全ての仮面ライダーに変身したいと言ったけどガチャなんて聞いてないよ 作:けーやん
ヒーロー&警察vs
※今後の活動について【活動報告】に新投稿してますので、少しでも興味がありましたらご覧になって下さると幸いです。
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【19:00 金沢区六浦町 廃工場】
ノーフェイスの潜伏先を特定した俺たちヒーローと警察は、奴らが居る廃工場前で待機していた。
「扉を開けると同時に突入する。ヒーローたちは一斉に構成員の拘束を頼みます」
現場責任者である刑事の言葉に、俺たちヒーローは頷く。作戦の内容は、警官が扉を開けたと同時に突入し、ヒーローたちがノーフェイスの身柄を拘束すると言ったシンプルなモノである。それと万が一奴らが工場から逃げ出した場合、逃亡ルート先で待機している他のヒーローと警察がカバーに入ると言った二段構えとなっている。
準備を整えると、廃工場の入口の扉を警官2人が左右から一斉に開ける。
「警察だ!そこを動くな!!」
開いた扉から一斉に中へ入ると室内に居たノーフェイスの構成員たち30人が此方を見て目を見開く。
「ヒーローに警察!?」
「どうやってこの場所に気づいた!!」
「ずらかるぞ!!」
突然の突入にノーフェイスの構成員たちが驚愕する。
「逃すかよ!!」
ミルコさんが先陣を切ると"個性"【兎】を活かした跳躍力で一気にノーフェイスに接近する。そしてミルコさんがノーフェイスの構成員たちにドロップキックを蹴り出そうとする直前、ミルコさんの前に
"パチンッ!"
その時、指を鳴らした音が廃工場内に響くと投げつけられた
「何!?」
突然出現したコンクリートの塊によりミルコさんの攻撃は妨害され、出現したコンクリートの塊はミルコさんの蹴りで粉々に粉砕された。
「そう簡単に捕まる訳無いだろ?脳筋ヒーロー」
小馬鹿にした言葉を口にしたのは俺が【ペガサスフォーム】で目撃した構成員の男だった。男は右手持った何かをミルコさんに投げつける。
「アレは……模型?」
目で捉えた俺は男が投げたモノがミニチュアで使われる様な小型模型である事に気づく。
"パチンッ!"
男が再び指を鳴らす。すると今度は3台の自動販売機が空中に出現し、ミルコさんに迫る。
「洒落クセェェェェ!!」
ミルコさんは叫びながら鋭い蹴り技で自動販売機を吹き飛ばす。
「はい。1人退場」
ミルコさんが自動販売機を蹴り飛ばした隙に男が迫る。
「変身!」
俺は【ドラゴンフォーム】に変身し、男の右手が触れる前にミルコさんを抱き抱えてそれを回避する。
「悪りィ、助かった!」
「いえ。それよりあの男の"個性"、触れたモノを模型にするみたいです」
「ああ、おそらくソイツで被害者を誘拐したんだろ。面倒くせェ"個性"だ」
「大丈夫かミルコ!」
距離を置きながら着地した俺はミルコさんと共に男の"個性"を分析すると、後ろに居たヒーローと警察が駆け寄る。ノーフェイスの構成員たちも身構えながら此方を睨みつける。
「悪いがこっちはビジネスを成功させなくちゃいけなんだァ。邪魔しないでくれるかァ、国家権力さんたちよォ」
1番奥に居た男が嗤いながら気怠げに話す。おそらく、あの男がノーフェイスのリーダーなのだろう。そしてその右手には小さめのアタッシュケースが握られていた。
「このケース、中に誘拐した被害者たちが居るんだろう!抵抗しないで此方に明け渡せ!!」
「誰が渡すかよォ。コレは顧客に売りつける大事な
現場監督の刑事が拳銃の銃口をリーダーの男に向けながら交渉する。しかしリーダーの男はそれを拒否しながらケースを大事そうに撫で回す。
「クズが、久し振りに蹴り飛ばし甲斐ありそうだな!!」
「お前も良い商品になりそうだなァ、ミルコ。筋肉女好きの顧客に高く売れそうだァ」
睨みつけるミルコさんをリーダーの男は下劣な笑みを浮かべながら挑発する。そしてリーダーの男は左腕を上げ仲間の構成員たちに合図を送る。
「邪魔する奴は蹴散らせェ」
「「「ウオオオオオオオ!!!」」」
