私は、何をみているのだろうか?
「な、なぁ?
ダイワスカーレット?タキオンと距離、近くないか?」
「え?」
「ふむ、そうかね?」
円形テーブルなのに、ぴったり寄せてお昼を一緒に食べる二人
「てか、近すぎねぇか?食いづらいだろ?」
「はい、あ~ん。」
「ぁ~む、むふ~///美味い♪ほれ、スカーレット?あ~ん。」
「ハイハイ、はむ、ん~♪美味しい♪」
(砂糖吐きそう・・・じゃなくてっ!!)
「な、何があったんだよ?」
二人「ん~『再会できた嬉しさの余りでつい』」
「はぁ?」
「はい、もう一回♪」
「むふふ~♪このままスカーレットも頂こうかね?」
「もぅ、馬鹿ね、それは、メっ、でしょ?」
▽
「なぁ、沖野トレーナー?
スカーレットがなんか変なんだよ、
タキオンとべったりでさ、食べさせ合ってるし。」
「・・・ぉ、ぉう。」
(あれ?そこに居るのはサイレンススズカじゃね~か)
「ドウシタノ?うぉっか?」
(ひぃっ!?)
「な、なんでもねぇよ、
スカーレットに付いて相談したかったんだ。」
「あぁ、それなら『黒尾トレーナー』に聞いた方が良いわね、
ね?スぺちゃん?」
「そうですね、タキオンさんと婚約してますし、
多分、『公認』してるんじゃないですか?」
「は?」
(サァ、用件ハ済んダデショウ?サッサト行キナサイ?)
(ソウデスヨ?私達ハ、沖野トレーナーと、
お昼を堪能シテルンデスカラ)
ハイライトオフな二人に耐え切れず離れるしかなかった
あ、沖野トレーナーは助けてくれと、訴えて来てたが知らん
▽
「んで、ここに来たと?」
「あぁ、なんか知らねぇか?」
「ぁ~・・・ウマ娘特有のアレって言えばわかるか?」
「ぁ~、運命的な感じのアレか、
え?じゃぁなに?アイツとタキオンに
なんか通じるなんかがあるのか?」
「だろうな。」(言えまい、父と娘の関係なんて)
「ん~・・・確かに似てるとこも無くは無い、のか?
のめり込むと中々帰って来なかったりするし、
なんだかんだ言って世話焼きな部分もそっくりだしな。」
「・・・なんだ、寂しいのか?」
「べっ!?べつに寂しくなんかねぇし!!」
「ウォッカ、別に遠慮する必要なんてあるのか?」
「へ?」
「ウォッカもダイワスカーレットが大事なんだろ?」
「へぅえぁ?!」
「・・・まぁ、良いライバルなんだし、
タキオンも絡めて一緒に愛でればいいじゃないか。」
「めっ!?めでるっ!?なななんでそうなるんだよっ!?」
「違うのか?」
(ぅ~///そ、そうなのかぁ?
確かに『あの朝は手を繋いでて、嬉しかったけどぉ///』)
「ほれ、丁度一人みたいだぞ?スカーレット。」
「え?」(あ、いた、スカーレット)
「いってきな?ライバルでも、親友にもなれるんだぞ?」
「ぉぅ、いってくる。」
「行ってらっしゃい。」
▽
学外
「さて、どこに居るのかね?」
「・・・あ、あの。」
「冗談だ、『ツインターボ』
髪型似合ってるじゃないか、可愛いぞ?」
「そ、そぅ、かな?えへへ///」
普段はツインテールなのだが、
今日は俺のリクエストで、『一つに緩く纏めている』
服装も白のワンピースと、白いスポーツサンダル
腰の黒いベルトで細いウェストが強調され
『女の子』マシマシ状態なのだ
「さ、今日はターボの買い物に付き合うよ、
南坂トレーナーが都合付かないんじゃしょうがないな。」
「・・・じ、実は、ゴニョニョ。」
(は~、何時もお世話になってるから、
なにかお返ししたいけど、わかんないから、俺に頼んだ、か)
「まずは紳士服の店に行くか。」
「しんしふく?」
「南坂トレーナーって、基本スーツだろ?
