「定例会議を始めます、全員いますよね?ね?」
「桐生院、んな念押ししなくても居るぞ?」
「フリですよ、フリ、
定例会議が時間通りに開始できるのは良い事です。」
「で?きょ~の議題はなんだい?」
あ、コイツは『沖野(暫定)トレーナー』
「貴方ねぇ、会議なんだから少しは真面目にしなさい。」
これは『東条ハナ(おハナさん)』
「あはは、黒尾トレーナー、
次回の出走についても御助力願いますよ?」
「まぁ、俺で良ければ。」↑『南坂トレーナー』
「はっ、こっちは忙しいんだ、
ロクな内容じゃなきゃ帰るぞ?
ブルボンの面倒を見るからな。」
何だかんだ優しい『黒沼トレーナー』
「で、だ、葵君、ワシとしても忙しいからな、
オグリがまた鍛え始めてその調整が大変なんだぞ。」
最強?トレーナー『六平トレーナー』
「今日の議題、と言うか、
『黒尾トレーナー』の『婚約』ですね。」
全員ガタッ!?
「ぶほっ!?おま、理事長から箝口令出てたろっ!?」
「いえ、トレーナーには通達するようにと
『理事長』から言われてまして、
それが今日になっただけです。」
してやったり顔しやがって・・・
「ぁ~、俺、羽佐間・黒尾は、
アグネスタキオンと婚約しました、
結婚は卒業後にしますのでお見知り置きを。」
「おま、何時の間に・・・。」
「沖野トレーナーだって、
サイレンススズカと随分良い仲なようで。」
「・・・そ、そんな訳。」
「あら?貴方必ず『助手席』にスズカを乗せるそうじゃない?
これは、『公言』してるようなものよ?」
「おハナさんっ!?」
「ん?そうするとオグリもジョーとアレになるのか?」
「へぇ、六平トレーナー、今度それを詳しく。」
「・・・そうなるのかね、ふん。」
おや、黒沼トレーナーもブルボンは確定っと
「あはは、家はそう言う関係性はないですねぇ。」
「南トレーナーはツインターボでは?」
「いえ、彼女は妹の様に思ってはいますけど、流石に・・・ねぇ。」
「頭、足りないですからね。」
「そうですね、また『追試』が控えているので
練習にも支障が出てるんですよ。」
「・・・タキオン、派遣しましょうか?
ライスシャワーの補講分も教えてるので、問題は無いかと。」
「ほぅ、タキオンはそこまで変わったのかね?」
「えぇ、六平トレーナー、
ちゃんと聞いてあげ、答えてあげる、
時には『尻尾で捕まえて』静止しますよ?」
全員ガタッ!?
「な・・・。」
「うそ、だろ?」
「まさか・・・。」
「・・・アイツは、嫌がるだろうか。」
「ウマ娘の尻尾に触って良く平気だな?」
「え?いや、『あんまり触って欲しくは無いそうですが』
ちゃんと毛並みを整えてあげたり、髪も治してあげてますよ?」
「黒尾トレーナー、
普通、尻尾は厳禁なんですよ?」
「桐生院?」
「葵です、大体、尻尾はウマ娘のデリケートゾーン、
い、いわゆる・・・性感帯にもなるんですよ!!」
「ぁ~・・・ナルホド。」
「と、兎に角、卒業まではそれ以上のは駄目ですからね!!
絶対!!ダメですからね!!」
「なぜ止められるのですかね?
婚約もしてますし、行って来ますのハグもしますし。」
「ですから!!」
「桐生院の、こう言う奴は何言っても変わらん、
ほぼほぼコイツの惚気話になっているのに
違和感すら感じてないぞ、これ。」
「六平おじ様まで・・・葵です!!
こ、婚約していようが『学園での過度な接触はいけません!!』」
「そう言えば、黒尾トレーナーの脇には
必ずアグネスタキオンが居るんだよな。」
「そう、ね、彼と話してた筈なのに、
『いつの間にか隣に座っているんだ』」
「・・・確かに、居る。」(ブルボンも側にいるな)
「そうですね、
カノープスとスターダストを行き来する時も
必ず側に寄り添っていますね。」
全員「最早、公然の秘密かと。」
「が~ん、そんなぁ~。」
「公然?まぁ、『婚約指輪』も着けてますからね、
学園内で知らないウマ娘はごく一部かと。」
結局、チームごとの予算や、
『食費』については、メールで対応となった。
この会議の意味とは一体・・・
▽
トレーナールーム
「確か、先月はプリンシパルステークスで、
サイレンススズカが出てたな。」
「戻って来て早々、別の女の話か?」
「ん、あぁ、すまん、記録は撮ってたよな?」
「あぁ、勿論、デジタルがちゃんと録画しててくれたよ。」
「・・・みたか?」
「うむ、先行逃げ切り、中々に難しい相手だね。」
「・・・暫く沈むぞ、スズカ。」
「『馬の方か』」
「あぁ。」
「ふふ、まるで後出しじゃんけんでも勝つ、そんな気分だ。」
「何より、チームリギルからチームスピカに移籍したばかりだ、
調整が不十分ってのもあるんだろうよ。」
「なんだ?気になるのか?」
「気になる、か、俺はお前を選んだからな、
何も言わんよ、それに、あの『沖野トレーナー』が、
俺の言う事を信じるとは思えない。」
「ん?なんだか『嫌っているような印象だが?』」
「・・・あぁ、沖野トレーナーの事は嫌いだ、
恐らく『トウカイテイオー』が加入する、
彼女の扱いがなって無い、
あれじゃ『壊れる為に走らせてる』」
「・・・トウカイテイオーも『折れるのかい?』」
「・・・4度、な。」
「悲惨だな。」
「それに『骨折に負けないX』は、精製に時間が掛かるし、
材料費も馬鹿にならない、全体に供給なんて無理だ。」
「量産は不可能、それをライスシャワーに供給で一杯、
これを踏まえると、
「正室は私」「側室がライスシャワー」に思えるのだが?」
「・・・アレで『高等部』なんだよなぁ~。」
「そうなんだよなぁ、
アレで『先輩』なんだから、困ったものだ。」
「背が伸びるのは?」
「無理だ、
ウマ娘には、それぞれの『資質』がある、
幼少期に得られるモノにもよるし
『環境』も大きく影響している。」
「・・・ナリタタイシンが良い例か。」
「タマモクロスもそうだな。」
「・・・ウマ娘が笑って暮らせる世界、ね、
会長様は、『夢に殉教する気かね』」
「不可能、だと?」
「後、何年、会長はここに居る?」
「そうだな、既に高等部後半・・・そうか、
マルゼンスキーの様に『OB』扱いになると、
意見も早々通らなくなるな。」
「それに、現理事長にもそこまでの力が無い。」
「おっと、言って良いのかい?」
「あぁ、自覚してるからな。」
「自覚?」
「たづなさんが居ないと『書類仕事が出来ない』」
「おぃ。」
「他にもあるぞ?スマホが上手く使えないとか、
未だに黒電話に頼ってるとか、
切符が買えないとか、車の免許が無いとか。」
「・・・理事長、役職として機能しているのか?」
「してねぇだろうな、
だから『たづなさん』が、バケモノと言う証明になってしまう。」
「誰がバケモノなんでしょうか?」
二人「ひぃっ!?」