「と、言う事ですので、
トレーナー用の寮を教えて欲しいのですが?」
「せ、戦慄、
良くゴールドシップと普通に会話出来るな。」
「それにメジロマックイーンさんの対応も。」
「・・・まぁ、『ノリ』で。」
二人「出来るか!!」
「兎に角、これで『トレーナー』として認識されたので、
今後の話でもしますか。」
「っ、そうですね。」
ま、いっか、帽子に猫が乗ってる理事長と
妙にもぞもぞする駿川さんの帽子が気になりつつ
『給料』とか、移動用の車やら『バス』やら
色々話し込んでたら
「駐禁切られた・・・。」
我が愛車には切符が張り付けられていた
折角ゴールド免許だったのにぃいいいいっ!!
▽
違反金を支払い、切符を外して貰う
「災難だっただろうけど、ね。」
あぁ、サラバ我がゴールド免許・・・
お巡りさんに同情されるわ
自主練後のエルコンドルパサーに
『絶対言わないでね!!』と、脱マスク状態に釘を刺され
ハルウララから
『あれ?初めまして?』これには傷ついた
気絶した際、半日分の記憶が吹き飛んだらしい
「取扱説明書・・・じゃなくて、
トレーナー付録でも読んどくか。」
・ウマ娘は女性である
知ってる
・彼女達の足はむやみに触らない
そいつは変態だ
・求められたら逃げましょう
時速70km/h超えるウマ娘からどうやって?
・原則チーム名は「星に関係する名前」
あぁ、そう言えば
・食費はコラテラルダメージです
・・・だろうな
・結婚は『まだ』駄目です
「これ、ホントに役に立つ情報?」
机に放り投げ、ベットに寝転ぶ
「寝よう。」
▽
0430
「うげぇ、習慣って怖い。」
目が覚めた以上起きよう
ま、顔を洗い歯磨き、朝食の準備
テレビをつけ、「ニュース」をザッピング
「へ~、ホントに『ウマ娘』の世界だわ。」
ニュースには、
・引かれそうになった少女をトラックを跳ね飛ばして助けた
・ウマ娘のファン投票ランキング
・ウマ娘が新記録!!大食いチャレンジ!!
等々、ウマ娘が中心のニュースだらけ
「まぁ、平和だわな。」
食べ終え、食器洗いをすると
0530
「まぁ、軽く施設把握でもするか。」
地図は貰ったけど、まだ全然把握していない
戸締りをし、自転車を漕ぎ出す
▽
「広っ。」
練習場は全種のコース、距離を備え、
ほぼ『競馬場』と同じ環境が揃っていた
「朝練?今日は入学式だから許可されてない筈。」
双眼鏡で覗いてみると
「ナイスネイチャか、まぁ、不遇の娘の一人だわな。」
誰が言い出したか『ブロンズコレクター』
「こう言う努力で
どんな化け物相手でも3着取れる実力を
見いだせない奴らがいけねぇんだな。」
「まったく、今日は入学式だと言うのに。」
後ろから女性の声がする。
「まさか貴女も朝練ですか?」
振り向かず聞いてみる
「いや、私は自主練の上がりだ、君は何者かね?」
「羽佐間・黒尾です、
昨日到着したばかりのトレーナーです。」
「ほぉ、理事長が言っていた『トレーナー』は
キミだったのか。」
その女性は横に並ぶ
「生徒会長、シンボリルドルフだ、
以後よろしく。」
「・・・ジャージルナちゃんだ。」
「あぁ、よろ・・・なんだって?」
「あ。」
いかん、
良くそのネタでいじられるのを『小説』で見てたからつい
「その名前はむやみに言わないで欲しい。」
「確か、母親譲りでしたね?」
「そうだ、それを言われるとな、
どうにもむずかゆくなる。」
「で、ルナちゃん。」
「だから言うな!!」
「ナイスネイチャをどう見る?」
「お前なぁ!!」
「ブロンズコレクター、
せめてシルバーコレクターにするには
どんな走りが合ってるかね?」
「それは彼女の前では言うなよ?
風下だから聞こえてはいないだろうが、
ウマ娘の耳は地獄耳なんだぞ?」
「俺が聞いてるのは走りの改善だ、
聞こえていようが知るか、
トレーナー無しの自主錬でブロンズコレクターなんだ、
『トレーナー』が就いて
より『長所』を伸ばすトレーニングをすれば、
『孤独』を知るお前に並べるんじゃないか?
『シンボリルドルフ?』」
「・・・後半の立ち上がりは目を見張るものはある。」
「刺しか。」
「あぁ。」
「シンボリルドルフ、
俺の記憶違いじゃ無ければいいが、
『ライスシャワー』と似ているよな?」
「私がか?」
「いや、ナイスネイチャがだ、
中距離、長距離向きだった筈だ。」
「確かに距離適性で言えばそうだが、
まさか、『在校ウマ娘の基本情報を』
来たばかりで?」
「目を通しただけだ、新入生の方は一部な。」
「不審者かと思ったが、
トレーナーとしては優秀な様だな。」
「さぁ?ウマ娘のトレーナー職は初めてだからな、
勝ち負けよりも選手生命が長い方を選ぶかもな。」
「なっ!?」
「シンボリルドルフ、
『勝ちすぎた周りはどうだった?』」
「・・・見たくは無かったが、それは現実だった。」
入学式の準備を知らせるアラームが鳴り出す
「時間が足りないな、
シンボリルドルフ、また今度な?」
「え?ちょ。」
「『ルナちゃん』の熱烈なファンがそこに居るからな、
俺は退散させて貰うよ。」
「まっ!?」
「かいちょ~!!」
「わっ!?トウカイテイオー!!
キミはこれから入学式だろう?」
「ねぇ?誰かここに居たの?」
「え?」
「かいちょー、『一人で立ってたんだよ?』」