あの
「う~し、何時もの10or3だ、いくぞ~。」
「やだやだやだ~っ!!」
「逃げきったらご褒美に俺が『奢ってやる』」
「逃げるっ!!」
あの~
▽
はぁ、今日も聞けませんでした
ゼンノロブロイです
最近、いえ、黒尾トレーナーに指導され始めてから
ライスちゃんが「おかしく」なっていきました
最初は「おトイレ」かな?って思ってたけど
夜中、寝たふりをしつつ待ってみると、抜け出してました
しかも「汗臭い筈なのにフローラルな香りが漂うんです」
さっとシャワーを浴びて「一時間だけ仮眠」して、
朝練に向かっていました
デビュー戦が決まった時、喜んでいましたけど、
そこから更に「フローラルな香りがきつくなりました」
そして、「出走停止」になって、一週間だけ、別室に謹慎処分
そうだよね、夜中はうろついちゃダメって言われてるし
「ウマ娘」が痴漢を撃退して「瀕死重傷返し」にしちゃうから
22:00以降は寮長の許可が必要で普通はやらない
(ホントは20:00までだけど)
そして、ライスちゃんのベットの周りが
『黒尾トレーナーの寝顔だらけになりました』
こわい
ナンデも、トレーナーさんのアドレスを教えて貰い
その時、『寝顔の写真』も送られて来たとの事
寮長、そのせいでライスちゃんベットが大変な事になってます
明日、また聞きに行こう、寮長に相談しよう
仕切りのカーテンぐらい良いよね?目線怖いし
黒尾トレーナーさん、早くライスちゃんを元に戻して?
▽
キングヘイローですわ
最近相部屋のハルウララがおかしくなってますの
一体『どんな練習をしているのでしょうか?』
こっそり朝練を見に行きました・・・は?
いや、それは・・・
チーム・スターダストのメンバーで
(芝)3000mの全力ですって?
しかも5本っ?!
更にはスタートの実践訓練も込みでっ!?
あ、あら?ウララがマチカネフクキタルに迫っているっ!?
あの子、そんなに早く無かったわよね?
た、確かに5本目となれば疲れて来るけど・・・
こ、これは午後の練習も見に行かねば!
ひっ、非道ですわ、ウララの尻尾に
「試作甘味試食券」ですってっ!?
なんと羨ましい・・・じゃなくて!!
・・・ウララが巧みに避けているではありませんか!!
しかも『ダートコース』で!!
ライスシャワーにマチカネタンホイザ、
マチカネフクキタル、ナイスネイチャ、
あ・・・アグネスタキオンっ!?
あの方が練習に参加してるなんてっ!?
あら?あちらに居るのはトレーナーさんと、
お『オグリキャップ』っ!?
え?いや、それは・・・オグリキャップが参戦しましたわっ!?
ウララさんの眼つきがより厳しくなりましたわっ!!
はぁ、ウララさんがどこか遠くに行ってしまったような感じですわ
「帰還シマシタ。」
「え?」
「ア、ヘイローさん、シャワー先使イマスネ。」
「あ、はい、ど、どうぞ。」
今、なんて言いましたの?
『帰還シマシタ?』え?普通、ただいまですよね?
どうされたんですのハルウララ~っ!?
その日はそのまま眠ってしまいましたわ
翌日も目覚ましと同時に起床され、朝練に向かわれましたわ
「どうされてしまったのでしょうか。」
心配ですわ、あのままでは、何か良くない事が・・・
お昼と、午後も上手く会えず、部屋に戻って来ました
「はぁ。」
「・・・パルパルパルパルパル。」
「へぁっ!?う、ウララさんっ!?どうされたのですかっ!?」
「・・・再起動中、再起動中。」
「いやいや、貴女はウマ娘でしょうにっ!!
寮長!!寮長!!ハルウララが!!
ハルウララが『ナニカサレテシマッタワ』!!」
▽
「って、苦情?が来たんだけど、どうするの?」
「・・・どうしたら良い?フジキセキ?ヒシアマゾン?」
「どうしたらって・・・なぁ?」
「ふむ、ウララに関しては私にも一部責任がある、
しかし、練習以外では特に接点が無いからなぁ。」
「タキオン?キミはナチュラルにここに居るが、
ちゃんと外泊許可を取ったのか?」
「・・・フジキセキ、それは理事長から許可貰ったんだ。」
「・・・ぅ、ゥン///ど、同棲してるんだ、黒尾君と。」
二人「は?」
ちゃんと給料で買ったペアリングを薬指に付けている
「・・・こ、婚約、だと。」
「かぁ、このヒシアマ姉さんを差し置いて婚約た~、
タキオンも隅に置けないねぇ~。」
「・・・うらやま、ん゛ん゛っ!!
ハルウララは休養を取らせるのと、
キミ達のイチャイチャに嫉妬していると推察するが、どうなんだね?」
「そこなんだよなぁ、
練習はこなしてくれるし(強制とも言うが)。」
「返事も普通、聞く所によると、
私達と居ない時は至って普通らしいんだ。」
「ん~、嫉妬?なのか?姉さん的に、
ちゃんと構って欲しいんじゃねえのか?」
3人「それだ。」
「んな訳あるかい、って、なんで私が突っ込みなんだよ!!」
「ウララは、適度に構ってあげるとして、ライスシャワーだ。」
「あぁ、既に仕切り用カーテンは付けてある、
ゼンノロブロイも落ち着いたと言っている。」
「すまない、
ってか、フジキセキが俺の寝顔写真なんて送るから、
ブレーキが壊れたんじゃないか?」
「そうだぞ?彼の寝顔は私だけの物だったのに。」
「ヒシアマ姉さんも気になるな~?
『なんで寝顔写真』持ってたのかな~って。」
3人「さぁ、遺言の時間だ。」
ガタッ
「逃げたぞ!!追えっ!!」
「おう!ここ最近全力出してなかったから丁度いいや!!」
「で、私はなんで黒尾君に捕まってるのかな?」
「・・・追わなくていい。」
「もぅ、キミと言う奴は。」
「もし、コレがきっかけで・・・。」
「こ~ら。」こつん
「おぅ。」
「キミが言ったんじゃないか、『4戦後』だと。」
「あぁ。」
「正直、怖いよ。」
「ごめん。」
「あと。」
「ん?」
「し・・・しっぽは、あんまりさわらないでくれ///」
「・・・き、気を付ける。」
二人「へ~、コレがうまぴょいの先か~。」
二人「寮長~っ!?」