全ての仮面ライダーに変身したいと言ったけどガチャなんて聞いてないよ   作:けーやん

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第92話を投稿します。

仮面ライダークウガvs蜘蛛男(ヴィラン)戦です。


※今後の活動について【活動報告】に新投稿してますので、少しでも興味がありましたらご覧になって下さると幸いです。

https://syosetu.org/?mode=kappo_view&kid=285887&uid=202117


86スレ

「ハッ!」

 

【仮面ライダークウガ マイティフォーム】に変身した俺は蜘蛛男(ヴィラン)に接近し、パンチとキックを叩き込む。

 

「グッ!チクショウがァァ!!」

 

打撃を受けた蜘蛛男(ヴィラン)は激昂すると口を開けて糸を射出しようとする。

 

「フンッ」

 

「グヌッ!?」

 

糸を射出する前に俺は肘打ちで蜘蛛男(ヴィラン)の顎を肩上げる事で妨害する。

 

「オリャアッ!」

 

「グハァッ!」

 

怯んでいる隙に膝蹴りを蜘蛛男(ヴィラン)の腹部に繰り出し、今度はアッパーを再び顎目掛けて叩き込む。

 

蜘蛛男(ヴィラン)は再度後方へ吹き飛んで背中からアスファルトに倒れ込む。

 

決着が着いたと思った矢先、蜘蛛男(ヴィラン)はズボンのポケットから注射器を取り出すと自分の首に刺し込む。

 

「アレはッ」

 

 

「ぶっ殺してやるよ!ヒーローォォォォォォ!!」

 

 

注射器の中の薬品が注入されると、蜘蛛男(ヴィラン)の全身の筋肉が発達し、更には脇腹から鋭く巨大な蜘蛛の脚が左右に2本出現する。

 

(I・アイランドで戦った犬(ヴィラン)の"ドーベル"が使っていた【トリガー】に似た"個性"のブースト薬か)

 

 

「刺し殺してやるゥゥゥ!!」

 

 

蜘蛛男(ヴィラン)は左右の蜘蛛の脚を俺に目掛けて振り下ろす。

 

【マイティフォーム】のスピードでは回避するのは困難だと判断した俺は、()()()()姿()()()()()()()()

 

 

「超変身!」

 

 

俺のイメージに反応した霊石【アマダム】が赤色から青色へと変わり、俺の生体甲冑と複眼も青色に変わる。

 

俺は蜘蛛男(ヴィラン)の鋭い脚が左右から迫る寸前に天高くジャンプし攻撃を回避すると、その場に設置された道路標識が横真っ二つに切断させアスファルトに転がる。

 

「何ぃ!?」

 

一瞬で回避された事に蜘蛛男(ヴィラン)が驚愕するのを他所に、俺は地上に着地する。

 

着地した俺は【マイティフォーム】と比べて肩の生体甲冑が黒くなり、より軽量した姿へと変わった。

 

 

<邪悪なるもの あらば その技を 無に 帰し 流水の ごとく 邪悪を なぎ払う 戦士あり>

 

 

俺は蜘蛛男(ヴィラン)の攻撃を回避する為に、【マイティフォーム】よりも瞬発力や跳躍力が強化された形態【仮面ライダークウガ ドラゴンフォーム】に超変身(フォームチェンジ)したのである。

 

しかし、【ドラゴンフォーム】はスピードとジャンプ力に特化した反面、打撃による攻撃力が【マイティフォーム】の約半分程度にまで低下している。このまま徒手空拳で戦っても不利となるのは明白であった。

 

そう思った俺は、蜘蛛男(ヴィラン)の近くに転がった切断された道路標識に気付く。

 

 

「今度こそ刺し殺してやるよォォォ!!」

 

 

蜘蛛男(ヴィラン)は叫びながら再び襲い掛かる。

 

「ハッ」

 

俺は蜘蛛男(ヴィラン)の動きを見切り、スピードとジャンプ力を活かして回避し、転がった道路標識を掴み取る。すると、手首に備わった【ハンドコントロールリング】から【モーフィングパワー】が発せられ、道路標識の分子構造が分解・再構築される事で、青いロッド型の武器【ドラゴンロッド】へと変貌する。

