ウマ娘ストーリー・ブラックテイル   作:扶桑畝傍

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黙っていれば美人(イケメン)、喋れば奇人、走る姿は不沈艦

「さてと、もう帰るぞ~。」

全員「え?もぅ?」

「お前ら、ここまで歩きで来てるんだぞ?

 テント、食器、色々なゴミ片付け、

 別に良いんだぞ?羽虫が舞う夜中に宿に着いても。」

全員「全力で片付けます!!」

「あ、マックイーン。」

「なんでしょうか?黒尾トレーナー?」

「トウカイテイオー、しっかり見張っとけ。」

「は?はぁ、理由がわかりませんが、

 チームメイトを見守るのは当たり前ですからね。」

「ん、助かる、それと、ゴルシ~。」

「んぁ~?」

「後で話があるからさ、ちょっと時間作れるか?」

「ん?まぁ、無くはないけどよ・・・。」

「・・・『やっぱり、お前さんは天才だよゴールドシップ』」

「っ、それ、言うんじゃねぇぞ?」

「嫌なら話に付き合え。」

「はぁ、わ~ったよ。」

夕食後

 

スペシャルウィークはやっぱり減量メニュー

 

「んで、何の話だ?」

「しらばっくれるなゴールドシップ、

 『聞いていたんだろ?』」

「なんだ、バレてたのか。」

「ちょ、ちょっと待て黒尾君?沢の音、みんなの声、距離、

 どれをとっても『聞こえる要因が一つも無いんだぞ?』」

「いや、『スマホの盗聴だ』

 履歴にすら残らない『ハッカー』と、同等の事をこいつは出来る。」

「そんなバカな、私ですら微妙に痕跡が残ってしまうのに。」

「で、『私にどう行動して欲しいのかしら?』」

「か、かしら?ご、ゴールドシップ?

 キミがそんな『女言葉を使うなんて』どうしたんだい?」

「安心しろ、タキオンは『ある程度の俺を把握してる』

 その『耳当てに仕込んだ骨伝導音源』とか、

 帽子の中身は『マイクロパソコンとかな』」

「・・・『お婆様の差し金?』」

「いや、俺なりの推察だ、後は、お前が協力してくれる方が、

 『トウカイテイオーの故障期間を少なく出来ると思ったからだ』」

「・・・ほんとなんでしょうね?」

「沖野トレーナに言った所で

 『怪我の後』に言うとか、手遅れになるからな。」

「『4度』も?」

「・・・そこまで聞いていたのか。」

「『私を甘く見ないで頂戴?』

 そもそもの『経歴不明なトレーナー』って言う時点で、

 『警戒ぐらいはする物よ?』

 『害』が無いから泳がしてたけど、『今後も?』」

「・・・出来るなら、『協力して欲しい』」

「・・・はぁ、電話しても?」

「あぁ。」

 

〈アラ、これの番号は教えていないわよ?ゴールドシップ?〉

「『お婆様』申し訳ございません、

 ですが、火急の要件に付きお電話させて頂きました。」

〈そぅ、でもね?貴女のお願いは聞きいれないわ〉

「そう、でしたね、

 ですが『メジロマックイーン』にも影響する事ですので、

 こうしてお願いした次第です。」

(なぁ?ゴールドシップが女言葉所か、

 めちゃくちゃ綺麗な言葉を並べているぞ?相手は誰なんだ?)

(メジロ家の『お婆様』だ)

(なんで!?アイツにそんなツテがあるのかっ?!)

(・・・『馬繋がりでな、メジロマックイーンは、

 ゴールドシップの叔父にあたるれっきとした血縁関係なんだ』)

「え?」

〈・・・言いなさい〉

「ありがとうございます、要件は~・・・」

「はぁ、了承して貰えたよ、

 ったく、『二度とこんな事させんじゃねぇぞ?』」

「あ、戻った。」

「てか、タキオンよ~、

 相手をもっと選べよなぁ?

 多分、『他の馬の血縁』も知ってるんだぞ?『お前の娘』とかな。」

「ばっ!?ばか!!」

「え?私の?娘?」

「ゴールドシップ、

 『黙っていれば美人、喋れば奇人、走る姿は不沈艦』

 「止めろ、それ以上言うなら『私も躊躇わない』」そうかい。」

「いいな?『これっきりだ』絶対に、これっきりだ!!」

「・・・『天才は諦めるか傍観か、自殺』その三択らしいな?」

「アタシは傍観を選んだんだ、

 『知っていても、今を生きる為にこの頭は使う』

 『お前、ホントにこの世界で生きて行けるとでも?』」

「怖い怖い、

 マックイーンには言ったが、

 トウカイテイオーは余りにも脆過ぎる、

 目標が『ルナちゃん』だからな、

 お前なら『わかっているんだろ?』」

「・・・人の皮を被った『悪魔だよ、アンタは』」

「悪魔か、いいねぇ、採用。」

「じゃぁな、折角こっちの私でも

 『普通』に喋れる相手だと思ったのに、残念だ。」

「あ、そうそう。」

「あ゛ぁ゛?まだなんかあんのかよ?」

「『帰ったら会長室で待ってるそうだ』」

「・・・え?」

「会長から聞いたぞ?

 『私のギャグが寒いそうだな?

 なら教えて貰おうじゃないか』とな。」

「いやいやいや!?

 なんで先に言ってくれないんだよっ!?

 会長めっちゃ怒ってるじゃないかっ!!」

「因みに俺はフォローと

 改善策を提示して免れているからな、おとがめなしだ。」

「ちっきしょ~っ!!」

「残念、無念、また・・・なんだっけ?」

「再来週~っ!!」

「そうだっけ?」

 

 

「で、真っ赤になって固まってるタキオンさん?

 なにか聞きたい事でも?」

 

「『う、馬の娘って?』」

「・・・知りたいの?」

「知らない方がいいのか?」

「その方が良いと思うが?」

「・・・わ、私の『感』なのだが。」

「ほいほい。」

「『ダイワスカーレット』なんだろう?」

「・・・なぜ?」

「う、ウマ娘にはな?

 『知らない筈の縁を感じる能力があるのだ』

 それを、私は『初めて出会った時に感じていたのだ』」

「・・・引退の後、産馬の二人目だ。」

「そ、そぅ、だったのか・・・。」

「ここまで知っちまったから言うけど、

 『お前、馬だとオスだからな?』」

「え゛っ!?おとこぉっ?!」

「まぁ、それでも『馬としてのお前が好きだったし』

 『こうして会えた『女の』お前と婚約出来た』

 すげー嬉しいんだからな?」

「っ~///そうぃうことをさらっといぅなぁ~///」

「やっべ、マジで襲いたくなる可愛さww」

フンヌ!!

ゴフェッ!?

「お、オシオキだ///」

「・・・ぐっ、なら俺も。」

「ひゃぁっ!?」

 

 

「・・・ばかぁ///」

「はぁ、ホントにキスまでが辛い。」

二人(あれ?定番だとここで誰かしら来る筈なのだが?)

二人「いない・・・ナゼダ?」

 

モニター越しに

 

アグネスデジタルが悶絶していたのは誰も知らない

 

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