ネクタイとか、ネクタイピンとかなら、
ターボのお小遣い「もってないよ?もらってもないし」え?」
「全部、南坂トレーナーに預けてる。」
「・・・なんで?」
「だって、ターボが持ってると、
直ぐ無くなっちゃうから預かって貰ったの。」
聞くところによると、
ついつい、泣いてる
『人間の子供にジュースやらお菓子を買ってあげるので』
お小遣いが無くなってしまうとの事
「・・・好きなの選びな、俺が買ってあげるから。」
(この子、えぇ子や、えぇ子過ぎるわ~)
「ぇ?で、でもぉ。」
「良いの良いの、ただし。」
「ただし?」
「俺か、他のトレーナー以外の人についてっちゃ行けません。」
「?うん、わかった♪」
▽
ただ、この姿のツインターボは、耳はコスプレグッズであるし、
一纏めな髪のせいで尻尾が隠れるので、マジで本人とわからない、
そのせいで数回、お巡りさんに職質された
(この純粋無垢なツインターボがいけないのだ
可愛いじゃん!!なんか妹とか、
娘に見えるんだからしょうがないだろ!!)
▽
午後
ツインターボは、南坂トレーナーを追いかけるって言って別れた
「ふぅ、なんでトレーナールームにお前が居るんだ?
『ゴールドシップ』」
「ぇ?あぁ、帰ってたのか、黒尾トレーナー。」
(ん?なんだ?普段のゴルシじゃない)
「なんかあったのか?」
「『お婆様』に呼び出された。」
「ぁ~、すまん、なにがあったんだ?」
「・・・愛でられた。」
「なぜに?」
良く見れば、珍しいワンピースゴルシで、
耳当ても帽子も着けていなかった
「・・・その服。」
「お婆様の御下がり、サイズが合うからって、着せられた。」
しかもヒールサンダルで
どこぞのモデルと言って差し支えない程に美人がそこに居た
「・・・綺麗だ。」
「や、やめてよ、恥ずかしぃ。」
(ほんと、黙っていれば美人だな、
これをマックイーンが見たらどう反応するのやら)
「あら?お客様?」
「え?」
「うわぁぉ、マックイーンの登場だぁ~。」
「何ですのその反応?そちらの方は?」
「あぁ・・・俺の知り合いでな、
名前はクリスタライズ、海外のウマ娘だけど、日本育ちなんだ。」
「は、初めてまして、クリスタライズです。」
(誰だよ、クリスタライズって)
(いいから合わせろ、バレたく無いだろ?)
「初めまして、クリスタライズ、
メジロ家が令嬢の一人メジロマックイーンですわ。」
▽
「あ、そうでしたわ、そろそろ行かないと。」
「用事か?」
「えぇ、お婆様に顔を出すようにと言われておりましたの、
すみません、クリスタライズさん。」
「い、いぇ、
こちらこそ色々お話を聞かせて頂きありがとうございました。」
「まぁ、ありがとうございます、
それでは、また何時かお会いしましょうね?」
「えぇ、またいつか。」
(行ったか?)
