ウマ娘ストーリー・ブラックテイル   作:扶桑畝傍

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カウントダウン

「本日、中京競馬場は晴れています、

 しかし午後は雨模様と天気に恵まれませんが、

 間も無く、『鳴尾記念』の開幕です!!」

 

 

「タキオン。」

「何だね?黒尾君?」

「8割だ。」

「ぇ~。」

「マンハッタンカフェが居るからな、

 手の内は隠して置きたい。」

「・・・うそ。」

「・・・タキオン。」

ぎゅっと抱きしめる

「・・・あぁ、キミは暖かいな。」

「ホントは走って欲しくは無い。」

「あぁ。」

「でも、『走って居る姿を見続けたい』」

「うむ。」

「・・・アグネスタキオン、

 『粒子の名前に恥じないレースを』」

軽いキスで別れる

「あぁ、行って来ます。」

 

 

「さぁ、各ウマ娘が出そろいました!

 ゲートイン開始です!」

 

「タキオン。」

「なんだね?カフェ?」

「最近、コーヒー飲めるようになったんだって?」

「悪魔で

 『黒尾君が淹れたコーヒーと、自分で淹れたモノだけだ』」

「・・・そぅ、なんだ。」

「今度、御馳走しよう。」

「そう言って『試薬』飲ませる気でしょう?」

「いや、普通に御馳走しようと、思ったんだけど?」

「え?」

「な、なんだね?私が普通にしちゃいけないのかい?」

「変わったね、タキオン。」

「この指輪がかい?」

「・・・違う、『先を見る為に走り出した感じがする』」

「・・・『いや、コレが最後の旅路さ』」

「っ?!」

「答えを知りたければ私に勝つ事だな。」

「いいわ、後悔はしないでね?」

「『後悔はし尽くしたさ』そして、これからもね。」

「さぁ、ゲートインが完了、

 間も無く・・・スタートしました!!

 飛び出したのは!?

 アグネスタキオン!!アグネスタキオンが初っ端から爆走している!!

 その2馬身差でマンハッタンカフェが猛追して行く~!!」

(なっ!?)

「はっはっは~、カフェよ、この『粒子』に追いつけるかな?」

「し、信じられません!!後続との差は既に6馬身!!

 しかし、二番手のマンハッタンカフェとの差は

 さらに広がり、4ば・・5馬身差です!!」

(こんな・・・力を持っていたのに!!)

「アグネスタキオン~っ!!」

 

(さぁ、黒尾君、君が見たかった、

 『アグネスタキオン』の走りだぞ?見逃すなよ?)

「あ、アグネスタキオンが更に加速!!

 7、8、9馬身差で、ゴール・・・、

 し、信じられません、皆様ご覧になられましたでしょうか?

 っと、タイムがでま・・・なっ!?

 レコードです!!

 2.10.1、2分10秒1を記録しました!!」

トレーナールーム

「っ!?タキオンっ!!」

「っ、とと、はは、

 久し振りに全速力だったからね、流石に疲れたよ。」

「ほら、横になれ。」

「う、うむ、すまない。」

「タキオン、足、触るぞ?」

「へ?」

「氷嚢当てるだけだ、そんなに触らんよ、靴下を脱がすだけだ。」

 

 

「ひゃっ、ち、ちべたい。」

「ほれ、動くな。」

「ぅ~。」

「発熱は想定内だけど、違和感は無いか?」

「・・・キミに足を掴まれてる

 恥ずかしさでそれどころじゃないがね///」

 

ふん!!ごっ!!

「なっ!?なんでいきなり壁に頭を打ち付けるのだねっ!?」

「っ~・・・うるさい。」

「う、うるさいとは、何だね!!」

「ばかやろう、『俺だって男だ』婚約者の足を

 触っているんだぞ?我慢するに決まってるだろうが。」

「っ~///」

 

コンコンコン

「タキオン、いるの~?」

二人「あ。」

「え?」

二人「こっ、これは!!」

「・・・ごゆっくり~。」

二人「まって!!お願いだから説明させてっ!!」

説明中

「なんだ、クールダウンしてただけなのね?」

「そうだとも、

 そ、それに、まだ『学生と、トレーナー』なんだ、

 そう言うのは///」

「うん、変わったよ、アグネスタキオン。」

「あぅ~///」

「で?マンハッタンカフェが態々

 トレーナールームに来るなんて珍しいな?」

「あぁ、私が『コーヒー』を御馳走すると言ってな、

 そうだ、今飲んで行くかい?」

「え?」

「あぁ、豆は俺のオリジナルブレンドだ、飲んでくだろ?」

「さぁ、早く淹れるのです♪」アホ毛ぴょんぴょん♪

二人(カフェ、かわえぇ~な~)

ゴリゴリゴリ

 

とぽぽぽ

 

「ぅわ、いい香り~。」

「うむ、最初はなんだこの『泥水』と思ったが、

 運悪くここの『紅茶』が切れてな、

 『致し方無く』黒尾君のコーヒーを飲んでみたら、

 まぁ、見事にハマったのだよ。」

「ほい、『まずはブラック』で。」

「頂きます。」

「私は。」

「はいよ、『黒糖ちょっとブレンド』だ。」

「うむ、適度な糖分は程よいアクセントになるからな♪」

ズズッ「うし、美味い。」

「ふぅ、やはり黒尾君のブレンドは飲めるな~、

 なんでなんだろうか?」

「はふぅ~///美味しいです~///」アホ毛トロ~ン

「ゆっくり飲んでいきな?

 寮長にメールしとくよ。」

 

ピコ

〈カフェと、タキオンと、

 コーヒーブレイクするから遅くなる~〉

ピコ

〈なに?!タキオンがコーヒーだとっ!?〉

ピコ

〈なんだ?そんなに不思議か?〉

ピコ

〈当然だ!!紅茶一択で

 紅茶が無いと『見せられないよ』になるのに〉

ピコ

〈ほぅ、寮長殿はどこで見てたのかな?〉

 

「あ、メール来なくなった。」

「まったく、フジキセキには困った物だね。」

「あぁ、どう言う訳か

 『トレーナーの寝顔写真集』なる物を収集しているらしいからな、

 いい加減『オシオキ』を考えねば。」

「そういえば、タキオン?」

「何だね?マドロミカフェ君?」

「マンハッタンよ、

 いつ、『結婚式挙げるの?』」

二人「ぶほっ!?げほっげほっ!?」

「あぁ、勿体ない。」

「ききき、キミはいきなりなにをいうのだねっ!?」

「カフェ?学生婚は出来ないからな?

 妥協として『婚約』なんだ、それに『卒業を待ってから』と、

 『理事長とも契約したからな』」

「あら、残念。」

二人「はぁ、全くもぅ。」

「・・・重婚の予定は?」

二人「カフェ~っ!?」

 

どうやらコーヒーで落ち着いて『寝ぼけていた様だ』

ヒシアマ姉さんを召喚し

カフェを引き揚げて貰った

 

二人「寝て起きて覚えてるのかな?」

 

翌朝

「あれ?なんだか

 美味しいコーヒーを飲んでたような・・・あれ?」

 

忘れてました

 

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