コンコンコン
「来たか。」
「は、はいります。」
「やだ~。」
「ちょ、酷くな~い?このテイオー様を断るなんて~。」
「・・・どうだ?経過は?」
「・・・そこそこ。」
東京優駿
丁度、スターダストは別のレースと、
調整してたため出ていないかった
「折れたな。」
「・・・ぅん、折れ、ちゃった。」
まぁ、『折れた状態でウイニングライブ』をこなしてから
病院に行く根性は褒めてやるが
「で?沖野トレーナーは何て?」
「絶対、復帰出来るって。」
「そうか。」
(まぁ、俺と言うイレギュラーがあるから、
何かは起こると思ってたが)
アニメだと、先に故障を抱えるのは
サイレンススズカだった
だが、ここで起こっているのは
『先にトウカイテイオーが一回目の骨折だった』
「ねぇ、なにか言ってよ・・・
ぼく、ホントに走れるようになるよね?」
「ねぇ!!聞いてるんでしょ!!教えてよ!!
どんな事に気よ付ければ良いの!!
どんな事を頑張れば良いの!!
お願い!!教えてよぉおっ!!」
「ない。」
「え?」
「俺がお前に出来る事は無い。」
「ぇ、ぇ?だって・・・キャンプの時言ってくれたこと
もう一度教えてよっ!!
そうすればもう一度走れるんだよね!!」
「『ソレ』は、骨折前の話だ、
予防の仕方も、万が一折れた場合の対処の仕方も、
『骨折後』じゃ、なんの意味も無い。」
「ひどい。」
「あぁ、お前が言ったんだ、俺は人でなしなんだろ?」
「たすけてよ。」
「俺じゃない、沖野トレーナーだろ?」
「たすけてよ。」
「嫌だね、俺の手は二本しかない、
アグネスタキオン、ライスシャワーで一杯だ。」
「たすけてよ。」
「駄目だ。」
「たすけて!!」
「帰れ、俺の役目は終わっている。」
「・・・でやる。」
「どうぞ?『目の前で死ねるならどうぞご自由に』」
「ん?なんだ?止められないのが不思議か?」
「俺は言ったな?アグネスタキオンと、
ライスシャワーで一杯だと。」
「はっ、馬鹿の一つ覚えだな、泣けば同情して助けてくれると?」
「んな訳ないだろう?ましてや『別チーム』
本来、お前の行動は良くない行動だ。」
「・・・はぁ。」
「こらこら、黒尾君、
虐めすぎにも程があるだろうに。」
「タキオン、コイツは忠告を無視して折れたんだぞ?」
「でも、こうして助けを求めて来てるんです、
それに手を差し伸べても問題無い筈です。」
「ライスシャワー、聞いてたろ?
俺の手は二本しかない、
お前と、タキオンで一杯なんだと。」
「なら、私と。」
「このアグネスタキオンの手が空いているなぁ。」
「・・・行くぞ。」
二人「了解。」
「んな憔悴し切った顔すんなよ。」
「言ったろ?覚悟を決めろって。」
「『死ぬほど痛くても、
怪我を繰り返しても
お前は復活出来る』
トウカイテイオー、お前の伝説はな?
『その折れない心にあるんだ』」
「後、コレが条件だ。」
チーム・スピカを抜けて、家に来い
「え?」
「そもそもが俺は沖野トレーナーが嫌いだ、
大体あの采配不足、メンバーの把握不足、
放任主義、それに、
『トウカイテイオーが
こうして抜け出してるのに追いかけて来ない』
そんなヤツの所に置いて置きたくはない。」
「でも・・・。」
「・・・これが、俺の覚悟だ。」
「ちょ、なに、むぅ!?」
「お前も好きなんだよ、トウカイテイオー、
アイツから何時奪おうか考えてたんだ、
アグネスタキオン。」
「おう。」
「ライスシャワー。」
「はい。」
「トウカイテイオー。」
「・・・はい。」
「行くぞ、お前らの未来の為に。」
3人「はい!!」
そう、ぼくは、スピカを抜けた
てか、ぼくもお嫁さん候補なの?は、恥ずかしぃ///
▽
「って、ここは?」
車でかっ飛ばして山の中
「ここに居る医者に足の手術を頼んでいる。」
「う゛ぇ゛っ!?手術っ!?」
「あぁ、スポーツ選手御用達の外科医がここに居る、
メジロ家も使っている最強の外科医がな。」
「来たか、糞ったれ。」
「相変わらず汚ねぇ言葉だな。」
「素だ、お前こそ黙れ、
その子だな?来い、直ぐに始めるぞ?」
「え?」
「あぁ、準備は済んでてな、『待ってて貰ってたんだ』」
「うぇええっ?!」
「一秒すら惜しい、早くしろ。」
二人「では。」がしっ
「ちょ、ふ、二人共?」
「さぁ。」
「いくよぉ~。」
た~す~け~て~・・・
「なぁ、ゴルシ。」
「はっ、相変わらずの察知能力だな、黒尾トレーナー。」
「・・・どうなるんだろうな。」
「私が知るわけ無いだろう?
お前が一番知ってるんじゃないのか?
筋肉複層施術だったか?
本来は『ピッチャーの肘に使われる技法の筈だ』
それを脚に?馬鹿げてる。」
「柔らか過ぎるのは承知の上、
なら、『耐久性に振り分ければ良いだけの話だ』
恐らく、『元の位置に戻しただけなら』
まだ、『改良が効く筈だ』」
「それこそ『走れなくなるリスクが上がるだろうに』」
「・・・まぁ、そこは惚れた女に
未来を見せたいただの我儘だ。」
「・・・何時か、居なくなるとわかっていても?」
「だが、今日じゃない、それでいい。」
「ったく、沖野トレーナーは俺が話付けとく、
『お婆様』にも、報告があるからな。」
「すまん。」
「今度、酒でも奢れよ。」
「お前、まだ学生だろうが。」
「って、もう居ないか。」
(さてはて、奪ったはいいけど、
ホントにどうなるやら・・・)
略奪したかった反省も後悔もしていない!!
だって、可愛いんだから仕方がない!!