スティングスコーピオンプログライズキー】を実体化させる。
『フォースライザー』
【フォースライザー】から銀色の結束バンド【リストレントバンド】が腰に伸びてベルトを装着させ、右手に持つ【スティングスコーピオンプログライズキー】を起動する。
『ポイズン!』
「変身」
俺は【スティングスコーピオンプログライズキー】を【フォースライザー】にセットし、右手側にあるレバー【フォースエグゼキューター】を引く。
『フォースライズ!』
【エクスパンドジャッキ】によって【プログライズキー】を認証することなく強引に開き、露出した接続ポートに強制接続する。
読み込んだプログライズキーの【ライダモデル】に限界までブーストを掛けられた事でオーバーロード状態の蠍型の【ライダモデル】がベルトから現れ、その尻尾の針で俺の体を突き刺し覆い被さる。
すると、俺は紫色のスーツ【アグメントスーツ】を纏い、黒いケーブル【リストレントケーブル】がゴムの様に伸縮し、ケーブルに接続した【ライダモデル】で形成された拘束具の様な装甲【チェインブロッカー】が【アグマントスーツ】に強制的に装着する。
『スティングスコーピオン!』
『"Break Down." 』
人類の滅亡を目論む組織【滅亡迅雷.net】の司令塔として暗躍し、最後には世界の悪意を見張り続けた仮面ライダー【仮面ライダー滅 スティングスコーピオン】に変身完了する。
「うおおおお!!デバイスを使用した変身ですか!?如何言う仕組みなのか後で調べさせて下さい!!」
「うん……こう言う時なのにマイペースだね、発目さん」
変身した俺を見て興奮する発目さんに、苦笑しながら小型クレーン型アイテムと対峙する。
すると小型クレーン型アイテムが急に動き始め、俺の方へ突進して来る。
(アイテムの脳である中枢部分は……そこか!)
【スコーピオンスコープ】のスキャニング機能を駆使してアイテムの中枢部分を捕捉し、俺は直ぐに【エクスパンドジャッキ】を押し込み、もう一度引く。
『スティングディストピア!』
左腕に装着された伸縮刺突ユニット【アシッドアナライズ】の先端から伸縮自在の針が伸びて右脚の【フォースレッグ】に巻き付く。
「ハアッ!」
タイミングを測り、俺は小型クレーン型アイテムの中枢部分目掛けて右脚で前蹴りを放つ。
右脚に巻き付けられた針が小型クレーン型アイテムの中枢部分に突き刺さる。
突き刺さる針から電子機器やロボットにも有効なウイルスデータの毒を注入させると、小型クレーン型アイテムが機能を停止する。
「止まった……」
「ふぅ、何とかなったみたいだね」
吊るされた焦凍とリカバリーガールが安堵の表情をする。
「今縄を切るから、2人ともそのままにしてて」
アローライズ!
携行武器【アタッシュウェポン】の1つである【アタッシュアロー】を展開させ、両端の刃で縄を斬り裂き、解放されて落ちる2人を抱き止める。
「悪い、来太。助かった」
「ありがとねぇ。一時は如何なるかと思ったよ」
「無事で良かったです」
この後発目さんは工房からパワーローダー先生を呼んで事情を説明、発目さんはパワーローダー先生からお叱りを受けて山積みのアイテムを工房へ運ぶのであった。
◾️◾️◾️◾️
「写真、無事に見つかって良かったね」
「ああ」
写真を発見した発目さんから受け取った焦凍はホッと笑みを浮かべる。
「いやいや、とんだ目に遭ったねぇ。2人ともありがとね。ハリボーだよ、お食べ」
リカバリーガールはポケットに入ったグミを取り出し、俺と焦凍に渡す。
「ありがとございます」
「俺は、別に。助けてくれたのは来太です」
「そうかい?あんたは私を守ってくれてたじゃないか。あんたも含めて雄英に居る子は皆頑張ってる。今も、昔もね。頑張っていない子なんて1人も居ない。だからね、偶には自分を認めて上げても良いんだよ」
「……はい」
リカバリーガールの言葉に、焦凍はそう言って受け取ったグミを食べる。
「そういや、引っ越しは終わったのかい?寮生活やって行けそうかい?」
「あ〜……実は部屋が馴染まなくてですね」
「お前もか?」
同じ考えに焦凍が少し驚いた顔をする。
「焦凍も?」
「ああ。実家が日本家屋でフローリングが落ち着かなくてな」
「あ〜、それだと直ぐには馴染まないよね」
部屋の問題を思い出して悩む俺と焦凍にリカバリーガールが提案する。
「それなら良いのがあるよ」
そう言って連れて来られたのは、巨大な倉庫の一角であった。
「此処は……?」
「粗大ゴミ置き場だよ」
目の前にはまだ新しそうな畳、障子戸や四角い木枠の照明等があり、他には沢山の杉板やシーリングファンライトも置かれていた。
「授業で使ったもんだけど、持って行って良いよ。あたしから担任に連絡するから」
「良いんですか!?ありがとうございます!」
「……ありがとうございます」
俺と焦凍は頭を下げ、2人で必要な物を持ち出して行く。
(DIYの知識をラーニングしておかなくちゃ)
納得のいく部屋造りまでもう一頑張りだと、俺と焦凍は気合を入れるのであった。
仮面ライダー紹介
仮面ライダー滅
レア度【SR】
出典『仮面ライダーゼロワン』
次回、部屋王決定戦!!
今後のピックアップガチャ
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仮面ライダーガッチャード
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仮面ライダーガヴ
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仮面ライダーゼッツ