(待て、今、監視カメラで確認する)
(うし、爺やさんが車に乗せた)
二人「ぶはぁ~・・・キッツ~。」
「ぁ~、たすかったよ、黒尾トレーナー。」
「気づいた感じはあったか?」
「わからん、でも、話してる感じ、普通に思えたから、
多分、大丈夫か?」
「それじゃ気を付けろよ?」
「・・・アリガトね。」フレンチキス
「ぉいっ!?」
「・・・貸し借り無しだぜ?黒尾トレーナー?」
▽
「うふふ。」
「どうされましたか?お嬢様?」
「いえ、クリスタライズとか居る筈がありませんわ。」
「は?」
「アレはお婆様の昔の『勝負服』
わたくしが知らない訳がありませんわ。」
「・・・つまり?」
「ゴールドシップよ、あんなにしおらしいのは、
初めて見ましたけど、お婆様の考えは
わたくし如きでは到底追いつけないのかも知れませんわ。」
「さようでございますか。」
「それで?写真は?」
「ここに。」
「あぁ、本当に『繋がりがあるのね』
ここまで似ているなんて・・・ウマ娘の繋がりは、複雑怪奇ね。」
▽
その写真はマックイーンの御守りとして、常に身に着けていたりする
当分先だが、
それに気づいたゴールドシップが悶絶したとかしなかったとか
▽
夕食にはまだ時間があるので練習場に顔を出すと
「流石に全休日に誰も・・・ん?」
「なぃ、なぃ~、どこ飛んじゃったの~。」
「お?エルコンドルパサーじゃないか、
どうし・・・あぁ、わかった、とりあえずコレ着けとけ。」
日差しが強めだったので麦わら帽子を被ってたのを被せる
「わぷっ?!あ、ありがと、黒尾トレーナー。」
「無いって聞こえたからな、
アイマスクが飛んじゃったのか?」
「ぅん、洗濯して、取り込む時にひとつ、飛んじゃった。」
「んで慌てて出て来たけど
『アイマスク』を着けてないのに気づけなかったと。」
「ぅん。」
「聞いたぞ?『凱旋門賞』に向けて調整するって。」
「えぇっ!?なんで知ってるの?!」
「お前なぁ、俺をなんだと思ってるんだ?トレーナーだぞ?」
「あ、そうだった、あはは、
最近会わないから忘れちゃってたよww」
「・・・やっぱ、マスクないと怖いか?」
「ぅ~・・・ムリ、オフでも着ける様になっちゃったからね~。」
「そうすると、俺は数少なき『素顔』で喋れる人間か。」
「ぁ~・・・そうだね、トレーナーにも
滅多な事じゃ素顔で顔合わせないから・・・。」
「可愛いのに。」
「かっ?!かわっ!?ないないっ!?そんなことないからぁっ!!」
「・・・あ、あの枝に引っかかってるの、アレじゃないか?」
「あぁっ!!あった~っ!!ありがとーデース!!」
ジャンプ
「ちょっ?!おまっ!?」
「イェーイ!!私のマスクゲットデース!!」
ばき
「はれ?」
「エルっ!?」
「お、おち!?」
お姫様キャッチ
「バカ、普通に梯子で取れば良いモノを。」
「っ~///」
「ほれ、立てるか?」
「ぁ、ぅん、大丈夫。」
「帽子で隠してやるから、さっさとマスク着けな?」
「黒尾トレーナー?」
「なんだ?」
「っ!?」
「お、お礼、じゃ、じゃぁねっ!!」
(鼻先で良かった~)
「ほぅ、婚約者がありながら、
あちこちでフラグを建築するとは良い度胸だ。」
「たっ!?タキオンっ!!」
「問答無用!!試薬を飲み干せぇ~っ!!」
「上等だぁ!!全部飲み干してやらぁ!!」
▽
数分だけ、ウマ娘の耳と尻尾が生えた
「もう一回!!もう一回頼む!!」
「いや、試薬無いだろうが!!」
「あぁ~っ!!配合レシピが~っ!?」
「あえて、シングルターボもいいかもな?」
「ツインターボだ!!」
▽
「わ、ワタシ、なにヤッチャったんデースか~///」
エルコンドルパサーは程よく乙女に仕上げたい・・・多分
▽
二人「ハイ、ア~ン。」
「ぐ、ぐるじぃ。」
沖野トレーナーは苦しめばいい・・・
(あわわわ、二人がなんかヤバイよぉ~)
トウカイテイオー?キミはカウントダウン間近だからね?
覚悟してね?