全ての仮面ライダーに変身したいと言ったけどガチャなんて聞いてないよ   作:けーやん

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別作品を描いてて遅くなりました。

長い事投稿しないで、すいませんでした!!


遅くなりましたが、第97話を投稿します。

今作もいつの間にかお気に入り登録数が3,600を超え、評価も7.8台まで行くようになりました。これら全てはこの作品を読んで下さっている皆さんのお陰です。本当にありがとうございます!!
引き続き投稿を頑張って行きますが、当面の目標としましてはお気に入り登録数4,000人台、それと評価を8.0台(評価バーが赤い状態)を目指して行きたいと思いますので、これからも宜しくお願いします!!


※今後の活動について【活動報告】に新投稿してますので、少しでも興味がありましたらご覧になって下さると幸いです。

https://syosetu.org/?mode=kappo_view&kid=285887&uid=202117


91スレ

「順を追って話します」

 

ナイトアイさんの言葉にプロヒーローたちが会議室へ移動を始める。蛙吹さんと麗日さんが相澤先生に駆け寄る。

 

「先生!」

 

「先生が何故此処に?」

 

「急に声を掛けられてな、協力を頼まれたから来たんだ。ザックリとだが事情も聞いてる……()()()()()()()()()()()()()()

 

相澤先生が最後に意味深げな事を呟くのを他所に、状況をよく理解出来ない切島がファットガムさんに話し掛ける。

 

「俺、置いてけぼりなんスけど……ハッサイ?何スか?」

 

「悪い事を考えとるかもしれんから皆で煮詰めましょのお時間や。お前らも充分関係してくるで」

 

よく見ると、天喰先輩の左腕に包帯が巻かれていた。おそらくインターン先で負傷したモノだろう。

 

俺はミルコさんの隣に座り、全員が席に着くとナイトアイさんの相棒(サイドキック)であるバブルガールさんが緊張しながら話を進める。

 

「えー……それでは始めて参ります。我々ナイトアイ事務所は約2週間前から死穢八斎會と言う指定敵団体について…独自調査を進めて…います!!」

 

「キッカケは?」

 

「【レザボアドッグス】と名乗る強盗団の事故からです。警察は事故として片付けてしまいましたが、腑に落ちない点が多く追跡を始めました」

 

今度はムカデの様な見た目をしたもう1人の相棒(サイドキック)であるセンチピーダーさんが話し始める。

 

「私、センチピーダーがナイトアイの指示の下、追跡調査を進めていました。調べたところ、死穢八斎會はここ1年の間に全国の組織外の人間や、同じく裏稼業団体との接触が急増しており、組織の拡大・金集めを目的に動いているものと見ています。そして調査開始から直ぐに(ヴィラン)連合の1人分倍河原仁(ヴィラン)名【トゥワイス】と接触。尾行を警戒され追跡は叶いませんでしたが、警察に協力して頂き組織間で何らかの争いがあったことを確認」

 

「連合に関わる話なら…と言う事で俺や塚内にも声が掛かったんだ」

 

「その塚内さんは?」

 

「他で目撃情報が入ってな、そっちに行ってる」

 

するとグラントリノさんが出久に話し掛ける。

 

「小僧。まさかこうなるとは思わなんだ。面倒な事に引き入れちまったな」

 

「面倒だなんて思ってないです!」

 

「知り合いなんだ!?」

 

「職場体験で……」

 

「……続けて」

 

通形先輩と出久が話しているとナイトアイさんが話を戻す。

 

「えー、この様な過程があり!"HN"で皆さんに協力を求めた訳で」

 

「そこ、飛ばして良いよ」

 

「うん!」

 

バブルガールさんはセンチピーダーが隣でフォローしながら説明を続ける。

 

「"HN"?」

 

ヒーローネットワークの事だよ。プロ免許を持った人だけが使えるネットサービス。全国のヒーローの活動報告が見れたり便利な"個性"のヒーローに協力を申請したり出来るんだって!」

 

聞き慣れない単語に首を傾げる麗日さんに波動先輩が補足を入れる。すると出久の隣に座るロックロックさんが苛ついた表情をする。

 

「雄英生とは言えガキがこの場に居るのはどうなんだ?本題の"企み"に辿り着く頃には日が暮れてるぜ」

 

「ぬかせ!この2人はスーパー重要参考人やぞ」

 

ロックロックさんが嫌味の混じった言葉を口にすると、ファットガムさんが勢い良く立ち上がると天喰先輩と切島を指しながら反論する。

 

