全ての仮面ライダーに変身したいと言ったけどガチャなんて聞いてないよ 作:けーやん
今回登場する仮面ライダーは「警察官」「車」「ひとっ走り付き合えよッ!」です。
「ッシャアァァァァ!!!」
「スゲェ!こんなんスゲェよ!」
「雄英全員、1次通ったあ!!」
ギリギリだったものの、誰1人欠けるかと無くA組全員が1次試験を無事に突破出来たことに、皆で喜んでいた。
『えー、100名の皆さん。これ、ご覧下さい』
そして暫くするとアナウンスが流れ、控え室の壁に掛けられたモニターにフィールドが映し出される。
「フィールドだ」
「何だろね……」
全員が不思議そうにモニターを眺めていると、フィールドに設置された建物の1つが爆破される。更に1つ、もう1つ、次々と爆破され、遂にはフィールド全ての建物が爆破によって崩れ落ちていった。
(((何故!!)))
驚愕する中、引き続きアナウンスが流れる。
『次の試験でラストとなります!皆さんにはこれからこの被災現場でバイスタンダーとして救助演習を行なって貰います』
「バイスタンダー?」
「現場に居合わせた人の事だよ。授業でやったでしょ」
頭を傾げる峰田に葉隠さんが答える。
「一般市民を指す意味でも使われますが…」
『此処では一般市民としてではなく、仮免許を取得した者として……どれだけ適切な救助を行えるか試させて頂きます』
八百万さんの疑問に答えるかの様に説明される。すると障子が何かに気付く。
「む……人が居る」
「え……あァ!?」
「あァァ!?老人に子ども!?」
「危ねぇ何やってんだ!?」
モニターには子どもから老人と言った人たちが瓦礫まみれのフィールド内に何人も映っていた。この光景に皆が驚愕する。それをアナウンスが補足する。
『彼らはあらゆる訓練に於いて今引っ張りダコの
「色んなお仕事があるんだな……!」
「ヒーロー人気のこの現代に則した仕事だ」
『傷病者に扮した【
アナウンスが終わり、各自準備に取り掛かる。
「緑谷くん、佳面くん」
飯田が俺と緑谷に声を掛ける。
「うん……。神野区を模しているのかな……」
緑谷の言う通り、フィールドの光景は何処となくオールマイトとオール・フォー・ワンによる激戦で崩壊した神野区に似ていた。
「あの時、オールマイトたちヒーローと
「……頑張ろう」
俺たちは覚悟を決め、試験に臨む。
◾️◾️◾️◾️
「佳面テメェェェェェェ!!」
「え!何!?」
試験開始まであと5分位になった所で、峰田が鬼気迫る表情で俺に襲い掛かる。
「何してんだテメェはァ!?俺たちが大変な時に他校の女子とイチャつきやがってェ!!」
叫ぶ峰田に、俺は困惑しながらも近くで瀬呂が悪そうな表情でニヤニヤ笑っている事に気付いた。
「……ああ、1次試験の時か。いや、あれは士傑の人が"個性"で俺を誘い込む為の罠だったんだよ」
「知るかンな事ォ!お前裸の女子と岩陰で一体何をしてたんだァァ!!」
「お願いだから大声で叫ばないで。変な誤解を招くから」
荒れる峰田を止めていると、少し離れた場所に居た士傑の女子生徒が此方をジッと見た。そして微笑みながら俺に向かってヒラヒラと手を振った。
「良い仲に進展した後に男女がコッソリ交わす挨拶のヤツをやってんじゃねーか!!」
「だから、そんなんじゃないって。ちょっ、首締まってる!」
彼女のリアクションに峰田の怒りのボルテージが最高値に達し、俺の首を掴んで力一杯に振る。
「士傑こっち来てんぞ」
切島がパンを食べながらそう言うと、士傑高校の人たちが俺たちA組に近づいて来た。
「爆豪くんよ」
「あ?」
そして全身が毛むくじゃらの男子生徒が爆豪に話し掛ける。……毛の色を赤くしたらムックっぽくなりそうだな。それか緑色にしたらスーモになりそう。
「肉倉……糸目の男が君のとこに来なかった?」
「ああ……ノした」
「やはり……!色々無礼を働いたと思う。気を悪くしただろう。あれは自分の価値基準を押し付ける節があってね。何かと有名な君を見て暴走してしまった」
毛むくじゃらの男子生徒は爆豪に謝罪をする。
「雄英とは良い関係を築き上げていきたい。すまなかったね」
「良い関係?」
「こっち睨まない」
俺はギロリと睨む峰田を嗜める。
「それでは」
「おい、坊主の奴」
士傑の人たちが立ち去ろうとしたその時、焦凍が夜嵐を呼び止める。
「俺、何かしたか?」
「………ほホゥ」
夜嵐は振り返ると焦凍を睨む。
「いやァ、申し訳ないっスけど、エンデヴァーの息子さん」
「俺はあんた
「!?」
夜嵐の突然の拒絶に焦凍が驚く。
「あの時よりいくらか雰囲気変わったみたいスけど、あんたの目はエンデヴァーと同じっス」
「夜嵐、どうした?」
「何でもないっス!」
毛むくじゃらの男子生徒に呼ばれ、夜嵐は何事も無かった無かったかの様に立ち去る。
「焦凍、大丈夫?」
「ああ……(親父の……目?)」
そう答える焦凍だったが、夜嵐の言葉を気にしている様子だった。
「じゃアね」
「あ、はい」
すると士傑の女子生徒が俺にそう言って夜嵐たちの後を追う。
「"あ、はい"じゃねぇよ。この色狂いが」
「だから違うって」
峰田が再び俺を睨む。
「ほら、峰田くん。そこまでにしよ」
「もう直ぐ試験開始よ。集中しないとダメよ、峰田ちゃん」
すると葉隠さんと蛙吹さんが仲介に入る。
「詳しい話はまた後で聞けば良いしね」
「ええ。岩陰で
安心するのも束の間、2人は笑みを浮かべながらも威圧感を放ちながらそう言った。
(あ、これ逃げられないヤツだ。俺被害者なのに……)
そう思いながら、俺は溜め息を吐く。
◾️◾️◾️◾️
来太が溜め息を吐いている中、麗日は来太に親し気に話し掛けた士傑の女子生徒をジッと見つめながら、何か引っ掛かりを感じる自身の胸を少し抑える。
(やだな……。何でこんな騒つくんだ?試験の時は平気だったのに)
やだな…
「……か」
ジリリリリリリ!