 

「フッ、ハッ!」

 

俺は巧みに振り回しながら構えると、【ドラゴンロッド】は鈴の様な音を鳴らし、【ドラゴンフォーム】を示す"水・水龍"のリント文字が刻まれた霊石が埋め込まれた両端が伸長して全長が2mになる。

 

「このォォォ!!」

 

「ハァッ!」

 

蜘蛛男(ヴィラン)の両脇の脚が迫り、俺は【ドラゴンロッド】で防ぐ。

 

「セリャァッ!」

 

「グゥッ!?」

 

スピードが蜘蛛男(ヴィラン)を凌駕している事で均衡が崩れ、次第に俺の攻撃が蜘蛛男(ヴィラン)を捉え始める。

 

「ハァッ!」

 

「グアァッ!」

 

蜘蛛男(ヴィラン)の左右に伸びた蜘蛛脚を【ドラゴンロッド】で砕き、腹部に深々と吹き刺して後方へ吹き飛ばす。

 

吹き飛んだ蜘蛛男(ヴィラン)が起きあがろうとする隙に、俺は【ドラゴンロッド】を投げ捨て再び【マイティフォーム】に超変身(フォームチェンジ)すると、両腕を左右に広げ重心を落とす様に構える。その時、右足先にエネルギーが集中され、炎に包まれた様な熱が伝わって来る。

 

俺は十分な距離から助走を付けて走り出し、跳躍からの空中で1回転しながら飛び蹴りの構えを取る。

 

 

「オリャアァァァァ!!」

 

 

「ガアァァァッ!!?」

 

 

【マイティフォーム】の必殺技【マイティキック】が炸裂し、蜘蛛男(ヴィラン)はアスファルトの上を何回転もしながら倒れると、そのまま気絶した。

 

「……フゥ」

 

呼吸を整えた俺は変身を解除する。数秒間が空くと、周囲から突然喝采が湧いた。

 

「やった!(ヴィラン)を倒した!」

 

「凄え戦いだったよ!」

 

「道路標識を武器に変えるヒーローなんて初めて見た!」

 

「助けてくれてありがとう!」

 

「カッコ良かったぞ!」

 

「ありがとうヒーロー!!」

 

避難していた通行人の人たちの全員が俺に向かって拍手や感謝の言葉を贈る。その光景に内心戸惑っていると、俺が助けた男の子と母親が駆け寄って来る。

 

「ありがとうございます!貴方のお陰で子どもが助かりました!なんてお礼を言ったらッッ!」

 

「あ、いえ。お母さんとその子も無事で良かったです」

 

泣きながら感謝の言葉を言う母親にそう言うと、男の子が俺の顔をじっと見つめる事に気が付く。

 

「助けてくれてありがとう!お兄ちゃん!!」

 

笑顔でお礼を言った男の子に、俺は腰を落として目線を合わせる。

 

「どう致しまして。怪我は無かった?」

 

「うん!」

 

怪我をしなかったか訊くと、男の子は笑顔で答える。

 

「そっか。良かった」

 

俺は笑顔を見せながら男の子に向かってサムズアップする。すると男の子も真似て俺にサムズアップをしてくれた。

 

 

(ヴィラン)をぶっ飛ばしたみてェだな!」

 

 

するとミルコさんが此方に跳んで来た。

 

「はい、何とか。ミルコさんの方も片付いたみたいですね」

 

「当たり前だ!私が3流(ヴィラン)に遅れを取るかよ!!……まぁ、ブースト薬使われて少し時間を取られちまったがな」

 

「そっちもですか?」

 

他2人の(ヴィラン)もブースト薬を使用していた事に俺は反応する。

 

「お前が相手してたスパイダーマン擬きもか?」

 

「はい」

 

「チッ、最近小悪党の間で出回ってんのか?面倒クセェな」

 