「俺……たち?」

 

「ノリがキツい……」

 

当の天喰先輩と切島は各々リアクションを取る。

 

「取り敢えず、初対面の方も多い思いますんで!ファットガムです、よろしくね!」

 

「「丸くてカワイイ」」

 

(ベイ◯ックスみたいだな)

 

「お!アメやろーな!」

 

蛙吹さんと麗日さんがファットガムさんを見てそう言うと、ファットガムさんが何処からか飴玉を取り出す。そんな光景を気にせずナイトアイさんが進行を進める。

 

「八斎會は以前、認可されていない薬物の捌きをシノギの1つにしていた疑いがあります。そこでその道に詳しいヒーローに協力を申請しました」

 

「昔はゴリゴリにそういうんぶっ潰しとりました!そんで先日の裂怒頼雄斗デビュー戦!!今までに見た事ない種類のモンが環に撃ち込まれた。"個性"を壊す"クスリ"

 

「"個性"を壊す!?」

 

ファットガムさんから告げられた衝撃の内容に、他のヒーローたちが驚愕する。俺とミルコさんはノーフェイスとの抗戦で事前に知ってはいたが、他の事件でもあの弾丸が使用された事に多少驚く。

 

「まさか、他の所でも使われていたなんて……」

 

「ああ。どーやら、あのクズリーダーもヤクザから貰ってたみてェだな。私たちが呼ばれたのも、そのクスリと関係があるからだ」

 

俺とミルコさんが今回招集されたのも八斎會が捌いているクスリに関わりがあったからだと理解する。俺たちが話しているのを他所に、通形先輩がクスリを撃ち込まれた天喰先輩を心配するも、天喰先輩の体は撃たれた翌日には回復したそうだ。それはノーフェイスのリーダーが撃った弾丸に被弾したヒーローにも同じである。

 

「回復すんなら安心だな。致命傷にはならねぇ」

 

「いえ……その辺りはイレイザーヘッドから」

 

"個性"が回復する事にロックロックさんを筆頭に他のヒーローたちも安堵するも、ナイトアイさんが相澤先生に話を振った。

 

「俺の【抹消】とはちょっと違うみたいですね。俺のは"個性"そのものを攻撃してる訳じゃないので。俺のはあくまで個性因子を一時停止してるだけなので、ダメージを与える事は出来ない」

 

「その撃ち込まれた物の解析は?」

 

「それが環の体は他に異常なし!只々"個性"のみが攻撃された。撃った連中もダンマリ!銃はバラバラ!!弾も撃ったっキリしか所持してなかった。ただ切島くんが身を挺して弾を弾き、別の事件では佳面くんが(ヴィラン)グループのリーダーから各々弾を入手出来たっちゅー訳や。せやな?ミルコ」

 

「あぁ!コイツがクズリーダーから押収した!!スゲーだろ!!」

 

「ちょっ」

 

俺は突然ミルコさんに頭を鷲掴みされてビックリする。

 

「そしてその中身を調べた結果、ムッチャ気色悪いモンが出てきた………人の血ィや細胞が入っとった」

 

「えぇ……」

 

「別世界のお話の様……」

 

ファットさんから残酷な結果を聞かされ、蛙吹さんと麗日さんの顔色が急に青褪める。そして……出久と通形先輩の表情が変わった。

 

「つまり……その効果は人由来……"個性"って事?"個性"による"個性"破壊……」

 

「うーん……さっきから話が見えてこないんだが、それがどうやって八斎會と繋がる?」

 

その質問にファットガムさんが答える。違法薬物を末端へ売り捌いていた中間組織の1つと八斎會は交流があり、また、リューキュウさんたちが先日退治した(ヴィラン)グループの内、片方のグループの元締めがその交流のあった中間売買組織だったらしい。これらの事実から、最近多発している違法薬物による組織的犯罪が死穢八斎會に繋がるとナイトアイさんたちは主張するが、未だに納得しかねているヒーローも居た。

 

そこでナイトアイはモニターに治崎の写真を映し出し、新たな情報を話し始める。

 

「若頭 治崎の"個性"は【オーバーホール】。対象の分解・修復が可能という力です。分解……1度壊し直す"個性"。そして"個性"を破壊する弾……」

 

「「!?」」

 

ナイトアイさんが説明する中、出久と通形先輩の表情が更に深刻になり、2人とも顔を俯いた。

 

「治崎には壊理と言う名の娘が居る。出生届も無く、詳細は不明ですが、ミリオと緑谷が遭遇した時は手足に夥しい包帯が巻かれていた」

 

