ウマ娘ストーリー・ブラックテイル   作:扶桑畝傍

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食材確保とハイキング?

旅館(民宿)の裏に続くバイパスには、

ハイキングコースがあり、

近くの河原に繋がっている

 

「なぁ?黒尾君?」

「なんだ?」

「これではトレーニングと同じ運動量では無いか?」

「そうか~?」

 

全員に着替えとテント用具、食器等々を背負い歩っている

 

「ね~、まだ着かないの~?」

「トウカイテイオー、喋ると余計に疲れるぞ~。」

「ぼく、お腹空いた~!!お腹空いたよ~!!」

確かにお天道様は大分上だが、

時間はまだ10時を過ぎたばかりだ

ほんと、短距離、中距離型なんだな、トウカイテイオー

「そんなに食べると、スペシャルウィークと同じ、

 『減量メニュー』になっちまうぞ~。」

「ぐぬぬぬ・・・。」

小休止を挟みつつ河原に辿り着く

「沖野トレーナー、はい、これ。」

「は?ハンマー?」

「着替え用のテントを建てるんですよ、

 彼女達に外で着替えろとでも?アンタのもぎますヨ?」

「はい!!すぐさま設営させて貰います!!」

「・・・はぁ、お腹空いた。」

「ほれ、トウカイテイオー、こっち来い。」

「なんだよ~。」

「良いから、良いから。」

(頼んだぞ?タキオン)

(任せろ、誰かがそっちに行ったら、

 直ぐにメールが届く)

少し離れた場所

「ちょ、ちょっと、なんか怖いよ?」

「ほれ、栄養ゼリー、食材はこれから確保するから

 腹入れとけ。」

「わ~い♪これ甘くて冷たいんだよね~♪」

 

 

「テイオー。」

「ん~?な~に~?」

「お前は『走る事を楽しいと思っているか?』」

「え?それは勿論!!カイチョーが目標だからね!!

 『無敗の三冠馬』も目指してるし、

 僕ならきっとできるっしょ♪」

 

「え?なんで、そんな顔するの?」

「・・・沖野トレーナーに言っても、

 お前には言わないだろうからな、直接伝えておこうと思ってな。」

「な、なにを?」

 

「・・・お前の『脚』は、柔らかすぎる。」

「そうだよ?誰も持って無い柔軟性が僕の売りだからね!

 あれ~?もしかしてスカウト~?

 でも、僕はスピカに入っているよ~?残念でした~。」

「・・・この間の健康診断の『レントゲンだ』」

「え?」

「俺は言ったな、『柔らかすぎる』と。」

「そ、それが何だってのさ?」

「柔らかすぎる、コレが仇となるんだ。」

「な、それってウマ娘に言う事じゃないよね!!怒るよ!!」

「・・・この間、練習場のレコードを更新したそうだな?」

「今更なに?ボクには、何も聞こえませ~ん。」

「それ以上では走るな、俺から言える事はそれしかない。」

「なにそれ?つまり、ボクに負けろって言う事?」

「はっきり言おう。」

「な、なんだよ。」

 

折れる

 

ボクは、その後、何を注意されたのか

何を気を付けるのか覚えていられなかった

 

「すまん、コレが俺の心配事なんだ、

 お前もどちらかと言えば『小柄な体躯』だ、

 ライスシャワーと同じように、

 『脚の負担は倍以上にのしかかる』

 これを沖野トレーナーに伝えたところで、

 あの人は言わないだろうからな、

 これからも、『あれ以上に早く走るなら、覚悟を決めろ』

 ・・・俺だって伝えない方が良かったのかわからない、

 だが、少しでも長く走れるなら、

 それに懸けて欲しいと思ったからだ。」

「・・・ごめん、ひとりにさせて。」

「ダメだ、お前、『走って帰る気だろ?』」

「はなしてよ。」

「駄目だ。」

「離してっ!!」

「おっと、そうはさせない。」

「くっ、アグネスタキオンっ!!」

「トウカイテイオー、君を待っている仲間が探しているぞ?

 食材は準備できたし、何時でも出来る、

 それでも『待っているんだ』わかるね?」

「・・・この、人でなし。」

「だろうな、だが、伝えたぞ?」

「・・・サイテー。」

「ふっ、軽い軽い、

 私はとうに『外道だぞ?』」

 

ゴッメ~ン!オマタセ~!!

 

「タキオン、ありがとう。」

「構わんよ、共に地獄巡りも面白そうだ。」

そんな事無い!!ぼくの脚は大丈夫なんだから!!

「あれ?」

「スペちゃん?どうしたの?」

「い、いえ、テイオーさん、

 一瞬、なんか辛そうに見えたんですけど、

 気のせいでしょうか?」

「ん~、見る限りそうは見えないけど・・・。」

「あ、それと、今朝はすみませんでした。」

「はぅ///い、いいのよ!?

 あぁああれがなかったら、

 私も歯止めが効かなかっただろうし。」

「そ、そうですよね!」

(あのまま私が乱入しなかったら、

 何してたんだろ?ま、いいか。)

「スペちゃん?でも部屋に入る時はちゃんとノックしてね?

 私も着替えたりするのだから。」

(ほんと、私も『学生』の立場を忘れて、

 なにをしようとしたのかしら?)

「は~い。」

「・・・。」

「ゴールドシップ?いかがされましたか?」

「え?いや、なんでもねぇよ。」

「いえ、貴女がそう考える時はチームスピカにとって、有益な事、

 教えて下さいますか?」

「・・・いや、コレは言えない。」

「あら?珍しい。」

「そんな事より、

 ほれマスタードかけた方が美味いだろう?

 ほれほれ!!遠慮するなよ!」

ぶじゅう

「ふっ、甘いですわ!!」

お皿を上空に投げ、

別の紙皿で受け取り、顔面へシューッ!!

「ぎゃ~っ!?」

「ふっ、日頃の行いのせいですわ。」

べしゃ

「ちょ、何やってんだよマックイーンww」

「タイシン~、貴女ねぇ~。」

「え?ちょ、待て待て!?

 なんでゴルシも一緒に『デスソース持ってんだよっ!?』」

二人「貴様も(貴女も)道連れだぁ~っ(よ~)!!」

「ぎゃ~っ!?こっちくんな~っ!!」

「河原で飲むコーヒーも良いモノね。」

「私は紅茶かな~。」お砂糖追加

「ちょ、セイウンスカイ君?お砂糖はコッチを使い給え。」

「え?これも『砂糖でしょ?』」

 

二人「それ、塩。」

「ふみゃ~っ!?しょっぱい~っ!?」

「むむ?占いの出番ですかな?」

「いや、お砂糖を渡してあげれば済むんじゃ・・・。」

「みんな~!!またお魚捕まえたよ~!」

「でかしたウララ!!」

 

(さてはて、どうなるのやら、

 黒尾君、君はバタフライ効果の引き金を引き切った、

 ま、私もその煽りを受ける、

 一緒に、『その先を見に行こう』

 何時か、君が帰るその時まで・・・)

 

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