ウマ娘ストーリー・ブラックテイル   作:扶桑畝傍

27 / 77
新生スターダスト

「点呼、

 アグネスタキオン。」

「う~ぃ。」

「ライスシャワー。」

「はい!お兄様!」

「ハルウララ。」

「はいは~い!」

「マチカネフクキタル。」

「は~い。」

「トウカイテイオー!!」

「いっえ~い!!」

「うし、全員居るな~、

 今日は『プール歩行トレーニングだ』

 流石に体重が掛かるのは避けたいからな、

 トウカイテイオーは歩くだけだ、

 他は、『水流コースで改良止水板』を足に付けてトレーニングだ。」

「はい!質問!」

「はい、ハルウララ。」

「ご褒美は出ますか?」

「安心しろ、

 料理長に最高難易度のDXパフェを注文してある。」

全員「最高難易度のDXパフェっ!?」

「あぁ、暑いからな、

 解け切る前に喰えるか、解けて崩れるかの二択しかないパフェだ、

 『試作品解禁の初注文だ』心して食べる用に。」

全員「は~い!!」

 

「よ~し!はいる「まてぃ」うわわわっ!?」

「まだ無理はするな、『抜糸もまだなんだからな?』」

「わ、わかってるよ・・・って、なんでトレーナーも水着?」

「俺が支えてやるからに決まってるだろ?」

「だ、だいじょうぶだよ~///」

ちゃんと水中仕様の保護具を脚に着けている

「ほれ、掴まれ。」

お姫様抱っこでスロープを下って行く。

「ひゃぁああっ!?」

(黒尾君?後で私も頼めるかね?)

(私もです、お兄様!!)フンス!!

「ぁ~、はいはい、わかったよ。」

(なんでしょうか、やっぱりイライラしますね)

(はいはい、ごちそーさまです)

「いち、に、いち、に。」

「いち、にぃ、いち、にぃ。」

「うし、水中で歩く分には大丈夫だな。」

「ま、まだ怖いけどね。」

「怖いのは当たり前だ、

 俺の脚も見ろ、でっかい痕があるだろ?

 事故でな、ぐっちゃぐっちゃだったのが、

 ここまで出来るようになったんだぞ?」

「うぅ、そんな擬音いらないよぉ。」

「なんだ?慰めて欲しいのか?」

「ちょ~///顔ちかいからぁああっ///」

「アハハハ。」

「もぅ!!トレーナーのいじわる!!」

 

「テイオー、元気そうだな。」

「沖野トレーナー。」

「これは会長、なんでしょうか?」

「私もトウカイテイオーが心配だったのだ。」

「ありがとうございます。」

「しかし、移籍までは予想外だったがな。」

「っ。」

「しかもアイツ、

 アグネスタキオン、ライスシャワー、

 そして、先日、トウカイテイオーにも、

 『婚約指輪』を渡したそうだ。」

「え?」

「完全に奪われたな。」

「・・・俺の力不足です。」

「そうでもないさ、

 怪我までの間は、

 少なくてもテイオーのいい経験になっている筈だ。」

「そうでしょうか?」

「そうでなければ、あの笑顔は無かった筈だ、

 私に執着していた時に、それなりの敵を作って居てな、

 少し、クラスで浮いていたらしいんだ。」

「なんですって?」

「それでも、チーム・スピカのメンバーが

 いてくれたから大丈夫って、良く自慢しに来ていた。」

「テイオー。」

「しかも、私を勧誘するように変わってな?

 結構しつこいんだ。」

「あはは、テイオーがすいません。」

「アイツが言うには、

 『トウカイテイオーの伝説は折れない心』だそうだ。」

「折れない心・・・。」

「走りたい、走り続けたい思いは

 決して折れない、それがトウカイテイオーの強みだと、

 あれからどうだね?スピカは。」

「ぁ~・・・。」

「なるほど、黒尾君がキミを嫌う理由がわかったよ。」

「・・・。」

「もっと踏み込んで支えなければ潰れてしまう、

 そう言っていたぞ?」

「そ、そんな事は。」

「サイレンススズカ、また調子を崩して居るそうだな?

 スペシャルウィークも同じだ、

 ダイワスカーレット、

 ウォッカはライバルとして切磋琢磨しているが、

 メジロマックイーン、ゴールドシップも

 『メジロ家の繋がり』で持ちこたえているが、

 放任主義の行き過ぎは、ただの職務放棄だぞ?」

「っ。」

「私の目標、

 ウマ娘の幸せを、笑顔を守れる世界を創りたい、

 それに対して、

 『会長は殉教する気ですか?』と、

 面を向かって言われたよ。」

「会長にそんな事を・・・。」

「もっと周りを頼れと怒られたよ、

 初めてだった、こうやって面を向かって言われたのは。」

「周りを・・・。」

「スピカは、沖野トレーナ、

 君の舵取り次第だ、それに

 『諦めきれないなら奪いに来い』と、

 黒尾トレーナーは言っていたぞ?」

「っ~、失礼します!!」

 

「ふっ、私に伝言役をやらせるとは、

 黒尾君、私はそこに入れるのかい?」

 

「ん?ど~したの?」

「いや、なんでもねぇよ、

 それ、もう一往復するぞ?」

「え~、つかれたよ~。」

「駄目だ、ちゃんとメニュー組んで経過も見てるんだからな?」

「ぶ~。」

「んな顔してると、キスで塞ぐぞ?」

「?!ょ、よ~し!!やろうか!!いますぐ往復しようか///」

「だ~め、一回ペナルティー。」

「むぅ!?」

 

 

「バカァ///」

「ほら、黒尾君?私にも一つ。」

「お、お兄様!!私もっ!!」

「なんで二人共積極的なのぉ~っ!?」

「はぁ、胸焼けしますね。」

「同感、一旦上がって休憩しよ?」

「そうしましょ。」

 

「も~!!ぼくも、もう一回!!もう一回!!」

「いや、私が先だ。」

「私です!!」

「まてまてまてっ!!順番な!順番!!」

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。