ミルコさんは頭を掻きながら呟いていると、再び通行人の人たちが騒ぎ出した。

 

「ミルコだ!」

 

「女性ヒーロートップの!」

 

「じゃあ、私たちを守ってくれた彼はミルコの相棒(サイドキック)!?」

 

「マジか!?1匹狼だったミルコに遂に初の相棒(サイドキック)が!?」

 

()()()()ヒーローなのに1匹狼って……)

 

内心ツッコミを入れているとミルコさんが俺の腕を引っ張る。そして肩を自身の腕を回しながら皆に向かって大声で言う。

 

「おう!コイツは私の相棒(サイドキック)の仮面ライダーだ!インターン生だが私が見込んだ奴なんだ!覚えときな!!」

 

「ちょっと、ミルコさん」

 

突然紹介された事に戸惑うと、更に喝采が挙がる。

 

「仮面ライダーってヒーロー名なのか!」

 

「通りでバイクに乗ってた訳だ!」

 

「仮面ライダーこっち向いてぇーー!!」

 

「これからも頑張れよーー!!」

 

「ありがとう、仮面ライダー!!」

 

「……アハハ」

 

スマホで写真や動画を撮ったり応援する人たちに、俺は只々苦笑いをするしかなかった。

 

 

◾️◾️◾️◾️

 

 

宝石泥棒の(ヴィラン)たちを撃退した俺とミルコさんは警察に彼らの身柄を預けていた。

 

「窃盗犯の確保にご協力して頂き、ありがとうございました」

 

「気にすんな!偶然近くに居たからな!」

 

お礼を言う警官にミルコさんが勝ち気な笑顔で答える。

 

「ここ最近、(ヴィラン)による犯罪が少しずつ増加してまして。地元のヒーローたちにもご協力して頂いているのですが」

 

「確かに神野区の事件以降から(ヴィラン)の数が増えて来てるな。まぁ!その分私が蹴り飛ばしてるけどな!」

 

神野区で起きたヒーローたちと(ヴィラン)連合の死闘以降、犯罪発生率は僅かながら増え始めている。それだけ、【平和の象徴】であるオールマイトの引退は世間に影響を及ぼしていたのだ。

 

「暫く私たちは神奈川(こっち)に滞在する予定だ!また何かあったら呼べよ!」

 

「はい。ありがとうございます」

 

そう言っていると、1台のシルバー色のセダン車が目の前に停まる。そして運転席のドアが開き、運転手が降りて来た。

 

(……ん!?)

 

セダン車から現れた()()()()を見て、俺は思わず目を見開く。

 

「【ラビットヒーロー】のミルコですね?」

 

「そうだが、誰だアンタ?」

 

ミルコさんが訊くと、男性はポケットから取り出した警察手帳を開いて自己紹介する。

 

「神奈川県警察本部所属。刑事部第1課の一条 衛(いちじょう まもる)です。突然で申し訳ありませんが、捜査協力の為署までご同行頂けませんでしょうか?」

 

突然現れたその人は、【仮面ライダークウガ】に登場した【一条 薫】と瓜二つの刑事さんだった。




オリジナルキャラ紹介

一条 衛(いちじょう まもる)

年齢:25歳

誕生日:4月18日

身長:182cm

血液型:AB型

職業:警察官

特技:射撃、剣道、ピアノ

人物像
外見は【仮面ライダークウガ】に登場した一条薫に瓜二つ。
神奈川県警察本部 刑事部捜査第一課に所属する刑事で、階級は警部補。
優れた剣道と射撃の腕を持ち、果敢に現場へと飛び込む勇敢な性格だが、真面目で不器用な一面もある。
時々捜査中にスマホをマナーモードにしないらしい。
名古屋出身。愛知県警で刑事を務めている父と看護師の母を持つ(両親と話す際は口調が名古屋弁になる)。


次回 ライダーくんはプロヒーロー・警察と共に犯罪グループと対峙する。

今後のピックアップガチャ

  • 仮面ライダーガッチャード
  • 仮面ライダーガヴ
  • 仮面ライダーゼッツ
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