麗日が来太に話し掛けようとした次の瞬間、大きな音が控え室中に響き渡る。
『
「これって!」
「演習の
皆がアナウンスに反応する。
『道路の損害が激しく、救急先着隊の到着に著しい遅れ!到着するまでの救助活動はその場に居るヒーローたちが指揮を執り行う』
「また開くシステム!!」
すると1次試験開始時と同じ様に控え室の天井と壁が突然開いていく。
『1人でも多くの命を救い出す事!!!』
控え室が開き切ったと同時に最終試験が開始し、一同が一斉に駆ける。
◾️◾️◾️◾️
「取り敢えず1番近くの都市部ゾーンへ行こう!なるべくチームで動くぞ!」
飯田の言葉に俺たちは都市部ゾーンを目指し瓦礫まみれの道を駆ける。
「ひっ、ひっ、ひ」
「あ"あ"あ"あ"あ"ん!たすげでええ!!ひっ、ひっ」
「子どもが居る!」
すると、男の子っぽい外見をした【
「あっち……!おじいちゃんが!!潰されてえぇ!!」
「もう大丈夫。ごめんね、少し頭診るよ」
俺は直ぐに男の子に駆け寄り、怪我をした頭を
「怪我してるのは頭だけかな?他に痛い所は無い?」
「あたまが、あたまがすごく痛いいいい!!」
「分かった。直ぐに安全な所に連れて行くね。歩ける?」
「歩けないいい!!」
一通りの確認を終え、俺は皆の方に振り返る。
「俺はこの子を救護所に連れて行く。皆は先に行ってこの子の言ってたお爺さんの救出と他に傷病者が居ないか確認をお願い」
「わ、分かった!頼むぞ佳面くん!」
「了解。……行くよ、ベルトさん」
『OK!Start your engine!』
俺は皆に向かって頷き、【ドライブドライバー】であるベルトさんと【シフトブレス】を実体化させる。そのままベルトさんを腰に、【シフトブレス】を左手首に装着し、【ドライブドライバー】のエンジンの噴かす為のイグニッションキーである【アドバンスドイグニッション】を回し、右手に掴んだミニカー型アイテム【シフトカー】の1つである【シフトスピード】の【リボルブストラクチャー】で車体を回転させ"レバーモード"に変形させる。ベルトさんから待機音が鳴り響く。
「変身ッ!」
俺は変形した【シフトスピード】を【シフトブレス】に装填し、レバーを上げる。
『ドライブ!タイプ スピード!』
【シフトスピード】をレバーアクションした事で、【シフトブレス】から【シフトカー】の情報がベルトさんに伝達されると、俺の体表を黒い防護スーツ【G-ドライビングスーツ】が覆う。そしてその防護スーツの上に赤い装甲が装着され、まるで赤いスポーツカーを彷彿させる鎧となる。最後に1本の車のタイヤ【タイプスピードタイヤ】が胴体の斜めに装備される。
こうして俺は、市民の平和を守る刑事である【泊 進ノ介】が変身した仮面ライダー【仮面ライダードライブ タイプスピード】となる。
「待たせてごめんね。行こうか」
俺は【アドバンスドイグニッション】を回して【シフトブレス】に装填した【シフトスピード】のレバーを3回上げる。
『スピ!スピ!スピード!』
「ハアッ!」
【タイプスピードタイヤ】を高速回転させる事で、俺を覆う反重加速フィールドを形成し、男の子を抱き抱えながら高速移動でその場から走り去る。
「ベルトさん、シフトカーの皆をフィールド全域に配置してくれ。A組の皆は勿論、他校の人たちのサポートを頼む!」
『分かった!それならライドブースターも出動させよう!』
ベルトさんの指示の元、頼もしい仲間である【シフトカー】たち21体と、飛行能力を備えた高性能のカートマシン【ライドブースター】の2台を演習フィールド全域へ向かわせる。そして俺は1秒でも早く救護所へ疾るのであった。
仮面ライダー紹介
仮面ライダードライブ
レア度:【SR】
出典:『仮面ライダードライブ』
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