「まさかそんな悍ましい事……」

 

「超人社会だ。やろうと思えば誰もが何だって出来ちまう」

 

「なるほどな」

 

「……何?何の話ッスか?」

 

「………」

 

プロヒーローたちが話の本質を理解し始めた一方で、話しに付いて行けてない切島がせわしなく周りを見る。その疑問に、昨夜一条さんから科捜研の分析結果を聞かされた俺が答える。

 

「切島……解らない?」

 

「えっ?あ……あぁ。どう言う事か全然解らん。何が……どうなってんだよ?」

 

「簡単に言うと……その治崎は娘である壊理ちゃんの体の一部を銃弾に変えて、全国の(ヴィラン)たちに売り渡している可能性があるって事だよ」

 

「え……!?」

 

俺の言葉を理解した切島が驚愕の表情をする。他にも蛙吹さんと麗日さんも同じ反応をした。

 

「実際に銃弾を売買しているのかは分かりません。現段階では性能としてあまりに半端です。ただ仮にそれが試作段階にあるとして、プレゼンの為のサンプルを仲間集めに使っていたとしたら……確たる証はありません。しかし、全国に渡る仲間集め、資金集め。もしも弾の完成形が完全に個性を破壊する物だとしたら……?悪事のアイデアが幾つでも湧いてくる」

 

「想像しただけで腸煮えくり返る!今すぐガサ入れじゃ!」

 

「ケッ……コイツらが子供保護してりゃ一発解決だったんじゃねぇの!?」

 

ロックロックさんが出久と通形先輩の方を見ながら小言を呟く。2人は返す言葉も無く、歯を食いしばりながら俯いている。そこへナイトアイさんがフォローに入る。

 

「全て私の責任だ。2人を責めないで頂きたい。知らなかった事とはいえ……2人ともその子を助けようと行動したのです。緑谷はリスクを背負いその場で保護しようとし、ミリオは先を考え、より確実に保護出来るよう動いた。今この場で一番悔しいのはこの2人です」

 

すると椅子の倒れる音がし、出久と通形先輩が同時に立ち上がる。そしてナイトアイを力強く見据えながら宣言した。

 

 

「今度こそ必ずエリちゃんを!」

 

 

「「保護する!」」

 

 

「そう。それが私たちの目的となります」

 

ナイトアイさんが今作戦に於ける目的を明らかにする。すると、またしてもロックロックさんが口を挟んだ。

 

「ケッ……ガキがイキがるのも良いけどよ、推測通りだとして若頭にとっちゃその子は隠しておきたかった”核”なんだろ?それが何かしらのトラブルで外に出ちまってた。あまつさえガキんちょヒーローにまで見られちまった。素直に本拠地に置いとくか?俺なら置かない。攻め入るにしても"その子がいませんでした"、じゃ話にならねぇぞ。何処に居るのか特定出来てんのか?」

 

「確かに……どうなの?ナイトアイ」

 

「問題はそこです。何を何処まで計画しているか不透明な以上、1度で確実に叩かねば反撃のチャンスを与えかねない。そこで八斎會と接点、名のある組織・グループ及び八斎會の持つ土地!可能な限り洗い出し、リストアップしました!皆さんには各自その箇所を探って頂き、拠点となり得るポイントを絞ってもらいたい!」

 

ナイトアイさんはリストアップしたポイントと活動地区が被るヒーローたちを全国から集め、そのポイントを人海戦術で探らせようと考えたのだ。

 

だが、それは明らかに時間が掛かり過ぎる策である。

 

 

「オールマイトの元右腕だった割に随分慎重過ぎるし回りくどいわ!こうしている間にもエリちゃん言う子泣いてるかもしれへんのやぞ!!」

 

 

「我々はオールマイトにはなれない!だからこそ、分析と予測を重ね救けられる可能性を100%に近づかせねばならない!」

 

ファットガムさんの反論にナイトアイさんが返すのを皮切りに、他のヒーローたちも意見が割れ始める。収拾がつかなくなりそうになった所に、相澤先生がナイトアイさんに提案する

 

「どういう性能かは存じませんが、サー・ナイトアイ。未来を予知出来るなら俺達の行く末を視れば良いじゃないですか。このままでは少々合理性に欠ける」

 

「そうだイレイザー!早速私の未来を見てみろナイトアイ!子どもの居場所が分かり次第、私が即蹴り飛ばしに行く!!」

 

