「本日、中京競馬場は晴れています、
しかし午後は雨模様と天気に恵まれませんが、
間も無く、『鳴尾記念』の開幕です!!」
▽
「タキオン。」
「何だね?黒尾君?」
「8割だ。」
「ぇ~。」
「マンハッタンカフェが居るからな、
手の内は隠して置きたい。」
「・・・うそ。」
「・・・タキオン。」
ぎゅっと抱きしめる
「・・・あぁ、キミは暖かいな。」
「ホントは走って欲しくは無い。」
「あぁ。」
「でも、『走って居る姿を見続けたい』」
「うむ。」
「・・・アグネスタキオン、
『粒子の名前に恥じないレースを』」
軽いキスで別れる
「あぁ、行って来ます。」
▽
「さぁ、各ウマ娘が出そろいました!
ゲートイン開始です!」
▽
「タキオン。」
「なんだね?カフェ?」
「最近、コーヒー飲めるようになったんだって?」
「悪魔で
『黒尾君が淹れたコーヒーと、自分で淹れたモノだけだ』」
「・・・そぅ、なんだ。」
「今度、御馳走しよう。」
「そう言って『試薬』飲ませる気でしょう?」
「いや、普通に御馳走しようと、思ったんだけど?」
「え?」
「な、なんだね?私が普通にしちゃいけないのかい?」
「変わったね、タキオン。」
「この指輪がかい?」
「・・・違う、『先を見る為に走り出した感じがする』」
「・・・『いや、コレが最後の旅路さ』」
「っ?!」
「答えを知りたければ私に勝つ事だな。」
「いいわ、後悔はしないでね?」
「『後悔はし尽くしたさ』そして、これからもね。」
▽
「さぁ、ゲートインが完了、
間も無く・・・スタートしました!!
飛び出したのは!?
アグネスタキオン!!アグネスタキオンが初っ端から爆走している!!
その2馬身差でマンハッタンカフェが猛追して行く~!!」
▽
(なっ!?)
「はっはっは~、カフェよ、この『粒子』に追いつけるかな?」
▽
「し、信じられません!!後続との差は既に6馬身!!
しかし、二番手のマンハッタンカフェとの差は
さらに広がり、4ば・・5馬身差です!!」
▽
(こんな・・・力を持っていたのに!!)
「アグネスタキオン~っ!!」
(さぁ、黒尾君、君が見たかった、
『アグネスタキオン』の走りだぞ?見逃すなよ?)
▽
「あ、アグネスタキオンが更に加速!!
7、8、9馬身差で、ゴール・・・、
し、信じられません、皆様ご覧になられましたでしょうか?
っと、タイムがでま・・・なっ!?
レコードです!!
2.10.1、2分10秒1を記録しました!!」
▽
トレーナールーム
「っ!?タキオンっ!!」
「っ、とと、はは、
久し振りに全速力だったからね、流石に疲れたよ。」
「ほら、横になれ。」
「う、うむ、すまない。」
「タキオン、足、触るぞ?」
「へ?」
「氷嚢当てるだけだ、そんなに触らんよ、靴下を脱がすだけだ。」
「ひゃっ、ち、ちべたい。」
「ほれ、動くな。」
「ぅ~。」
「発熱は想定内だけど、違和感は無いか?」
「・・・キミに足を掴まれてる
恥ずかしさでそれどころじゃないがね///」
ふん!!ごっ!!
「なっ!?なんでいきなり壁に頭を打ち付けるのだねっ!?」
「っ~・・・うるさい。」
「う、うるさいとは、何だね!!」
「ばかやろう、『俺だって男だ』婚約者の足を
触っているんだぞ?我慢するに決まってるだろうが。」
「っ~///」
コンコンコン
「タキオン、いるの~?」
二人「あ。」
「え?」
二人「こっ、これは!!」
「・・・ごゆっくり~。」
二人「まって!!お願いだから説明させてっ!!」
▽
説明中
「なんだ、クールダウンしてただけなのね?」
「そうだとも、
そ、それに、まだ『学生と、トレーナー』なんだ、
そう言うのは///」
「うん、変わったよ、アグネスタキオン。」
「あぅ~///」
「で?マンハッタンカフェが態々
トレーナールームに来るなんて珍しいな?」
「あぁ、私が『コーヒー』を御馳走すると言ってな、
そうだ、今飲んで行くかい?」
「え?」
「あぁ、豆は俺のオリジナルブレンドだ、飲んでくだろ?」
「さぁ、早く淹れるのです♪」アホ毛ぴょんぴょん♪
二人(カフェ、かわえぇ~な~)
▽
ゴリゴリゴリ
とぽぽぽ
「ぅわ、いい香り~。」
「うむ、最初はなんだこの『泥水』と思ったが、
運悪くここの『紅茶』が切れてな、
『致し方無く』黒尾君のコーヒーを飲んでみたら、
まぁ、見事にハマったのだよ。」
「ほい、『まずはブラック』で。」
「頂きます。」
「私は。」
「はいよ、『黒糖ちょっとブレンド』だ。」
「うむ、適度な糖分は程よいアクセントになるからな♪」
ズズッ「うし、美味い。」
「ふぅ、やはり黒尾君のブレンドは飲めるな~、
なんでなんだろうか?」
「はふぅ~///美味しいです~///」アホ毛トロ~ン
「ゆっくり飲んでいきな?
寮長にメールしとくよ。」
▽
ピコ
〈カフェと、タキオンと、
コーヒーブレイクするから遅くなる~〉
ピコ
〈なに?!タキオンがコーヒーだとっ!?〉
ピコ
〈なんだ?そんなに不思議か?〉
ピコ
〈当然だ!!紅茶一択で
紅茶が無いと『見せられないよ』になるのに〉
ピコ
〈ほぅ、寮長殿はどこで見てたのかな?〉
▽
「あ、メール来なくなった。」
「まったく、フジキセキには困った物だね。」
「あぁ、どう言う訳か
『トレーナーの寝顔写真集』なる物を収集しているらしいからな、
いい加減『オシオキ』を考えねば。」
「そういえば、タキオン?」
「何だね?マドロミカフェ君?」
「マンハッタンよ、
いつ、『結婚式挙げるの?』」
二人「ぶほっ!?げほっげほっ!?」
「あぁ、勿体ない。」
「ききき、キミはいきなりなにをいうのだねっ!?」
「カフェ?学生婚は出来ないからな?
妥協として『婚約』なんだ、それに『卒業を待ってから』と、
『理事長とも契約したからな』」
「あら、残念。」
二人「はぁ、全くもぅ。」
「・・・重婚の予定は?」
二人「カフェ~っ!?」
どうやらコーヒーで落ち着いて『寝ぼけていた様だ』
ヒシアマ姉さんを召喚し
カフェを引き揚げて貰った
二人「寝て起きて覚えてるのかな?」
▽
翌朝
「あれ?なんだか
美味しいコーヒーを飲んでたような・・・あれ?」
忘れてました