リーダーの男が命令すると周りの構成員たちが雄叫びを上げて一斉に走る。
「応戦しろ!全警官はヒーローたちのサポートだ!!」
「「「了解!!」」」
「「「はい!!」」」
現場監督の刑事の指示を受け、俺たちヒーローと一条さんたち警察官も応戦する。
「クズリーダーは私が蹴り飛ばす!他は任せたぞ!!」
「はい!」
ミルコさんの指示を受けた俺は他の構成員の対応に入る。近くに転がっていた鉄パイプを拾い上げ、目の前の構成員2人に【モーフィングパワー】で変えた【ドラゴンロッド】を叩き込み、戦闘不能にさせる。
「大丈夫ですか!」
「ああ!助かる!」
他では警察官が防弾盾であるライオットシールド型のサポートアイテムで構成員の"個性"攻撃を防ぎ、その隙にヒーローが反撃する。
「潰れろクワガタ野郎!!」
サイの見た目をした構成員が俺目掛けて突進して来る。おそらく異形型の"個性"だろうと分析した俺は【ドラゴンフォーム】のままで回避せず、敢えて迎え撃つ為に
「超変身!」
俺のイメージに反応した霊石【アマダム】が青色から紫色へと変わり、俺の複眼が紫色に変わる。そして胴体の生体甲冑は青色から紫色のラインの入ったシルバー色に、そして両肩に大きく突き出たアーマーが形成される。
<邪悪なるもの あらば 鋼の 鎧を 身につけ 地割れの ごとく 邪悪を 切り裂く 戦士あり>
俺は俊敏性と跳躍力に特化した【ドラゴンフォーム】から、攻撃力と防御力に特化した戦闘形態【仮面ライダークウガ タイタンフォーム】に
「フンッ」
「何ィ!?」
防御力が上がった【タイタンフォーム】になった俺に突進を受け止められた事にサイ男は驚愕する。
「オリャアッ!」
「ゴフッッ!?」
受け止めた姿勢から俺はサイ男の顎に膝蹴りを放ち、上に跳ね上がった顔面に向かって右ストレートを叩き込み、サイ男は地面に倒れ伏す。そして手首に備わった【ハンドコントロールリング】から【モーフィングパワー】が発せられる事で【ドラゴンロッド】を大剣型の武器【タイタンソード】に変化させる。剣先が伸長され全長120cmになった【タイタンソード】を右手に持ち替える。
「さっきはよくも邪魔してくれたな!」
すると今度は模型"個性"の男が俺に向かって看板の模型を投げる。
"パチンッ!"
男は再び指を鳴らす。すると投げた模型がに元の看板の姿に戻って俺に迫る。
「ハアッ!」
俺は【タイタンソード】を大きく振り下ろし看板を一刀両断にする。真っ二つになった看板は左右に飛んでいった。
「さっきの青よりも動きが鈍重だぞヒーロー!」
【タイタンフォーム】の弱点である俊敏性を見抜いた男が俺との間合いを詰める。
(不味い!)
俺は急いで【ドラゴンフォーム】に戻ろうとしたその時、1発の弾丸が男の胴体に着弾する。
「ガハッ……!?」
撃たれた男は白目を剥いてその場に倒れる。よく見てみると銃弾は実弾ではなくゴム弾であった。俺はゴム弾が撃たれた方向に視線を移すと、そこには銃を構えた一条さんが立っていた。
「一条さん!?」
「油断するな!」
「ッ……はい!」
かなり離れた距離にも関わらず的確に命中された一条さんの射撃の腕前に驚きつつも俺は頷く。
今のところ戦況はヒーローと警察側が優勢であり、ノーフェイスの構成員たちが次々と無力化されていく。後はリーダーの男を拘束し誘拐された被害者たちが入ったケースを押収するのみである。
「ミルコさんは」
俺はミルコさんを探していると、奥でリーダーの男と交戦していた。ミルコさんは蹴り技を怒涛の勢いで繰り出すも、リーダーの男は難なく回避していた。
「テメェ、やる気あんのか!」
「おいおい、勘弁しろよォ。他の奴らと違って俺は貧弱でなァ、アンタみたいなパワー馬鹿相手に真正面から戦える訳がないだろうゥ?」
「知るか!大人しく蹴り飛ばされろ!!」
「ヤンキーかよォ。まァ……」
リーダーの男はヘラヘラ嗤うと、腰のホルスターから拳銃を取り出し銃口をミルコさんに向ける。
「!?」
「反撃してみるかァ」
気怠そうな口調でそう言うと、リーダーの男は引き金を弾く。乾いた銃声と共に弾丸がミルコさんに向かって一直線に飛ぶ。
(アレは……?)
