「点呼、
アグネスタキオン。」
「う~ぃ。」
「ライスシャワー。」
「はい!お兄様!」
「ハルウララ。」
「はいは~い!」
「マチカネフクキタル。」
「は~い。」
「トウカイテイオー!!」
「いっえ~い!!」
「うし、全員居るな~、
今日は『プール歩行トレーニングだ』
流石に体重が掛かるのは避けたいからな、
トウカイテイオーは歩くだけだ、
他は、『水流コースで改良止水板』を足に付けてトレーニングだ。」
「はい!質問!」
「はい、ハルウララ。」
「ご褒美は出ますか?」
「安心しろ、
料理長に最高難易度のDXパフェを注文してある。」
全員「最高難易度のDXパフェっ!?」
「あぁ、暑いからな、
解け切る前に喰えるか、解けて崩れるかの二択しかないパフェだ、
『試作品解禁の初注文だ』心して食べる用に。」
全員「は~い!!」
▽
「よ~し!はいる「まてぃ」うわわわっ!?」
「まだ無理はするな、『抜糸もまだなんだからな?』」
「わ、わかってるよ・・・って、なんでトレーナーも水着?」
「俺が支えてやるからに決まってるだろ?」
「だ、だいじょうぶだよ~///」
ちゃんと水中仕様の保護具を脚に着けている
「ほれ、掴まれ。」
お姫様抱っこでスロープを下って行く。
「ひゃぁああっ!?」
(黒尾君?後で私も頼めるかね?)
(私もです、お兄様!!)フンス!!
「ぁ~、はいはい、わかったよ。」
(なんでしょうか、やっぱりイライラしますね)
(はいはい、ごちそーさまです)
▽
「いち、に、いち、に。」
「いち、にぃ、いち、にぃ。」
「うし、水中で歩く分には大丈夫だな。」
「ま、まだ怖いけどね。」
「怖いのは当たり前だ、
俺の脚も見ろ、でっかい痕があるだろ?
事故でな、ぐっちゃぐっちゃだったのが、
ここまで出来るようになったんだぞ?」
「うぅ、そんな擬音いらないよぉ。」
「なんだ?慰めて欲しいのか?」
「ちょ~///顔ちかいからぁああっ///」
「アハハハ。」
「もぅ!!トレーナーのいじわる!!」
▽
「テイオー、元気そうだな。」
「沖野トレーナー。」
「これは会長、なんでしょうか?」
「私もトウカイテイオーが心配だったのだ。」
「ありがとうございます。」
「しかし、移籍までは予想外だったがな。」
「っ。」
「しかもアイツ、
アグネスタキオン、ライスシャワー、
そして、先日、トウカイテイオーにも、
『婚約指輪』を渡したそうだ。」
「え?」
「完全に奪われたな。」
「・・・俺の力不足です。」
「そうでもないさ、
怪我までの間は、
少なくてもテイオーのいい経験になっている筈だ。」
「そうでしょうか?」
「そうでなければ、あの笑顔は無かった筈だ、
私に執着していた時に、それなりの敵を作って居てな、
少し、クラスで浮いていたらしいんだ。」
「なんですって?」
「それでも、チーム・スピカのメンバーが
いてくれたから大丈夫って、良く自慢しに来ていた。」
「テイオー。」
「しかも、私を勧誘するように変わってな?
結構しつこいんだ。」
「あはは、テイオーがすいません。」
「アイツが言うには、
『トウカイテイオーの伝説は折れない心』だそうだ。」
「折れない心・・・。」
「走りたい、走り続けたい思いは
決して折れない、それがトウカイテイオーの強みだと、
あれからどうだね?スピカは。」
「ぁ~・・・。」
「なるほど、黒尾君がキミを嫌う理由がわかったよ。」
「・・・。」
「もっと踏み込んで支えなければ潰れてしまう、
そう言っていたぞ?」
「そ、そんな事は。」
「サイレンススズカ、また調子を崩して居るそうだな?
スペシャルウィークも同じだ、
ダイワスカーレット、
ウォッカはライバルとして切磋琢磨しているが、
メジロマックイーン、ゴールドシップも
『メジロ家の繋がり』で持ちこたえているが、
放任主義の行き過ぎは、ただの職務放棄だぞ?」
「っ。」
「私の目標、
ウマ娘の幸せを、笑顔を守れる世界を創りたい、
それに対して、
『会長は殉教する気ですか?』と、
面を向かって言われたよ。」
「会長にそんな事を・・・。」
「もっと周りを頼れと怒られたよ、
初めてだった、こうやって面を向かって言われたのは。」
「周りを・・・。」
「スピカは、沖野トレーナ、
君の舵取り次第だ、それに
『諦めきれないなら奪いに来い』と、
黒尾トレーナーは言っていたぞ?」
「っ~、失礼します!!」
「ふっ、私に伝言役をやらせるとは、
黒尾君、私はそこに入れるのかい?」
▽
「ん?ど~したの?」
「いや、なんでもねぇよ、
それ、もう一往復するぞ?」
「え~、つかれたよ~。」
「駄目だ、ちゃんとメニュー組んで経過も見てるんだからな?」
「ぶ~。」
「んな顔してると、キスで塞ぐぞ?」
「?!ょ、よ~し!!やろうか!!いますぐ往復しようか///」
「だ~め、一回ペナルティー。」
「むぅ!?」
「バカァ///」
「ほら、黒尾君?私にも一つ。」
「お、お兄様!!私もっ!!」
「なんで二人共積極的なのぉ~っ!?」
「はぁ、胸焼けしますね。」
「同感、一旦上がって休憩しよ?」
「そうしましょ。」
「も~!!ぼくも、もう一回!!もう一回!!」
「いや、私が先だ。」
「私です!!」
「まてまてまてっ!!順番な!順番!!」