ミルコさんが立ち上がって意気揚々と言い放つ。

 

しかし──

 

「それは……出来ない」

 

「ハァ?」

 

「……?」

 

ナイトアイさんはその提案を却下した。疑問を抱く皆の視線を集めながら、ナイトアイさんは説明する。

 

「私の予知性能ですが、発動したら24時間のインターバルを要する。つまり、1日1時間1人しか見ることが出来ない。そしてフラッシュバックの様に1コマ1コマが脳裏に映される。発動してから1時間の間、他人の生涯を記録したフィルムを見られる……と考えて頂きたい。ただしそのフィルムは全編人物の近くからの視点。見えるのはあくまで個人の行動と僅かな周辺環境だ」

 

「いやそれだけでも充分過ぎる程色々分かるでしょう。出来ないとはどういう事なんですか?」

 

相澤先生の最もな意見に、ナイトアイさんはメガネの位置を直しながら答える。

 

「例えばその人物に近い将来、死、ただ無慈悲な死が待っているとしたらどうします?」

 

(ッ!?まさか……ナイトアイさん。オールマイトの事を……)

 

俺はナイトアイさんが予知を使用しない理由に気づく。出久もナイトアイさんのそれに気づいた様子だった。

 

「私の"個性"は行動の成功率を最大まで引き上げた後に勝利のダメ押しとして使うものです。不確定要素の多い間は闇雲に見るべきじゃない」

 

「はぁ!?死だって情報だろ!?そうならねぇ為の策を講じられるぜ!」

 

「占いとは違う。回避できる確証は無い」

 

「ナイトアイ!よく分かんねぇな!いいぜ俺を見てみろよ!幾らでも回避してやるよ!」

 

 

「ダメだ」

 

 

俯きながらも頑なに未来を視る事を固辞するナイトアイさんに、ロックロックさんも思わず口をつぐみ、一瞬の静寂が会議室に訪れる。

 

「取り敢えずやりましょう。”困ってる子がいる”これが最も重要よ」

 

「娘の居場所の特定・保護。可能な限り確度を高め、早期解決を目指します」

 

 

「ご協力宜しくお願いします」

 

 

ナイトアイさんがそう言って締めて、今回の会議は終了した。

 

「………」

 

そして、俺は()()()()()()()()

 

 

◾️◾️◾️◾️

 

 

会議が終わり、出久たちは休憩室のテーブルを囲って椅子に座っていた。その空気は途轍もなく重く、全員の表情は明るくなかった。そこに相澤が現れ、出久たちにインターンの中止を提言するつもりだった。

 

八斎會が(ヴィラン)連合と繋がりを持っている可能性がある以上、生徒たちを危険な現場から遠ざける為である。

 

「俺が見ておく。やるなら正規の活躍をしよう、緑谷」

 

しかし、相澤は出久が何がなんでも壊理の救出する事を見越したのか、自分がストッパー役に買って出たのである。

 

皆も出久と通形を励まし、壊理の救出作戦に参加する事を決意する。

 

その時、相澤は()()()()()()()

 

「それで、佳面は何処だ?一緒に居なかったのか?」

 

「そ、そう言えば……」

 

「会議室出た時には姿が見えなくて」

 

「ケロ、何処に行ったのかしら?」

 

「先に雄英に帰るにしても、佳面くんなら連絡しとるだろうし」

 

「そーなの!来太くん何処行っちゃったんだろ!?通形、天喰くん。見なかった?」

 

「俺は見てないんだよね」

 

「ごめん。俺も……」

 

出久たち全員が来太が何処へ行ったのか分からなかった。

 

「チッ。世話の焼ける……()()()()アイツが1番の問題児なんだが……後で説教だな」

 

(来太くん、相澤先生から問題児扱いされてる!!?)

 

 

◾️◾️◾️◾️

 

 

「貴様は……」

 

(あん)ちゃん……どうして此処に?」

 

会議室から出て、出久たちと別行動を取った俺は、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()、2人の前に立っていた。

 

「すみません……お2人にお話したい事があります」




次回 ライダーくん、ナイトアイたちに()()()()を告げる。


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10/28からアマゾンプライムで配信開始した【仮面ライダーBLACK SUN】視聴しました。一言で言うと、予想の約100倍以上の作品でした。

ちなみに、皆さんは【BLACK SUN】と【SHADOWMOON】のどっち派ですか?

今後のピックアップガチャ

  • 仮面ライダーガッチャード
  • 仮面ライダーガヴ
  • 仮面ライダーゼッツ
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