クウガに変身した事で視力が常人の数十倍にまで強化された俺は、リーダーの男が撃った弾丸が普通の弾丸ではなく、
「チィッ!」
ミルコさんは身体を捻る事で辛うじて弾丸を回避する。すると赤い弾丸がミルコさんの後方に居たヒーローの右肩に被弾する。
「ウッ!?このォ!!」
撃たれたヒーローは被弾した右肩を抑えながらリーダーの男に攻撃しようと構える。
しかし───
「!?な、何でだ……"個性"が使えない!?」
ヒーローは"個性"が発動出来ない事に驚愕する。この状況に、俺たちヒーローと警察側は混乱する。
「あらら〜、外れちゃったよォ。つうかァ、今の躱すか普通ゥ?」
「おいテメェ、さっき何を撃った!?」
「生憎切り札なんでねェ、教える訳無いじゃんかァ。ヒーローなら考えてみなよォ。………それじゃあ、潮時みたいだしィ。ここいらでお暇させて貰うかァ」
問い詰めるミルコさんをあしらいながら、リーダーの男はポケットから掌サイズの装置を取り出してスイッチを押す。するとリーダーの男の背中から金属製の翼が現れて、リーダーの男は飛翔する。
「悪いけどソイツだけは回収するわァ。商品を元に戻さないといけないんでェ」
飛翔したリーダーの男は模型"個性"の男を素早く回収し、工場の屋根を突き破って脱出を図る。
「不味い!逃すな!!」
「待ちやがれテメェ!!」
現場監督の刑事が叫ぶと同時にミルコさんが跳躍で穴の空いた屋根からリーダーの男を追い掛ける。しかしミルコさんの手は僅かにリーダーの男に届かなかった。
「追跡しろ!」
「しかし空から逃げられると打つ手が無い!」
「クソッ!」
「逃走ルートで待機している警官とヒーローたちに伝えろ!」
「はい!」
焦るヒーローと警察たち。
「……まだ手はある」
1つだけ策を思いついた俺は一条さんに駆け寄る。
「一条さん、お願いがあります。そのゴム銃を貸して下さい」
「何?」
突然の事に一条さんは目を見開いく。
「お願いします」
「……何か策があるんだな?」
頑なに頼む俺を見て、一条さんは訊く。
「はい」
「……分かった。頼むぞ」
「ありがとうございます!」
一条さんは決意してゴム銃を俺に渡す。ゴム銃を受け取った俺は一条さんの顔を見て頷き、工場の外へ出る。
「超変身!」
俺は【タイタンフォーム】から【ペガサスフォーム】へ
「来てくれ、ゴウラム!!」
俺の言葉と共に上空から巨大なクワガタの姿をしたメカ【ゴウラム】が現れ、俺の元へ来てくれた。
「ゴウラム、お願い」
『
ゴウラムは古代リント語で応えると、前脚を曲げる。俺はゴウラムの前脚に掴まると、ゴウラムは背中の羽を広げて天高く飛翔する。
時速250km/hで飛行するゴウラムに吊り下がりながら、俺は【ペガサスフォーム】の超感覚でリーダーの男を捉える。
「ここだ!!」
俺が【ペガサスボウガン】のトリガーを引き、注入された封印エネルギーを利用した強力な空気弾【ブラストペガサス】を発射する。放たれた【ブラストペガサス】はリーダーの男が装備した翼のサポートアイテムの片翼に被弾し、リーダーの男は抱えた仲間とケースと共に地上に落下する。
俺は制限時間になる前に【マイティフォーム】に
地上に着地すると、サポートアイテムの片翼が破壊されたリーダーの男が地面に倒れており、近くには仲間の男と被害者たちが入ったケースが転がっていた。
「〜〜ッ、イッタイなァ……。まさか追いかけて来るなんてねェ。ちょっと甘く見てたよォ」
「動くな。貴方の身柄を拘束する」
俺は痛みでよろけながら上体を起き上がらせるリーダーの男に警告する。
「いやいやァ。それはフラグじゃないのかいィ!」
男は拳銃を取り出すと、俺に向かって発砲する。撃ったのは"個性"を使えなくする赤い弾丸であった。
「フッ」
俺は腕の生体甲冑で防ぐと、赤い弾丸は地面に落下する。
「あらら〜、今度は防がれたよォ。やるねェ、君ィ」
「抵抗するな、貴方の負けだ」
ジリジリ近づく俺にリーダーの男は溜め息を吐く。
「う〜ん。確かにィ、今回は流石に俺の負けかなァ。けどさァ、試合には負けてあげるけど勝負まで負けるつもりはないんだよねェ」
リーダーの男はそう言うと、両手を上げると同時に1つの塊を上空に投げる。すると塊から光と超音波が発せられる。
「グゥッ!?」
俺は思わず身体を膠着してしまう。
「此処まで健闘した君に免じて商品は返すよォ。それと、
「ッ!?待て!!」
俺の手が届く前にリーダーの男はこの場から姿を消しており、残されたのは気絶した構成員の男と被害者たちの入ったケース。そして"個性"を使えなくする弾丸が撃たれた拳銃だけだった。
「……クソッ!」
リーダーの男を取り逃した事に、俺の中で苛立ちと無力さが込み上がる。
暫くしてミルコさんたちヒーローと一条さんたち警察が駆け付け、残された構成員の男とケース、そして1丁の拳銃を回収し、警察本部に戻るのであった。
ヒーロー&警察vs
廃工場に潜伏する
工場内で激しい攻防が繰り広げられ、次第にライダーくんたちが優勢になる。しかし、"個性"を使えなくする弾丸に戸惑うライダーたちの隙を突いてリーダーの男が逃亡する。
ライダーくん、辛酸を舐めさせられる
リーダーの男をあと1歩のところまで追い詰めるライダーくん。しかし奇襲によってリーダーの男の逃走を許してしまうライダーくん。これまで高い戦闘力と機転で乗り越えて来たライダーくんは、初めて敗北を知った。
次回、ノーフェイス事件の後日談。
※今後の活動について【活動報告】に新投稿してますので、少しでも興味がありましたらご覧になって下さると幸いです。
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今後のピックアップガチャ
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仮面ライダーガッチャード
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仮面ライダーガヴ
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仮面ライダーゼッツ